おおまかなあらすじ
タロットのモチーフの名を持つ、人より上位の存在が管理する世界。
主人公は知り合いの人形使いに浮遊霊の入った生きている人形を渡され、養育することになる。
しかしそれが"上位の存在"の注意を引き、彼らを狙ったトラブルが巻き起こる。
ただし"上位の存在"にもそれぞれに意志があるようで、監視という名目で交流を深めるもの、積極的に主人公たちを保護するものも現れる。
最終的に主人公たちは、"世界"を守るために主人公たちを狩ろうとする世界維持の意志、"運命"と対決することになる。
"運命"はかつて人形使いへの罰としてその妻の命を奪っており、それが主人公がこの生活(と戦い)に巻き込まれた原因だった。
また、主人公に与えられた人形の魂はただの浮遊霊ではなく、人形使いと妻の間に生まれていたはずの子供の魂だったということが判明する。
この子供の魂を守るため、主人公は"世界"の意志、あるいは"運命"の真の望みを叶える。
その返礼として子供の魂は人間への転生を許され、主人公にはもとの日常が戻ってきたのであった。
……ただし、こぶつき。
世界観
法事やコンビニ、大福があるらしい世界。ただし、魔法学校もある。
『システム』
- "運命"が維持しようとし、"死神"が運命
の部下となっに協力して?『逸脱した運命』を『終わらせる』システム。
アルカナの役目
- 本来世界はまったきひとつで孤独だった。その力を20の分身に与え、別れた21のアルカナは世界を作り人を産んだ。
- その中から人に技術と並んで魔術を与える者が出始める。
- 世界が何らかの理由で眠りにつき、いくつかのアルカナが流失したり分裂したりしはじめる。
- 残されたアルカナたちは話し合い、それぞれの役目を決める。
- 人間の魂を欠けることなく次の生へと循環させる"運命"などなど……
魂
- 女教皇が『生産』し、女帝が生み出した『体』に入れる
- 一度死んだ魂は45日間現世に留まり、その後循環に乗る
- 産まれる前の魂は両親のそばにいる(期間は?)
- 人形の中にいる魂も、人間のものであるので、メンタリティは一緒(夢を見るなど)
- 産まれる前の魂はちょっと違ってもいいかも?
- アルカナは自分を人間の魂や精神活動の中に隠すことができる
- 分裂して隠れた節制、悪夢として現れる月など……
キャラ設定およびアルカナ配役
- 主人公 "愚者"
- 魔法学院の浪人生。しっかり者の妹がいる。ところどころ詰めが甘いが、それでも関わった者すべてを幸せにしようと奔走する性格。
- 人形使い
- まゆかの夫。主人公が浪人している魔法学校の出。魔力を籠めた人形を作ることでいろいろアレし、命という禁忌に触れたために妻を失った。その一件や死神が現れたことで『システム』の存在に気づき、興味半分・繭の延命の足し半分でその秘密を解き明かそうとする。雛を与えるなど、主人公を巻き込んでいく。
- まゆか "??"
- 主人公を幼い頃からかわいがってくれた、初恋の人。主人公の7歳年上で、旦那*1とは魔法学校の同級生。人形使い、または自分のしたことにより、代償として死神に命を「中断」される。
- 繭
- 見た目はたち前ほどの少女。人形使いと暮らしている。まゆかの親戚と偽っているが、人形使いの作った人形にまゆかの魂が入っている。いずれ壊れる運命を自覚している。
- 雛
- 人形使いが繭を作る前に理論の実験として作った人形の少女。彼曰く「浮遊霊」が入っているそうで、作り手本人も知らないことだが、実際は人形使いとまゆかの間に生まれるはずだった娘の魂が入っている。
- "死神"
- "世界"の維持に必要な運命を見極め、それを逸脱した運命を「中断」させることができる存在。見た目は死神然としているが、礼儀正しく東西の文化にも詳しい。主人公と雛を「監視」する名目で時々お茶しに来る。最後に美味しいところを持っていく。
- "皇帝"
- サモエド犬。主人公の妹を助け、命の恩人(恩犬?)と慕われている。
- "法王"
- 少年。いくつかの分体で構成され、それぞれ人として輪廻に乗っている。今本業をしているのはもっと年の行った個体だが、予備の少年が特異点である主人公を観察している。
- 主人公の妹 "節制"のかけらもち
- しっかりした性格。かつてバラバラに別たれて人間の魂に紛れ込んだ、"節制"の因子を持っており、それを通じて"運命"に操られるが、"皇帝"に救い出される。
- "隠者"
- 最初に主人公の中の"愚者"を見抜いた。覚醒するまで魔法学校に合格させないよう様々な妨害を仕掛けていた。
- "運命"
- 眠りに就いた"世界"を守らんとする存在。人間のことをあまり理解しておらず、管理対象として見ている。その端末(のひとつ)はメイドの姿をしている。
- "審判"
- "世界"の眠りについて思惑を持つ。主人公の"愚者"に気付き、適切なアルカナを適切な順番で送り込み、成長させる。
アルカナ設定に特化したリスト
→./Chara/Table?
ストーリー
導入
憧れの女性の四十九日の法要から、主人公は苛立ちを抑えて帰ってきた。喪主である女性の夫が法要に不在だったのだ。
代理を務めた女性の両親は婿に同情的*2だったが、主人公は納得出来ない。あんな男が彼女の旦那だったなんて。……それでもアパートに帰ると、来客があった。
「お前、なんで法事にいなかったんだよ!」
「ああ、四十九日を越えると魂を呼び戻しづらくなるから」
「……は?」
連れているのは13歳ぐらいの女の子。その背を彼は押し出す。
「あいつのことお前も好きだったんだろ? これ失敗作だからやるよ」
こちらにお辞儀をしたのは、はたち前ぐらいの女の子。
少女たちの顔はマドンナにそっくりだった……。
エピソード集
./memoも参照のこと
- 人形使いはいちおう友人(マドンナを介して)だったので通報もできんし。雛には彼曰く「浮遊霊しか入ってない」ので(実際は入っているのが赤ん坊の魂だったため)、服を着て箸を使うところから教えなくちゃなんねえという。俺浪人生だしそんな時間ねーよ……とか思ってふと人形を見たら、なんか家電に興味津々。ドラム式洗濯機を注視してて、一緒に頭が回ってたり……
- 繭は人形使いとらぶらぶ幸せな生活を送りながら、「私は壊れるさだめだからあの人の目をさまさせてあげて」と主人公に頼む。それでは雛も壊れるのかとショックを受ける主人公。
- 死神と主人公。人形使いについて
「今日ハ大福カ」
「おう、こないだあんたにいい茶もらったからな。今淹れるから座ってろ」
「ウム。──アノ御仁ハオラヌノカ」
「……あーまあ、あいつの嫁さん殺しちゃったんだもんな。居づらいよな」
「否、ソレハ吾輩ノ仕事ダ。気ニシテイテハコノ鎌ハ持テヌヨ」
「そか」
「ソレヨリアノ御仁、吾輩ヲ見ル目ツキガ……気ノセイカ……」
「…………多分気のせいじゃねえな……代わりに謝っとく。すまん」 - 死神と主人公、運命について
「けどあんた、なんでそんなに運命に義理立てするんだ? 聞いてる限り考え方ぜんぜん別だろ?」
「ア奴ニハ……恩ガ……イヤ、トリタテテ言ウ程デモナイノダガナ」
「へー、戦闘で助けられたとか?」
「イヤ、女子会ニ……」
「…………」
「……………………」
「(女の子扱いされたのが嬉しかったのね……)」 - 序盤はほのぼの?
主人公「なあ、なんでこんなにこのアパート人口密度高くなってるんだ……?」
死神「ム、吾輩ハソロソロオイトマ……」「あんたはいいが」
妹「あたしはバカ兄貴はどうでもいいけど、雛ちゃんが心配なのよ! いつまでもグンゼじゃかわいそうでしょ!」「し、知るかバカ!」
人形使い「やあ、研究対象がいるとわかってておいそれ帰るなんてできると思うかい?」「おま……誰が研究対象だって?! 人のいも」「雛だよ」「……くっ」
皇帝「わん」「あんたはしれっと犬のふりすんじゃねええええ! ここダニとかでペット禁止なんだぞー!」妹「失礼な、あたしの命の恩人にダニがついてるわけないでしょ!」
結末
世界を救い、その報酬として雛を人間にしてもらった主人公。
「箸の使い方ぐらいならもう一度教え直してもいいと思ったが、おむつの世話からとはな……」
「ロリコン」
「うるせえすべての元凶」
「でも君がその子を幸せにしてくれるなら……そうだな、
(両手を広げて)パパと呼んでくれてもいいんだよ?」
「滅びろ」