市販ルール

Last-modified: 2013-02-13 (水) 00:13:44

国産のTRPG

ソード・ワールドRPG

いわゆるファンタジーもののTRPGとして、D&Dやロードス島戦記などと並んで有名な作品。
文庫版のルールブック*1であれば中古本屋で格安(100円とか)で手に入る。
関連書籍は小説やリプレイ、ワールドガイドなど多岐にわたる。リプレイはへっぽこシリーズ(新ソード・ワールドRPGリプレイ集)が入手の容易さ、内容などでオススメ。
最新のルールブックにベーシック*2があるが、初心者には読みづらいことやイラストが無いなどの取っ付き難さがあり、あまりオススメできない。

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ソード・ワールド2.0

前述「ソード・ワールドRPG」より19年、舞台をフォーセリアからラクシアに移し、システムも基礎の部分はそのままにしながらも大きく変化した最新版。
タビット、ルーンフォーク、ナイトメアといった新種族や、グラップラー、マギテックをはじめとする追加・分化された技能などにより、キャラメイクの幅も広がっている。

ソード・ワールド2.0ルールブックI
文庫サイズで税込み945円。基礎となるルールと6レベルまでのデータをカバー。
ソード・ワールド2.0ルールブックII
文庫サイズで税込み945円。追加種族のリルドラケンとグラスランナー、追加技能のエンハンサーとバード、10レベルまでのデータなどをカバー。
ソード・ワールド2.0ルールブックIII
文庫サイズで税込み945円。追加技能のライダー、15レベルまでのデータなどをカバー。
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アリアンロッドRPG

いわゆる剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたTRPG。
様々な生物、魔物、魔法、神の存在する世界で、プレイヤーの分身であるプレイヤーキャラクターが、宝物を手に入れる為に遺跡を探索したり、魔物を退治したりと、様々な冒険を行います。
基本ルールブックは文庫なので比較的安く(税込み735円)手に入れられる。
また、公式サイトからサンプルキャラクターのキャラクターシートをPDF形式でダウンロードすることもでき、ルールブックを持っていない人のお試しプレイも比較的やりやすいのもポイント。

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アルシャードRPG

旧版、旧版を刷新したフォルテッシモ(以下ff)、また別の世界を描いたガイアがある。
D&Dやソードワールドの後を継ぐという気概を持ち、自らスタンダードTRPGと銘打つシリーズ。汎用性や充実度はそれ相当のものであるといえる。
またPC間コネクションやライフパスの設定など、キャンペーンシナリオを行うことにも視野に含んでいる。

アルシャードフォルテッシモ(略称ALF)
ファンタジー要素(とはいえメカなど機械文明もかなり発達している)の強い世界、ミッドガルドを舞台としたシステム。「加護」と呼ばれる戦闘、その他の状況を一変させることが可能な能力を味方、敵がともに持つ。
PCはシャードに導かれた者、クエスターとなり、奈落と呼ばれる世界に危機をもたらす敵を倒していくのが基本方針。基本ルールブックは「アルシャードフォルテッシモ」B5判で2940円。
アルシャードガイア(略称ALG)
現代の地球に近い世界ブルースフィアを舞台としたシステム。加護を用いるところなどはフォルテッシモと同様だが、クラス(職業、種族)がフォルテッシモとは若干異なり、同時にクラスに付随する特技も違う。
またPCにどのような住宅に住んでいるか決定するなど、PCたちの活動範囲が狭めにしようとしているのも特徴。
基本ルールブックが文庫型で比較的安価(840円)に手に入る。
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ダブルクロス

PCは「特殊なウィルスによって超人的な能力を得た人間」をプレイすることになるTRPG。
PCは力を行使する一方でウィルスによって侵食され、人間的な思考や感情を失っていく。それが最後まで進行してしまうとウィルスに乗っ取られ、NPC化してしまうといった緊張感を持たせることに成功している。
基本ルールブックは「ダブルクロス2nd」4200円。

現代世界を舞台としている基本ルールブックのほかに、サプリメントに記載されているステージをシナリオに取り入れることで様々な時代、場所、世界でのプレイも可能となっている。

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トーキョーN◎VA

世界中を襲った災厄から数十年後の時代「ニューロエイジ」、舞台は企業間戦争が勃発しているその時代の東京──トーキョーN◎VA──を舞台としたアーバンアクション(サイバーパンク要素込み)RPG。
PCの立場は様々であり、場合によっては対立しあうことも珍しいことではない。
「神業」というきわめて強力な効果を持つ能力を用い、状況を打破していく。
また、力と力のぶつかり合いで勝敗を決めるのみでなく、社会的な攻撃や防御を行う社会戦、精神を読み取ることや攻撃、防御を行う精神戦による対決も用意されている。
基本ルールブックは「トーキョーN◎VA The Detonation」3990円。

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異界戦記カオスフレア

西洋、中華、和風ファンタジーに加え、メカ(ロボ含む)、特撮etc...ごった煮の世界とそれらを反映したPC作成が可能なRPG。PCは英雄的存在、カオスフレアとなり、一度世界を滅ぼし創世を行おうとするダスクフレア、そしてその元凶となる造物主と世界を守るために戦うこととなる。
ロールプレイによって「フレア」と呼ばれるトランプのカードをGMや他プレイヤーから得ることができ、それによって強力な攻撃や堅牢な防御が可能になるといったロールプレイを推奨、支援するシステムが搭載されている。
基本ルールブックは「異界戦記カオスフレア Second Chapter」4200円。

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エンドブレイカー!

同名のプレイバイウェブのTRPG版で、プレイバイウェブでのキャラクターをそのまま使用可能。

エンドブレイカー! 公式ルールブック
新書サイズで税込み500円(!)。基礎となるルールと20レベルまでのデータをカバー。
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ベルファール魔法学園

魔法が日常的なものとなっているファンタジー世界で、魔法使いを育成する学園の生徒をキャラクターとしてプレイするTRPG。
現在は絶版であり、2012年にJコミにて無料公開された。

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りゅうたま

ファンタジー世界の旅人をキャラクターとしてプレイするTRPG。
2012年にJコミにて無料公開されることとなった。

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海外のTRPG

D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)

世界最古でありながらも、現在で最も遊ばれている。
その歴史からシリーズの展開の経歴は相当な量となっているため、ここでは省略する。
現在のシステムの特徴としては豊富な種類のキャラクター、冒険における状況やそれによる影響の再現に重点を置いている。
そのため、ルールが相応に多く、DM(GM)を行うには2万円弱の出費が必要など金銭面での敷居が高い。
また、パワープレイの面が強く、それらに応じるようにさまざまなサプリメントが展開されている一方で相応の出費が求められる。また、フィギュアも展開しているため、追求すればするほど出費が嵩んでいく。
と、金銭的な問題を挙げたが、プレイヤーをやるのみならプレイヤーズハンドブック、DMを担当するならプレイヤーズハンドブック、ダンジョンマスターズガイド、モンスターマニュアルの3冊があれば十分に満足できるプレイは可能である。フィギュアもほかのゲームに利用することももちろんできる。

さあ、プレイヤーになろうとするものは6090円、DMになろうとするものは2万円弱を用意するのだ。
とりあえず試してみたいというならベーシックセットを購入してもいい。至れり尽くせりの商品内容だ。
そしてダンジョンの扉を叩いてみよう。その先には幾千、幾万の冒険が待ち構えている。(それと幾万、幾十万の出費の可能性も)

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T&T(トンネルズ&トロールズ)

本来は敵役のモンスターさえもPCにできてしまったり、ダイスがゾロ目でさえあれば何度でも振り足せるダイスロールシステム、また、それによる極端な結果による偶発性などユニークな特徴を持つTRPG。
そのためにPCが死にやすく、キャラクター作成をしょっちゅう行うことになる。そのため、キャラクター作成は能力値はダイスロールで全て決定されるなど徹底的に簡素化されている。
戦闘システムもまた簡易で敵味方双方でダイスを振り、出目(HIT数)が多いほうの組が一方的にダメージを与えられるようになっている。*3
全体的に簡素な作りだが、その分敷居が低く、ダイスの出目で一喜一憂、ドラマが生まれるなどランダム性を楽しむには、もってこいのTRPGである。

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GURPS

GURPSとはGeneric Universal Role Playing System(汎用的で普遍的なロールプレイングシステム(編者の勝手な訳))の頭文字をとったものであり、日本語での読みは『ガープス』となる。
簡潔であるベーシックと呼ばれる基本ルールに、ルールの拡張や世界観などの各種設定を各種サプリメントで組み合わせることで様々な表現が可能となる。

キャラクター作成にはキャラクターポイント(CP)を用い、成長にもレベルアップの代わりにこれを得て使用することで行う。
面白いのは不細工であることや頭が悪いことなどの一般的に見てマイナスである特徴を得るとCPも得ることになり、キャラクターの強化を行える点である。
反対に美形ならば相当のCPを消費し*4、戦闘に役立つ特徴にまわすCPが少なくなるというようになっている。

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PARANOIA(パラノイア)

「市民、あなたは幸福ですか」
「はい、コンピュータ様。幸福であることは市民の義務です」

プレイヤーたちの操るPCはコンピューターによって管理されるAlpha Complexという核シェルターのような巨大都市を舞台に、互いに権謀術数を用いて出し抜き、殺しあうのが目的となる。
都市を管理するコンピューターは「市民は全て自分の管理を受け入れ、幸福に暮らしている」と考えながらもその一方で「自分に害を為す、共産主義者(といっても現実世界のそれとはだいぶ違う)やミュータントが存在する」と考えており、それらを見つけると容赦なくビーム光線などで簡易的な処刑を行う。
殺された後は用意されたクローンがすぐさま任務を引き継ぐこととなる。
実際にはコンピューターがこんな狂った思考、行動を行わないならば、反逆し、コンピューターを破壊しようなどというものはいないのだが。
居ないはずの存在を存在していると妄想しているコンピューター、パラノイア(妄想狂)というのはここに由来している。
ちなみに、コンピューターを破壊したり、その妄想から目を覚まさせることは不可能である。
様々なTRPGの中でも際立って異色といえる作品。

ところで一人の人間(この場合コンピューター)が絶大な権力を持ち、言論封殺を行い、反逆者やそれと思われるものを処刑などで簡単に虐殺し、奴隷のように一般市民が労働、任務に就くというのは現実世界の共産主義のそれにそっくr(ZAPZAPZAP)

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Call of Cthulhu(クトゥルフの呼び声)

H・P・ラヴクラフトによって創始されたクトゥルフ神話を題材にしたTRPG。
プレイヤーは『探索者』となり、宇宙的恐怖と対峙することになる。
大きな特徴はSANチェックというものがあり、これに失敗するとPCの正気度が下がってしまい、正気度を完全に失えば、宇宙的恐怖に対面した登場人物が陥る末路、発狂死に至る。
ホラーが題材であるため、PCの死亡率も高く、全滅ということも十分に起こりうる事態であったりする。

ルールブックの種類はひとつではなく、邦題でクトゥルフ神話TRPGといわれるものはベーシックロールプレイング版(以下BRP版)となり、もうひとつのコール オブ クトゥルフ d20はD&Dに用いられているD20システムを採用している。
ソースブックに日本の大正時代を扱う『クトゥルフと帝国』、戦国時代を扱う『比叡山炎上』がある。


*1 ベーシックじゃないほう
*2 文庫サイズ。ソード・ワールドRPG完全版の廉価版的な位置づけ
*3 第7版では、勝者側にも敗者側の6の出目だけダメージを受けるという「悪意ダメージ」というものはある。
*4 ちなみに超美形は一般人のPCを作る際に用意される25CPを全て消費して得られる特徴である。色々と考えさせられる話だ。