89式中戦車イゴ/チロ

Last-modified: 2015-12-08 (火) 10:31:12

解説

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  • 歴史
    制式化された国産初の戦車で、イギリスのビッカース・マークCを参考に1927年から開発されていた。1929年春に完成した試作車は9.8tで89式軽戦車として採用されたが、満州事変などの影響で数回にわたって改良されて重量は11.8tに増加したため、中戦車の名称となった。初期にはダイムラーのガソリンエンジンが用いられ甲型と称される。自前の石油資源のほとんどない日本の事情から、のちに石油消費の少ないディーゼルエンジンに替えられている。
    そのディーゼルエンジンに換装された89式中戦車は乙型と称される。基本スペックに変更はないが、各部にたしょうの改良が加えられて若干の形状変更がある。ディーゼルエンジンには燃料消費が少ないことの他、被弾時に火災が起こりにくいなどの利点があった。89式のスタイルは第1次世界大戦時の戦車を踏襲した古臭いものだが、戦車を自力開発したメリットは大きかったようだ。

スペック

使い勝手などについてのコメント