対人類包囲戦線

Last-modified: 2019-06-03 (月) 23:21:28
 

基本設定

【CardWirth】Next(or 1.50)ユーザーにこそオススメな、CardWirthPyと既存エンジン共存のススメ
で一例として作ったパーティをプライベート用として再利用したので、どんな感じに育っているかを記録する。

 

プラベ宿なのでリプレイ化することは一切考えておらず、お金が無くなればミナカミ氏の「黒霧亭」で
コウモリ駆除業者or無縁仏に念仏する托鉢僧と化して小銭を稼ぐ。また、ななし氏のユーティリティシナリオ
「Ask-旅の記録 1.50」で、手間のかかるAskシナもサクッとカットしていたりする。

 

なお、適性チェッカの結果と実際の適性にズレがあるのは、種族追加スキンのデフォルト設定が
CardWirth1.20のころの基準で、適性を表示するようになっているスキンだからである。

(適性チェッカが、設定次第で1.20基準の適性表示を可能になったので、画像を更新しました)
私的には1.28以降の基準は厳しすぎるきらいがあるし、種族追加スキンで追加された種族の能力値の偏りならば
1.20基準の白丸適性程度は、素質を合わせれば比較的出しやすく、強力なPCで新鮮な冒険をしたいという
Py及びスキンを導入したプレイヤーに対しても、適切な設定ではないかと思っている。

 

またプラベ宿化に伴い、エンジンをCardWirthPyから、よりCardWirth1.28~1.50への互換性と
軽さ・シンプルさを優先した、フォークエンジンの
CardWirthPyLiteへと変更している。
(元が同じなので、スキン&宿フォルダを移すだけで簡単に移行できた)

メンバー紹介

全員が亜人もしくは人外かつ、人間に敵対的or積極的に関わる気の無い面々で構成されたパーティ。
同族や近親種族には優しいので今のところ悪役ではないが、人間に対しては辛辣な選択肢を選ぶことが多い。
なので、そのうち悪役になるかも知れない。

 

設定的には人間とパーティを組むのを忌避し、ソロかコンビ止まりだった異種族の面々を宿の親父が引き合わせ
寄せ集めてどうにか一つのパーティに仕立て上げたような感じの連中。なので連携はあってないようなもの。
まあコンビ間の連系ならは無くはないけど。

 

なお作成時は撮影用のつもりだったので、特性の選択を適当にそこそこの数を拾った自動選択で済ませたため
みんな一貫性のない割とメチャクチャな性格になっている。なのでクーポンなどを付与していないプレーンな
状態での寺雨氏の「性格診断」による判定を、キャラクター設定に最大限活用させてもらっていたり。

 

また各役職も特に決めていなかったので、「アマンダの館」で自動判定されたものをそのまま採用している。

愉快な仲間たち
所持カード一覧
「Shift+PrintScreen」キーで撮影できる、CardWirthPyの機能
 

クーポンの配布には「夢クーポン配布所」「口調編集ユーティリティ」「アマンダの館」「称号登録所」
「冒険者の心得」「Adventurer's Spice」「英知の書」「殯のいみや」「Advanced Character Making」
「冒険者の自由市(心の香り自動診断)」「契りの証に」などを使用。
それと両思いと片思いが重複した、横恋慕状態を作るために「閑話休題」も利用している。

 

顔画像はNIFQ氏と砂雲堂氏の素材を、絵心のない人でもできるカードワース画像加工入門
のまとめを参考に、髪と目と服の色を変更し、左右を反転させたものを使用させてもらっている。

 

テーマソングはTVアニメ「SSSS.GRIDMAN」のOP主題歌でもある、OxTの「UNION」、僕らの世界が何者か(と言うか人間)に侵略されてるので、とりあえず同盟を組んで包囲戦線を敷きましたって連中だよ!

「鳳仙花」のハルプ

たぶん初の主人公≠リーダー?
適性・性格
妖精なら、もうちょっと陽気に生きろや

配布クーポン
フェアリー語習得 妖精語習得 _好物:菓子 いじめられっこ 犬猿の仲 瞬間沸騰器 中性的 偏食家 
トラブルメーカー _友達口調 _子供言葉 _柔和 _先鋒 カップサイズ_3A _メイン _お喋り 
_僕 夢:正義の実現 【Class:Shaman】 心の香り:褪せぬ色 

 

私的には恐らく初、リーダーどころか役職なしの_1。とは言え_1というだけで割りと目立つ。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

生命の低さは妖精族の弱点、能力値修正もあって死ぬほど脆い

敏捷と精神の高い種族で万能型を選んだので、凄まじいスピードを有するステータスになった。
とは言え精神も十分に高いため、マルチな活躍が期待できる……生命の極端な低さに目をつぶれば。
筋力は低いものの、図抜けた好戦性ゆえ渾身の一撃は一応使えるかもしれない。


詳細設定

「ブッ○した」なら使ってもいい!

妖精はどこから来るのか、どうやって生まれるのか、人間は知らない。無思慮な他の妖精などもっと知るまい。
生まれたばかりの彼女だって知らない、自分がどうして生まれたのか。だが『どうして』かは分からなくても
『何のために』かはわかる、妖精としての役目のためだ。そしてその役目の恩恵を受けて、草花や木、獣たちは
四季と一年を生き抜いて、命を来年へと次代へと繋いでいく。ならば、この価値ある役目こそが
『どうして』の答えになるはずだ。この役目を果たすことが、妖精に生まれた自分の存在意義のはずだ。

 

そんな妖精らしからぬ_秩序派で_勤勉な妖精。ゆえにニューセ・クラシック氏のハルモエシリーズに出てくる
ああいう性格の妖精たちとは致命的に反りが合わず、無言で数匹に高速ストンピングをぶち込んだ結果
他の妖精からも距離を取られるようになり、同族のコミュニティから追い出されてしまった。

 

生まれたばかりで何も知らず。豊かな自然には妖精のコミュニティが屯するため、そこから追い出された彼女に
食っていく術はそう多くなく。かと言って他の妖精のように盗みを行うのも、彼女の思想・信条に反した。
その模索のなか『冒険者』という職業の存在を知り、食うため力を付けるため、その道に進むことを決める。

 

しかし食うために冒険者になった今でも、妖精としての役目は真面目に行うべきものとの考えは変えておらず
力をつけて帰還した暁には、あいつら超高速ストンピングで性根叩き直してやると情念を燃やしている。
とは言え彼女もたいがい_利己的な_名誉こそ命なので、自業自得と言えなくもない。

 

また鳳仙花の二つ名通り極端に短気な性格をしており、それが元でトラブルメーカーとなる事も多い
そしてそのたびにロノウェにからかわれる。無論反撃しないわけではないのだが、相手は曲がりなりにも竜と
格が違いすぎる上、向こうは凄まじく気が長い(時間感覚自体違う疑惑もある)ため、一方的にやられている。
ちなみにオパールとも犬猿の仲だが、こっちは特に何か確執とかがあるわけではなく、ドワーフとエルフに
代表される、種族の違う妖精同士は仲が悪い(一部例外あり)伝統を、互いに引きずっているだけである。

 

(生まれたてゆえ)人間に対してこの面々の中では中立寄りだが、照明や温室ほか作物の品種改良などで
季節や天候・気象を無視すること。過度な開発による自然破壊ほか、某宗教による精霊信仰の駆逐などには
当然ながら不快感を隠さない。
(当人がフェアリーという『信仰される側』の存在なので、精霊信仰クーポンは付けていない)
ただでさえ短気なので、それだけで十分に敵対的な態度を取っているかもしれないが。

 

実は相当な偏食家かつ、菓子好きというフェアリーにあるまじき食性の持ち主(フェアリーと言えば果実か
花の蜜が主食というのが一般的な認識のはず)なので、それが人間に対しても中立寄りな理由かもしれない。
(と言うかスキル選択から見ても、ブラウニーとかその辺にの妖精に近そうな奴ではある)
もっとも菓子を作るという文化は、人間固有の文化というわけではない。異種族だって料理はするし
菓子だって作る。結局のところ飯の好みの話なので、中立から先に進めるほどの要素ではない。
(供物として菓子を捧げると同時に、『信仰』も捧げるのなら話は別だろうが……)

 

まあ彼女の性格的にいうと「人間も自然の一部と言うのなら、自然とその摂理に敬意を払え」という思考なので
『魔女』や『精霊術師』のような、その辺を弁えている人間なら、それなりの反応を引き出せるかもしれない。

 

なお3Aという板・中性的な容姿・ボクっ娘と男子に間違えられやすいが、それを口にされたら瞬間沸騰機する。


装備スキル

汚物は消毒だー!

真面目な性格と設定した以上、妖精の王道たるイタズラ技能というのはキャラクターに合わない。
という事でイタズラとは真逆の掃除技能を使うことに。慎重適性が多いなか「黒霧亭」の掃除技能類が
大胆適性で扱えたのでこれらをメインに据え、他は適当に得意適性のもので固める予定。
妖精としてはブラウニーとかそんな感じな種類の奴なのかも知れない。

 

『ストンピング』は適性が最も高いのに加え、超好戦的なこいつの性格にぴったりなまさに代名詞。
『ラブコール!』は先手回復に使える技能としてチョイス、実はこれを買ったから_お喋りクーポンも付けた。

 

召喚スキルは、練硬気・練気弾・焔の矢・火精召喚と迷ったが、紆余曲折を経て『火精召喚』に決定
一応は妖精なんだし、役割分担とは言え【Class:Shaman】なのだし、精霊召喚の一つも無いと様にならない
本当のところは練硬気が一番無難だったのだが、トライノーイのように守りに入るようなキャラではないからな
(付帯能力との共存もさせやすいし、防御は適当に調達した付帯能力に任せようかと)
最後の一枠は輝く白丸の『烈梟刃』で締め、大技に相応しい威力を見せてくれることに期待したい

名前技能Lv区分入手先備考
ストンピング攻撃/デバフ/敵単青のハイドランジア踏みつけて蹂躙し、大ダメージと行動力ダウン
かなり当て辛いのだが高適性の暴力でガンガン行く
ラブコール!回復/味単スキル屋ぎょらん敏捷適性な癒身の法互換、先手回復用として
性格さえ考えなければ回復するのか、_秀麗だしな
徹底消毒スタン/敵全黒霧亭高速キャラのお供といえば、敵全体へのスタン攻撃
成功率がマイルドなのと、眠り利用のスタンな点に注意
クリーニングバフ/味全黒霧亭周囲を動きやすく掃除することで、味方全員の行動力と
回避を高める。回避の持続時間が短めなのに注意
風を殺める攻撃/敵単知識と技術の店シンプルな魔法物理・全属性・単体攻撃。威力こそ
控えめだが、如何にも格好良いので雰囲気勝ちで採用
火精召喚召喚/自身知識と技術の店性能は交易都市リューンのそれと同じ。攻撃はこれに
任せて、自身は見切り・防御を続ける戦術もあり
烈梟刃攻撃/敵全蜂蜜小筺敵全体に強力な攻撃を繰り出す、軽戦士における奥義
輝く白丸適性からくり出される威力に期待したい
 

装備アイテム

エミリアーーァァァッ!今も我が心にッ!!

武器アイテムが最も有効なのは、筋力が低くて通常攻撃を頼れない冒険者が、何かそれ以外で高い能力値を
持っている場合に、それらの適性の武器アイテムを持たせることで、通常攻撃の代用とするパターンだろう
(種族追加スキンには非力な種族も多く、武器アイテムの活躍の場は多いと思われる)
そして「『悪魔の絵』調査依頼」で入手したこの武器が、偶然にも主役(単独行動側)を張ったこいつに良適性
となれば使わない手はないということで、同時に入手した付帯能力とセットで、こいつに使わせることにした
(劇中劇だが「親友」の形見も同然の得物なので、持たせる「縁」として十分だと思ったのもある)

 

性能的にはかなり独特で、会心の一撃と同じ威力・成功率の冷気属性攻撃と共に、対象を魔法無効化状態にする
そして自身も1ターンの魔法無効化に加え、暫くのあいだ激高状態に(理由はシナリオをプレイすればわかる)
魔法無効化中は魔法の使用もできなくなるので、敵魔術師への沈黙代わりに使えるし、自身への魔法無効化は
敵魔法の回避に使えるが、同時に仲間の魔法も阻害してしまうので、使い所は考える必要がある

 

なお『聖騎士』では親友らしく最後まで踏みとどまったものの、『妖精王』の一回目は謎生物を全殺し
(二回目は一応不殺だったよ!)、『歌手』では見事にしくじって火晶石と爆薬でウルトラ上手に焼けました
そして対『私』戦では、ストンピング+風を殺める×2で、カンバスごと偽物を即ゴミ箱送りと
その突撃妖精ぶりを遺憾なく発揮していた

名前区分入手先備考
エイリジア武器
/魔法無効化
『悪魔の絵』調査依頼性能のほうは上記のとおり、それに加え「魔法を解除」
キーコード付きなので、移動中にも使い道は多い
 

付帯能力

当たらなければどうということはない。援護しろ

「エイリジア」と同シナリオで入手し、合わせて使う予定だった、麻痺・束縛解除の付帯能力「黒アゲハ」が
必中属性でもなければ絶対成功でもなかった(抵抗属性で成功修正ゼロ)ため、肝心の束縛を受けた場面で
『カキーン』と虚しい音を響かせることになったので、何か他に良さそうな付帯能力を探していた

 

そこで目をつけたのが「蜘蛛退治の依頼」で能力判定に成功すればゲットできるこいつ。判定に必要な能力も
ハルプなら光り輝く白丸適性の『敏捷+大胆』という、正しくこいつのためにあるような付帯能力である
……ということで早速シナリオに突入し、事前バフで行動力まで上げ、キッチリ一発ゲットして懐かれてきた
(付帯能力の入手機会だからか、割りと判定が厳し目なので、こいつでも行動力バフは欲しい)

 

「たまに攻撃」とある通り、行動してくれる確率は半々くらい。ダメージも小さく攻撃としては当てにならない
だが持っているだけで回避力が僅かに上昇するため、防具代わりと考えれば十分な性能ではないかと思う
ちなみに束縛解除の使用時イベントもある(行動自体の確率が半々なので確実ではないが)
しかし回避力アップか、妖精としてのサイズによっては、チョ○ボのように背中に乗っているのかと(ry

名前区分入手先備考
クルクル攻撃
/能力値修正
蜘蛛退治の依頼援護攻撃してくれるが、ダメージは期待できない
お目当ては回避力の上昇と束縛解除の使用時イベント

「大岩蜥蜴」ロノウェ

100より先は数えていない!(歳の話です)
適性・性格
自由に人間をモグモグして生きてきた数百年w

配布クーポン
竜語習得 _好物:魚 いじめっこ 鉄の胃袋 怪力 _大人口調 _ノーマルな人 _両思い♂ 
酒豪 大食漢 左利き _サブ _私 _両想い受動KS _行動派KS 夢:自由と冒険 【Class:Fighter】 
心の香り:褪せぬ色 花嫁を迎えた竜 

 

「参謀」が必要と言われたらこいつ。「魔術師」が必要と言われたら、こいつがリーダー代行を引き受ける。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

_醜悪で_貧乏だったら、もっと強かったが、モテなかっただろうなw

知力・筋力・生命が高く、器用が死んでいる……という種族説明に+勇将型した、そのままのステータスで
完成している。となれば、やることも大体決まってるはずなのだが、兎に角成長の遅さが足を引っ張り
メイン戦士・魔術師としては少し微妙。スキルの選択には、多少工夫の必要があるだろう。


詳細設定

人類もまた、かりそめの客なのだ。

理学魔術華やかなりし古き時代、力ある魔術師に召喚され、使役されていた格の低い地竜種の一匹。
(ASKドラゴンだとレベル15で5パーツだが、彼はレベル12で3パーツくらいな力の劣る存在だった)
召喚や使役には対価が必要だったのも昔の話、発達した強力な魔道具と緻密な術式の力で一方的に支配を受け
鬱屈した気持ちを抱えながらも、便利な乗り物や番犬じみた扱いに長らく甘んじてきた。

 

しかしある日、何があったのかは知らない(そもそも召喚主のことを知ろうという気なんて起きなかった)が
かの魔術師の命を奪わんと、その居宅である塔に一人の刺客が侵入。当然彼が番犬として差し向けられたものの
いざ刺客と対面してみると、格こそ低いとは言え曲がりなりにも竜の端くれを前に、一歩も退かぬ気迫の猛者。

 

しかも刺客の手にした『見たことのない射出武器』から放たれた金属片が、自身の鱗をやすやすと貫くのを
目の当たりにするに至り「こいつならあの魔術師を殺してくれる」と確信。苦戦する振りをしながら
(実際苦戦していたとは認めない)魔術師の潜む塔の上層へと誘導、戦闘と魔術師からの命令と混乱の最中で
刺客が魔術師の存在を察したと見るや、塔の壁を体当たりで破って飛び降り、一目散に遁走を開始した。

 

もちろん魔術師も逃がす気はなく、強制力による地獄のような苦痛や、呼び戻しの術で引き戻そうとするが
「『刺客』への盾に使うつもりなら、命を奪う呪いは行使できない。ゾンビ化させる時間の余裕も無いはずだ」
という読みに賭けて、苦痛に耐え術に抵抗しつつ駆け続け……力尽きて倒れた彼が再び目を覚ましたとき
そこは見知らぬ荒野の何処かであり、彼を支配していた忌々しい力は微塵も感じられず
刺客が見事に魔術師を討ち、おかげで自由を手にできたと理解したのだった。

 

その後は別の魔術師に再び支配されるのを恐れ、遠い地(現在のリューンなどがある大陸)へと逃げ延び
辺境の山奥に隠れ潜んでいたが、暫く(竜の暫くだから百年単位だ)して世界規模の動乱と文明の崩壊が勃発。
彼の隠れ潜んでいた辺境にも及んだそれが収まる頃には、竜を縛れる魔術は全て失われていた。

 

その事実を知るやいなや、今までの反動からか好き勝手絶頂に振る舞い始め。そして食いたいように食い
奪いたいように奪い、殺したいように殺すという、どこかの物語の『邪悪なドラゴン』めいた生活をさらに暫く
(もちろんこれも百年単位)続け、近隣に人間も妖魔も住み着かなくなって幾星霜。そろそろ住処を変えようと
ちょっと遠出をしたその先で、人間の集団に追われている一匹のアーラエ(これがトライノーイ)と遭遇。

 

「昔はそこかしこで見かけたものだが、大崩壊の後ではあまり見なくなったな、こんな所にいるとは珍しい」
と『(人間的に言えば)弱ってアリに集られていた蝶を拾い上げ、ついでにアリの群れを踏み躙った』
程度の感覚で助けたのが運の尽き。アーラエから「この時代にも竜を殺しうる剛者が僅かながら存在する」こと
を教えられ、また事実『御堂騎士団を全滅させた邪竜』を討って名を上げようと、多くの騎士や冒険者が
近隣を探し回り始めたのを目の当たりにし、彼の好き勝手絶頂生活は終わりを告げたのであった。

 

その後はアーラエの提案から、彼女の力も借りて竜の姿を封じ、人間の群れの中に紛れて逃げることを選択。
追っ手の筆頭とも言える『冒険者』の、多くの種族と出自の者が入り乱れている点を利用し、姿さえ誤魔化せば
異種族の冒険者を装って紛れ込めるはず、というアーラエの策に従って、何とか包囲を抜け出すことができた。
そして現在もこの『冒険者』という群れの中で、自分という竜の存在が噂で片付けられるか、かけられた賞金が
取り下げられるかで、ほとぼりが冷めるのをじっと待っている。
(なお寿命も気も物凄く長いので、長い竜生こんな時期もあるわな程度の感覚だったり)

 

自身の竜としての格が低く力も劣ることは自認しているが、そのことをマイナスには捉えておらず
「竜の使命だの何だのの面倒ごとからも自由だ」と、気楽なオオトカゲ竜生を満喫している。また気性的にも
余計なプライドがないため、策を練り逃げを打つのに抵抗がなく、それで多くの危機も乗り切ってきた。

 

かつて一方的に支配されていた経験から、人間に対してはかなり攻撃的なのだが、かつての『刺客』のような
強者に対しては、その力を認め一定の態度を示しもする。ただし相手が『魔術師』の場合は話が別で
どれほどの強者であろうと敵意を隠さない。特に往時の魔術を復活させようとしている賢者の塔を
最大の敵と見做しており、好機さえあればブッ潰して、今度こそ魔術を絶滅させてやろうと目論んでいる。

 

竜として見た場合むしろ平和的な方であり、ひととき肩に止まった蝶のために歩を緩める穏やかささえあるが
その一方で足元で踏み躙ったアリのことを気にも留めない一面も持っており、その超越者であるが故の
人外の善悪観は、ハルプの短気よりも人間との軋轢の元となるのは避けられないだろう。

 

そのトライノーイとは、逃亡生活の中で年の差カップルと化しているが、実際のところ年齢的には彼のほうが
文字通り桁違いに歳上で、でも種族年齢的にはトライノーイのほうが大人という捻じれ歳の差である。
惹かれた理由は彼自身も良く分かっていないが、この性格なので全く気にしていない。

 

ちなみにトライノーイは凄まじいデスコックなのだが、ドラゴン鉄の胃袋は岩でも板金鎧でも平気で食えるので
『かつて食材だったもの』でも大丈夫(味が分からないとは言っていない)だ。なお好き嫌い的には魚好き。
当人曰く「地竜は重くて水に浮かないから、魚というのはなかなか食えない珍味」なのだそうだ。
(なお水には浮かないが、平気で『水底を歩き向こう岸まで渡れる』模様。窒息するほど脆弱な生物ではない)
とはいえ酒豪で大食漢なこいつが、味わって食っているのかと聞かれると、少々微妙なのは確かだが。

 

また物凄い短気で突っ走っては、トラブルを引き起こすハルプをしょっちゅう誂っているものの、口で言うほど
責めているわけではなく、むしろフォローに回って(_メイン_サブ関係)いることが多い。時間感覚と存在の
ケタそのものが違うので、小妖精の暴走くらい本当に心から気にしていないのだが、しかしわざわざフォロー
までする感情には、失われつつある太古の残り香への郷愁があるのかもしれない。


装備スキル

竜殺しスキルを集めまくる案もあった

ドラゴンはレベルアップが遅いと言ったが、どれくらい遅いかと言うと、一般的な冒険者がレベル5になる頃に
ようやくレベル2に上がれるかどうかと言ったところ。おかげでスキルの威力や命中率が低く数も持てない
そんな時期がかなり長く続く。よって、いかにも勇将型なステなのにバフ係という形に。

 

設定的には、冒険者を始めるなら竜および人外という素性を隠しつつ、戦う技術を身に付ける必要があって
そんな手段を探していたところ、あの時の『刺客』の使っていた射出武器と、よく似た形のそれを
あの時の『刺客』を思い起こさせる人間が教授していたので、一も二も無く飛びついたとかそういう感じ。
直接自身の膂力を振るうわけではないので、自身の正体に気付かれづらいという点も状況にマッチしていた。

 

メタ的には、筋力+勇猛で使えるバフ技能が揃ってる場所なんてそう無いので、飛びついたという感じである。
(銃技能が「肉体のある敵にしか効かない」代わりに強力、って感じの店なので困る場面も多いが。)

 

レベル9で増えた技能枠には、必中技の「DaboiaByte」を選択して完成……ではないんだなコレが
実は種族追加スキンのドラゴンはレベル上限が99なので、神仙型と同じ10枚までスキルを持つことが出来る
つまりこいつはここからが本番、目指せレベル15での『真のスキル完成』ってことだ

名前技能Lv区分入手先備考
BirdCage遠攻/敵単鈍色の林檎いわく「多少威力のある物理版魔法の矢」
一つも攻撃技能が無いのもアレなので
EraEclipse技配/味全鈍色の林檎味方全員に技能カードを1枚配布
要するに他人任せというやつだ
FrostAvengerバフ/味全鈍色の林檎魔法の鎧互換、当たったら死ぬハルプと
レベルが低くて避けられないロノウェにはこっち
ChronosEnd遠攻/敵全鈍色の林檎命中率は低めらしい、一般的な全体攻撃技能
よく見るNAGITAOSHI互換というやつだ
Myth.Sorrow撹乱/敵単鈍色の林檎敵単体にスタン+恐慌、成功率高し。ロノウェは鈍足なので
スタンは上手く活かせないが、恐慌だけでも十分使える
CrazyThorn遠攻/束縛/敵全鈍色の林檎敵全体にダメージ+束縛、束縛は肉体が無い敵にも当たる
束縛できる時間は長くないので、足止め用という感じ
DaboiaByte遠攻/中毒/敵単鈍色の林檎敵単体に猛毒の弾丸を撃ち込む。何気に必中攻撃なので
使い勝手としては、遅効性の双狼牙みたいな感じ
 

装備アイテム

その咆哮は銃声、吐息は弾丸!

レベルが低いせいで攻撃力も低い、ならばどうせ銃スキルを使うのだし、固定値ダメージが多めの銃アイテムで
それを補うというのも面白いだろうってことで買ってきた。「Gun Shop Wild Wind」の銃はリロードが必要で
そのリロード時に隙ができたり、予め弾を買っておく(クーポンで管理)必要もある面白いギミック式。

 

なお「PYTHON」を選んだのは、CardWirth「Py」だからという完全なネタによる選択である。

名前区分入手先備考
PYTHON武器/遠攻Gun Shop Wild Wind44口径のほうが強いが、まあネタとロマンが全てだよ
かの冴羽リョウの愛銃としても知られる一品
 

付帯能力

異種族専門店ではない、意外な店の品だった

「巨大な異種族が人間サイズ(および人間の姿)に変身している」というフレーバーに使える付帯能力
付帯能力は強すぎると言われがちだが、キャラ付けに使うなら、これほど良いものもない(「飛行」とか特に)

 

ただ能力値修正がちょっとピーキーなのと、けっこう高額(3000spもした!)なので、駆け出し異種族冒険者の
フレーバーとして使うには少々厳しい。もう少し穏やかな性能かつ、安価に売っていたらもっと良かったんだが

名前区分入手先備考
擬人の法・縮能力値修正埃まみれの虹の剣防御が向上し回避が下がるフレーバーカード
その値が少々大きめなのでちょっと注意

「白虎」のフィル

この特性で『お気楽』と言えるのか?
適性・性格
設定は全然お気楽じゃないんだよなぁ……

配布クーポン
_ライバル:対等 永遠のライバル 北方異民語習得 _好物:肉 無二の親友 辛党 北国出身 
料理上手 無学 文盲 _スラム口調 _がさつ 戦士 両手利き _俺 _マスコットKS 夢:敵討ち 
一族を喪った 同胞を喪った 【Class:Ranger】 心の香り:咲き誇る花 

 

ポジションは「戦士」だが、リーダーは代行できそうにない性格。復讐の鬼ゆえ致し方なし。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

1.20と1.28の基準の間のステータス、要するに器用貧乏寸前

1.28以降の基準だと、筋力(or敏捷)+好戦(or大胆)しか良適性のない、器用貧乏一歩手前の判定だったが
1.20以前の基準では見ての通り、筋力・敏捷とも十分な数値で、問題なく戦士で行けるという判定結果に
期せずして、判定基準の変更による影響の大きさが、よく分かる一例となった


詳細設定

人間どもを駆逐してやる、この世から一匹残らず!

はるか北方の森林地帯で、狩猟採集による生活を送っていた虎型獣人族の一匹。人間種族の勢力拡大に伴い
彼らの森が開拓され切り開かれ始めた際、彼の一族たちは結束して応戦したものの、雇われた冒険者や
多くの兵士が次々に送り込まれ、あっという間に追い詰められてしまう。そして最後の突撃に出んとする夜
まだ成人したてであるという理由で、彼は女子供を南方へ逃がすための護衛に回され、戦いに加われなかった。
(突撃していった戦士たちの残党が、数年経っても誰も来ないことから、その末路は薄々理解している。)

 

悔しい思いを噛み締めながらも南方へと人の手を逃れ、どうにか未だ人の手の入っていない辺境を見つけて
ここに腰を落ち着けられるかと思われたその時、その土地に一人の隠者が居を構えていることに気づく。
獣人が移り住んできたと知れば追い払おうとするだろう。他の人間を呼ばれれば、今の彼らでは一堪りもない。
今のうちに先手を打って殺すべきか? 自分と同じく若すぎるか、もしくは老い過ぎていたかで護衛に回された
僅かな戦士たちと協議を続けるなか、しかし件の隠者はこちらの存在に気づきながらも、何もしなかった。

 

手助けこそしなかったが、居るだけで食料となる森の獣や薬となる薬草などの、資源を奪っていくはずの彼らが
ただ居ることを受け入れてくれた。そのことに深く感謝しつつ、ようやく彼らは安住の地を得たのだった。
(ちなみにその隠者の居宅には、セルゲイと名乗る奇怪な風貌の、弟子もしくは助手と思しき少年も住んでおり
その外見ゆえに最初は獣人たちにも恐れられたものの、彼は割と積極的に獣人族を手助けしてくれたため
交流の中で徐々に打ち解け、数年後にはフィルと親友と言って良い仲になった。)

 

そして数年後、隠者が寿命で没し、その遺言でセルゲイが暫く旅に出なければならないという話を聞き
思う所あった彼はその旅への同行を申し出る。外界を知らない彼が心配だったのもあるが、それだけではない。
加われなかった最後の戦いと、奪われた故郷を忘れられなかった。それにこの辺境も、住み良い場所である以上
いずれ人の手が伸びてくることは想像に難くない。そのとき人間と戦う、いや『人間を殺せる』力が必要だ。

 

たとえ一族が忌避する『鉄の武具』を身に纏おうとも。そして十分な力さえ身につけられたならば
この土地を人間から守るだけではなく、北方のかつての故郷をも……鉄の武具とそれで戦うすべを得るには
この辺境の地を一度離れる必要がある、セルゲイの旅は渡りに船だった。それに薄々気づきながらも
承諾してくれたセルゲイとともに、彼は復讐の旅への第一歩を踏み出しのであった。

 

その過去ゆえに、この面々の中で人間に対する敵意が最も高い。怒りに任せたハルプや、気にも留めていない
だけのロノウェと違い、明確に人間への敵意を持って行動する。『不利益にならなければ無益でも殺す』
ぐらいの勢い。逆に人間に追われつつある者たちには、一番親身になって味方する。
冒険者という職業に対しても、異種族弾圧の尖兵として相当嫌っているが、だからこそ冒険者の戦術を知るのが
人間の集団と戦う上で重要であることも理解しているので、それを知るために飛び込んだ側面もあったりする。
なので冒険者殺しも割りと普通にやる、むしろ将来の予行演習気分で。たぶん一番悪役に向いてる。

 

ちなみに獣人という出自からは意外だが料理上手、一族の仲間やセルゲイにもよく振る舞っていた。
ただし北方出身で辛いもの好き&虎型の獣人で肉好きなので、作る料理が偏るのが玉に瑕。食人については
「人間は食われないよう、そういうもの(嗜好品類)を体に溜め込む種族だから不味いし食わない」とのこと。

 

パーティの中で一人だけ明確に無学で文盲だが、料理への精通から分かる通り決して頭が悪いわけではない。
(依頼関係や宿での記帳など、文字の読み書きが必要な場面では、基本的にセルゲイに頼っている)
なお無学さを揶揄されても、相手が人間でなければ笑って済ませることはできるが、これが人間相手だと
腰の刃物を抜いて突きつける速度はハルプよりも速い。

 

お互い似たような目的で人間社会へと出てきたオパールとは、ライバル関係みたいなものだが
まだ故郷が無事な彼女には、何とか故郷を守り抜いてほしいものだと密かに思っている。


装備スキル

料理スキルのせいで、緊張感は割りと無い

漆黒の意思とともに旅立った彼だが、戦士としての資質はギリギリある程度で、群れでも一番の戦士だったとか
そういうわけでは無い(もしそうだったら群れを守って欲しいと、旅立ちを引き止められていただろう悲しみ)

 

よって自分が最も自信のある料理の技を戦闘へ転用、加えて自身の特徴である『両手利き』を活かして
「双剣」の技を身につけることにした。それに正統な技術であれば、一日の長がある人間に敵うはずがないので
奇手であろうとも人間の認識の浅い技を身につけることが、人間を殺す最適解と判断した結果だ。

 

メタ的に言えば斧や大剣と言った、直接的な武器種に対する適性は高いものの、それを使わせるのは芸が無いし
何より似合わない。だが格闘は安直過ぎる、という事で変化球な技能を探して街シナ店シナを回った結果
こんな感じで落ち着いたというところ。

 

ということで、ハルプと同じ「黒霧亭」から筋力+大胆で使える料理技能と、「瑠璃の都グリューンブルク」の
双剣技能から、適性の良いものだけを摘んでミックスしたスキル構成を予定している。全体攻撃が無いのが
玉に瑕っぽく見えるが、高レベル帯でのボス戦を考えれば、無くても大して困らないかなと……

 

適性の良かった「瑠璃の都グリューンブルク」の『返しの刃』が、バグで使えなかったため、代打技能として
「学術都市シュノーア」の『獣王爪』を採用。同店のスキル中、唯一使用に「ライカンスロープ」クーポンが
不要なスキルで、かつ獣人のフィルにも使えて良い解説文。期せずして暗殺キーコードの
補完もできた。なにより成功率の微妙なスキルが多いフィルには、その高成功率はありがたい
(ただ必中ではないので、過信はできないが)
最後のスキル枠も「黒霧亭」の料理技能から予定通りのものを購入し完成となった

名前技能Lv区分入手先備考
三枚おろし攻撃/デバフ/敵単黒霧亭敵の鎧や外殻を削ぎ落とし防御力ダウン
命中率は高くないので注意が必要
フルスイング攻撃/撹乱/敵単黒霧亭敵の頭を強烈に引っ叩き混乱カード配布
こちらもそんなに命中率は高くない
剣影の刺客攻撃/敵単瑠璃の都
グリューンブルク
某「竜殺し」と同様、敵の防御を一瞬下げつつ攻撃
ただ「竜殺し」ほど大きく防御は下がらないので
威力は程々。使用中は回避↑防御↓なので注意
双剣舞攻撃/敵単瑠璃の都
グリューンブルク
幽霊も斬れる魔法物理属性、魔法生物に特攻あり
使用時に回避↑抵抗↓な点には気をつけよう
煮汁こぼし攻撃/中毒/敵単黒霧亭煮えたぎる汁を敵にぶっかけて、炎による攻撃と
火傷による中毒ダメージ。豪勢というか豪快というか
物理・回避属性なので幽霊には効かない
獣王爪攻撃/暗殺/敵単学術都市
シュノーア
「返しの刃」がバグで使えなかった枠の代打技能
性能的には穿鋼の突きの上位技能で、威力の上昇と
暗殺キーコード追加。回避は上昇しない
南瓜落し攻撃/敵単黒霧亭物理・回避属性、敵単体、成功修正なし……超威力
当たれば強いので、仲間の撹乱・デバフを待ちで
 

装備アイテム

引ける技能カードは1枚だが、それでも十分使える

遠距離攻撃キーコードは付帯能力のムルも持っているので、よほど必要でないと「投擲斧」の出番はなくなった
しかし通常攻撃の適性は十分なので、わざわざ他の店売り武器を買ってきて使わせる必要性も感じない
ということで入れ替えるアイテムを模索していたところ、この杖互換な盾を冒険で入手したので使わせることに

 

イメージとしては双剣使いなので主力で使うのではなく、敵の飛び道具を(背後の仲間やムルをカバーしつつ)
避けて接近するのに使い、間合いに入ったら盾は投げつけるなり投げ捨てるなりして、即座に双剣を抜刀
そして斬りかかる的な、荒っぽい使い方をしていると思われる

名前区分入手先備考
鳳凰の盾防具/技能配布とある外交官からの依頼戦士向けの杖互換、使用時に防御&抵抗が上昇
回避はダウンするが、気になるほどのペナルティではない
 

付帯能力

ハルプと妖精タッグを組んだら凶悪すぎる

黒鉄の風斬り羽根リプレイの方では、仲間に誘うこと無く別れた妖精だが、このパーティでは仲間に誘ってみた
なお時系列的にはアレクシオスたち(主に美濃牛)が盗賊団をミンチに変え、彼女を助けて立ち去ってから
暫く後にこのパーティが森に立ち寄って、一人きりで仲間の死体を埋葬していた彼女を手伝い
また仲間に誘った=盗賊団との戦闘は無かった的な設定である
(ムルを仲間にすると、ガルムの首の賞金と経験点が手に入らないので、その辻褄合わせでもあり)

 

適性は「敏捷+社交」なので、フィルには(緩い1.20基準でも)ギリギリ明るい緑丸程度の相性なのだが
生き残り同士(「殯のいみや」で『一族を喪った』『同胞を喪った』クーポンまで付けた)のフレーバーで
持たせることにした。相性がギリギリなのは、まだ復讐の鬼な獣人と、仇は目の前で首を落とされ
復讐に決着は付いており、外の世界に憧れもあった妖精との、意識の齟齬ってことで
(相性的には1.28基準でも明るい緑丸のオパールや、それこそ1.20基準なら白丸のハルプのほうが(ry

 

メタ的には、召喚スキルで使う予定だった「返しの刃」がダメだったので、だったらいっそのこと
付帯能力で埋めてしまおう、ということでレベルが上ったら速攻回収しに行ったのでした

名前区分入手先備考
ムル遠攻/デバフ/敵単紅き魔石敵単体を弓矢で攻撃、当たれば回避デバフもあるのだが
命中率は高くない。時々してくれる回復も、よく変なところに飛ぶ

「悪魔憑き」セルゲイ

この特性でも案外ヒネてない
適性・性格
悟りの境地と言えば聞こえは良いが、感情の爆発力が不足している

配布クーポン
上位古代魔術語習得 古代魔術語習得 _苦手:奇食 無二の親友 下戸 生物知識 植物知識 描画の心得 
_大人口調 _ノーマルな人 _リーダー _片思い 魔術師 _俺 _無口 _片想いKS _リーダーKS 
夢:真理の探究 【Class:Magic-User】 心の香り:微睡む陽 

 

一応こいつがリーダーなのだが、「魔術師」が必要だと言われたら仕方ないのでこいつ。
そのときは常時の「参謀」担当であるロノウェに、リーダー代行を押し付ける。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

不得手が無いのは良し悪し、おかげでオパールに負けている……

性格的な偏りがほとんど無い、まさに中庸タイプな精神適性(ごく僅かだが勇猛と狡猾が高いか?)
ただ偏りが無いということはマイナスが無い反面、プラスも無いため『実は適性が思ったほど伸びていない』
という事だ。よって種族の割に魔術師としては若干凡庸という結果になってしまった、残念!
とは言え腐っても明るい緑丸なので、十分だろうと言われればそうなのだけど。


詳細設定

……たかが人の世の浮き沈みごときに、関わる気は無い。

いかに隠者と言えど、蛮人になる覚悟を決めたのでもない限り、人の世との関わりを完全に断つことは難しい。
パピルス・羊皮紙・和紙・パルプ紙、いずれも己の手で漉き上げるのは難しい、文明の産物である。
木簡ならば良いのではないか? だが次はインクや墨、筆やペン、木を加工するための金属の刃物が要る。
錬金や錬成で生み出そうにも、それに必要な触媒もまた、霞から生まれるわけではない……

 

真理の探求を続ける以上、蛮人にはなれない。その隠者がそこを通りがかったのも、この避けては通れぬ
人間の街での煩わしい諸々を終え、自身の住まう辺境の地へ帰る道中のこと。彼の耳に何処からか聞こえる
赤子の泣声。だがこの時代捨て子など珍しくない、何時もなら隠者として関わる事無く通り過ぎたはずだった。
その筈なのに彼が足を止めたのは、自身に忍び寄る『終わりの時』を自覚しつつあったからかも知れない。

 

鳴き声の源は角の生えた異形の赤子、その姿ゆえに悪魔の子として捨てられたのか。だが隠者の知慧には
この赤子がデモノイドと呼ばれる、古代の交配実験種の末裔だと分かった。普通デモノイドの外見は殆ど人間と
同じはずだが、ときおり先祖返りで角や翼を有するものが生まれるという。人と混ざったデモノイドの裔に
先祖返りが現れてしまったのだろう。隠者は赤子を拾い上げた。デモノイドはその交配実験の影響で
魔法に高い適性を持つと言う。角が生えるほどの先祖返りならば、後継者として期待はずれにはなるまい。

 

隠者は連れ帰った赤子に『セルゲイ』という名を与え、育てることにした。ただし人間との関わりを疎む
隠者であったからか、セルゲイに親ではなく師として接し。また隠者としての思想と生き方を身に付けさせた。
セルゲイが異形ゆえ捨てられていたこと。己がそんな人の世を嫌い、この辺境に居を構えていることも諭した。
それは良い育て方とは言えなかったかもしれない、だが親に捨てられ死ぬところだった赤子にして見れば
生きていけるだけで丸儲けである。かくしてセルゲイの、隠者の後継者としての人生が始まったのだった。

 

それから真理の探求を行う隠者の助手として、研究を引き継ぐ弟子として、修業の日々は大きな事件もなく
続いていたが、あるとき北方から人間の手を逃れてきたらしい、獣人族の一群がこの辺境へと流れ着いてきた。
この地に人間が住んでいると知れば、獣人たちが襲って来るかもしれないと、セルゲイは慌てるものの
隠者は隠者として、彼ら獣人たちを助けるでもなく追い払うでもなく、静観し受け入れることを選んだのだが
セルゲイはそれに納得できず、せめて様子だけは見ておかねばと、夜にコッソリ抜け出して……
(つまりセルゲイは、最初は追い払おうと考えていたが、獣人たちのあまりに傷ついた様子に助ける方に転向
その交流の中でフィルと親友と言える間柄になったという経緯である。また獣人たちの自分の容姿への
恐怖と嫌悪の反応から、自身が本当に異形の存在なのだと自覚したのもこの時。)

 

隠者となろうとする者が他者と積極的に関わることは、どんな理由であれ望ましくはないと、師に諌められた
こともあったのだが、獣人たち(特にフィル)との交流は隠れて続いていた。また隠者もそれに気づいていた
はずなのだが、その後は口を挟むことは無かった。そこにどんな思いがあったのか、今となっては分からない。

 

そして獣人たちが流れ着いて数年後。禁忌ではない延命の手段は粗方尽き、隠者に残された時間も
終わるときがきた。いよいよ研究の引き継ぎかと思われたそのとき、隠者はセルゲイに一つの遺言を残す。
「世界が美しいとは言わない、だから私はここに居る。人間が素晴らしいとは言わない、だからお前も
ここに居る。だが『世界がどう汚いか』『人間がどう醜いか』を知らず、隠者となるのでは連中と大差ない。」
それを知り真の隠者となってから研究を継げと、そう自身の愛用していた杖を渡しつつ告げた。

 

隠者の真意はどこにあったのか。獣人たちとの交流から、隠者には向かぬと人の世に戻る道を示したのか。
親を知らぬセルゲイに、本当に世俗を断つ前に、ひととき親を探す機会でも与えようと思ったのか。
それとも本当に言葉のとおり世の汚さと人の醜さを知ることで、世俗を断ち切った隠者となり研究を引き継いで
欲しかったのか……何れにせよセルゲイは遺言に従い、師の遺品となった杖と護身用の幾つかの術とともに
旅に出ることになったのであった。

 

その旅に親友のフィルが同行を申し出てくれた際、それを承諾したのは、裏で人間に対する復讐心があるのは
知っていたが、自分は人間社会を全く知らないこと。またその人間社会は師が嫌い、自分もまた捨てられた
恐ろしく歪んだ場所だという認識と恐怖感があったため、迷いはあったものの彼を頼ってしまった感じ。
なので自分の旅に同行したせいで、彼の復讐が勢い余って命を落とすことに繋がらないか心配している。

 

冒険者になったのは、人間の感情と利害が渦巻く場所であることと、単純に日々の糧を得るため。
ここでなら遺言を果たせる日はそう遠くなく、また遺言が果たされたら俗世の全てと縁を切って辺境へと帰り
隠者となる予定なので、数年の間食えさえすれば良い日雇い仕事として見ている。
その悪魔のような異形の容姿から、依頼人に恐怖や嫌悪を返されることも多いが、それに対して動じること無く
一般的な返答ができ。人間に対しても中立的ということで、このパーティのリーダー(窓口役)でもある。

 

ただしその根源となっているのは、隠者としての修業の日々で培った『客観的厭世主義』な思考であり
要するに目の前の人間から精神的に遠く離れた場所に居るため、何を言われても感情が動いたりしないという
それだけの話。さらに自身の過去、師の境遇、そして遺言からも『世界は汚く人間は醜い』という認識なので
本当に『犬に吠えられたが、こういう習性の生物なのだ』程度でしか受け取っていない。
そのため人間に対する認識と評価を覆すのが、最も難しいのが彼でもある。

 

なお歳上で美しく心優しく、悪魔のような自身と違って天使のようなトライノーイに、母親への慕情に似た
片思いを抱いているのだが、ライバルが腐ってもドラゴンしかも_秀麗ゆえ、戦う前から既に半死半生である。

 

辺境の地で育てられたため世間知らずではあるが、師の教育もあって学識自体は非常に高いレベルのものを
持っており、古代語から生物学や薬草学、それらの模写やスケッチまでこなす。それくらい魔術師の
基本教養ですよとか言われてしまったら、それまでではあるが。


装備スキル

何気に一番スキル編成が迷走していたやつ

美麗なリューン差し替えの店が公開されていたので、サラッと飛びついて『魔法の矢』『眠りの雲』を交換。
魔術師として尖ったところがあるわけではないので、あまり捻ったスキルを持たせても活躍が難しい
という事情もある。
また「魔法防御」「魔法の鎧」などのバフ類は他のメンバーが受け持ってくれたが、性格が尖っていないので
敵の抵抗を打ち破る必要のあるスキルとは、若干相性が悪い。その辺はスキル選択を考える必要があるだろう。

 

スキル購入が迷走しまくったので、杖とセットなため必須と言える「蜂蜜小筺」で交換した基本2枚だけ残して
他技能を大幅に入れ替え。低レベル調整時も『アラジンの指輪』を使えるように付帯能力を持たせていないので
逆に低レベル時から使うことができ、高レベルに戻しても入れ替え不要な召喚魔法が欲しかった所でもある

 

よって「流浪の民のキャンプ」から『幻獣召喚』を購入。能力判定に応じて出る召喚獣が変わるスキルで
基本的には高レベルになるほど強いが、どれも状態異常を付与する召喚獣なので、低レベル時でも意外と強い
そして今更ながらメインに据えることに決めたスキルは、隠者らしさも重点で「世捨ての集落」の女魔術師が
販売している暗黒術3枚。枚数的にもデモノイドが使う雰囲気的にも丁度良かったのではないかと思う

 

最後の一枠は奥義的な全体攻撃魔法にしようと思っていたが、高レベル帯になればなるほどボスは単体が多いか
ギミックで前衛が壁になるなど、活躍の場が少なくなり、むしろ中レベル帯で使えたほうが活躍の場が多い
かと言って高レベルになる頃に産廃というのも嫌なので、広いレベル帯で使えるレベル比技能で欲しかった

 

「技の街フィール」の『火炎流』はその要求を持たすLv比+直値によるダメージで、中レベル帯では強力な威力
高レベル帯でも十分ついていけ、かつ珍しい「知力+勇猛」の魔法スキルで、こいつに良適性だったため購入
スキル選択にはかなり迷走したものの、ようやく決まった大技として活躍してくれることだろう
(9レベルになったので「世捨ての集落」の『狂宴の法』を、荷物袋から引っ張り出して完成となった)

名前技能Lv区分入手先備考
魔法の矢遠攻/敵単蜂蜜小筺交易都市リューンの技能を差し替え
眠りの雲眠り/敵全蜂蜜小筺交易都市リューンの技能を差し替え
幻獣召喚召喚/自身流浪の民の
キャンプ
術者の技量が上がるに連れ、より強力な召喚獣が
召喚可能になるスキル。召喚獣は何かの状態異常を
敵に付与するので、意外と低レベルからでも強い
足手纏い召喚/敵単世捨ての集落対象の回避力を下げ、また対象の仲間全体の
行動力を下げる召喚獣を付与する。賢い敵を選べば
召喚獣の影響を最大限に発揮できる
火炎流遠攻/敵全技の街
フィール
敵全体に、Lv比全属性+直値炎属性ダメージ
パステル調な画像とジョークめいた解説だが結構強力
血液沸騰遠攻/召喚/敵単世捨ての集落炎ではない熱による攻撃と、回避・抵抗・防御
全修正が下降する召喚獣を付与。実は肉体のない
相手にも多少のダメージだけは通ったりする
狂宴の法召喚/撹乱
/デバフ/敵単
世捨ての集落対象を激高状態&同士討ちさせる召喚獣を付与
あとオマケみたいなものだが、回避力も下げる
 

装備アイテム

完全に設定のための趣味であります

元々はゴブ洞から拾ってきた賢者の杖を設定に合わせるため、銀貨こそ命氏の「Ask互換アイテム」で
『森羅の杖』経由で隠者の杖に変え、それをさらに画像差し替え版と交換したという、手間のかかった一品。
要するに自己満足である。性能は通常の物と変わりなし。

名前区分入手先備考
隠者の杖技能配布蜂蜜小筺元は「ゴブリンの洞窟」の『賢者の杖』だったのを差し替え
師の遺品という設定だが、案外オシャレだったのかもしれない

「天の涙」トライノーイ

心優しき天使のような、ただし_厚き信仰は無い
適性・性格
基本的には感情豊かで、特性的にも芯は強いはず

配布クーポン
古代神聖語習得 精霊語習得 _好物:和食 紅茶党 医療知識 デスコック _おしとやか 
_丁寧言葉 _丁寧口調 _片思われ _両思い♀ 聖職者 方向音痴 カップサイズ_D _私 
_両想い能動KS 夢:平穏な日々 両親を喪った 家族を喪った 【Class:Cleric】 心の香り:微睡む陽 
修行によりデスコックを卒業 竜の花嫁 

 

_厚き信仰は無いが、「僧侶」や「聖職者」が必要だと言われたら、仕方ないのでこいつ。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

これに_厚き信仰があれば、1.28以降の基準でも白丸になっていた

種族の特徴に違わぬ、精神+平和の高い適性になってくれた。
となればあとは使わせるスキルも、そういった諸々で揃えれば十分に活躍してくれるだろう
ただ若干不安なのは生命力が低めになってしまったこと。筋力+勇猛は案外悪くないらしい?


詳細設定

助けと救いは、あなたの神に求めてください。

輝く精神力の翼を持ち、人間の中から稀に生まれるというアーラエ。突然変異とも神の祝福とも言われるが
彼女の場合は母もまたアーラエであり、母によればその父(祖父)もまたアーラエ、その父(祖父)からの
伝聞ではさらにその母(曾祖母)もまたアーラエであったという。
家系図を残す慣習など無かったため、そこから先は分からないが、恐らくはるか昔からそうだったのだろう。
血統として続く「真に高貴なるアーラエ」として、彼女の一族はごく一部では知られていた。

 

しかしそれゆえに信仰を集める道具として使われることを一族は嫌い、どれか一つの宗教勢力に与することを
良しとせず、清貧を貫くことを続けてきた。彼女もまた生まれながらに秘跡を起こせるほどの素質を持ちながら
信仰とは無縁のままであり(とはいえ_不心得者ではないので、存在を否定するほどではない)
だからどこから聞きつけたのか、某宗教の人間たちが「神の祝福の証として迎え入れたい」と訪れた際も
キッパリと断っていた(アーラエであろうと霞を食って生きていけるわけではないので、彼女の代では
秘跡と多少の医療知識を利用した施療院を開いて生計を立てており、その伝聞からと思われる)

 

だが後日その宗教の者たちが「神の祝福でなければ魔女に違いない」と、御堂騎士団を引き連れ施療院を襲撃。
父母が身を挺して彼女と兄妹たち(アーラエとして生まれた者も、そうでない者もいた)を逃してくれたが
両親は彼女の目の前で死亡。兄妹たちとも(生存はほぼ絶望的な)生き別れとなってしまう。
絶望に苛まれながらも父母の死を無駄にすまいと辺境へ逃走を続けたが、女の足(と言うか生命力が暗い緑丸)
では逃げ切れず。ついに追いつかれ、もはやこれまでかと思われた時、唐突に暴虐の嵐が吹き荒れて……

 

気絶していた彼女が目を覚ますと、そこには『踏み躙られた』御堂騎士団と、それを行った存在の姿があった。
魔物に関してそう詳しくはない彼女でさえ知っている、『竜』と呼ばれる絶対の暴威。これから逃れることなど
不可能だ。茫然自失と自暴自棄の間で、半ば捨て鉢に自分を喰らうつもりかと問う彼女に、しかし『竜』はただ
「懐かしい」「昔はアーラエもよく見た」「仲間はいないのか」と繰り返すだけ。そこでようやく、この巨獣が
決して凶暴でも邪悪でもなく、ただ太古の残り香に引き寄せられ、それが吹き消されぬよう拾い上げようとした
それだけだったのだと理解し、呆然半分安堵半分で、緊張の糸が切れ崩れ落ちたのであった。

 

その後は全てを奪われ失ったショックによる無気力と、行き場のない境遇から『竜』の巣穴の片隅に囲われて
彼女の糧のため『竜』が近隣の妖魔の巣や、近くを通った人間の商隊から奪ったり。また放った追手が帰らない
ことを不審に思い探しに来た、御堂騎士団の捜索隊を再び『踏み躙る』のをボンヤリと眺めていた。

 

しかしある頃から、自分ではなく明らかに『竜』の方を探しているらしい連中が、近隣を探っているようだ
という話を『竜』から聞き、この時代にも竜を殺せる剛者が僅かながら存在することと、竜を殺せることを
剛者の証として求める者が(大半は自惚れだが)多く存在することを伝える。
すると途端に慌てだす『竜』、実は彼の竜としての格や力はそう高くなく、太古には人間の魔術師に使役されて
いたという。ストックホルム症候群的な部分も無かったわけではないが、事実として彼には助けられたこと。
また魔術と宗教という、人間の傲慢に振り回された共感から、協力して人間の手から逃げ切ることを決心した。

 

『竜』を探す者たちの筆頭は、恐らく『騎士』と『冒険者』。騎士については縁遠い存在ゆえ、よく知らないが
人間の国家の軍力とはいえ、御堂騎士団と大差あるまい、『竜』の敵ではないはず。警戒するべきは冒険者だ。
負傷し施療院に訪れていた冒険者たちの記憶を手繰る。英雄からゴロツキ、はみ出し者から魔物退治のプロまで
在籍し、異教・異端・異種族の坩堝である、彼らのことを……そこで天啓のように閃いたのが
『あえて冒険者を近隣に集め、冒険者を装ってその中に紛れる』ことだった。

 

『竜』にわざと暴れて近隣に痕跡を残してもらい、また「この姿を封じるなど初めてだ」とぼやく『竜』を
秘跡の力で手伝い何とか人に近い姿を取らせ、『竜』が奪ってきた物の中から冒険者に見えるような服や装備を
見繕って身に付け、『竜の住処を見つけてその情報を売り、小銭を稼ぎに来た冒険者』の演技を練習し……
素人二人の演技は綱渡りだったが、訪れた冒険者の集団に紛れ、何とか人間の街に入るのに成功したのだった。
(なおこのとき人に近い姿を取った『竜』の姿が、割りと_秀麗だったのにはビビった)

 

その後は『御堂騎士団が竜に全滅させられた』という情報から、追っ手の粗方はこの世の人ではないと知ったが
指示を出した上の人間は(大損害を出した責任で左遷の可能性もあるが)健在である可能性が高いため
潜伏しつつ糧を得るために、一時の演技であったはずの冒険者を始めることにした。
また(生存はほぼ絶望的だが)兄妹の生死を探れるのも理由の一つ。ただしこの土地に居る限り何時までも
危険なので、兄妹の生死を探ることにある程度の区切りがついたら、可能な限り遠方の土地(それこそ別大陸)
に移り住むことを考えており、冒険者稼業はそのための資金集めも兼ねている。
(『竜』のほうはやたらと寿命も気も長く、竜としての格や力は高くないとは言え、人間とは比較にならない
強さなのは確かなので、この辺のことにはあまり熱心ではない。なので彼女の主導だったりする)

 

その過去から『信仰を持つ人間』に対して、頑なな冷淡さで対する。それが某宗教の信徒であれば尚更。
口癖が「助けと救いはあなたの神に求めてください」だと言えば、どんな感じか理解できるだろう。
つまり傷ついて倒れている人間を見ても、全く助けようとしない。この時代この地方、一般的な人間の殆どが
某宗教の信徒だからだ(よって回復キーコード発火の仕事は、ハルプかセルゲイが担当だったり)
また『人道』『良心』『善人も居る』といった月並みな説得に対し、「人間は特別、だから許されて当然
助けられて当然、そう思う傲慢」と喝破できる程度には_大人なので、割りと厄介だったりする。

 

そんな彼女だが、意外と冒険者の宿では孤立していない。異教・異端・異種族の坩堝であり、また対価を払い
純粋に彼女の医療技術を買う_不心得者な冒険者も多いからだ。そういった者たちには、本来の博愛的な性格で
応対するため、ぶっちゃけ割とモテている(だがお相手が腐ってもドラゴンかつ_秀麗なので以下略)
セルゲイが依頼人相手の外向きの窓口なら、同業者相手という内向きの窓口は彼女と言っても過言ではない。

 

なおその医療技術だが、そこまで洗練された(器用or知力適性あたりでスキルになるような)ものではなく
生まれながらに持ち合わせていた(1.20基準とは言え白丸適性な)秘跡の力に、基礎的な医療知識を合わせた
割りと力技(意味深)な部類である(でも気休めや迷信ではなく、本当に治るので何も言えないという)
また秘跡の力に関しても、生まれたときから全く修行をしておらず、信仰心も上記の通り、徴を刻む気も無い。
せいぜい望んだ秘跡が起きるよう、呼びかける神聖語や精霊語を学んだ程度(それも施療院の仕事のためで
それこそ医療知識の延長のような扱い)だったが、祈れば神は応えたし、求めれば精霊も力を貸した。
(技能習得さえも「そういう事ができる」と分かれば、苦もなく身に付けられる感じ)

 

それほどの素質があるというのが理由の半分だが、残り半分は『それだけ上位存在の興味をかっている』せい。
なので望まない危険な存在も、引き寄せてしまう恐れがある(某宗教による襲撃の遠因かも知れない)
方向音痴なのも四六時中そういった存在に『呼ばれている』からで、今までよく無事だったなと言われるほど。
最近は(格こそ低いとは言え)『竜』が横にいるので、半端な存在は近寄れなくなったが。
そんな『竜』ことロノウェとは前述通り、興味を持って近寄ってきた上位存在と、ストックホルム症候群という
割とアレな関係だったのだが、ロノウェの若干抜けた穏やかな性格、そして協力しつつ逃亡生活を続けるうちに
いつの間にか普通のカップルめいた関係になっていた(ロノウェが強過ぎないのも親近感になった)

 

ちなみに見た目によらず恐るべきデスコック。医療知識による食材選別・調理法と、健康に良いと言われる
東方の和食(冒険者になった後に、リューンで食べて以来気に入った)を組み合わせた、全く新しい毒物。
施療院=実家住まいのころは、家族も何かと理由をつけて料理をさせなかったほど。
今のところ主に食わされているのが、岩でも板金鎧でもバリバリ行ける、ドラゴン鉄の胃袋なロノウェなので
まだ気付かれていないが、もし何かの弾みでセルゲイあたりが食おうものなら、大惨事間違いなしだろう。

 

そのセルゲイの慕情には、気づいていないはずは無いと思われるが……その辺はまあ大人なので。

修行によりデスコックを卒業

何だかんだで料理からは遠ざけられていたのだが、ついにと言うか料理を作らせてしまったうえ
そのドラゴン鉄の胃袋なロノウェ以外に料理を食べさせた結果、大惨事を引き起こしてしまったので
デスコック卒業を決意、伝説のフライパンを求めて旅立ったのだった!(往復半日)

画像1
_6は貧乏クジの宿命

伝説のフライパンを手に入れたあとは、小銭稼ぎに使っている『黒霧亭』で、亭主らに無理やり料理を振る舞い
スキル回数が尽きたら宿に帰ってまた来るという、迷惑行為を繰り返すこと十数回! ついにデスコックを
卒業したのだった! なお適性のほうは無慈悲に無かったので、卒業後はカード置き場行きだが。
このフライパン、いずれ別のデスコックが手にすることになるのか……?

画像2
この事件は『黒霧亭の惨劇』として(ry

装備スキル

一番迷うこともなく、一番説明することも少ないスキル構成

美麗なリューン差し替えの店が公開されていたので以下略、特に「癒身の法」に翼の絵が使われているのは
アーラエの冒険者にはピッタリだろう。以降の技能は『黒霧亭』の、精霊術(非召喚系)で揃えていく予定
適性は1.20基準とは言え白丸適性が散見され、それ以外も明るい緑丸なので悩むこともない。

 

ただ「コラソンの具現」は捨てがたいが、生命力が不安なので「風精召喚」を入れカバーすることに
レベル10技能は一般型かつレベル上限も通常と同じ種族には、そもそも使いづらいという事情もあった
最後の一枠は予定通り『霧雨の恵み』で締め、強力な回復役として完成した

 

召喚スキルはどうするか迷ったが、高レベル帯では防御力も欲しいが、回復役でも攻撃手段が無いのは厳しい
ということが分かったので、防御力は付帯能力に任せ、好戦の低い回復役でも使える、攻撃系の召喚スキルを
探してみた。選んだのは新港都市ポートリオンの「かまいたち」、白丸適性ゆえ成功率も申し分なく
水属性と風属性で、味方にかけるスキルと敵に攻撃するスキルが揃ったので、見た目的にも良い雰囲気が
(あと召喚獣の名称が「シルフィード」のままなので、キーコード発火に使える可能性もある)

名前技能Lv区分入手先備考
癒身の法回復/味単蜂蜜小筺交易都市リューンの技能を差し替え
亡者退散対象消去/敵全蜂蜜小筺交易都市リューンの技能を差し替え
水の恵み回復/治療/味単黒霧亭回復量自体は「癒身の法」に劣るものの
精神状態異常の治療効果も付いた便利技能
氷精の爪遠攻/敵単黒霧亭敵単体に魔法物理で、高威力冷気ダメージ
ただし回避属性&命中修正なしという注意点アリ
風の恵みバフ/味全黒霧亭「魔法防御」互換、異種族は生命力が低くなる種族が多く
危険な「炎の玉」の対策に、できれば抵抗力も欲しい
かまいたち召喚/自身新港都市
ポートリオン
血肉の無い相手には威力が激減するものの、事前準備できる
敵全体攻撃なので、雑魚散らしや取り巻き排除に便利
霧雨の恵み回復/味全黒霧亭味方全体に「癒身の法」と同等の回復量、技能レベルが
高めなだけあって、引けさえすれば一気に立て直せる
 

装備アイテム

杖の所有者がコロコロ変わるのは割りと珍しい

ハルプが通常攻撃の代用として武器(短剣)を使うことになったため、元々使っていた「クリスタルロッド」は
調査でスキルを多く消費するオパールに持たせる予定だったのだが、とある冒険シナリオに突入した際
『所有者が「魔法」キーコードの付いた技能カードを持っていないと、精神力回復どころか
技能配布効果すら発動しない』という事実が発覚

 

すでに武器を持っているメンバーも多いなか、しかし曲がりなりにも技能カードを呼べる杖が浮いているのは
勿体無い……ということで一応だが魔法を持っていることと、その勇猛性で「攻撃」がギリギリ良適性
(1.20基準)になるため、他のメンバーより使えると判断し、彼女に持たせることにした

 

北斗ナントカ拳めいて適性の良かった『寸鉄』は、盗賊役が探偵+ガンマンというスキル構成なせいで
暗殺キーコードがすっぽり抜け落ちてるこのパーティの、キーコード発火用アイテムとして荷物袋行きとなった
ツイッターでも呟いたが、珍しい「暗殺」キーコードを持つ武器である>寸鉄)

名前区分入手先備考
クリスタルロッド技能配布WSN1の洞窟賢者の杖の類似品、ただしPyの機能を利用し
稀に精神力が一回分回復するおまけ付き
 

付帯能力

_地味_無骨_硬派なので、案外これが似合ってるとも思う

生命がハルプ並みに低いうえ、敏捷や慎重が高いわけでもないため、フィルのお下がりの「鉄板リスト」で
回避を多少上げても焼け石に水で避けられないことが多く、回避は諦め防御力を上げて対処しようかと模索
召喚獣カードによる防御力修正は、適性の影響を受けないそうなので、適性が最悪でも
防具としての効果は問題無いはず……ということで、使えそうな付帯能力を探していた

 

そしてシナリオを攻略し十分な銀貨が貯まったので、少々お高いが「防具目録」で良さそうな物を見繕うことに
「防具目録」の商品(付帯能力)は、回避力が下がるが防御力の上がる『鎧』と、ペナルティ無しで回避力が
上がる『服』の二種類で、『鎧』どうし『服』どうしの間では、性能に差は無いというもの
(画像と適性が違うだけ、そして適性は前述通り無関係)
トライノーイ用には、防御力の上がるものが欲しかったので、買うのは『鎧』で決まりだが、その『鎧』の中で
どれを選ぶかとなると、画像で選ぶか(性能に差は無いが、気分的に)適性で選ぶかといったところ

 

トライノーイは設定から専業戦士ではないので、上半身をガッチリと覆うような鎧は『らしくない』のもあり
簡素な胸甲スタイルの物を選択してみた(要するに適性ではなく、画像のほうで選んだということ)

近い性能の防具を、もっと安く調達したいなら……

「防具目録」の商品は、性能が良いぶん1500~2000spと高額かつ、一回の購入ごとに送料&手数料として
500+100=600spが加算されてしまう(一度に6000sp以上の購入で、送料&手数料無料らしい)
なので今回のトライノーイの購入も、2600spという大出費になっている

 

手持ちが無い、もっと早い時期から使いたい、など高性能な防具を安く手に入れたい人は、2017/6/15に更新され
武器防具の販売で有名な、SIG氏の「夕日の鉄撃」で販売されている『ブレストプレート』を利用してみると良い

多少のマイナス要素も、この価格なら許容範囲内だろう

見ての通り非常に安価で、かつ回避力の低下も防御力の向上も、「防具目録」の『鎧』類と同等という高性能
……ただ安価には安価の理由もあり、回避力と同じくらい『抵抗力』も下がってしまうというマイナス要素が
とはいえ「所持しているだけで抵抗力が増す」類のアイテム(『魔法の護符』など)は、比較的冒険で
手に入れる機会も多く、それらと合わせて使えば抵抗力の減少もカバーできる
(そのぶん所持枠を多く占有してしまうので、安かろう悪かろうと言ったところではあるが)

 

カードワースには前衛後衛の区別が無いので、生命力が薄紙一枚になってしまったPCを長持ちさせるには
(アイテム・付帯能力を問わず)防具類で補強するのが効果的な手段なのは確かだ、遠慮することもないだろう

名前区分入手先備考
(簡素で実戦的な金属鎧)能力値修正防具目録回避力が減少し、代わりに防御力が上昇する
性能はなかなか良いのだが、けっこう高額

「氷柱(つらら)」のオパール

_保守派_秩序派_過激、まさにチェスト攘夷!
適性・性格
立身出世してサムラァイになるのだっ!(新撰組並感)

配布クーポン
_ライバル:対等 永遠のライバル _大人口調 _ノーマルな人 _私 精霊語習得 精霊信仰 
エルフ語習得 魔弾の射手 _苦手:キノコ 完璧主義者 犬猿の仲 甘党 野外活動知識 騎乗の心得 
_会計係 盗賊 カップサイズ_B _財布係KS 夢:地位と名誉 【Class:Theif】 
心の香り:移ろいゆく鏡 

 

盗賊『役』だが「盗賊」ではない系の調査担当。その知力の高さからロノウェの代わりに「参謀」や
セルゲイに代わり「魔術師」も担当できそうだが、そういう役割ありシナリオだと「盗賊」も必要という場合が
ほとんどなので、その機会はなかなか無いだろう。


各種適性(by 適性チェッカ_1.20)

ステータスは悪くないが、巡り合わせは良くなかった……

やたら大胆なハルプに鑑定は任せられないが、こいつもこいつで正直だし解錠を任せるのも……
という押し付け合いの結果、解錠は基本的にスキル任せだろう、ということで盗賊役を押し付けられた。
また知力は高いが魔法担当はセルゲイが居るし、セルゲイは知力以外取り柄が無いので奪うわけにも行かず。
エルフなのに精神が低くて、精霊術への適性が悪いという……うわーっまさに_6!


詳細設定

人間か……ソドムの時代より、もっと愚かになったな。

人間の国家の拡大政策に対抗し得る、異種族の国家の一つとして名高いのは、やはりエルフたちの森だろう。
長い寿命に支えられた知識と技術の蓄積から来る、卓越した精霊術と弓矢の技に加え、彼らの独立性を支える
最大の鍵は、彼らの住処である『森』そのもの。入り込めば二度と出てこれない『迷いの森』の秘術により
組織立った人間の軍勢の侵入を拒み、多くのエルフの森が長きに渡り独立を保ってきた。

 

あるエルフたちの住まう森もまた、森を切り開こうとする人間との争いの果てに、族長と長老たちの会議の結果
『迷いの森』の秘術の行使に踏み切ったのだが、彼らの場合は苦渋の決断だった。『迷いの森』はいわば
救援の来ない籠城のようなもの。兵糧は問題ない、生活サイクルが森の中で完結しているエルフにとって
それは問題ではない。問題となるのは『血』だ。大きなエルフの王国であれば、まだ問題は少ないだろう。
だがこの森はそこまで大きな王国ではない。別のエルフの森と『血』の交流が途絶えれば、先細りは免れない。
エルフの寿命ならば100年や200年程度は大丈夫だ、だがその未来でも人間の国が健在だったりしたら……
籠城戦の果てに敗れ、半死半生の体で開城した者どもの末路など、考えたくもない。

 

だが『迷いの森』を使わねば、人間に森を奪われていたのも事実。今はこの稼いだ時間を活かさねばならない。
そして何度も会議が重ねられ、結論が出された。森はいずれ開く、座して死を待つ訳にはいかないからだ。
だが降伏はしない、ましてや玉砕は論外だ。人間と戦える力を蓄えて森を開き、侵略を打ち払う。
そのためには幾人かの密偵(エージェント)を人間社会に放ち、連中の技術・戦術を盗む必要がある。
彼らはその劣勢ゆえに余計なプライドを捨て、生き残るための戦いを始めたのだ。

 

彼女はその密偵の一人として打診を受けた。年若く能力も及第点、そして何より_保守派だったことが大きい。
(_保守派_秩序派_過激、という攘夷主義に加え、_無欲_名誉こそ命、とくれば密偵に最適だろう)
密偵に志願してくる若者もいないわけではなかったが、その理由が『外の世界に興味があるから』などという
血迷って人間に与しかねない連中を、森の外に出すわけには行かない。人間の目的が侵略(開拓)である以上
この森を住処とするエルフと相容れるはずがないのだから。
彼女もまた、この状況に危機感を覚えていた。人間との小競り合いに招集され、年長のエルフたちの後ろから
連中の尖兵と睨み合った記憶。人間は粗暴で傲慢だ、痺れを切らせば森に火を放つことも躊躇わないだろう。
かくして彼女は打診を二つ返事で受け、密偵として森の外へと旅立つことになったのだった。

 

旅立つ彼女に課せられた使命は二つ、一つ目は『人間の諜報技術を調査し、それを持ち帰る』こと。
人間の尖兵(冒険者)の中には、エルフたちの仕掛ける罠を見抜き、解除してくる厄介な連中(盗賊)がいる。
奴らの裏をかく罠を仕掛けるには、奴らの技術を知らねばならない。また連中の襲撃を待ち受けるのではなく
先手を打って人間側の情報を収集し、また撹乱するには人間の街での諜報技術が必要だ。
二つ目は『銃と呼ばれる武器を持ち帰る』こと。森を閉ざす直前あたりに、僅かだが人間が使いだした武器だ。
轟音を上げつつ火を噴き、高速で金属片を撃ち出すこの奇怪な飛び道具は、彼らにとって未知の脅威だった。
恐れるべきか、取り入れるべきか、見掛け倒しか、正体を知らねば何も判断はできないのだ。

 

そして一年おきの夏至の夜に、その一晩『迷いの森』の秘術を解く。生きていれば10年以内に一度報告に戻る。
という示し合わせのもと、彼女を含む数人の密偵が森の外へと放たれた。彼女はエルフの冒険者に身を窶し
人間の街へと入り込むと早速調査を開始……しばらくして、情報は意外なほど簡単に集まったが
今度はその集まった情報の内容に、彼女は頭を抱えることになる。

 

人間の尖兵である冒険者の中でも、『盗賊』と呼ばれる者たちが諜報を担当していること。そしてその技術は
『盗賊ギルド』と呼ばれる組織が管理し、銀貨を対価として訓練を提供している。そこまでは簡単に分かった。
だが『盗賊ギルド』という組織は、人間の裏社会に属する類の組織だった。技術を学びに来た者の裏くらい
取るだろう、それが人間でないなら尚更慎重に。潜り込むことさえかなり難しいだろうが
抜けてエルフの森に帰るのは、それに輪をかけて難しいに違いない。
『銃』も銀貨さえ出せば、割りと簡単に入手することはできた。だがこれはエルフに扱えるものではない。
『火薬』と呼ばれる燃える粉を鉛の礫とともに鉄の筒に詰め、それを着火・爆発させることで礫を飛ばすという
正気を疑いたくなるような代物だ。暴発すれば自身の命を落とすだけではなく、引火して森を焼きかねない。
その命が短いゆえに後先を考えず、森を焼いても構わない、人間にしか使えない武器だ。

 

手詰まりになってしまった彼女は、次善の策を練ることにした。ともかく銃の現物は手に入れられたのだ
あとは盗賊の技をどうにか手に入れれば良い。盗賊ギルドから足抜けして、逃亡中の元盗賊にどうにか接触し
銀貨と引き換えの技術伝授を求めるか……逃亡資金は必要なはずだ、応じてくれる可能性はある。

 

身を窶した冒険者という立場を利用し、村や街を回って目当ての人物を探す日々。そんなときに立ち寄ったのが
「新港都市ポートリオン」と呼ばれる新興都市だった。新たに開かれた交易港から、海の向こうの物品や技術が
流れ込んでくる、発展中の大都市。その一角に建つ『サレナ探偵社』が宣伝する、探偵の技に興味を惹かれた。
「捜査」に「科学的手法」を用い、「推理」を行う『明かす者』たちの洗練された調査の技法。
(シャーロック・ホームズは、創作上の人物でありながら「初めて捜査に科学的手法を取り入れた人物」
という説があり、スコットランド・ヤードの捜査方法にも大きな影響を与えたとも言われている)

 

そもそもエルフの森が盗賊の業を求めているのは、その技法を調べて対抗、もしくは逆に利用するためである。
しかし盗賊の業は、経験と勘に支えられる職人技に近い。そのものを取り入れるのはエルフには難しいだろう。
(むしろ職人的な性質のぶん、ドワーフ向きではないかと彼女は考えていた)
だが探偵の技術はその起源から『盗賊に対抗するための捜査技法』であり、また理論的な「科学的手法」と
「推理」は聡明なエルフたちに適しているはずだ。何より新しい技術であるがゆえに、後追いの不利も無い。
そう判断した彼女はすぐさまサレナ探偵社の戸を叩くと、探偵技術の修得を開始したのだった。

 

また問題だった銃に関しても、高価で繊細な武器である銃を扱う軍隊はほとんど無く、先見の明のある冒険者が
稀に手を出す程度ゆえ、逆に売り手側が積極的(銃を使い名を挙げた冒険者が出れば宣伝になるという計算)で
『銃を買い求めた冒険者がいる』という話を聞きつけて、宿に張り紙を出しに来るような店がいくつかあった。
その中でも「銃技能店『マジックガンナー』」の扱う『魔弾技』は、火薬ではなく魔力を射出力に使う性質から
火薬による汎用性こそ失われるものの、エルフという種そのものが高い魔力を持つため、それが問題にならず。
また森の中で用いても引火する危険がなくなること、最悪でも長弓や弩弓の矢への技術転用が期待できること
といった利点があり、これまた『火薬の銃』に対抗できる技術として申し分なかった。

 

かくして代わりとなる技術を見出した彼女だが、まだ一つ問題があった。これらはあくまで『代わり』の技術。
こちらのほうが適していると判断したものの、本来求められていた『盗賊の技』や『火薬による銃』ではない。
今このまま持ち帰っても、エルフの長老たちを納得させることはできないだろう。
これらの技術が、求められていた技術に対抗し得る。いや、より優れた技術であることを証明せねばならない。
そして、これらの技術を他のエルフに広められるほど、自身もこれらの技術を修熟・洗練しなければならない。
幸いなことに、まだ期限の10年には間がある。この時間を使って、冒険者としてこれらの技術を磨いていこう。
冒険者なら依頼の中で『盗賊の技』『火薬の銃』と対することもあるはずだ、もしそれらを打ち倒せたなら……
そして彼女もまた、ひととき冒険者としての道を選ぶことにしたのだった。

 

エルフの森の現状から、人間に対して非常に警戒・敵対心が強く、密偵という立場も加わってさらに強硬。
表向きはそういった素振りを全く見せないが、あくまで密偵という素性を知られないための演技でしかなく
内面では冷静に対象の人間を観察し、また疑い続ける(その性質上、交渉ごとには強い)
『故郷を守る』意識も強いため、人間に対する意識を変えるのは生半可なことではないが、たとえ変えられた
としても、それを押し殺して故郷と同胞を守ることを決断できるため、翻意させるのはセルゲイより難しい。

 

エルフ以外の異種族に対しても、それなりに友好的なのだが、やはり密偵として目立たないことを優先しがちで
困っていてもなかなか手助けできないことが多い。そういう意味では割と突っ込む性格の多いこのパーティには
助けられていることも多い半分、迷惑半分といったところでもある。
冒険者に対しての反応はフィルに近く、人間の尖兵として嫌っているし、その『盗賊の技』や『火薬の銃』に
自身の技術が通用するか、確かめる機会も求めている。とは言え人間に敵対的であると目立つほど積極的には
やはり動けず、こちらもまたフィルに便乗するような形になりがち。

 

そのフィルとは、お互い似たような目的で人間社会へと出てきた、ライバル関係みたいなものだが
彼の復讐が実ることと同じくらい、彼に残された大切なものまで失ってしまわないかを気にかけている。
ちなみにハルプとは犬猿の仲だが、特に何か確執とかがあるわけではなく、ドワーフとエルフに代表される
種族の違う妖精同士は仲が悪い(一部例外あり)という伝統を、互いに引きずっているだけ。

 

エルフらしく精霊への信仰を持ち(精霊語も習得済)、故郷でも知力適性のインスタント精霊術を使っていたが
それらは密偵として森の外に出て、人間の技術を身に付けるとなった際に、家に置いてきてしまって使えない。
まあ使えたら使えたで、桁違いの適性のトライノーイにショックを受けていただろうが。
(血統として続くアーラエゆえ、エルフで言うハイエルフ的な存在なので、勝てるはずがなかったり)
また同じく野外活動の知識や、騎乗からの射撃の訓練経験もあるなど、長命なエルフゆえの幅広い知識・技術は
パーティの支えになってくれるだろう。なお妙に完璧主義者だったり魔弾の射手を名乗る中二ハートがあったり
森の娘なのにキノコ嫌いな甘党だったりと、微妙なポンコツ臭&不安もあったりする。

 

財布係をしているのは、メンバーに人間社会慣れしてない連中がやたら多いため、仕方なくという側面が強い。
ちなみに口調は若干硬い感じ(私+男性口調)という設定なのだが、対応しているシナリオはあまり無い。


装備スキル

調査技能と拳銃、まあ探偵らしくはある

エルフなので直に「盗賊」というキャラクターではなく、鑑定・解錠スキルに盗賊スキルを使う気は無かった。
さて魔法でやろうか野伏スキルにするか、と考えたところで思い出したのが、BloodWirthの吸血鬼パーティで
お世話になった新港都市ポートリオンに、探偵スキルが……かくして探偵エルフが爆誕しましたとさ!

 

そして鑑定・解錠に探偵スキルを使うと決めたら、それ以外も探偵らしく揃えたくなるのが人情というもの。
普通に何某かの魔法じゃ探偵らしくない、イギリス探偵ならホームズのバリツ(杖・ステッキ術)だし
アメリカ探偵ならマーロウの拳銃だろうということで、適性的に使えそうなスキルを探した結果
「銃技能店『マジックガンナー』」の魔弾技が、銃と魔法の融合という『直に銃でも魔法でもない』
というエルフ探偵『らしい』スキルだったので、戦闘用の技能として採用してみた。
魔弾技は器用適性なので、最高適性のスキルというわけではないのだが、詠唱不要などの利点もあるし
威力的にも性格適性で明るい緑丸になるものなら、十分な性能が期待できるのではないかと思う。

 

(なお他に探偵技能を扱っている場所としては、町田いず氏の『とある館にて』が。ステッキ術ならwwe氏の
『紳士の杖術』がある。これらの店のスキルは英国探偵寄りなので、ホームズ系探偵の作成時にどうぞ)

 

最後の1枠はセレネフィアから「世界樹の枝」を選択、本来の最高適性である知力適性で白丸というだけでなく
体力・中毒回復に加え、技能カードを配布する召喚獣を味方単体に付与する効果は、高レベル帯のボス戦で
攻撃の手を緩めず攻めるのにとても有効。『世界樹』という名前からも、エルフ族の奥義的イメージもある

名前技能Lv区分入手先備考
周辺調査鑑定/暴露/敵単新港都市
ポートリオン
暴露付きの「盗賊の目」互換技能
物理属性なので幽霊のことは分からない
仕掛け解除解錠/手札交換
/敵単
新港都市
ポートリオン
「盗賊の手」互換技能、カード交換効果は
混乱・恐慌状態の敵に対して使用すると効果大
氷撃弾遠攻/敵単銃技能店
『マジックガンナー』
単純に氷の弾丸で攻撃するだけ
難しい効果は特に無い(by 売り子)
魔撃弾遠攻/敵単銃技能店
『マジックガンナー』
魔法の矢互換、威力は多少劣るが
魔法物理属性なので使い道は割りとある
聖撃弾遠攻/敵単銃技能店
『マジックガンナー』
魔撃弾が魔法の矢互換なら、これは居合斬りの
互換な技能。同様に威力は劣るが、遠距離攻撃ゆえ
利点はある。なお信仰先は関係ないらしい
解呪弾解除/双単銃技能店
『マジックガンナー』
要するに「隠者の庵」の『破魔の指先』
みたいなもの、用途もほとんど同じ
世界樹の枝召喚/味単セレネフィア
(買い物のみ版)
所有者の体力・中毒回復&技能カード配布する
召喚獣を、味方単体に付与。ボス戦でのラッシュ用に
 

装備アイテム

ドス黒い緑丸仲間同士、魔法の武器で攻撃力を補う

ハルプから渡された「クリスタルロッド」が、魔法を持っていないと効果を発揮しないことが冒険シナリオ中に
発覚し、魔法を持っているトライノーイに渡ってしまったため、杖に代わって攻撃力を補完する手段が
必要になった。かくして筋力適性が腐ってる仲間のハルプに倣って、武器を使うことに

 

「傀儡の騎士団」の地下室で、解錠キーコードを出口に使うと入手できる『パージエッジ』は敏捷+勇猛適性
オパールの敏捷だと1.20基準でギリギリ良適性なのだが、性能が高成功率&固定値多めで適性に左右され難く
また不浄な存在や魔法生物への特効もあるなど、通常の敵には心許ないながら十分使っていける

 

なお適性が最高なのはやたら俊敏なハルプ、シナリオ中でメインっぽい役を張ったのはフィルなのだが
ハルプには既に「エイリジア」があるし、パスできる(精神+好戦の高い)相手もいない。フィルは通常攻撃の
適性もあるので武器はそこまで必要ではない(対霊手段が「双剣舞」しか無いので欲しくないわけではないが)
また「鳳凰の盾」で技能を呼んで戦う戦法もできている、ということでまたアレな空気が……

名前区分入手先備考
パージエッジ武器傀儡の騎士団固定値ダメージと高成功率で、低レベル・微妙適性でも使えるが
高レベル良適性だと逆に微妙。ただし不浄な存在・魔法生物には
強烈な特効があるので、切り札的な武器になりうる
 

付帯能力

精霊にも個体差があるらしい

精霊信仰持ちのエルフなのに、精霊に関係したスキルもアイテムも何一つ持っていなかった所に
偶然ゲットする機会のあった直に精霊な名称の付帯能力、一も二もなく飛びつきましたとかそんな感じ
これでようやく、エルフらしいカード(精霊)を持つことが出来た感はある

 

なおこの水精を開放したのはセルゲイ、エピローグで精霊界に帰そうとした際に懐かれたのはフィル
適性が高いのはハルプ・ロノウェ・トライノーイと、お前本当にエルフなのか的な以下略は続行中なのだが
まあ回復量は固定値なので、適性が悪かろうが問題ないのはそうだけど
(しかしこいつの編成、どうにもサムライ軍団の悪党を思い出すものになってしまったな)

名前区分入手先備考
ウンディーネ回復/治療/味単魔術師
(貼り紙は「急募」)
性能は交易都市リューンの『水精召喚』で出てくる
あれと同じ。それが永続なのでなかなか強い

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