兵士
王子、ガイコツが……、 動くガイコツの集団が迫ってきています!
アンナ
王子、迎え撃ちましょう。
死者の王
なかなかやるではないか。 そうだ、先日捕まえた人間どもがいただろう。 そやつらを前線に出せ。
さあ、人間どもよお互いに殺し合うのだ……! 死んでも心配はいらんぞ? わが魔力で、死体となっても戦わせてやろう!
シャルロット
あら? 体が勝手に動きますわ!? 誰か助けて……!
ああ、なんということ……! どうにも魔物に体を操られて いるようですわ……!
危ないのでどうか逃げて! こう見えて、私とても強いんですの……!
アンナ
よかった……。 どうやらガイコツを操っている 魔物は出てこなかったようですね。
アンナ
魔物の中には、その魔力で人間、そして 戦いで息絶えた死体を操り手下とするものがいます。
そして、魔力が強大なほど 操れる数は増えていく……。
すでに国境を越え、多くのガイコツ兵たちが 侵攻してきているとの報告が来ています。
この規模の数を操る敵……。 その力はこれまで戦ったどの魔物よりも 強いかもしれません。
王子、どうか我々を導いてください。
アンナ
敵がそこまで迫ってきています! 迎え撃つ準備を!
死者の王
ふふふ、さあ殺しあうのだ!
シャルロット
ああっ、また体が勝手に 動きますわ……!
死者の王
人間どもよ、無駄な抵抗を するな。
さあ、人間どもを前に出せ! 殺しあうのだ!
シャルロット
そんな……。私、殺しあうよりも 愛し合いたいのです! 恋も知らないのに死ぬのは嫌ですわ!
死者の王
ふぅ、退屈だな まだ抵抗を続けるのか?
では、私が直々に相手をしてやろう。
シャルロット
危ない! 逃げてください! 勝手に『魔法剣』が発動して しまいましたわ!
情け無用の防御無視攻撃が……、 もう、どうにも止まらないですわ……。
死者の王
なかなかやるではないか人間よ。 次は少し本気を出してやろう。
死者の王
戦いなど退屈なだけだと思ったが…… 貴様との戦いは楽しかったぞ。
残念ながらこの体は滅びるようだ。 だが安心しろ。
わが魂は不滅。 すぐにまた蘇る……。
英雄の血を引く王子よ。 次の機会を楽しみに、している……ぞ……。