解説
- 歴史
アメリカ軍の戦車駆逐部隊では、車高が低く全周旋回の砲塔を持つ車両を要求した。
このためディーゼルエンジンのM4A2中戦車の車体に、オープントップの回転式砲塔を載せた自走砲T35E1を作ったのである。
個の砲塔に装備したのは、対戦車用に3インチ(76.2mm)高射砲を改良したM7戦車砲で、12.7mm機関銃と共に火力的にはM4を上回った。
外観上、もともと高射砲のため砲身が長いのが特徴。
これを制式化したのがM10自走砲で、ガソリンエンジンのM4A3の車体を使用したものはM10A1と呼ばれる。
ただドイツの重戦車の装甲は100mm以上あり、3インチ砲でも威力不足は否めなかった。