夢幻戦士ヴァリス(PC88)/ACT2

Last-modified: 2019-10-07 (月) 17:51:05

ヴァニティへようこそ、優子・・・ヴァリスの戦士よ・・・。

これは夢よ、夢・・・私はまだ寝てるんだわ・・・きっとそうよ!そうに決まってる・・・!

・・・夢じゃないの!?なぜ!?
一時はどうなる事かと思いました・・・本当によく戦ってくれましたね。頼もしい限りです。
私の力も、もうほとんどリアリティには及ばなくなって・・・あなたを呼ぶのも難しかったのです。

私を・・・私を呼んだのはあなただったの!?あなたは誰!?ここはどこなの!?

これが夢じゃないとしたらいったい・・・!
どうか落ち着いて、優子・・・戦いで気が高ぶっているのはわかります。
でも、これは夢ではありません。

・・・私の名はヴァリア。ここはヴァニティという、あなた方の世界とは別の時空です。

優子・・・全てがあなたの理解を超えている事でしょう。でも、黙って聞いて下さい・・・。
人の心は今、滅びかかっています。
 
 
人の心は”明”と”暗”の二つの異なった性質を持って成り立っているのですが、
最近になって”暗”の部分が著しく増殖し、そのバランスを失いかけているのです。

いったい何の事なの!?さっぱりわからないわ!

最後まで聞いて下さい、優子。
あなたの世界で戦争や暗い出来事が多く起こるのも、全ては人の心の”暗”に作用する、”ヴェカンタ”という”力”のせいなのです。

 ヴェカンタ・・・?

そうです。その力は”ヴェカンティ”という、また別の時空から及んでいて、張本人は”ログレス”という暗黒の王なのです。
私は幾千年もの間・・・人の歴史が始まってからずっと戦い続けて来たのです。でも優子、今はあなたに助けてほしいのです。
もう私一人の力ではどうにもなりません。

私に。。。!?私に戦えというの!?どうやって!?ただでさえわけがわからないのに!

あなたはここまで戦って来たではありませんか。

それは・・・襲われたからよっ!

私が時空転移で投げた剣を受け取れたのは、あなたが戦士だからです。
最も自然な心、”明”と”暗”のバランスがとれている事がその明かしです。

 いいがかりだわ、私はそんな人間じゃない!

では、あなたの世界が滅びてもいいのですか!?戦争が起きても、大勢の人々が苦しむのを見ても平気だと言うのですか!?

そ、そんな事言ってないわ、ただ・・・ただ私には関係ないでしょう!?

なんということを・・・あなたまでがそんな・・・戦士にヴェカンティの心があるなんて・・・!
向こうでは既に戦士が誕生したというのに・・・その上あなたまでを敵にまわすわけにはいきません。

・・・何をする気・・・!?  キャアァッ!
 

	こ、これは・・・!いったい何を!?

これ以上の問答はあなたのヴェカンティを増殖させるだけ・・・
このまま行って下さい、優子!

そんな・・・!無理矢理・・・アァッ!

・・・私の言った意味など・・・あなたにはまだわからないでしょう・・・。

でも、戦いの中からそれを知ってくれると信じています・・・ログレスを倒すまでに、

かげがえのないものを失っても・・・それが戦士の宿命だと・・・

あなたにわかってもらえるといいのですが・・・