Object 268

Last-modified: 2025-02-06 (木) 23:16:15

ソ連 RankVI 駆逐戦車 Object 268

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概要

Update 1.5.4.96 “Rapid Fire”にて実装されたソ連重駆逐戦車。
T-10M車体に新たに戦闘室と152mm M-64砲搭載し、エンジンと変速機を換装した車両。

車両情報(v1.12.0.51)

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)13.9
俯角/仰角(°)-5/15
リロード速度(秒)
17.1
スタビライザー/維持速度(km/h)無し/ -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
120 / 80 / 60
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
187 / 100 / 50
重量(t)50.0
エンジン出力(hp)1,312
2,100rpm
最高速度(km/h)55/-11
視界(%)92
乗員数(人)4

武装

名称搭載数弾薬数
主砲152 mm M-64 cannon135
機銃14.5 mm KPVT machine gun1500

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m
152 mm
M-64
BR-540BAPHEBC48.961.02760239237225211198
BP-540HEAT27.45.91770250
OF-540HE43.55.975049
 

弾薬*2

名称ベルト名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
14.5mm KPVT既定AP-I(c)/AP-I(c)/AP-I(c)/AP-I0.07-1000494634231611

弾種

名称弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
AP-I0.06-99039372718139
AP-I(c)0.07-1000494634231611

迷彩

クリックで表示
砂漠
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条件ナシ
森林
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条件ナシ

所有能力

分類場所説明
発煙弾発射機車体発煙装置を利用して煙幕を展開
所持数2個 消費1個

研究ツリー

前車両SU-122-54?
次車両IT-1?

解説

特徴

 

【火力】
主砲はT-10Mの122mm M-62-T2S砲からSU-152?と同口径の152mm M-64砲へと変更されている。152mmという大口径にも関わら約49kgの砲弾を砲口初速750m/sで撃ち出すことができる。

  • 【弾薬性能】
    機銃は14.5mm KPVT重機関銃を上部に1挺装備している。同軸機銃はない。測距儀のある左側を除き射撃可能であり、駆逐戦車にしては高い対空能力を有している。
    各弾薬の解説
    Screenshot_20241213-021653~3.png_1.webp
    OF-540(HE)
    SU-152?から据え置きだが未だ有効であり、貫徹力49mm・炸薬量5.89kgを誇る自走榴弾砲と同程度の威力を誇る榴弾。大抵の車両の砲塔正面や天板に当てれば加圧により撃破する事が可能であり、APHEBCでは貫徹不可能なJagdtiger?T95?、障害物から少し出ている車両対策に有効である。
    Screenshot_20241213-021643~3.png_0.webp
    BR-540B(APHEBC)
    最大貫徹力は239mmしか無く、同格以上の車両に対しては貫徹力不足に見える。しかし48.96kgという大重量により実際の貫徹力は数値上より高い。その威力は近距離でTiger II(H)?の車体正面上部やMaus?のほっぺを射貫可能であり、貫徹力不足で困る事は滅多にない。
    しかし垂直装甲にはこの効果は適応されず、正面装甲250mmを持つJagdtiger?や300mm以上離れたHo-Ri?の防盾付近は貫徹する事が出来ない。
    Screenshot_20241213-021635~3.png
    BP-540(HEAT)
    貫徹力は250mmしか無く、翼安定化もされていないため弾道も山なりである。格上で遠距離のMausと遭遇した際には役に立つかもしれない。
     
  • 【砲駆動機構】
    俯仰角は-5°/15°と他のソ連戦車に比べ地形適応能力は高い。しかし固定戦闘室ゆえ射角が±6°と狭い。砲旋回速度も遅めなので、偏差射撃の際は相手の動きを事前に予測して照準を置いておく必要がある。
     
  • 【装填速度】
    最速17.1秒であり、152mm砲ながら同国122mmより速い装填速度を持つ。とは言え遅い部類に入るため、前線に行く際は味方と随伴して行動するのがいいだろう。
 

【防御】

装甲厚
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戦闘室は正面187mmの傾斜角26°前後、車体は正面120mmの傾斜角50~55°となっており、徹甲弾に対しては無類の硬さを誇る。
しかし昼飯をすれば角度が相殺され実質装甲厚が減少するため、安易に傾けてはいけない。
車体はT-10Mと同様であるため上部は貫徹される心配は無いものの、下部はTiger IIの車体上面ほどの実装甲厚しかなく、128mmや84mm砲よる貫徹を許しかねない。また防盾付近は垂直装甲なので中戦車にすら貫徹される可能性があり、その弱点を隠そうと車体を傾けすぎると戦闘室の傾斜角が無くなるという連鎖に陥るため、ただ傾けるのではなく左右に小刻みに振るなどしよう。

車内レイアウトはもはや最悪と言っても差し支えなく、戦闘室後方に棚の様に置かれた弾薬が誘爆率を底上げしていると言っても過言ではない。そのためHEATで撃たれた場合は高確率で誘爆する。

 
  • 【携行弾数】
    一次弾薬庫の24発。多いと思うかもしれないが、半分の12発では弾切れを起こす恐れがある他、それ以上減らしても配置場所はほとんど変わらないためあまり意味がない。弾薬比率はAPHEBC20発、HE4発。
    弾薬配置
    [添付]
    配置弾薬満載123456
    弾薬35発29発(-6)27発(-8)18発(-17)1発(-34)--
    装薬35発33発(-2)30発(-5)27発(-8)18発(-17)13発(-22)1発
     
  • 【防護装置】
    煙幕は戦中ソ連戦車でよく見られるBDShが1×2であり、車両後方に展開されるため真っ先に敵からの射線を切ることが出来ない。
     

【機動性】
重駆逐戦車とは思えない程の機動力であり、基となったT-10Mからエンジンと変速機がより高性能なものへ換装されている。その為、最高速度55km/hと陣地移動に困ることはないだろう。後退は-11km/hほどなので飛び出し打ちは厳しい。しかも超信地旋回は不可能な上、信地旋回は遅い。ただし勢いをつけた状態で旋回すれば素早く回頭出来るので有効に使おう。しかし固定砲塔に変わりはないので、側面、背面に回られないようにしよう。

 

史実

クリックで解説

Object 268自走砲は、T-10重戦車の多くの派生設計の内の1つであった。新型自走砲計画はソ連閣僚会議の命令により、1952年7月2日にレニングラード・キーロフ工場で開始された。Object 268は、第二次世界大戦初期のソ連の自走砲であるSU-100、122、および-152と同系列の車両で、これはソ連が駆逐戦車として使用するのではなく、自走砲が砲兵として使用されるという西側の概念とは対照的なものだった。IS-4とIS-7の車台を使用して、重戦車を自走砲に改造する試みが以前にもあったが、キャンセルされた。 IS-4の生産は非常に遅く、IS-7は複雑すぎて大量製造が出来ていなかったので、レニングラード・キーロフ工場は、T-10の車体に自走砲を152 mm M-48砲を搭載して製造することになった。この砲は大戦初期の152mm砲よりもはるかに強力で、製図作業に
より、152mm M-48砲と並行して開発されたM-53砲と組み合わせられるObject 730 SPG が誕生した。

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(1952年に重自走砲に搭載するために改造されたM-53砲)

 
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(重自走砲に搭載された152 mm M48砲。この砲が開発された時点では搭載しているがあるかは不明。)

 
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(Object 730 SPG)
↑Object 730 SPGには5つの異なる計画案があり、それぞれが独自のものであった。V1は、Object 268のに発展前の設計案だった。

SPG_on_Object_730_chassis.jpg_0.webp

↑V2は戦闘室の後部にドラムマガジンを使用し、戦闘室前部にエンジンを使用する主兵装を備えた後部砲弾を備えていた。

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↑V3はケースメイト設計を放棄し、すべての弾薬が砲塔後部に保管される従来の砲塔を使用していた。

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↑V4 は船体を延長し、新型装填装置を搭載し、搭乗員を4名から5名に増員、測距儀と機関銃を備えた新しいキューポラを備え、V2をわずかに変更したものだった。

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↑V5も同様に乗員を5名にし、14.5 mm KPVT機関銃を追加し、T-10Mで使用されるものと同じエンジンを使用するためにV3
を再設計したものだった。V4とV5は、ベース車体であるT-10を大幅に変更する必要があったため拒否され、V5に使用されるはずだったエンジンを搭載したV1が製造される事となった。

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Object 268の最終設計は、技術図面と縮尺模型を使用して1953年6月に委員会に提出され、AI Radzievskyによって8月25日に承認された。これは、砲郭の屋根に152mm M-64砲と14.5mm KPVT機関銃、および立体視距離計を装備し、乗組員は5 名 (内2名は装填要員)の予定だったが、152mm M-64砲用の自動装填機構が開発されたため、乗組員は 4名になった。主砲は122mmよりも開発順位が低いためゆっくりと開発が進められていたが、M-53砲を継承し、初速750m/sを維持し、M-53の砲身を短縮したM-64が開発された。Object 268の最終図面は1954年6月に完成し、8月に量産が再検討され、1955年3月に試作車の製造が開始された。

M-64 砲の作業は続けられ、試作車は1955年12月に完成し、1956年2月にObject 268に搭載するためにレニングラードに送られた。Object 268 は1956年3月に完成したが、製造当初から改良が加えられ、砲郭の屋根と後部に当初計画されていた丸い鋼板ではなく平らな鋼板を使用することが決定され、主砲の取り外しができるように修正が加えられた。

完成したObject 268は、レニングラード工場で製造された152.4 mm M-64砲を装備し、直接射撃用のTSh-2A「シャリック」照準器とZiS-3パノラマ照準器を使用した。TKD-09 立体距離計が砲手ハッチ上の回転リング内の 14.5 mm KPVT 重機関銃とともに砲郭の屋根に取り付けられた。弾薬の全装填は35発で、AP弾とHE-FRAが利用可能であった。目標への直接射撃が可能な射程は900m、間接射撃の最大射程は13,000mだった。Object 268の船体は均質圧延鋼装甲120mm、砲郭は187mmであった。搭載されたV-12-6エンジンは750馬力を発生させ、T-10と同じトランスミッションが搭載されていた。車量は50トンで、最高速度は48 km/hを発揮した。
Object 268は最終的に量産される事はなかった。これは主にソ連戦車の開発に関連した内部問題が原因であった。試作車両が完成し、試験が終了したときのは1957年末で、1956年にソビエト連邦で新たに開発された対戦車誘導ミサイルの登場により、大口径の自走砲が必要無くなった事や、ソ連軍の戦術に変化があった事、西側諸国の戦車にObject 268では効果が薄かった事、すでにT-10重戦車の生産が開始されており、もし戦車工場でObject 268を生産しようとすると問題が発生する可能性が生じる等の問題が重なった結果、Object 268の量産およびさらなる改良が行われる事は遂になかった。現在は唯一製造された試作車両がクビンカ戦車博物館に展示されている。

小ネタ

隠れた利点

T-10Mでも同じ事が言えるが、乗員が3名になってもKPVTが使えるという利点がある。他の車両では大抵車長が砲塔上部の機銃を操作しているため1名でも乗員が減り車長のポジションに気絶した乗員が移動すると機銃が使えなくなるが、車内から操作するKPVTは装填手が操作しているため車長が気絶してもKPVTを使えるのだ。やはり車長は複合装甲

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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*1 爆薬量はTNT換算
*2 爆薬量はTNT換算