JUDGE EYES 死神の遺言

Last-modified: 2025-12-06 (土) 16:16:35

データ

ひらがなじゃっじあいず しにがみのゆいごん
カタカナジャッジアイズ シニガミノユイゴン
英語Judgment
ローマ字Jajji Aizu Shinigami no Yuigon
ジャンルリーガルサスペンスアクションゲーム
対応機種プレイステーション4
プレイステーション5
Xbox Series X
Steam
メディアBD-ROM 1枚組【PS4】
UHD Blu-ray Disc【PS5】
発売元セガゲームス
開発元セガゲームス第一CS研究開発部(龍が如くスタジオ)
発売日2018年12月13日(PS4版)
価格8,290円(税別・PS4発売時)
プレイ人数1人
オンライン非対応
オフライン専用
再開方式セーブファイル
記録メディアHDD/SSD
セーブファイル数99箇所
通信機能ダウンロードコンテンツ対応
ディスクレス起動可能
レーティングCERO:D(17歳以上対象)
備考PS5/Xbox/Steam版(Remastered)は2021年4月23日発売、価格は1,980円(税込)。

キャッチコピー

正義という名の凶器

概要

2018年12月13日にプレイステーション4向けに発売されたリーガルサスペンスアクションゲームであり、龍が如くスタジオが制作した新規IPである。
本作は全13章構成で、法廷劇を主軸にしながら、尾行や聞き込み、戦闘アクション、探索調査といった多面的なシステムを組み合わせ、主人公の元弁護士で探偵の八神隆之が連続猟奇殺人事件と巨悪の構造に立ち向かう物語を描いている。
本作の開発には、ドラゴンエンジンが採用されており、『龍が如く0 誓いの場所?』などを手がけた古田剛志をはじめとする主要スタッフが中心となって制作が進められた。
タイトルは当初『JUDGE』とする計画だったが、商標上の問題により発表約2か月前に『JUDGE EYES』へ変更された経緯がある。
海外版は『Judgment』の英題で2019年6月25日に発売され、ローカライズ仕様や一部表現が各地域に合わせて調整された。
なお、後述する出演者の逮捕騒動に伴い、欧米版では羽村京平のキャラクターモデルと声優が差し替えられた状態で発売されている。
本作は、東京・神室町を舞台にしており、地理設定や一部組織は『龍が如く』シリーズと共有している。
ただし物語は独立したスピンオフとして位置づけられ、主要キャラクターの相互登場は最低限に抑えられている。
神室町は新宿区歌舞伎町をモデルにした歓楽街であり、雑多なネオン街、裏社会との結びつき、雑居ビルの密集など、独特の都市的雰囲気が再現されている。
出演者には、主人公八神隆之を演じる木村拓哉を筆頭に、中尾彬、谷原章介、滝藤賢一、ピエール瀧などの著名俳優が名を連ね、演技とフェイスモデルの両面で作品世界にリアリティを付与している。
加えてミュージシャンのMCUがゲストとして登場し、さらに麻雀番組『THEわれめDEポン』に出演歴のある橘ゆりかや、「いきなり!ステーキ」創業者の一瀬邦夫などがコラボ出演しており、現実世界の著名人とフィクションの融合による独特の世界観が構築されている。
発売前の予約特典には、主人公八神の複数のボイスを収録したキーホルダーが付属し、店舗別特典として各販売店が異なるアイテムやデジタル特典を用意した。
また、2018年11月29日には『龍が如く6』と同様、製品版にセーブデータを引き継げる「一章まるごと体験版」が配信され、発売前から作品の手触りを確認出来る機会が提供された。
2019年3月13日、出演者のピエール瀧が逮捕・起訴された事によって、セガゲームスは製品の出荷停止、DL販売停止、公式サイトの非公開化、在庫の自主回収などの緊急対応を発表した。
その後、羽村京平のモデルと声を差し替えた新価格版を2019年7月18日に発売する事が告知された。
この新価格版はオリジナル版とのセーブデータ互換がなく、自動アップデートによる差し替えも行われない仕様となっている。
2021年4月23日には、プレイステーション5・Xbox Series X/S・Google Stadia向けに4K対応の『JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered』が発売された。
基本的なゲーム内容は新価格版を踏襲しているが、一部ミニゲームの収録内容に違いが存在する。
さらに、PS4版・新価格版・Remastered版の間でセーブデータやダウンロードコンテンツを共有出来ない点も明示されている。
続編として、『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶?』が2021年5月7日に発表され、同年9月24日に全世界同時発売された。
続編では、探偵業の調査アクションに加えて、学校を舞台にした青春要素や社会問題を題材とするストーリーが展開され、シリーズとしての方向性をより強固にするものとなった。
JUDGE EYES 死神の遺言』は、俳優起用による高い再現度、法と暴力が交錯する独自のサスペンス性、龍が如くスタジオの技術基盤を活かしたアクション性を兼ね備え、同スタジオの新たな柱となる作品として位置づけられている。

物語

2015年、神室町の源田法律事務所に所属する弁護士・八神隆之は、世間から極めて悪質な殺人事件と認識されていた大久保新平の刑事弁護を担当し、揺るぎない有罪と見られていた状況を覆して無罪判決を勝ち取った事で、一躍「奇跡を起こす弁護士」として脚光を浴びる存在となった。
しかし、釈放された直後の大久保が同棲相手を残虐な方法で殺害し、さらにアパートへ放火するという常軌を逸した凶行に及んだ事で情勢は一変した。
大久保は再逮捕の末に死刑判決を受け、その過程で八神は「凶悪犯を社会に解き放った弁護士」という烙印を押され、長年積み上げてきた信頼と実績を一夜にして喪失する事になった。
この出来事は八神の人生を根底から揺さぶり、その後、彼が弁護士として法廷に立つ事は二度となくなった。
それから3年が経過した2018年12月、八神は弁護士を辞めて神室町で探偵事務所を開業し、かつて東城会傘下の三次団体「松金組」に所属していた元極道・海藤正治を相棒として、探偵業兼便利屋としての生計を何とか維持している状況だった。
一方、神室町では松金組と、関西を拠点とする勢力「共礼会」が進出を巡って衝突し、街全体が不穏な空気に包まれていた。
んな緊張が高まる中、共礼会の組員3名が短期間のうちに連続して殺害される事件が発生し、いずれの遺体も両眼を抉り取られていた事から、神室町社会を恐怖に陥れる猟奇的連続殺人事件として扱われるようになった。
警察の捜査により、3人目の被害者・久米が死亡する直前に松金組若頭・羽村京平と揉め事を起こしていた事実が確認され、羽村は久米殺害の容疑で逮捕された。
羽村は自身の潔白を強く訴え、かねてから関係を持つ源田法律事務所へ弁護を依頼したため、事務所は担当弁護士として新谷正道を選任した。
新谷の支援役として現場調査を任された八神は、探偵としての行動力と観察力を駆使し、証拠の洗い直しや目撃証言の追跡などを粘り強く行い、最終的に羽村のアリバイを立証し無罪に導いた。
しかし捜査を進める中で、羽村が事件の背後に真犯人との接点を持ちながら、その事実を意図的に隠している事が判明し、八神は不審を覚えた。
この段階で八神は正体不明の連続殺人犯を「モグラ」と呼び、自ら独立した調査を進める決意を固めた。
調査の過程で八神は、神室町で暴れ回る仮面の窃盗団の一員であるジェスターと何度も遭遇する事になる。
当初は敵対的な状況が続いたが、八神が複数の危険な局面で助けられた事によって関係が変化し、ジェスターが内部の意見対立によって窃盗団を離脱している事が明らかとなった。
やがてジェスターは八神の信頼に応じ、仮面を外して自身を杉浦文也と名乗り、以後、八神の調査を積極的に支援する協力者となった。
その矢先、松金組の組員が事務所前で銃撃され死亡する事件が発生し、これは共礼会による報復である事、さらに本来の標的が羽村だった可能性が高い事が判明した。
羽村は状況を察知して姿を消し、同時に羽村の無罪に関わった八神や新谷にも危険が及ぶ事が明らかになった。
八神は急ぎ源田法律事務所へ向かい新谷へ注意を促したが、新谷は既に羽村の裁判が終わっている事を理由に、関与の打ち切りを主張したうえで、モグラが極道組織とは異なる性質の存在だと示唆する発言を残して事務所を後にした。
その同日の夜、八神は自らの探偵事務所で新谷の他殺体を発見するに至った。
新谷は拳銃で射殺されたうえ、連続殺人事件の被害者と同様に両眼を抉り取られ、事務所のクローゼット内に遺棄されていた。
この惨劇は、八神が真相へ踏み込む事への露骨な警告とも取れるものだった。
八神は新谷のスマートフォンの履歴を辿り、彼が生前最後に通話した相手が厚生労働省の監督下にある医療研究機関「先端創薬開発センター」だと突き止めた。
このセンターは世界初のアルツハイマー型認知症治療薬「アドデック9」を開発して注目されていたが、八神にとっては3年前の大久保事件で深く関わった忌まわしい場所でもあった。
大久保が犯人とされた殺人事件は、まさにこの創薬センター附属病院で発生しており、被害者は入院中の認知症患者だった。
さらに、大久保が無罪判決後に殺したとされる恋人・寺澤絵美も同病院の看護師だったという事実は、3年前の事件と現在の連続殺人事件が全く無関係ではあり得ないという疑念を八神に抱かせた。
こうした経緯を踏まえ、八神は全ての発端と見られる創薬センターに向かい、事件の根底に広がる真実を解き明かそうと決意する。
しかしその時点で、彼は創薬センターと連続殺人事件の裏側に、想像を遥かに超える規模と影響力を持つ巨大な闇が潜んでいる事をまだ理解していなかったのである。

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