金腰帯

Last-modified: 2021-03-13 (土) 19:50:38

名前

名称
漢字金腰帯
読みきんようたい
ピンインjīn yāo dài
発音*1file金腰帯.mp3
英語golden belt
簡体字金腰带
繁体字金腰帶
 

金色のベルト。
天界ではこれを贈ることが風流な行いとされ、流行している。
男性神官がこれを贈ることには特別な「意味」があるので、誰にでも簡単に贈るようなものではない。

 

参考資料

迎春花

中国語の「腰带」はベルトを意味し、原作の金腰帯は金色のベルトとして書かれているが、金腰帯は一般的に黄梅(漢名では迎春花)のことを指す。
金腰帯の由来は、腰に巻いていた(つる)に金の花が咲いたことから。

エピソード

大昔、中国全土が大洪水に見舞われたとき、治水事業を担当していた()*2という男が、治水の旅の途中で出会った一人の女性に恋をして妻にした。しかし、禹は治水の仕事に追われていたため、すぐにまた別の地方へ向かわなければならなかった。
禹は自分の身代わりとして、腰に巻いていた(つる)をほどいて妻に手渡した。妻は禹が必ず戻ると信じて、その蔓を持って禹の帰りを待ち続けた。
それから長い歳月が流れた。
待つことに耐えかねた妻の体は石に変わり、手にした蔓には根が生えて妻だった石にからみついていた。
治水に成功して戻った禹は、変わり果てた妻の石像を抱きしめて大声をあげて泣いた。禹の涙がその石像にかかると、不思議なことにからまっていた蔓に金色の花が一斉に咲いた。
禹はその花を「迎春花」と名付け、死ぬまで大切にしたという。

 

*1 音声は音読さんを利用
*2 中国古代の伝説的な帝で、夏朝の創始者