魔神モラクス降臨

闇組織構成員

――ファイブ様、魔神が目を覚ましたようです。

ファイブ

ちっ……もう少し削れると思ったんだが。
まあいい、もう随分と稼がせてもらったからな。

まさか眠り続ける魔神が周囲を侵食し、
宝石だらけの洞窟を作ってくれてるとはなァ。

闇組織構成員

我々の懐も――いえ、
組織の資金も、これでかなり贅沢になりますね。

ファイブ

他の幹部には黙っておけよ。
見逃してやるから、
撤退開始までありったけ懐に突っ込んどけ。

闇組織構成員

は、はいっ！
さすがファイブ様だ……これと、この原石と……。

ファイブ

（問題は、これだけ派手な目覚め方をした魔神に、
王国が気付かないはずがないってことだ）

（……ほらな。噂をすればってやつだ。

こんな濃厚な殺気を隠しもしねぇとは、
アイリーンも随分とカタギに染まりやがって）

アイリーン

――ファイブ、お前らしくもないな。
こんな派手なシノギに手を出すとは。

ファイブ

小銭稼ぎばかりじゃ儲からなくてな。
魔神駆除業者も来たことだし、
こっちは退散させてもらうとしようか。

セブン

……そう簡単に逃がすと思うか？

闇組織構成員

ファイブ様、ここは俺たちが引き受けます。
面倒みてもらった恩義がありますから。

ファイブ

お前ら……ちっ、命までかけようとするんじゃねぇぞ。
金儲けは死んだらできねぇんだからな。

アイリーン

……捨て駒とは、殊勝な心がけだな。
ファイブめ、上手く部下を飼いならしたか。

セブン

アイリーン姐さん、今ならまだ追えるけど、どうする？

アンリ

ま、待ってください！　後を追うのは危険です！
この轟音、聞こえませんか！？

ゴーレムの駆動音です！
それも一体や二体じゃありません！
ゴーレムの軍団がこっちに向かってます！

アンナ

ゴーレムを従え、千年戦争を戦った宝石の魔神でしたか。
どうやら、ここに眠っていたのは、おとぎ話に謳われる
魔神モラクスそのものだったようですね。

王子、急ぎ迎撃の準備をお願いします。
敵はゴーレムと――魔神モラクスです！

魔神モラクスは第一形態の間、
すべての物理攻撃を無効化し、
攻撃を行ったユニットへ
跳ね返します。

魔神モラクスは第二形態へと
変化すると、すべての
魔法、防御魔耐無視の
攻撃を無効化し、
攻撃を行ったユニットへ
跳ね返すようになります。
　
物理攻撃は有効になります。

――モラクスの鎧が砕けたぞ！
どれ、噂の宝石の盾を拝んでやろうじゃないか。

盾……？
いや待て、なんだあれ、盾が浮いてるぞ！

もうほとんど結界みたいなものですね……。
おとぎ話が本当なら、
あの盾は物理攻撃以外を反射してくるはずです！

へぇ、純粋な力比べをご所望か。
王子、あの魔神にどう応えるかは任せるよ！

兵の配置変更を急ぎましょう。
王子、迅速な指示をお願いします！

アンリ

――魔神モラクスの魔力反応、急速に低下していきます！
やった！　ボクらの勝利です！！

セブン

ふぃー……。
ったく、ファイブめ面倒な魔神を復活させやがって。

トトノ

まったくです。
――ですが、この鉱山は使えますね。

ディエーラ

魔神モラクスの置き土産、ですね。
これだけの巨大な鉱脈であれば、
各地の復興資金に充ててもお釣りが来ますよ。

セブン

かつての人類の味方、魔神モラクス様の置き土産、か。
あーあ、そんなありがたい宝石、
くすねるわけにはいかないか。

アイリーン

……ふふっ、殊勝な心がけ、だな。

セブン

うっ……たまにはいいだろ、姐さん！

アイリーン

さて、私たちはまだ仕事があるぞ。
捕虜には聞きたいことが山ほどあるからな。

アンナ

では我々も、一度拠点に戻りましょうか。
王子、此度の魔神討伐、お疲れ様でした！

牛頭のゴーレムは倒されると
炎上状態になります。
炎上状態の牛頭のゴーレムは
徐々にHPが減少していきますが、
周囲のユニットに継続ダメージを
与えます。
また、防御力が低下し魔法耐性が
大きく上昇します。