天地創造/序章 旅立ち：大地にあいた穴

【クリスタルホルム】

・・・はて・・・。
いねむりしてたかな・・・。

アークにいちゃん。
あのね　くりすたるぶるーにね
おにいちゃんが　うつってたんだ。
おにいちゃんは　まものと
いっしょうけんめい　戦ってたよ。
すごく　かっこよかった！

おらぁ　具合でも悪いだかな？
なんだか　目の前が
真っ青になった気がするだよ。

アークにいちゃん
強くて　やっぱり　大好きー！

ボク　わかってたよ。
アークにいちゃんが
がんばって　戦ってるの！
アークにいちゃんが
ボクたちを
助けてくれたんだよね！

この子　さっきから
変なこと言ってるんだよ。
アークにいちゃんと
エルねえちゃんが　どこか
遠い所に　行っちゃうって。

もしかして
ねぼけちゃってるのかなあ？

アークにいちゃん。
行っちゃうんでしょ？
あの時と　同じだよぉ・・・。

あの時も　おにいちゃんは
かえってこなかったんだ・・・。

アークさあ・・・
ちょっとの間に　ずいぶんと
大人っぽくなってないか？

【うらないの館】

ひひひ。　アークかい。
どれ　せっかくだから
うらなってやろう。

あれはてた　大地に立つ
お前の　姿が見えるぞ。
つらく長い旅に　なりそうじゃ。

【機織小屋】

（おばさん）
なんだい　アーク。
エルなら　となりの部屋で
織物を　織っているよ。
でも　なんでエルのような子が
あんたみたいな　らんぼう者と
仲が　いいのかねえ。

エル：
アーク・・・。　気をつけてね。
ぶじを　いのってるわ。

【長老の家】

長老：　アークよ。
よくぞ　大業をなしとげた。
お前は　見てきたであろう。
試練をのりこえるたびに
よみがえる　地表の大地たちを。
しかし　まだ　大地は
息を　ふきかえしたのみ・・・。
生命たちは　まだ　やみの中。
アーク。
お前に　見せたいものがある。
少し　町を出ようかの。
町の外の　→の方に
巨大な穴が　できておる。
お前も　いっしょに来なさい。

（長老、外へ出て行く）

【機織小屋】

（おばさん）
エルの様子が　おかしいんだ。
さっきから　部屋にとじこもって
泣いてるみたいなんだよ。
アーク。
あんたまさか　エルに
何か　したんじゃないだろうね！？

（エルのいる部屋に入ろうとする）

エル：
アークおねがい！
おねがいだから　入ってこないで！

（エル）
ごめんね・・・アーク。
私・・・今は　会えない。
アークが　遠い所に
行ってしまうって　聞いたわ。
笑顔で　送らないといけないのに
今は　できないの。
なぜか・・・・・・
なみだが　出てくるの・・・。
でも　アークは　きっと
元気で　ここに帰ってきてくれる。
私は　その時まで待ってるわ。
その時は　きっと
アークを　笑顔で
むかえられると思うから・・・。
アーク・・・。
少しの間だけ　さようなら。

エル：
アークおねがい！
おねがいだから　入ってこないで！

（アーク、クリスタルホルムを出て画面右の場所へ行く）

【大地にあいた穴】

長老：
この穴は　地表へと続いておる。
そこは　本当に　不思議な世界で
海と呼ばれる　果てしない水たまり
の中に　陸地が点在しているらしい。
そこは　植物の緑におおわれ
小鳥が飛びかい　海を魚の群れが
行きかっていたそうじゃ。
あるとき　地表の生物は死に絶え
後に残ったのは　あれ果てた大地だけ
じゃった。
わしは　そんな世界をもとどおりにし
クリスタルホルムの　村人たちを
そこに　住まわせてやりたいのじゃ。

アーク：
何だか　いきなりの話で
よくわかんないけどさ、
じいさんって　すげえこと
考えてるんだな。
ちょっと　見直しちまったぜ。

長老：　いいか　アーク。
お前は　これから　地表へ行き
世界を　よみがえらせるのじゃ。
一度　この穴へ　飛びこんだら
お前の使命が　終わるまで
もどっては　こられん。
何か　やり残したことはないか？
　やり残したことを思い出した！
　もう思い残すことはない

＞やり残したことを思い出した！

（長老）
そうか。
なら　準備ができしだい　ここへ
もどってくるがよい。

＞もう思い残すことはない

（長老）
では　旅立ちにあたって　助言を
一つ　あたえておくとしよう。
お前が　パンドラの箱の中で
手にした　クリスタルのヤリ。
あの武器は　クリスタルブルーの下、
つまり　地裏の世界でしか　効力を
発揮しないのじゃ。
地表の世界では　失った力を
回復させるのに　球根を使わねば
ならん。
もう　これ以上　こらえきれないと
思ったら　おしむことなく　道具を
使うこと。
これが　生き残る　秘けつじゃて。
数々の　困難が　まちうけている
じゃろうが　けっして　負けるで
ないぞ。
さあ　ゆくがよい！！

（アーク、大地にあいた穴に飛びこむ）