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「やあ、あんた
ニグレンの長城から きたんだね？
ここは 砂漠の町、
サンフェロだよ。
「砂漠の東にあるのが、
ここ、サンフェロ。
砂漠を北西にいけば、
エル・ジェルミの町があるよ。
「それに 北の山の むこうには
ソレージュの町が
あるそうだよ。
「あんた
砂漠を わたりたいのかい？
→はい
「いかん！ いかん！
砂漠は 恐ろしい怪物が
うろつきまわるところだ。
「わしらも 砂漠の中へは、
めったに いかんよ。
→いいえ
「そうか。それがええ！
「ここは 商人が集まる
にぎやかな町だった･･････。
ところが、
「さいきん 大きなじしんがあって、
だれも こなくなったのだ。
どうやら、ソレージュへの道が
ふさがれてしまったらしい。
「砂漠のかげろうを しってる？
→はい
→いいえ
「砂漠の中を 動きまわる
しんきろうの 城･･････。
それが 砂漠のかげろうよ。
「すごいスピードで 動いているから、
どんなに 足が早くても
おいつかないそうだし･･････、
「空中に浮かんでいるから、
どんなに高ジャンプしても
とびつけないそうよ。
「でも、ゲランにのれば、
お城のなかに
はいれるんじゃないかしら？
「うしうしうしうし。
うし。
屋内
「いつか たしも
こんな町から とびだして、
ニグレンの長城に住みたいね。
「おれは 砂漠のかげろうを見た。
たしかに 見たんだ！
その中には どえらい美人がいたよ。
ほんとだよ。窓から見えたんだ。
「え！？ じしん？
きっと 地下で なにかが
ばくはつしたんだよ！
「なんて、じょうだん！ じょうだん！
「さいきん
じしんが 多くなった気がする。
なにか 悪いことが
おきなければいいけど･･････。
「あんた、エル・ジェルミには
いってみたかね？
→はい
「おかしな れんちゅうが
おおぜい いただろ？
はははは･･････。
→いいえ
「エル･ジェルミには 人がのれる
ゲランという動物がいるんだ。
わしは ぜひ１ひき ほしいと、
あそこの連中にいったんだが、
「どうしても ゆずってくれないんだよ。
ああ、ゲランがいれば、砂漠の旅も
楽になるのにな･･････。
「ちかごろ ふけいきでね。
商売も さっぱりだよ。
「ところで、天の精霊の神殿には
いってみたかい？
ここから ずっと南に
あったはずだよ。
「でも、最近
大きな亀裂ができてしまって、
ゲランでもいなきゃ
すすめなくなってしまったんだよ。
