信仰の坩堝

Last-modified: 2008-12-31 (水) 23:22:36

909 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 18:51:59 ID:ac.wovgI0
何を今さらな話だが、陰陽五行道も大陸からの輸入品で神道とは本来別物
よって、霊夢の武器が陰陽玉というのは、巫女という設定の
セーラーマーズの技が密教のマンダラというのと同じぐらい
以前からなんだか気になってたが、修験道になると陰陽道も密教も神道も
ごちゃまぜなので、博霊神社は修験道系と無理やり解釈している俺
 
 
910 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 19:21:52 ID:McWKfqBg0
なんかもー神道とか仏教とか陰陽道とかお互い影響し合って全然わからん。
純粋な神道、仏教って混ざった部分を抜いてったら内容がごっそり削られそうな気が。
 
 
911 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 19:25:03 ID:B6XZvifc0
少なくとも神道は乙る
国家神道ですら空海の思想を取り入れざるを得なかったんだから
 
 
912 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 19:55:06 ID:OuqsDJ5g0
神道は全てを受け入れるのよ
それはそれは残酷な宗教ですわ
 
 
913 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 22:55:16 ID:IV98mubE0
純粋な神道なんて本来ないだろ。
長らく神仏習合やってて、神社で坊さんがお経挙げるような状態だったんだから。
あんまり詳しくないけど、「純粋な神道」って江戸時代の国学、
それから明治以降の国が作ったでっちあげな側面が強いって話だけど。
今我々が見てる神社は、神仏分離→廃仏毀釈のコンボが決まった後の姿。
 
 
914 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 23:10:32 ID:2p/jfUBM0
古代、統一前の日本には多数の国家があり
それぞれが独自の信仰を持っていたと考えられている
これらが統一にあたって纏められ、ごた混ぜになっている
基礎の成立からしてこんな風なんだよな
 
 
915 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 23:19:56 ID:g8AUZOmk0
無いと言い切ってしまうのも少し寂しいな。
確かに今の神道というか日本神話は水戸黄門とか明治政府がアレした背景が強いけど。
君が代だって昔はカルト的な天皇崇拝とは無縁の和歌だったっていうし
今は形を歪められてしまったけど昔は確かにそこにあったであろう何かに想像を巡らすのも悪くは無いと思う。
まぁ、でも神道らきしものが生まれたのが3世紀ごろと仮定して仏教伝来が5世紀頃と考えるとわりと初期から混ざり合ってた気はする。
だから本来の意味で神道の本来の姿っていったら日本固有のアニミズムと仏教が良い感じに混ざり合った状態を指すのかもわからん。
そもそも古事記が記されたのが8世紀あたりと考えると日本神話はずでにごちゃ混ぜになってた状態であったとも考えられるし。
そこらへんを阿礼たんが頑張って体系だてたとも考えられるな。
 
 
916 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 23:33:29 ID:ac.wovgI0
仏教その他の外来要素が入る前の原始神道というものはあったと思うが
それは多分ほとんど口承文化による土俗宗教みたいなやつと思われw
だいたい現在我々が使ってるのと同じ、古事記や日本書紀を明文化して
書き残した日本語自体、大陸渡来の漢字文化の影響にあるんだし
 
まあしかしそうして異文化言語によって表現されてようやく後世に伝わった
文化つーのは多い。キリスト教の聖書はヘブライ語じゃなきゃおかしいはず
なのに、パウロのギリシャ語聖書がなけりゃ世界宗教にはなってない
原始仏教もパ-リ語の教典なんてほとんど読まれてないだろうし
 
 
917 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 06:50:51 ID:0NYVyuI.0
把握出来ている限り最も古い日本の信仰は神体山信仰・磐座信仰だよ。もちろん仏教とは関係ナス
神体山も磐座も各地に現存してるからフィールドワークに行くと面白い
 
 
919 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 10:44:37 ID:UbL0pTPk0
>>917
もちろん、そういうのはあるよ。原始信仰、アニミズム的な信仰であれば
無論仏教伝来以前からあった。
ただ、「神道」という体系化された形の日本古来の宗教、というのは
国とかが必要に迫られて、仏教の形を真似て後から作ったものらしい、
という話なんだと思う。
 
 
918 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 08:57:38 ID:qpK4zvDE0
鞍馬山の奥の院が磐座だってのは本当なんだろか
寺のフカシじゃないとしたら物凄く古い信仰なわけで
天狗の源流を探る上でかなり興味深いと思うんだが・・・
ええ、分かってますよ、あそこを調査するのは絶対に無理です
 
 
920 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 11:55:40 ID:3Md/rtGY0
ただ単純に、信仰としての神道に手段としての陰陽道ってだけじゃ
でも修験道系という解釈は面白いなぁ
山人=おぬ(隠)=幻想入りした人々って感じかな
 
立川真g……いやなんでもない
 
 
921 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:16:47 ID:wm0adVvE0
そろそろスペルカード和合水の出番か
 
 
922 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 14:20:37 ID:43pJ9OYo0
意識せずに地域の行事に参加して、宗教に携わっていたりするのがホントの意味での信仰や宗教なのかな、ってちょっと考えた
俺の地域ではガキのころからちっちゃな天神さんで秋には浮立をやったり大晦日には詣でてみんなで火を囲んだりしていたけれど
それを別段神道だとか宗教だとか崇拝だとか教えられなかったし話もされなかった
けれども日々の生活の中で確かに季節の折々で信仰めいたことが自然と行われていた。
わざわざ取り立てて意味を取り上げる方が信仰的にはピンチなんだろうか
 
 
923 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 16:44:32 ID:o4PEbNsg0
>>920
隠れ里、山人の要素はあるだろうけど山人って裸じゃなかったっけ?
木の皮をまきつけてるだけみたいな
 
幻想郷に修験の勢力はかなり強い
まず大元のゆかりんからしてガチ修験
パッと思いつくところなら妹紅も山岳信仰系と思われる
ゆゆ様も西行・ゆかりん繋がりでおそらく真言修験
酒呑童子一派の萃香も修験に関係深い
今度の6面の人も修験の総本山の一つから来てる
山の天狗も半ば神であるらしい(天狗を神として祀るのは山岳信仰系のみ)
そして龍神信仰が基礎となっているというね
もうZUNって修験者なの?行者なの?って言いたくなるようなラインナップ
 
 
925 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 21:56:33 ID:rBeajaHA0
まぁ神主が修験とかそっち大好きなのは確かだろ
紫の前鬼後鬼についてあまり言及されないのはどうしてなんだろ
 
 
926 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/25(月) 21:59:47 ID:rBeajaHA0
ああ、考察でという意味で
 
 
928 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 00:09:44 ID:JCPLY2tM0
>>923
ゆかりんがガチ修験だって判断できる材料って何があったっけ?
前鬼と後鬼は把握。
あと、式である藍がバリバリ修験系なのも分かる。
ただ、他にとっさに思い浮かばないなぁ。
 
 
929 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 00:47:44 ID:QucilGV.0
賀茂系ってこと?
 
 
930 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 04:41:04 ID:3ZFhnIwc0
氏神は山にいて、墓石は山を模したものだったような気が
 
 
931 名前:名前が無い程度の能力[] 投稿日:2008/08/27(水) 01:00:33 ID:rTlibjA.O
明治維新以後の神道は、確かに江戸時代までの神道と仏教が混ざりあったものとは異なるな。
 
今の形態は神道本来のものではないともいえるかもしれんが……
 
古代史は詳しくないが、自分なりに考えてみると、仏教が混ざり込むのを許す寛容さってのが
本来的な神道の本質なのでは無かろうか。
 
聖徳太子の頃は仏教を受け入れるかどうかで戦争やったけど、あれは仏教を口実にした物部と蘇我の権力闘争くさいし。
 
実際、現代でもバレンタインやらクリスマス、ごく最近ではハロウィンも受け入れてるしな。
 
 
仏教が日本に(大きく形を変えつつも)根付いたのは先祖供養のニーズからだとは思う。
死者を仏にしちゃうのは、仏教を神道的に応用したものだろうし、日本人のほとんどは仏教徒だというが、本質は神道なのではないだろうか。
 
他の国の仏教徒はもっと敬虔なもんだ。
 
 
932 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 01:47:50 ID:iDLAyi1o0
神道っていうのは伝統的に神職たちの流派を指すから
そこで神道って言葉を使うのには抵抗がある
なんかいい語が無いものかなと思う
 
 
933 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 01:52:13 ID:iDLAyi1o0
けど民衆が帰依したのは仏教だから
やっぱり仏教には違いないんだろうな
 
 
934 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 10:41:22 ID:hgQkw5u.0
>>933
帰依って言葉は実はあまり適切ではない。
仏様は信仰はしてるけど他も祭っちゃうのが古来からの日本人の在り方であり、
その結果が神仏習合という信仰の形態。
確かに仏を拠り所にはするんだが、他の神様も拠り所にしてきたんだよ。
これが仏壇と神棚が一つの家に共存してるという異様な事が平然と行われてる背景にもなってる。
 
ぶっちゃけ聖書とコーランの両方を持ち歩くようなモンだからね。
 
 
935 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 11:20:58 ID:hRDgb0MQ0
>>934
聖書とコーランはどっちも一神教だから難しいと思う。
神仏習合はどちらも多神教だからなせるわざ
 
 
936 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 11:41:44 ID:hgQkw5u.0
>>935
多神教であっても排他的かつ他との迎合を良しとしないのなんて腐るほどあるけどね。
日蓮宗の折伏然りヒンドゥー至上主義然り。
 
 
937 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 12:21:39 ID:Qm.p68o20
それは本当に腐った宗教だから一般論に含めるな
 
 
938 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 12:35:08 ID:MiS6XPy20
でも、まあ一般的な日本人からしたら聖書もコーランも等しくただの本だしな
 
 
939 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 13:07:37 ID:hgQkw5u.0
>>937
いや、腐ってるってのは日蓮宗から破門食らっt以下略
うん、色々危険だから止めよう。
 
要するにとりあえず混ぜちまえでOKな日本の宗教観は
元々の仏教とも異なって来ているので「帰依」(要するに仏教に入信する)という言葉は
それはそれで当て嵌まらないという事だ、言いたかったのは。
 
勿論、形の上で帰依する事はあっても、
その実、神道には入信するという概念が希薄であるだけで双方を信仰している訳だからね。
 
 
940 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 15:19:52 ID:OMH4j3BM0
いや、仏教は日本に来る以前からヒンズー教や道教と習合しているんだけどな
有名なところでは豊川稲荷や最上稲荷などの荼吉尼天
また八幡神は仏教と道教が習合し、さらに神道と習合している
 
 
941 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 15:36:54 ID:J/OLuyb.0
八幡神は元々鍛冶の神様ではないかと言われてる。少なくとも宇佐八幡は
その歴史は名前の通り、「旗」の信仰だから旗を使う宗教、密教に結びつきやすかった
全国にその宗教と一緒に広まったのかな
 
 
942 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 16:23:25 ID:hgQkw5u.0
仏教とヒンドゥー教の習合なら
大黒天(ヒンドゥーではシヴァの化身であるマハーカーラ、神道では大国主)
辺りも習合してるな。
習合は別に世界的にも普遍的に存在するんだが、
その習合した結果、単一の宗教に入信する訳でもないというのが
日本人の独特なところ。
 
神が「祟る」という特徴が習合した先である筈の仏にも適用される
(寺が燃えると仏が祟る等)点や、
前述している家に仏壇と神棚が混在している点から見ても、
習合した結果の仏教のみを信仰してる訳でもない事が判る。
 
 
907 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/24(日) 18:08:46 ID:4tpECTHA0
色々な神社の広告が届いた。その内容は
「葬儀ならここで決まり 関西一の神前葬儀」
「星占術始めました」
「神宮秋の大運動奉納会 参加の申し込みはウェブで」
「神宮学園で神々しい青春ライフを」
「仏と合体したい」
 
というような夢を見たんだが
 
 
943 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 19:39:39 ID:AVOJ6Hns0
アレクサンドロス大王が広範なヘレニズム文化圏を形成できたのも
当時は多神教なんで土着神との習合がしやすかったという説がある
 
地中海文化圏ではエジプトのトト神はギリシアのヘルメス神と同一視されたとか
外来の宗教と地元の信仰を習合させた例は神道に限らず見られる
ヨーロッパでも、聖人の伝承とかにはケルト神話やゲルマン神話由来の話が
のちにキリスト教の信仰と習合したものとかありそう
 
そういう意味ではとくに日本の神道がとくに浮薄というわけでもあるまい
和魂漢才とか和魂洋才を前向きを考えるお国柄なのは確かだろうが
 
 
947 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 21:30:02 ID:ptX5SmfU0
>>943
まぁ、そのへんは逆に言うと支配の歴史でもあるところかもなーと思ったり。
元々Aという民族にaという神がいてBという民族がA民族を支配してa神の変わりにb神を設置するとa神=b神みたいに同一視される。
風神録関係で言うなら実際に建御名方はモレヤ神と同一視されてたりするしな。当然そのパターンだけじゃないだろうけど。
まぁ、日本のスサノオみたいに色んな神様ごたまぜにしたり逸話の組み換えとかやられるとカオスるけどね。
手長足長なんかは神として数えられると同時に妖怪にもなってるしもうやだこの国。
 
あっちの場合は土着の神がメデューサみたいに神格を剥奪されてモンスターになる事も珍しくないってのも面白いな。
従属側の神が支配側の神として迎合される場合と悪魔として迫害されるパターンの違いってのは何かあるのかとか考えるとカオス。
 
日本の場合の神仏習合は祭祀信仰が社会体系の確立と共に徐々に衰えて仏教的な思想が求められてきたので合体したらしい。
恐れ敬うがモットーの祭祀信仰には基本的に救済っていう概念が無かったから神は仏であって欲しかったという願望も人間にあったんだろな。
そういう意味じゃ>>907の夢は結構的を射ているのかもしれない。
 
まぁ、合併にしろ吸収にしろ何にしろ信仰というのはある程度近隣のそれと相互作用してるかもね。
 
 
944 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 20:20:39 ID:uctLVA860
中国でも昔から仏教と道教の信仰はクロスオーバーしてるし、三教帰一のように
仏教・道教・儒教を共存させる理論もあるしな
 
 
945 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 20:46:24 ID:hvEXo4FE0
一神教と多神教の奇妙な融合というと、シク教かな。イスラム、ヒンドゥーのあいのこ。
どちらかというとイスラムにヒンドゥーを取り込んだ新宗教ともいえるけど。
 
 
946 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 20:56:26 ID:JmgOeaxs0
マニ教ってちゃんぽん宗教じゃなかったっけ?
キリスト教なんかも布教する土地に合わせて微妙に変えてたから、ちゃんぽん宗教の一種と言えなくもない?
 
 
948 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 21:35:36 ID:cPlVNwyw0
一神教としているキリスト教とかの唯一神って、
無理やり一つにまとめた所為か多重人格というか人格破綻している感じが…
あぁ、人格っていうのもおかしな話か、神だから。
 
 
949 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 22:19:15 ID:hycbK5fI0
キリスト教も一神教であるが、
聖者信仰とかで信仰する対象(しかも目的別に)は増やしてるよな。
 
 
950 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 23:17:59 ID:Qu3byqD.0
キリスト教とかって三位一体の神なんだっけ
 
 
951 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 23:31:13 ID:zOpvQo.I0
一神教も実態を見てみると、実は多神教的な面は結構あるらしいけどね。
キリスト教の神様とか、全知全能で世界レベルのスケール大きい神様だから、
庶民が身近で雑多な願い事を託すのに適さなくなってしまって、
結局聖人とかそういうローカルな存在に願いを託す、と。
だから構造としては多神教とあんまり変わらなくなってしまうのだそうな。
 
 
952 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 23:48:38 ID:5Rw55TtI0
つーかキリスト教て「主神-その他の神々」の関係が「唯一神-天使」とかになってるだけなんじゃないの?
 
 
953 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 01:19:06 ID:CurW0Z/w0
悪魔という概念を信じちゃってる時点で既に一神教ではないと思うけどな、キリスト教も
 
 
954 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 01:27:17 ID:aAYJEp4I0
サタンもまた神の子って思想あったよね。どっかの異端派に。
 
 
955 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 02:16:52 ID:5cojar2A0
キリスト教文化の成立背景を考えると
まず旧約聖書のユダヤ教の世界観があるわけだが
それは古代のヘブライ人や中東の民間伝承の寄せ集めの側面があるはず
キリスト教の悪魔のベルゼブブもアスタロトも元は中東の土着神だからな
 
新約聖書はキリスト一人を中心とした言行録だが
いろんな弟子や方々での証言が入り混じってる可能性も充分ありえる
それがさらにヨーロッパ文化圏の信仰として定着すると
もともとケルト神話やゲルマン神話、スラブ神話の伝承が
あとからキリスト教の聖人譚に書き直された話もありそう
 
日本の神々や妖怪も、時代を経るうちにいろんな要素が複合して
同一視されるようになったり姿を変えたキャラは結構あるんじゃないか
いきなり話が飛ぶが、天狗とは本来文字通り天の犬だったという、
椛はそっちを体現してるわけだな
現在定着してる天狗のイメージは山伏とごっちゃになってるみたいだし
 
 
934 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 10:41:22 ID:hgQkw5u.0
>>933
帰依って言葉は実はあまり適切ではない。
仏様は信仰はしてるけど他も祭っちゃうのが古来からの日本人の在り方であり、
その結果が神仏習合という信仰の形態。
確かに仏を拠り所にはするんだが、他の神様も拠り所にしてきたんだよ。
これが仏壇と神棚が一つの家に共存してるという異様な事が平然と行われてる背景にもなってる。
 
ぶっちゃけ聖書とコーランの両方を持ち歩くようなモンだからね。
 
 
959 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21:34:41 ID:tRQXrZxk0
>>934
帰依した人も居るんだよ
もともと仏教っていうのがユダヤ教的な構造を持ってない
他の仏教国は~って良く聞くけども、あれだってその国々に合わせて変容した姿だ
現にチベット、タイ、中国も地元の土着神を合わせて祭っている
本家のインドでさえそうだった
経典の中には在家の仏教徒のことも書かれている
仏を最上のものだと信じるならば、それは仏教に帰依したんだろう
中世~江戸には庶民から武士にまで仏を神祇よりも尊いと信じる人々が大勢を占めていた
自分はそう思っている
 
 
960 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 21:41:23 ID:FbGkxdYk0
>>959
んー、でも各地の神社の祭りも盛大に行われていた訳で、
仮に帰依した人が大多数なら、そうはならないんじゃないの?
神仏習合していたとはいえ、神社と寺の区別ぐらいは普通つくよね、
曲がりなりにも特定の宗教にどっぷり肩まで浸かってるんだから。
 
 
962 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22:17:18 ID:tRQXrZxk0
>>960
仏教の場合はなるのよ
上でも書いたけど仏教は本家インドでさえ土着の信仰を儀軌ごと丸々取り入れてる
中国へ伝わってからも深沙大王や泰山府君を祀るなどこの性格は変わっていない
伝統的に「経典に説かれてないから存在しない」って立場は取らず
「居るんだから仕方ないだろう」みたいなことを言う
これが末期インド仏教の直流、密教のスタイルなんだ
・今も自分たちを加護してくれるのだから修行の身になっても哀れみ助けてくれるだろう
・天部は仏の教えを喜び加護して下さる、自分たちの神もお喜びにならぬはずが無い
みたいな思想もあってこれも大きく関わった
中世の諏訪、春日、鹿島、大小の社はこんな感じになっている
今はキリスト教の構造がメジャーだから奇異に思われるかもしれないけど
仏教と経典以外の神々は両立するんだ
現代科学と一緒で本来は体系なのかもしれない
 
 
963 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22:29:47 ID:9fOqrCcI0
仏教は、村人を縛るのにも利用されてたからにわかには信じられないな。
てか、お伊勢参りとかどうなるんだよ。
 
 
964 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22:32:00 ID:hb1TbLc60
>>960
wiki情報から噛み砕いた知識なのでレポートで出したら即赤点の情報ではあるが
 
・仏の前には神も人も同列
・むしろ神も人と同じように苦しみ救済を願っている
・というか神は仏の仮の姿だったんだよ
 
という世論の流れがあったらしい
だから仏を信仰する事は必ずしも日本の神を否定するという事にはならないらしい
 
 
965 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22:53:27 ID:tRQXrZxk0
>>964
>・というか神は仏の仮の姿だったんだよ
ここだけの話なんだが
「神が仏の誓願に共感して、仏と同様の行いをなす、故に神は(我々からすれば)仏と同じである」
だから神本仏迹と本地垂迹は両立すると
九州の僧侶へ権現について尋ねたら帰ってきた
自身で山伏を称する一派だから神仏習合の参考ぐらいにはなるような気がする
僧侶は恐ろしく保守的だし、法脈はかなり古いようだから
信憑性は・・・多分それなり、多分
 
 
966 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 22:56:53 ID:tRQXrZxk0
ちなみにかなり要約してるのでニュアンス的に間違いがあるかもしれない
神本仏迹と本地垂迹は両立する~については自分の要約であり解釈だと追記しておく
 
 
967 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 23:05:14 ID:Pxj1cBsQ0
っていうか日本の信仰形態自体が「何処の神様もウェルカム」状態だからな
明確に区分されたのも割と最近だし
 
 
968 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 23:28:44 ID:PUotVbLM0
というか、キリスト教が日本に入った(あくまでイエズス会。それ以前にネストリウスとか
入った可能性もちびっとはあるんかも知れない)頃は民衆はデウスの神=大日如来という
解釈をしていたしねぇ。
 
まず、その解釈を断ち切るところから始まってる気もする。
キリスト教最左派+武闘派のイエズス会にとっての話だけど。
 
 
969 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 23:56:05 ID:5cojar2A0
仏というのは釈尊個人を指すのものではなく悟りに至った者のことで
仏教というのは釈尊は唯一神の子であるというのではなく、あらゆる生命は、
そのように心がけさえすればみな悟りを得て仏になれる、と説いているわけだから
そりゃ土着の神も仏になりました、仏なんです、と言おうと思えば言えるw
 
日本じゃ神の子孫を称する歴代天皇家の人間にも出家した者はおるわけだし
逆に、菅原道真から乃木大将まで死後に神に祀られた者もいるが
それは日本ローカルの神ということで、概念としては、
悟りを得た者>ローカル神
となるのか
 
 
970 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/29(金) 00:02:58 ID:AMtLf1IE0
そういえば仏を利益の象徴にしているかのような言い回しだったなぁ
「病を治してくださるからこの神様の本地は薬師さんですよ」
「人々を物凄く哀れみ悲しんでるからこの神様の本地は観音様です」
みたいな
神は神、仏は仏で悟りを開いてるかどうかは問題にしてなかったっぽい
 
 
971 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/29(金) 00:31:08 ID:xDyREuvU0
鎌倉時代には、
大日如来=アマテラスで
イザナミイザナギが仏法流布のために大日の印文のもとに作ったから「大日の本国」=「大日本国」となった
第六天魔王から「仏教広めんな」とケチ付けられたから、神の姿をとった
とかいう話があったらしい
 
 
974 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/08/29(金) 00:49:38 ID:SXmV4jhQ0
信仰なんて多少とも、場所や人によって変わらざるをえないものだからなぁ。
なかなか純粋な「オリジナル」の部分だけを取り出すってのは難しい。
逆に、仏教みたいな世界宗教の強みは、教義や経典が分派分離派生しまくってて、
とにかくあらゆる信仰のニーズやパターンを網羅してるから新しい土地にも広がりやすいところだ、
って荒俣センセが言ってた。
あと、仏教が中国に一番最初に輸入された時には、単なる新しい健康法として
受け入れられたらしい。