【目次】
砲弾
砲弾とは、目標を貫通・撃破する為に発射される飛翔体の総称。破壊方法で運動エネルギー弾と科学エネルギー弾に大別される。
運動エネルギー弾(KEP)
運動エネルギー弾とは、質量、弾頭硬度、速度といった砲弾自身が持つ運動エネルギーによって対象を破壊する弾の事である。目標が遠ければ遠い程貫徹力は下がる。
地上車両
AP/徹甲弾
KEPの中で最も単純な弾。合金の弾頭を射出するのみである。基本的にメリットは無いが、T34(米)とM103のAPは補正が掛かっており破片量等が非常に多くなっている他跳弾率も低めとなっている。
APHE/徹甲榴弾
AP弾の中に炸薬が入っており、目標を貫通すると信管が作動し内部で炸裂するといったもの。AP弾と同様に跳弾率は高いが威力は高い。
APC/被帽付徹甲弾
AP弾の先端に跳弾を防ぐ為の軟鋼の被帽を付けたもので、跳弾・標準化に対して有利となっているが、被帽の形状により空気抵抗が多く貫徹力の減衰が大きい。
APHEC/被帽付徹甲榴弾
APC弾と同じ特徴を持ち、炸薬が入っているもの。III号戦車等の砲弾に用いられる。
APBC/風帽付徹甲弾
AP弾の先端に空気抵抗を抑える為のキャップを被せたもので、貫徹力の減衰が抑えられた弾。
APHEBC/風帽付徹甲榴弾
APBC弾と同じ特徴を持ち、炸薬が入っているもの。T-34-76等の砲弾に用いられる。
APCBC/低抵抗被帽付徹甲弾
APC弾とAPBC弾両方の特徴を持った弾。Tortoise等の砲弾に用いられる。
APHECBC/低抵抗被帽付徹甲榴弾
APCBC弾と同じ特徴を持ち、炸薬が入っているもの。WW2中盤~終盤の各国が採用している弾。APCBCと表記されている場合が多いがダメージエフェクトの先端が赤いものはこの弾である。
AC/対コンクリート弾
トーチカ等を破壊する為に分厚いコンクリートを貫通出来る様にした弾。質量や炸薬が非常に多く、威力がとても高い。今の所KV-2のみに用いられる。
APCR/硬芯徹甲弾
装甲を貫通する事に特化した弾。高速で飛翔する事で大きな貫徹力を持つが、質量が小さく貫徹力の減衰が大きいので、場合によっては通常の徹甲弾よりも貫徹力は小さくなる。跳弾に強いが(WT内のスペック。実際には跳弾もし易い。)傾斜効果に弱く、威力も低い。よって厚い垂直装甲に効果を発揮する。航空機のHVAP/高速徹甲弾も同様のものである。
APDS/装弾筒付徹甲弾
装甲を貫通する事に特化した弾。APCRの上位互換。APCRの問題点である貫徹力の減衰を解消した弾。APCRより更に跳弾しにくく(APCR同様に実際はし易い。)、威力も高くなっている。
APFSDS/装弾筒付翼安定徹甲弾
装甲を貫通する事に特化した弾。現代の戦車でも用いられている徹甲弾。APDSの上位互換。APDSより更に高初速、低跳弾率であり、傾斜効果も余り受けず、威力もかなり高い。現状最強の徹甲弾と言っても過言ではない。
科学エネルギー弾(CEP)
科学エネルギー弾とは、炸薬・成形炸薬等を用いた爆発により目標を破壊する弾の事であり、距離によって貫徹力が減衰する事が無い。しかし、信管の感度が高く、木や構造物を貫通して目標を攻撃する事は出来ない。
地上車両
HE/榴弾
弾頭が炸裂した際の破片により軟目標に効果を発揮する弾。貫徹力こそとても低いが、威力はとても高い。大口径のHE弾の場合には、砲塔正面に当てることで車体天板を貫通して被害を与える事も出来る。
HESH/粘着榴弾
着弾時に装甲に密着して炸裂するもので、ホプキンソン効果によるスポール破壊で内部の装甲を飛散させるもの。着弾角30度未満でない限り傾斜に関係なく一定の貫徹力を発揮する。破片は装甲の傾斜に対し垂直方向に飛散する。着弾時に威力こそ劣るもののHEと同様の効果を周囲に発揮する。
HEAT/対戦車榴弾
成形炸薬によるモンロー/ノイマン効果を利用して装甲を貫通する弾。距離に影響されずに一定の貫徹力を発揮する。傾斜効果に強い。着弾時に威力こそ劣るもののHE弾と同様の効果を周囲に発揮する。
HEATFS/翼安定式対戦車榴弾
射出時にフィンを展開してHEAT弾に対して不利となるライフリングによる回転を抑えた弾。HEAT弾と同様の特徴を持ち、同口径のHEAT弾より貫徹力で勝る他、跳弾率が下がっている。
ATGM/対戦車ミサイル
誘導の出来るHEATFSといったもの。初速こそ遅いもののかなりの質量・炸薬・貫徹力を持つ。
SSR/地対地ロケット
初速の遅い高威力の榴弾といった所。使用方法も同様である。カチューシャ・カリオペ等が該当する。