戦車史概論

Last-modified: 2015-08-04 (火) 23:02:59

そもそも知ってた?戦車について 古代編 [*test]

そもそもみんな戦車ってどのくらい知ってた?怪獣映画とか見てたら、戦車ってみんな同じに見えなかった?
あっしもその口でした。素人さんにとっては、すべてがティーガーちゃん。
T-34の履帯を履いたニセモノティーガーについて論じても、これ猫かな?ヴァリンかな?って言ってもただ気持ち悪がられるだけ。
戦車どころか、装甲車、自走砲、回収車等々、履帯あったら全部戦車やもんな。ちょっと前までの新聞とかTVとかでもそうだったな。
素人ならそれでもいいけど、みんなは戦車乗りでしょ?じゃあちょっといろいろ知っといた方がいいよね。
ということで戦車について、ちょっと講義するよー。

さてさて、みんなそもそも知ってるかい?戦車は古代の昔から使われていたんだよ~。
いわゆるあれ、エジプトとかメソポタミアに出てくるような、馬がいっぱい引いて走る馬車的なやつ。後ろの籠に人が乗って弓とか打っちゃうの。映画ベン・ハーを参照のこと。戦車競技のシーンは超有名だから!
あるいは城攻めの攻城戦車とかもあった。漫画「キングダム」でも、函谷関をこいつで攻めていたよね。
だれが作って、どの国が攻めてたか忘れたけど。桓騎が燃やしてたな。井らん車やでー。
馬だけじゃなくて、ペルシャ帝国軍は戦象を使っていたし、豊臣秀吉はなんか亀みたいなカバーに武士入れて人力で動かしてたらしいよ。すげー。
興味ある人は検索してみて。弱そうだから・・・。

そもそも知ってた?戦車について 中世編 [*test]

結局、中世になっても馬で動かすところからあんまし進化しなかったみたい。風力とか人力とかあったけど、結局動力源がないから、どうにもならなかった。
あのダ・ヴィンチ大先生でもだめだった。

そもそも知ってた?戦車について 動力登場編

戦車については、そもそも動力が限られていたので、中世まであまり変わり映えはしなかった。しかしだ、しかし。
ある動力源の開発により、状況は少しずつ変わっていく。
そう、スチーブンソン大先生による蒸気機関だ。
ヘルメット戦車とか、陸上戦艦とか、シムスのへんてこ戦車とかいっぱい作られた。どれもうまくいってないみたいだけど。
でも馬が引いていたあの戦車の形態から、ちょっとずつ進化していったんだ。
形。これ大事な。

そもそも知ってた?戦車について 履帯編 [*test]

戦車にとって動力源と同じくらい大事なもの。それが履帯。
キャタピラーは社名。セスナとかと同じく、固有名を指していない。
使うなら、履帯、無限軌道、クローラーを使いなさい。リタイガーっていうでしょ?
さて、これ考えた天才のが、イギリス人リチャード・エッジワースというおっさん。1770年に考案し、ポータブル・レイルウェイとして作った。どこでも線路、っていうところかな。
これをアメリカ人ホルトがトラクターに取り付けた。アメリカ人・・・やりおるな。
こいつが大成功し、不正地走破の強力な武器となるのだ。

そもそも知ってた?戦車について 近代編 [*test]

そしてWWIを迎える。教科書でさんざん教えられる、センシャ・ヒコーキ・毒ガス・センスイカン!!
いやんなるね。戦車の素晴らしさが伝わらん!(伝えなくてもいい?)
イギリスがあのへんてこな雄型と雌型ある戦車、マークIを作ったけど、こいつができたのは何といってもガソリン・エンジンのおかげ!!ダイムラー先生ー❗
自動車と同じだね。
この心臓のおかげで、戦車は劇的に進化した。というわけ。

何がそんなにすごかった?WWIの戦車!!

戦車がWWIで劇的に進化し、しかもイギリスが戦線に投入したことは知ってるよね?
でもさ。なんで教科書に載るくらい戦車がすごかったのか知ってる?
これ、WWIの陸上戦闘の「やり方」が分からないと、分かんないんだなぁこれが。
キーワードは塹壕戦。穴を掘りまくって、長い塹壕(トレンチ)を掘る。機関銃、火砲、迫撃砲を持ち込んで籠る。
さあ、穴掘った後は?戦線を進めるためには、穴から出て、次の穴を掘らないといけない。
出たら?撃たれるよね。
そういうこと。人的消耗が超激しかったのよ。WWIって。
塹壕の周りには有刺鉄線を張り巡らし、機関銃を備え、手榴弾とか飛んでくる。
野砲?当たらんでしょ。遠くの穴に砲弾あてるんだぞ。ゴルフじゃないんだから!
歩兵を守りつつ、戦線を押し上げるにはどうしたらいいか。イギリス人は考えた。
・・・戦車作ればいいんじゃね?
というわけでマークIができた。
フランス人も思いついたけど、ちょっと作るのが遅れた。
そして1916年9月。イギリス人はソンム会戦にMk.Iをぶちこんだ。フランスもニヴェル攻勢に放り込み、ドイツも真似して1918年にA7Vを放ちました。
そう、何がすごかったって、戦車は陸上戦のやり方を変えてしまった、というところにあるのだー!
でもさ。戦車には歩兵直協と対戦車という2つの重要な役目があることはわかったでしょ?
じゃー、今すぐTOG*先輩に謝りなさい。

すごかった!ルノーFT!!

WoTにおいてルノーFTはTier1であり、初心者にとってはクソ戦車に見えるだろう。だがしかし。
戦車史上において、ルノーFTは革命児だったのだよ。これ本当。
フランスのエスティアン大佐っていうおっちゃんが、アメリカのホルトトラクター(聞いたことある名前だな)に75mm砲を搭載しちゃったのよ。しかも75mm砲を箱で覆っちゃった。
これ、今の戦車の構成とまったく同じ。
無限軌道、その上に箱、その中に砲。すげーな、おい、フランス人!!
だれもイギリスの菱形戦車、ドイツの陸上戦艦を真似しなかった。みーんなFTを真似した。
そうこれがルノーFTのすごかったところ。おk?

クリスティーのここがすごかった!

ルノーFTで戦車の形が定まった。これ以上何をすればよい!?
そこに新しいアイデアをぶち込んだ奴がアメリカにいた。ジョン・ウォルター・クリスティー。
クリスティーはいっぱい戦車のアイデアを持っていたが、もっともすごかったのが懸架装置。
いわゆる無限軌道をどうやって、車体に取り付けるかのアイデア。乱暴に言うとな。
とにかくクリスティーは戦車を速く走らせたかった。
そこでクリスティー型懸架装置というのを考えた。こいつ、履帯外しても走るんだぜ!まあアメリカでは没だったが、ソ連とイギリスが採用。
BTシリーズ、巡航戦車、、、そしてT-34という化物を生み出した。
ここがクリスティーのすごかったところ。見た目気持ち悪い履帯だけどなー。
アメリカも採用してたら戦車開発苦労せんかったろうになぁ。惜しいことしたなぁ。

ご存知第2次大戦の戦車

第2次大戦の戦車については、何も語ることはないだろう。
ドイツがI号戦車からまさかのマウスまでを作り上げ、ソ連もIS-2という化物を作り、イギリスも暴走した。
こうして、戦車がものごっつ発展した。
でもそれは、既存の機構をそれぞれ極限まで進化させただけで、新しい機軸はなかった(と思っている)。
変わったのは、戦車を使った戦術(電撃戦とか芋プレイとか、タンクデサントとか)であり、戦車そのものは高性能になったが、天地を揺るがす進化はしなかった。

戦後の戦車たち

そして第2次大戦後の戦車たちも、基本的にはこれまでと何も変わっていない。
あえて言うなら、MBT(メインバトルタンク)という考え方の登場だろうか。
WoT内で言えば、軽戦車とか、中、重、駆逐、自走とかあったでしょ?
その中の軽・中・重・駆逐がなくなり、1つの戦車ですべてを担えるようにした戦車がMBTという考え方。
自走砲は独自に進化し続けるが、それ以外は1つに統合されちまった。お金かかるしな。
WoT上の戦車で言えば、STA-1、M60パットン、T-62A、レオパルト、センチュリオンかな強いて言えば。
リアクティブアーマーとか、いろいろあるけれど、コンピュータとか情報技術とか、新素材とかが開発されただけで、基本構造はFTと何も変わっていない(と信じている)。

まとめ!!

陸上戦闘を劇的に変えた点で、イギリスのタンクはすごかった!
ガソリンエンジンを開発したおっちゃんもすごかった。戦車に心臓を与えたからな。
ルノーFTは今の戦車の基礎だったから、すごかった!
導き出される結論は以下の通り。
① イギリス・フランスの戦車に乗りなさい。
② ドイツ・アメリカ・ソ連・日本・(中華)・その他の戦車は英仏の焼き直しや!
③ それでもわいは重戦車にのるで!!

以上、戦車史概論でござんした!!