エジプトの重要性
エジプトはアフリカであり中東でもあります。各地域、戦場国は2つずつしかなく、エジプトを支配していればアフリカも中東も戦場国の支配数の過半数を取れることになるので相手に優勢以上を取られることはありません。例えばエジプトを支配し他の国を全て支配されていても、最終得点計算では3点(ストラテジックシーレーンおよびRomanian Autonomy)までしか取られません。エジプトを支配し維持することはゲームの勝利に近づきます。
エジプト支配の難しさ
エジプトは中東であるのでデフコン3からクーデターが禁止になります。往々にしてデフコンが一瞬で2になるこのゲームではイベントを使わない限り、隣接するスーダンから陸路で支配に行くことになりますが、スーダンは安定度1なので毎ラウンドクーデターで支配が入れ替わることが多く、なかなかスーダン支配状態で自分のアクションラウンドにできません。
エジプト支配方法
スーダンクーデター合戦に勝つ
- 国: 両方
- 時期: 全期間
単純にクーデター合戦で勝って自分のアクションラウンドでエジプトを支配します。エジプト支配用に作戦値2のカードを残しておく必要があります。ソ連はRS23 Nasserismがあるとクーデター合戦で有利になります。
Indian Ocean Zone of Peaceでスーダンのクーデターを禁止
- 国: 両方
- 時期: 全期間
RS49 Indian Ocean Zone of Peaceを使うとスーダンを含めたすべての国が戦場国になるので、デフコン2ではクーデターができなくなります。この状態でスーダンを支配した後エジプトを支配します。ただしIndian Ocean Zone of Peaceを使うタイミングが結構難しいです。「デフコン2」で、「AR5まで」で、「ソマリアあるいはエチオピアのどちらかに自分の影響力があり」、「ソマリアおよびエチオピアに相手の影響力がない」状態です。また、ソ連だとスーダンを支配した後にアメリカがRS6 The Victorious Leaderを使ってイベントを支配することもあります。
Dhofar Rebellionでエジプトに侵入
- 国: ソ連
- 時期: 全期間
RS22 Dhofar Rebellionのイベントでエジプトに影響力を置きます。1しか置けないので支配できるのは次の自分のアクションラウンドになります。アメリカはRS1 Peace CorpsやRS10 Kenya Joins Rapid Deployment Forceを使って折角エジプトに置いた影響力を除去することがあります。
Dhofar Rebellionは強力ですがヘッドラインで使用することはお勧めしません。以下の理由によります。
- Dhofar Rebellionを見たアメリカがRS4 USAIDやRS40 Famineで南イエメンの支配を崩してくる
- (おもにターン1)デフコン4でアメリカのアクションラウンドになり、エジプトをクーデターされる
Presidential Directive 30でエジプトに侵入
- 国: ソ連
- 時期: 終盤戦
RS31 Presidential Directive 30でエジプトに影響力を置き、その後支配します。むちゃくちゃヘッドラインで使いたいカードなのですが、アメリカがヘッドラインでRS17 Afghanistan Invadedを出すとキャンセルされてしまいます。
Mr. Nyetでエジプト奪還
- 国: ソ連
- 時期: 終盤戦
中盤戦でアメリカにエジプトを支配されても、なんらかの方法でエジプトに影響力を置いていればRS36 Mr. Nyetでアメリカの影響力を除去できます。スーダンにアメリカの影響力があると再支配される恐れがあります。Mr. Nyetはデフコンを下げるのでヘッドラインかAR1で使う計画です。エジプトに影響力を置く手段としてはヘッドラインではRS31 Presidential Directive 30やRS30 Marxist Leninist Vanguard Parties、RS33 Stagflation(スーダンを支配している場合)があります。また、終盤戦でMr. Nyetが手札に来ることを期待して中盤戦最終AR付近に無理やりエジプトに影響力を置くことも考えられます。
Israeli Periphery Doctrineでソ連排除
- 国: アメリカ
- 時期: 全期間
RS15 Israeli Periphery Doctrineは無条件なのでデフコンに関係なくエジプトに影響力排除を行えます。スーダンをアメリカが支配した状態でこのカードを使うと、差し引き+1の影響力排除を2回行えます。エジプトのソ連影響力が2だとすると、68.75%の確率で全ての影響力を飛ばせます。スーダンをソ連が支配している状況での影響力排除はすぐに支配し返されるので最終AR以外はあまり意味がありません。
Anti-Zionist Committee of the Soviet Publicでアメリカ排除
- 国: ソ連
- 時期: 終盤戦
RS15 Israeli Periphery Doctrineと同じように、ソ連はRS35 Anti-Zionist Committee of the Soviet Publicでエジプトを影響力排除できます。注意点は概ね「Israeli Periphery Doctrineでソ連排除」のアメリカとソ連を入れ替えれば読めば良いですが、加えてこのカードの影響力排除は強制な点にも注意が必要です。1回目の影響力排除でエジプトのアメリカ影響力を吹き飛ばした後、中東にアメリカの影響力があれば影響力排除を行わないといけません。例えばサウジアラビアにアメリカ4ソ連1と影響力がある場合、ソ連の影響力は残しておきたいので影響力排除はやりたくないと思いますが強制的にやる必要があります。
F-5Es Deliveredでアメリカ排除
- 国: ソ連
- 時期: 全期間
RS29 F-5Es Deliveredも無条件なのでエジプトに影響力排除できますが、プラス修正がなく1回しかできないので確率は低いです(スーダン支配状態で27.78%)。
Zbigでエジプトクーデター
- 国: アメリカ
- 時期: 終盤戦
ソ連の影響力がある場合にRS2 Zbigでクーデターするという単純な作戦。影響力が2の場合、1/3の確率でアメリカ支配にひっくり返せます。RS28 US Presidential Electionsでキャンセルされると非常に悲しいです。
Mengistu Haile MariamからのZbigでエジプトクーデター
- 国: ソ連
- 時期: 終盤戦
アメリカの影響力がある場合にRS27 Mengistu Haile MariamからのRS2 Zbigでクーデターするという単純な作戦。Zbigは危険すぎて宇宙開発か握りつぶすぐらいしか処理方法はないのでMengistu Haile Mariamで使うことは問題はないのですが、手札が減ることによってデフコン死カードが処理できなくなることについては注意が必要です。例えばRS11 Voice of America in AmharicとRS18 Daniel Arap MoiがあってRS39 Romanian Autonomyがない場合など。
Marxist Leninist Vanguard Parties
- 国: ソ連
- 時期: 終盤戦
スーダンが空いている状態でRS30 Marxist Leninist Vanguard Partiesの効果でいきなりエジプトを支配します。どこかから影響力を持ってこなければいけませんが、最悪ケニアと支配交換もありえます。ストラテジックシーレーンから再配置できるのはSteam版のバグなので自重しましょう…
USAIDからYemeni Presidential Assassinationsで支配
- 国: アメリカ
- 時期: 中盤戦
ターン1のヘッドラインでRS4 USAIDを使いスーダンを支配し、RS50 Yemeni Presidential Assassinationsでデフコンを下げつつエジプトに影響力を置くことでエジプトへのクーデターを阻止できます。ソ連のヘッドラインがRS40 Famineの場合はスーダン支配はやめた方が良いです。
Water Wars
- 国: 両方
- 時期: 全期間
エジプトとエチオピアを相手に支配されている状態でRS51 Water Warsを使うと多い方の影響力を全て除去できます。わかっているプレイヤーはWater Warsがまだ出ていなければ影響力を調整するのが普通ですが、無理やりエジプトに影響力を置き、相手もエジプトに影響力を置かざるを得ない状況を作ってからWater Warsを使う手があります。