レナスII 封印の使徒/ダンクの村

Last-modified: 2019-11-25 (月) 01:12:36

屋外

「どいてよ。おにい・・・・・・
 あれっ!?
 ・・・・・・・・・・・・・・・

子どもは
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「あら、あなた いい・・・・・・
 きゃっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

女は 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「いい てんきだね!
 ここは ダンクの・・・・・・
 うっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

男は
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「みなれない顔・・・・・・
 うげっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

男は
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「おや どなた・・・・・・・・・
 げげっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

老人は
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「むむ・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・

兵士は
 石になってしまった。

「・・・・・・

「へんきょうの町、ダンク
 人口       15
 南   ニグレンの長城
 北西   みそぎの神殿

※石化の呪い解放後

「どいてよ! おにいちゃん。
 あれ?
 なんか、へんだな?

「ニグレンの長城は
 とっても大きい町だから、
 歩くだけで くたびれるんだって!

「ぼく、いつかニグレンの長城に
 いくときのために
 いまから、身体をきたえておくんだ!

「あら、あなた いい男・・・・・・。
 あれ? へんね?
 あなた、さっきまで、
 石といっしょに歩いてなかった?

「あんた、ニグレンの長城に
 いくつもりだね。
 あんた、顔は ハンサム
 なんだけどねえ・・・・・・。ふう。

「とにかく、その みすぼらしい
 なりを なんとかしないと、
 いなかもんだと、バカにされちゃうよ。

「いい天気だね。おや? おかしいな?
 おなじことをいったような・・・。
 まあ、いいや。ここは ダンクだよ。
 へんきょうの 町さ!

「ここは ダンク!
 ニグレンの長城の
 げんかんともいえる
 へんきょうの町さ。

「みなれない顔だな・・・・・・。
 と、思ったけど、
 どこかで、あんたに
 あった 気が するぞ?

「世の中が 平和なのも、
 ニグレンの長城の
 護民官ペトロさまのおかげだ。

「おや? どなたですかな?
 はあ? はあ?
 わしは 元気ですじゃ。
 石のように がんじょうですじゃ。

「はあ? はあ?
 よお、きこえんのう・・・・・・。

「すまんが、
 ジジイは むかしから、
 耳が遠いものと
 決まってますじゃ。

「むかしは エルツも ぶっそうで、
 ここ、ダンクの町も、
 ニグレンの長城を 守る砦として、
 重要だったんだけど・・・・・・。

「数年前に、護民官ペトロさまが、
 ニグレンの長城を
 治めるようになって、世の中
 すっかり平和になってしまった。

「いまじゃ、ダンクも
 ほんとに、いなかの町に
 なってしまったわけさ。

「おかげで、いくらでも、
 ぐっすり
 眠っていられるわけだ。

屋内

「いただき・・・・・・
 わっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

子どもは
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「あたたかいうちに・・・・・・
 まあ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

お母さんは
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

「こいつは うまそう・・・・・・
 およよ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・

お父さんは
 石になってしまった。

「・・・・・・・・・

宝箱のなかに、手紙が
あった。

「北にある みそぎの神殿にいけば、
 石の呪いは とけるだろう。
 いそいで、ニグレンの わたしの城に
 きてくれ!         ペトロ

※石化の呪い解放後

「え!? 大統一だって!?
 あたしゃ、むずかしいことは
 なにも わからないよ。
 ほかで きいとくれ!

「なんだか、そとは
 ずいぶん しずかだったな。
 なにか あったのかな?

「いただきます!

「もぐもぐもぐもぐ・・・・・・

「ねえ。
 これ、おいしくないよ!

「えーん! えーん!
 おかあちゃん。
 このごはん、まずいー!

「あたたかいうちに・・・・・・、
 あれ、まあ!
 なんだか、あっという間に
 冷めちゃってるわ!

「この人は、グルメなんですよ。

「こいつは うまそう・・・・・・。
 なんだ!! どいつもこいつも
 冷めてるじゃないか!
 ひどいな!

「こうやって、まいにち、
 ごはんが 食べられるのも、
 ペトロさまの おかげだな!

「あんた、傭兵をやとうときは、
 しっかりと
 力を見きわめることだぜ・・・・・・。
 なかには、ひどいやつも いるからな。

「こんな へんぴなところにも、
 しごとに あぶれた傭兵が、
 あつまってくるんだ。

「ニグレンの長城にいけば、
 すごい武器が いくらでもあるらしい。
 でも、そういう名器は
 やっぱり、高いんだろうな。