Churchill I

Last-modified: 2015-10-08 (木) 08:23:49

解説

churchill1.JPG

  • 歴史
    もともと、マチルダの後継として開発された古い設計のA20を、情勢緊迫の織から大急ぎで改良し、使える戦車にしたのがチャーチルである。
    初期不良に悩まされたものの、II型までは2ポンド砲、III型からは6ポンド砲、そしてVI型からは75mm砲とパワーアップし、5,600両生産されている。
    名前の由来は、言わずと知れた英国首相チャーチルからである。
    1940年に入って英仏両軍もとうとうドイツ軍と本格的な戦闘へと入ったが、ベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)はあっという間にドイツ軍の手に落ち、5月20日にダンケルクに包囲された英仏軍はすべてを捨てて海からイギリスに撤退という憂き目にあった。
    これを見たチャーチルが開発中のこの戦車の生産を最優先させたことが名前の由来である。
    半分は嘘だろうね。

スペック

使い勝手などについてのコメント

◾なかなかの苦行戦車である。大きく遅いくせに、スペックから期待されるほど硬くないところが悲しい。正面や側面のあちこち弱いところがあるので、そこそこの貫通力がある砲に狙われるとどこから撃たれてもダメージをもらってしまう。
履帯が前後に大きく張り出した形も実に具合が悪い。隠れる⇒砲塔だけ出す⇒撃つ⇒また隠れるを繰り返すこのゲームでこの形はデメリットしかない。チャーチルを育てる以上、物陰から履帯の頭を出したところを狙い撃たれ、そのまま何もできずにハメ殺しされるという屈辱を何度も味わうだろう。
また、とにかくSPGに目をつけられやすい。大きく遅いので、とても狙いやすいのだ。戦場を上空から眺めた時、のそのそと動く大きなH字型の物体が見えたらご馳走である。
最終砲は結構貫通もあるし、一見悪くないように見える。だが、装填が遅いうえに、英国砲の常でとにかく与ダメが物足りない。HTと打ち合うと、撃ち負けてしまうのである。特にこいつがいるティア5は、KV-1が跋扈する戦場なのだ。
チャーチルの最終砲75mm Vickers HVは、KV-1が最も多く装備している85mm F-30と装填速度はほぼ同じなのに、攻撃力は135しかない(85mm F-30は160)。貫通は145あってやや余裕があるが(85mm F-30は120)大差はない。耐久値は640に対してKV-1は700で相手が有利だ。
つまり、KV-1は4発でチャーチルをノックダウンできるが、チャーチルは6発当てなければならない。
テクニックに差がなければ、このハンデはハネかえせない。移動速度も相手の方が5割増しなのだ。
つまり、結論をいうとチャーチルは極めて玄人志向の車両なのだ。合理的に強さを求めるなら最初からソ連かドイツツリーを選んでくれ、としかいえない。あえてこの車両で戦ってやろうというヒトだけカモーーーンな戦車なのだ。
ちなみに、それでもあえて英国面に堕ちようという紳士淑女諸君に一言だけ言っておくと、この厳しい玄人志向はチャーチルⅦ、BP、カーナボンとずーーーっと続くのだ。チャーチルⅠで苦労すれば、いつかヒャッハーできるということはない。最初は苦労しても後は楽したいというヒトは、米帝ツリーの方がまだ幸せになれる。
それだけは覚悟して英国HTルートを歩んでほしい。(by Hasdrubal)