M48A1 Patton

Last-modified: 2015-10-06 (火) 09:29:41

解説

  • 歴史
    M48はM46とM47の発展型である。短命に終わったM47とは異なり、1953年の制式化後も改良が続けられ、59年のM60の制式化まで主力戦車の座にあった。シリーズの総生産数は11,700両で、半分ほどが約20か国に供与・輸出されている。したがって地域仕様のものも多く、派生型の特殊車両も作られた。
     開発は朝鮮戦争当時から行われており、アメリカではダ3次世界大戦にエスカレートするのではないかという不安もあって、新戦車の開発が急がれていた。鋳造車体と鋳造砲塔を採用し、M47と比べて全体に広く低いデザインになっている。最初の型ではM47と同じエンジンと変速機を搭載し、1tほど戦闘重量が増加したにもかかわらず、なぜかM48のほうが速かった。装甲は従来の方式で砲塔前部で最大120mmだが、当時の対戦車兵器の能力では十分だったと考えられる。エンジンは初め、空冷ガソリンエンジンで、M48A3以降空冷ディーゼルとなった。ディーゼルエンジンは、燃費、耐久性など総合的に見て現在では戦車用エンジンの主流である。ソ連戦車はすでにディーゼル化されており、また同時期には主砲が100mmになっていた。そのためM48の最終型A5では遅ればせながら105mm砲搭載となる。
     基本メカニズムとしては第2世界大戦のころからあまり進歩がないともいえるが、射撃用のコンピュータや赤外線投射器などが装備されたものもあり、細部ではハイテク化が始まっている。

スペック

使い勝手などについてのコメント