名前
金色のベルト。
天界ではこれを贈ることが風流な行いとされ、流行している。
男性神官がこれを贈ることには特別な「意味」があるので、誰にでも簡単に贈るようなものではない。
参考資料
迎春花
中国語の「腰带」はベルトを意味し、原作の金腰帯は金色のベルトとして書かれているが、金腰帯は一般的に黄梅(漢名では迎春花)のことを指す。
金腰帯の由来は、腰に巻いていた蔦に金の花が咲いたことから。
エピソード
大昔、中国全土が大洪水に見舞われたとき、治水事業を担当していた禹*2という男が、治水の旅の途中で出会った一人の女性に恋をして妻にした。しかし、禹は治水の仕事に追われていたため、すぐにまた別の地方へ向かわなければならなかった。
禹は自分の身代わりとして、腰に巻いていた蔓をほどいて妻に手渡した。妻は禹が必ず戻ると信じて、その蔓を持って禹の帰りを待ち続けた。
それから長い歳月が流れた。
待つことに耐えかねた妻の体は石に変わり、手にした蔓には根が生えて妻だった石にからみついていた。
治水に成功して戻った禹は、変わり果てた妻の石像を抱きしめて大声をあげて泣いた。禹の涙がその石像にかかると、不思議なことにからまっていた蔓に金色の花が一斉に咲いた。
禹はその花を「迎春花」と名付け、死ぬまで大切にしたという。