雨がやんでる・・・いつの間に・・・?
いやな天気・・・
そういえば・・・昨日はあの夢見なかったな・・・
遠くから誰かに呼ばれる夢って・・・何の象徴なんだろ・・・
フロイトは何か言ってったっけ・・・
!麗子!
雨宿りのついでに居眠りなんて・・・いかにもあなたらしいわね、優子。
麗子こそ、傘なんかさして・・・雨はもう降ってないわよ。
ああ、これ?
いいのよ、別に。またすぐふるんだもの。
・・・そうか、だったらもう少しそこで居眠りしてたほうがいいかもね・・・
少なくとも雨には濡れないわ。家へは帰れないでしょうけど・・・。
?・・・あなたこそ早く家へ帰ったら?だいたい方向が逆じゃない。なんでこんな所にいるの!?
挨拶に来たのよ、お別れのね・・・ちょっと遠くへ行かなきゃならないから・・・
もっともあなたとはどこかでバッタリ出会う事になるかも知れないけど、一応は・・・ね。
?何を言っているの?なんのこと!?
フフッ・・・じゃあね優子、さようなら。あなたの無事を祈ってるわ。
なによ、あなたがどこへ行こうと知るもんですか!
もしあれが予知夢で、声の主が麗子・・・・・・バカみたい、そんな事ある訳ないもの・・・。
・・・じゃあ・・・誰・・・?