助けられる覚えはないわ!たった今まで戦ってたのに・・・
またそんな事言って・・・意地っぱり!こんなケガしてるのに・・・
答えて、麗子、なんであなたと私が戦わなきゃならないの?ねえ!?
おっきな声出さないでよ・・・傷に響くわ・・・
あなたと私は敵同士・・・だから戦うの・・・それでいいじゃない!
よくないわっ、だって、敵じゃないもの!
じゃあ・・・なんなのよ?
友達よ・・・そう、友達よ!
・・・いつもいじめてたのに?ウソおっしゃい!
今・・・なにも今そんな事言わなくったって・・・私がそうだっていってるのよ!
麗子、何を隠しているの?なぜ本当のことを言ってくれないの!?
・・・・・・
・・優子の両親は仲がいい?
えっ?・・・ええ・・・
兄弟がいるでしょう?・・・喧嘩しない?
・・・ええ・・・でも、時々は・・・麗子なにを・・・!
私はぜんぜん反対よ・・・家もバラバラで・・・友達もいないわ・・・ずっと意地はって来たから・・・
そんなものだと思ってたし・・・ねたんだり、そねんだりして、人を出し抜いて、人の上に立って生きてやろうって・・・思ってた・・・
だから、ログレスの誘いにも乗ったの。
”人の世を支配できる”って言ったのよアイツ・・・
でもちがう、逃げたかっただけなの・・・いろんな事から・・・
悩みや、嫌な事から・・・自分でもわかってた・・・
もう、どうでもよくなってたのよ、今さら・・・ただ・・・逃げ出したかった・・・
そうゆうことって・・・あなたにはないの?
あるわよ、もちろん!
でも・・・あなたはいつも戦っていたでしょう?いろんな悩みや、苦しいことと・・・
私は逃げられるだけ逃げて・・・とうとうこんな所で死ぬハメになったのよ・・・。
バカな事言わないで!きっと、きっと私が助けてあげるから!
泣いてくれているの・・・?私のために?・・・じゃあ・・・友達になれたのかな、私・・・
ええ・・・ええ・・・!
ありがと・・・暗くなって来たわ・・・もう・・・よく、見えない・・・さようなら・・・優子・・・
麗子!・・・麗・・・!・・・
どうして・・・あなたが死ぬ理由なんて・・・ないのに!
!!
フハハハハハ・・・愚か者めが、情になど流されおって、半端にヴァニティの心なぞ持つからだ・・・
まぁよい、もともとそんな小娘など、あてにしてはおらぬわ!優子とかいったな・・・ヴァリスの戦士よ、
来るがいい。ヴェカンタリアのわしの城までな、そうすれば全てがわかる・・・待っておるぞ、気長にな。
フハハハハハ!
・・・許さない、ログレス!・・・おまえは必ず・・・必ず私の手で!