解説
- 歴史
M4中戦車の開発は1941年4月より始まり、9月には短砲身のM2、75mm砲と4挺の7.62mm機銃を装備した試作車T6が公開テストされた。そして10月にはこれの改良型がM4中戦車として制式採用され、M3に代わってすべての中戦車の生産に立ち上がるというスピードぶりであった。溶接斜体のM4と鋳造車体のM4A1が当初の型だったが、主砲はT6のものより長砲身のM3になっている。M4中戦車は連合軍の主力として大活躍し、戦後も長く使われたため、そのバリエーションの数は多い。また製造会社、製造地も多様である。数あるモデルの中ではM4A3が代表的で、フォードV8エンジンを積んだモデルは最良と言われる。M4はシャーマンの呼称で広く知られたアメリカの代表的な中戦車となった。
- M4A1
M4シリーズで最初に量産された鋳造車体タイプ。9,677両が生産され、うち6,281両が主砲にM3、3,396両が76.2mmM1を装備した。イギリスでは前者がシャーマンII、後者がシャーマンIIAと呼ばれた。
- M4
A1に半年遅れて量産開始になった溶接車体型で、シルエットは角ばった感じになった。砲塔は同じ。8,389両が生産され、うち6,748両が標準の75mm砲を装備し、1,641両が105mm砲装備。イギリスでの呼称はシャーマンI。
- M4A2
M4と同じ溶接車体だが、造作に要求に対しガソリンエンジンは航空機用の生産が優先されたため、ディーゼルエンジンに代えられている。前面固定機銃はすぐ廃止された。11,283両作られ、うち8,053両が75mm砲、残りが76.2mm砲。イギリス名はシャーマンIII。
- M4A3
M4シリーズの中でもA3型は最も活躍した主要モデルだ。シリーズ最良と言われ、A2型に1か月遅れて制式化された。11,424両作られ、5,015両が75mm砲、3,370両が76.2mm砲、3,039両が105mm砲を装備した。75mm砲装備車の中には243両の通称「ジャンボ」も含まれる。
- M4A4
エンジンが大型なため車体後部が長くなっている。クライスラーの自動車エンジンを組み合わせた複雑な構造で、主にイギリスに供給されジャーマンVと故障された。7,499両生産。
- M4A6
A4のバリエーションで鋳造式の車体前面を持つ。1943年末にライトとフォードのガソリンエンジンに一本化されたため、たった75両で生産中止となった。
- M4シリーズの見分け方
車体後部で基本的には見分けます。
M4A1は鋳造性なので車体に丸みがあり、一番簡単に見分けられます。M4溶接車体は車体後部面アーチ形です。M4A2溶接車体は車体後部面がT型で、グリルの幅が狭いことが特徴です。
一方で重要んA3型は車体後部面がA2型と同じT型。ただし、グリルの幅がA2型に比べて広いです。
おしりがT型なのは、A4もA6も同じですが、ラジエターのでっぱりの位置が違います。A4はより砲塔に近く、A6は少しお尻のほうに近いところにあります。
- 写真のM4は何型?
一つ一つ考察を行っていきます。
①車体は、写真ではおしりが写っていませんが、アーチ形となっています。またグリルの幅、工具箱っぽいものの配置を考慮すると、M4無印戦車の車体です。製造方法は鋳造車体です。
②砲塔は、A3型の76mm砲塔型。もともとはM6重戦車用の3インチ砲をベースにしたM1砲を装備するためのものです。
③主砲 いわずもがな105mm榴弾砲です。ただしマウントが105mm砲用のM52マウントではなく、76mm砲用のM62マウントとなっています。
④車体はM4無印、砲塔とマウントがA3型、そこに105mm砲を無理やり搭載、っていうところでしょうか。
スペック
使い勝手などについてのコメント
- 突出したところがないけど何故か勝てる不思議なMT。機動力はそれほどでもなく、砲の精度もそんな良くない。良いのは俯仰角ぐらい。なのに所持しているTier5MTの中では一番勝てている。何なのだろうこのMTは。
◾実はOP車両。機動力よし、視界よし、俯角よし、おまけに10榴を使ったりすると、tier 7のHTすら強制ダメージが入る。nerfされてもなおOPである強すぎる戦車。--(副指令P) - 強い。主砲を105にするか76にするかは人次第。主流は105ミリ?わたしは76ミリ。稜線をこいつで覚えれば格上に対してもそのDPMで強い。 -- ますたー 2016-09-03 (土) 14:43:21