| Mile マイル | |
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| 性別 | 女 |
| 年齢 | 19(推定) |
好きなもの:お菓子、音楽(特にピアノ)、かわいいもの、かっこいい人、職員ブレイズ
嫌いなもの:辛いもの、怒りっぽい人、嘘つき 作り笑い
【職員概要】
元フィクサー見習いの少女。常にテンションが高く、初対面の相手だろうと馴れ馴れしく話しかける。天真爛漫。
生まれつき耳が良く、地獄耳と称されることも。時々何もない空間をじっと見ていることがある。
趣味はピアノ。
巣の中でもそれなりに上流家庭で育ったにも関わらず、「フィクサー」という職業に憧れを抱いてしまった変わり者の少女。曰く、「バケモノ退治とか超カッコいいじゃん!」とのこと。少々無鉄砲な所があり、幻想体にも物怖じせずに話しかける。
【業務記録】
DAY50 入社。
DAY51 職員ブレイズとバディになる。
DAY65 「枯れた神木」への生贄に選ばれ死亡。部門効果により死亡手当消費なし。
DAY83 アルテミスのコア抑制においてPALE属性の柱に貫かれ死亡。部門効果により死亡手当消費なし。
【職員情報1】
生まれも育ちも巣の住宅街。父親は「翼」に勤めており、母親はピアノの教師。趣味のピアノは母親に習ったもの。それなりに裕福な家庭だった。が、それ故に成長するにつれて「平凡な生活」に不満を持ち始める。
__「外」に興味を持つのは自然なことだった。
【職員情報2】
少女は退屈でした。
代わり映えのしない日常。
勉強、読書、ピアノのお稽古。
ピアノは嫌いじゃないし好きだった。でも、体を動かす方が好きだった。
おかあさんもおとうさんも家に居ない日があった。
魔が差したんだと思う。
お手伝いさんの目を盗んで、こっそり抜け出して。
知らない道、知らない人、知らない場所。
いいつけを破るのはよくないとわかってたけど、見た事もない景色を前にするとそんな事はどうでもよくなっていた。
裏路地、と呼ばれるところに行くのは初めてだった。
そこは「汚くて」「野蛮な」人達がすんでて、いつも誰かが死んでいて。わたしみたいな「いい子」が行くところじゃないって。
でも、そこでは「フィクサー」という人達が化け物と戦っているって話だった。
まるで物語の主人公みたい。
息が詰まりそうな狭い路地の中から「葬送事務所」と書かれた看板のかかった建物の扉をたたく。
理由は特になかった。かっこいい名前だなって思っただけ。
「すみませーん!あの、わたし、フィクサーになりたいんです!」
【職員情報3】
その日から、おとうさんとおかあさんの目を盗んでそこに通うようになった。
だいたい1週間に1回くらい。部屋で勉強してると言えば誰も部屋には入ってこなかったから。たまに先輩たちに迎えに来て貰ったりして。
事務所の人達は本当に…本当に優しかった。
…最初はそんな軽い気持ちでフィクサーになろうなんて考えるな!って怒られたけど。
わたしみたいな世間知らずにいろんなことを教えてくれて、武器の扱い方から戦い方の基本まで丁寧に教えてくれて。
君は耳がいいから、それを活かせばいいフィクサーになる…なんて言ってくれたりして。
そんな日が3年くらい続いた。
いつしか、わたしは事務所で暮らそうと思うようになっていた。事務所の人達の提案だったか、わたしが言い出したのかは覚えてない。
フィクサーが、最初思ってたような簡単な仕事じゃないことはとっくの昔に知ってた。
それでも、先輩たちと一緒に働いていけるならそれでいいと思ってた。
終わりは突然だった。
いつものように家を抜け出して、まっすぐ事務所を目指す。
でも。
そこには「何もなかった」。文字通り。
それこそ、夢みたいに。綺麗さっぱり無くなっていた。
「…うそだ」
周りの人達の声が聞こえる。
「……あの事務所、大きな会社に目をつけられてたらしいよ」
「……それって……社でしょ?圧力でもかかってたのかしら……」
「……土地の権利がどうのって聞いたよ。なんて恐ろしい……」
わたしは。その会社を知っていた。
【職員情報4】
頭がふわふわして、何も考えられなくて。
でも、帰らないといけないと思って。家を目指した。
玄関で、おとうさんとおかあさんが待っていた。
(…………ああ)
「裏路地に連れていかれたって心配したよ…無事でよかった」
おとうさんの貼り付けたような笑顔が目に入る。
「何も怖いことされてないわね!?本当によかった…」
おかあさんの嘘くさい泣き顔がわたしに縋りつく。
(……なんだ、最初からバレてたんだ。全部)
わたしが「汚い」裏路地で「危ない人達」と親しくしてることも、わたしが家出しようとしてるのも知ってて。
世間体を保つためと…ついでに点数稼ぎで。邪魔な事務所を潰させたんだ。
(うそつき)
その笑顔は、わたしじゃなくて自分宛てで。
心配していたのは、わたしの事じゃなくて自分の地位で。
よかったのは、わたしの無事じゃなくて日常が崩されなかったことで。
薄っぺらい笑顔がどうしようもなく気持ち悪かった。
その日、夜通し考えた。今のマイに出来ること。
…事務所の先輩たちにも家族は居た。ちゃんと、普通の、幸せそうな家族だった。
わかってる、こんなのはただの自己満足だって。
でも、みんなのことを忘れて自分だけ普通に生きようなんて思えなかった。
だから逃げるのはナシ。自分なりにきちんと向き合うんだ。
(……翼、なら。きっとお給料もたくさん貰える)
ゴミ箱に捨てられていた封筒を開いて、そんなことを考えた。
これはほんのちょっとだけ昔のお話。
マイが「わたし」の目標を見つけるまでのお話。
