解説
- 歴史
ビカース社が1937年に作った巡航戦車A10のエンジン・サスペンション等のパーツを流用し、装甲を強化して翌年から歩兵戦車として開発されたのがバレンタイン戦車である。
駆動・懸架装置がA10と共通であるため、装甲強化のための重量増加を小型化によって抑えざるを得ず、中でも2名用の小型砲塔は不評だったが信頼性は高く、1941年北アフリカ戦線に投入された。
その後、火力増強を主とした改良を続け、またIII型からは3名用砲塔となった。
I型からXI型まで計8,275両が生産され、うち2,394両が東部戦線のソ連軍に供された。
連合軍供与の戦車の中で最も優秀と言われた。