進学しなかった理由およびその後

Last-modified: 2021-02-06 (土) 21:13:59

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研究分野:

  • 大雑把な年代(20x0年代)
  • 現在の状況(書ける範囲で)
  • 進学しなかった経緯
  • 進学前に考えたこと
  • 博士に進学せず良かったこと
  • 博士に進学せず悪かったこと
  • もし以前の自分にアドバイスできたら言いたいこと

理学研究科

研究分野:超伝導・実験

研究は楽しかったが、金銭と将来の不安から就職。
現在企業の研究員

研究分野:数理物理学

進学しなかった経緯
指導教官との相性が最悪で段々物理が辛くなってきた.
かといって,他大や海外に行く気力・元気もなかったので就職を決断.

進学前に考えたこと
物理したくなったらまた,大学に戻ればいいと思った.
実際,今自分は社会人博士で物理学をしようと狙っており,働きながら研究や勉強を細々と続けている.

博士に進学しなくて良かったこと
相性が悪い指導教官に固執せずによかった.環境が悪いなら一度逃げるのも一つの手.
逃げるのは決して悪手ではない!

博士に進学しなくて悪かったこと
やはり,博士号を取る際に会得できたであろう研究に関する細かい技術を習得できなかったのは悔やまれる.

もし就職前の自分にアドバイスできたら言いたいこと
結果論であるが,就職をしたことで物理学の視野は格段に広がったのは事実であり,それにより修士時代に実は自分の専門分野について悩んでたが,
今自分が何をしたいかをはっきりと見つめ直すことができた.社会人博士では少しだけ違う物理学の分野にチャレンジしようと思う.

現在の仕事
現在企業で,データ分析や機械学習に携わっている.
質問のある方は私なんかでよければtwitterID:@1789aorhowまでリプでもDMでもお待ちしております.

研究分野: 素粒子原子核実験

現在の状況(書ける範囲で)
研究機関技術職員

進学しなかった経緯
研究も好きだったが,机に向かって頭を使うよりとにかく手を動かして実験する方が好きだった.
インターンシップに参加するなどで自分で情報を集め,環境が恵まれていて研究内容が大学院よりも面白そうだったからという前向きな理由.

博士に進学せず良かったこと
研究職と違って終身雇用なので,経済的には格段に安定している.
また配属先がR&Dの分野だったので,最先端の研究に関わっていて研究環境や発表機会などは並の大学院より恵まれている.

博士に進学せず悪かったこと
研究の自由度は高い(科研費も取れる)が,研究職に比べると下働き的な仕事(維持管理等)が回ってくることが多い.
研究者より若い年齢で第一線の環境に出られるのは良いが,当然ながら研究者のキャリアよりステップアップに時間はかかる.

もし以前の自分にアドバイスできたら言いたいこと
進学ではなく就職すると決めた時に,もう少しその理由をしっかり言語化して説明できるようにしておいた方がよかった.
たまたま良いグループから求人が出ているタイミングだったので結果的に今の環境に満足しているが,
もっと調べておかないと変なところに飛ばされていたかもしれない.

数学専攻

研究分野:解析学

数学は好きだが、将来の不安と、指導教官がものすごく常軌を逸した人だったので進学せず。
現在一般企業勤務

情報学研究科

研究分野: 流体力学・理論

現在の状況
企業の研究所でHPCの研究チームにいます.

進学しなかった経緯
金銭面での不安が大きかったように思います.
M1の冬に進学か就職か迷い,論文の業績がなかったので学振は取れないだろうと思っていました.
また,父も既に定年退職を迎えており実家を頼りたくないという考えから就職を選びました.

博士に進学しなくて良かったこと
企業がどういったモチベーションで研究をしているのかが実際に分かりました.
意外と理論っぽい研究もしていますし,論文も出す人は出していますし想像していたよりも楽しい環境でした.
また博士号を持ちながら企業で活躍している上司や同僚たちに出会えたのもよかったです.

工学研究科

研究分野:物質工学

進学しなかった経緯
修士で研究をした結果、この研究に将来性が持てなかったため。博士課程に関する黒いうわさが多かったため。詳細は、「限界ポスドクのアライさんbot」あたりを調べてもらえれば、雰囲気はわかると思う。ただ、実際は、アレに加えて、半導体の研究室であれば、MBEのおもりをするなど、実験道具のメンテナンス要員として博士課程の学生をかき集めていたとか、様々なことが言われていた。後、博士課程の要件が不明確であったこともある。いずれにせよ、研究をするという目的の期間なのか?単なる雑用をやらせるための要員をあつめているだけではないのか?と工学の研究に疑問を抱いたので、手を切ることにした。それにしても、博士課程に入れば、人生がバラ色だと、吹聴したのか?

進学前に考えたこと
生物関係の研究、とりわけ、医療応用への研究に興味があって、研究ができる場所を探していたら、材料工学にあったので、その進路を希望した。

博士に進学しなくて良かったこと
まず、自分の専門という狭い領域以外の道に勧めたこと。実際は、進む過程でいろいろとあったが、それが後々役に立っている。また、あのまま進んでいたところで、決して、私の望む研究ができたとは思えなかった。また、もともと、修士の頃から、任意のはずのTAを勝手にこちらの意向を無視して、押し付けられたということもある。実際、他の研究室に聴いたところ、TAをやりたかったが、募集が締め切られてといたという話まで聞いた。本来なら、そういう人に渡さなければならないはずなのに。こういった感じで、不必要な雑用を押し付けられ、それが当たり前のようになっていたわりに、研究を行なう学生の裁量権があまりにも少なかったということが、博士に行かなくてよかったという考えのコアに存在する。

博士に進学しなくて悪かったこと
残念ながら、あの時の状況を分析しても思い当たらない。

現在
編入試験を受けて、医療関係の学部に行った。非常にシビアなところだけど、ある種のやりがいを感じている。もしかすると、前専門の知識がここなら生かせると思う。

最後に
結局のところ、人生はどう転ぶかわからないから、大学に入ったら、講義を含めいろいろと活動的にやってみればいいと思う。バイトをするなり、サークルをするなり、新聞を読むなり、ボランティアをするなり、高校の未履修の教科をやってみるなり、普通科高校以外のテキストを入手して、勉強してみるなり、教職をとるなり、弁理士をとるなり、何かにチャレンジをしてみた方がいいと思う。その過程でスキルを得て、自分がやりたいことを見つけることにつながるから。それを元に、進路をどうするか、考えてみるべきだと思う。
正直、博士課程にいくのがいいとか悪いとか、理系の連中が騒いでいるが、あれはくだらない議論だと思う。なぜなら、博士課程とは、何かをやるための、一つの選択肢に過ぎず、自発的に行くための覚悟と戦略が必要になるから、人の言葉に惑わされず、したたかに、そして自分で納得するまで考えるべきだから。たとえ、それが偏見に満ちた情報からの結果に過ぎなくても、致し方がない。実際、その学生が置かれている立場と、教授の若かりし頃では状況も違う。「大学が宣伝をして学生を集めるのは学部まで、そこから先は学生の自発性にのみに、かかっている。悪評で学生が去るのというならば、それは引き留めるべきではないし、その悪評のせいで、その学生の可能性が消えるというのは、それはまったくの見当違い。人を集めたところで、途中でトラブルにより、研究を去る場合だってあるし、それで学術が発展するわけではない。」のくらいの覚悟は持っていただきたいところ。
また、なまじっかの興味だけ、もしくは、モラトリアムとしていくようなことを考えているのなら、それは辞めた方がいい。私が見てきた先輩方で確実にしくじっているのはそういった方々だったから。後、自分の努力だけでうまくいくと思っている高慢な者は絶対行くべきではない。自然を相手取る以上、自分の仮説に反することもあるし、そもそも、その時の状況で、思ったように実験ができない場合もあるから。自分の努力だけで全て行くと思っていると、どこかで、心が折れるから。少なくとも、私の友人がそうだった。
また、研究室を選ぶ際は、内情をよく聞いた方がいい。もし、そこでやりたいと思える研究があったとしても、実際に、できるかどうかは、その研究室の設備や教授の意向(もっというなら、研究テーマ選択の自由さ)による場合があるから。
このように、想定されることを列挙し、それを元に考えられるだけの準備と相応の覚悟をした上で、博士課程に進むのであれば、それは、それで結構なことだろう。そこまで、徹底的に、腹を括った真の勇者を求む。

研究分野: 情報工学

  • 現在の状況(書ける範囲で)
    企業の研究・開発職(博士号未取得)
  • 進学しなかった経緯
    選択肢が狭まることが一番大きかった
    日本の企業(特に大企業)の多くが博士卒を取りたがらない傾向にあるので進学すると道が狭くなると思い進学せず。
    現在の企業では博士号があってもなくても仕事内容も評価基準も変わらない
  • もし以前の自分にアドバイスできたら言いたいこと
    企業入社後に博士号を取得するという選択肢もある。
    大学の教授の席も企業枠があるようなので企業枠を使っていい場合もあるかも(未確認)