園芸用ゼオライト

Last-modified: 2020-04-08 (水) 18:22:29

データ

写真提供:Sufiasu
写真提供:Sufiasu写真提供:Sufiasu [添付]
通称ゼオライト
別名:根腐れ防止剤
分類吸着濾材
平均取引額1kg約50~800円
  • 実は水槽関連商品よりも格安で手に入るゼオライト
    園芸用品として『根腐れ防止剤』として出回っているゼオライト(成分表を見てみよう)。
    農協やホームセンターなどで場所によっては、20kg単位などで売っていたりする。
    しかもそれだけの量が1000円切る事もあるため驚きである(1kg単価50円)。
    ちなみに筆者がホームセンターにて水槽関連商品のゼオライトと思われる商品を見たところ
    約1kg800円で売っていたのを確認している。
    まさに単価に天と地ほどの差があり、とくに水槽関連商品に関して言えばボッタクリに近い。
    しかも実は同じ物だと言う事をわかり難いように丁寧に成分表を載せないで販売している。
    ただし単にゼオライトといっても物によって性能に差があるわけでもしかすると高品質な物を
    水槽関連のゼオライトを使った商品では使っているのかもしれない・・・が正直な話性能で言えば
    誤差の範囲であろう。
    筆者の簡単な実験結果では、実質ゼオライトの効果として謳われている吸着+イオン交換効果
    等について言えば十分納得できる効果を園芸用ゼオライトで発揮している。
    どっちを買うかは、人それぞれの考え方で決めればいいが『値段と性能』で見れば
    どう見ても園芸用品として売られているゼオライトの方がお得です。
  • 使用方法
    まず最初にイオン交換特性から淡水でしか使用できません。
    おそらく買ってきた当初は、粉まみれだと思われます、水に入れると驚くほど濁ると思われるので
    まず水槽に入れる前に水でよく洗う事をお勧めします。
    洗っていると水が透明になってきますのでそうなったら中に入れても大丈夫でしょう。
     
    吸着効果+イオン交換で軟水化等などの効果がありますが無限にそれらを行うわけではありません。
    残念ながら活性炭同様、使用期限があります。
    ゼオライト自体の量と水に溶け込んでいる物の量でそのリミットに大きな差ができるのですが
    無難に性能を維持しつづける事を考えると一ヶ月ごとに交換するのが良いでしょう。
    ただし環境次第で大きな差ができるため正確に知る場合は、水質検査でGHを見てみると
    わかりやすいかと思われます。
    イオン交換により軟水化し始めるためGHが急激に上がり始めたらゼオライトの
    吸着許容量が限界を迎えたと言う事になります。
    ちなみにバケツに水道水を入れて1kgのゼオライトを入れ、次の日に水質を計るとわかりますが
    ほとんどの場合GHが0に限りなく近い数値を示すはずです、それを頭に入れた上で使いましょう。
     
    飽和限界を迎えたゼオライトをもったいないからそのままただの石ころとして使用・・・したい気持ちも
    わかりますがゼオライト特有のイオン交換作用がそれを邪魔してくれる為できません。
    飽和限界状態のゼオライトがある水槽にチョットでも塩分があると塩分とイオン交換しようとして
    今まで溜めた物を全部吐き出し始めます、最悪の場合急激に硬度+アンモニアが増えて
    水質崩壊生命体全滅という結果をたどりかねません、ご注意ください。
    使用後処理方法としては、燃えないゴミとして捨てる、プランターの土に混ぜる、高濃度塩水に入れる、
    などなどの処理方法があります。
  • 再生
    飽和限界状態のゼオライトは、塩分と反応して溜め込んだ物を一気に吐き出す特性があります。
    逆に考えればバケツに塩水を張り、使用後ゼオライトを入れて数時間放置後、真水で丁寧に洗えば
    すっからかんのゼオライトに戻っている・・・とも言えます。
    詳細な分量を出すと1kgのゼオライトに対し塩60g以上入れると全部吐き出してくれます。
    上記でも書いてますが溜め込んだ物を一気に吐き出す時、中にはアンモニアなども含まれます。
    換気には十分注意してください、外でやるのが一番無難でしょう。

コメント

  • 化学的な見地から具体的に説明されていて、とてもよくわかりました。 -- 2013-09-18 (水) 23:56:13
  • 参考にさせて頂きます。 -- 2020-04-08 (水) 18:22:29