シェイプシフター

Last-modified: 2015-01-17 (土) 17:26:00
 

シェイプシフター

シェイプシフターはドルイドキットの一つであり、我らがサーンド様のクラスとして夙に有名だ。

 

このドルイドがシェイプシフターと呼ばれるのは、様々な姿に変身できるからではない、あるひとつの姿に変身することに専念するからである。このドルイドはライカンスロピーとなることを厭わず、熱心な研究と訓練の結果、彼の変身をコントロールできるようになったのである。シェイプシフターはライカンスロープとして最も有名な、ワーウルフに変身する。

 

長所:

  • 2レベルごとに1日1回、ワーウルフに変身できる(レベル1では1回変身可能)。
  • レベル13になると1日1回、グレーター・ワーウルフに変身する能力を得る。

短所:

  • 本来の姿におけるバランスを維持するには努力が必要なため、他の生物に変身することはできない。
  • どんな鎧も着用できない

注:シェイプシフターは鎧着用不可のはずだが、シャドードラゴンスケイルのみは何故か着られる。

変身時の能力、耐性

魔炎魔冷STRDEXCONAC備考
ワーウルフ00002000191615-12回攻撃/ラウンド
グレーター・ワーウルフ50505050405050212025-103回攻撃/ラウンド

炎:ファイアー, 電:エレクトリシティ, 冷:コールド, 酸:アシッド, 魔:魔法, 魔炎:マジックファイアー, 魔冷:マジックコールド,

ワーウルフの攻撃について

ワーウルフの攻撃

ワーウルフの攻撃は、「ワーウルフの爪(+2武器)」で攻撃するものとして扱われる。
これはグレーター・ワーウルフも同様である。例えアイテム画面では+5武器を装備していようとも、必ずワーウルフの爪(+2武器)に置き換えられてしまう。
この事が、+3以上でなければダメージを与えられない敵が多く出現するToBにおいて、シェイプシフターのネックとなっている。
またワーウルフ変身中は武器を装備していても、その武器の持つ効果は何も発揮されない。簡単にいえば武器を持っていないも同然として扱われる。
(バージョンによっては防御効果(ネガティブプレーンプロテクションなど)のみ発動する。)

シャクティの小像について

ワーウルフ変身中のシャクティの小像の効果
ワーウルフ変身中にシャクティの小像を使用すると以下の効果が得られる。
  1. ラウンド毎の攻撃回数が+1される
  2. ワーウルフの右手攻撃が+4武器扱いとなる
  3. 右手のTHAC0が-5される
シャクティの小像の持続時間終了後
そして、シャクティの小像の素晴らしさはこれだけではなかった(情報をくれた42スレの>116に感謝)。
シャクティの小像が重要なのはその持続時間が切れたあとで、持続時間終了後は、変身した状態で武器の交換が可能になる。
ワーウルフ変身中にシャクティの小像を使用
          ↓
シャクティの小像の持続時間終了
          ↓
変身したままの状態で右手(両手)武器が自由に付け替え可能
上記方法で、変身中に武器の付け替えを行うと、ワーウルフの爪ではなく、装備した武器そのもので攻撃を行えるようになる。
これを利用すれば「攻撃が+2武器扱い」というシェイプシフターの弱点を克服することができる。
装備可能な武器ならば何でも自由に身に付けられるため、+6武器を振るうことも可能(飛び道具も装備可)。
それに伴い、THAC0も相応に改善される。これはサーンド使い、あるいはシェイプシフター使いにとって正に福音と言えるだろう。

変身中の右手(両手)武器の付け替えについて

また、シャクティの小像の持続時間終了時以外でも、右手(両手)武器の交換が行えることが分かっている。
限定的ではあるが、シルバー・ドラゴンのかけてくれるイリュージョンの魔法が解かれた時*1である(SoA5章)。

ワーウルフの二刀流

前述の通り、通常、シェイプシフターは片手武器や両手武器で攻撃を行う場合、ワーウルフの爪を使って攻撃する。
ただし二刀流の場合は少々事情が変わってくる。
二刀流の場合、右手で攻撃したときは通常通りワーウルフの爪により攻撃するが、左手で攻撃した時、左手に持った武器の効果が発動する。
また左手の武器の属性も維持される(左手に+5武器を装備すれば、左手で攻撃した時、その攻撃は+5として扱われる)。
端的にいえば、左手で攻撃したときに限り、左手にもった武器で攻撃する、ということだ。
これは戦いの幅を拡げる上で役立つだろう。
また二刀流にすると、武器の熟練度や二刀流スタイルが適用される。

シェイプシフター/ファイター

デュアルのすゝめ

シェイプシフターの大きな弱点の一つとしてTHAC0の貧弱さが挙げられる。
戦闘要員といえど、結局はプリースト職なので基本THAC0は6にしかならず*2、ToB以降、攻撃がマジで全然当たりません。
そこでファイターへのデュアルを提案したい。
シェイプシフターを運用する場合は大抵戦士として扱うことになるので、ならばいっそドルイドの呪文詠唱能力をほぼ捨ててしまって、変身に専念しよう、という事だ。

デュアルと育成

グレーター・ワーウルフへの変身能力を身に付けたら(レベル13・EXP750000)、そのままファイターへとデュアル。
あとは仲間に守られながらファイターとして成長させる(ファイターLv14の必要EXPは1500000)。
武器スタイルについては、筆者は二刀流スタイルをオススメする。

ファイターヘデュアルすることの利点

ファイターへデュアルすることでワールウィンドで荒れ狂うグレーター・ワーウルフが完成する。
そう、このシェイプシフターはファイターの高レベル技能を習得できるのだ!
基本THAC0もファイターと同じく0にまで下がる。
これらの違いにより、シェイプシフター/ファイターは純粋なシェイプシフターに比べ、戦闘力がグッと増す。
ToBでもグレーター・ワーウルフの活躍する雄姿をみてみたいというワーウルフ好きの方は、シェイプシフター/ファイターを試してみてほしい。
実際大分高い能力の持ち主なのである。

 

ただ悲しいかな、いくらがんばっても結局のところ右手は+2武器であり*3、そのため右手のTHAC0があまり下がらない*4
左手に関していえばファイターと同等のTHAC0をはじき出す。右手よりも下がるのが嬉しいような悲しいような。
HPも純ファイターと比べて低い。

 

付記:純ファイターと比べて*5
近づくとは言え、戦闘力自体はやはり純ファイターには及ばない。じゃあファイター使えば良くね?という御仁のために、シェイプシフター/ファイターの、ファイターに対する利点を書いておこう。

  • ドルイド呪文が使える(使用回数は、Lv1から6/6/6/4/2/2回)
    • 特にアイアンスキン・カオティックコマンドなどの補助呪文を唱えられるのは便利(ワンドラスリコールも使えば更に回数を増やせる)
  • 変身時の耐性が素晴らしい
  • 変身時の攻撃回数が3回のため、攻撃回数上限(5回)達成が容易。左手に何かを装備するだけでOK*6
  • とにかくワーウルフはカッコいい

ファイターヘデュアルすることの欠点

  • デュアルにはSTR17以上、WISとCHAが15以上必要
    特にCHAが必要なので、キャラクリエイト時のボーナスポイントは粘らないとINTを最低の3まで落とすかDEX・CONを削らざるを得ない。ただしワーウルフ状態がメインとなるので実際にはほとんど気にならない。
     
  • 呪文が少ない
    純シェイプシフターに比べ呪文使用回数が少なくなる。また7レベル呪文(+高レベル呪文)も使えない。
     
  • 変身は1日1度
    グレーター・ワーウルフへの変身は1日1度しか行えない。このため呪文を唱えられる機会が少ない。
     
  • シャクティの小像使用不可
    シャクティの小像が使えなくなるため、この方法では変身中の右手(両手)武器の付け替えができない。

シェイプシフター/ファイターにおける、変身中の右手(両手)武器の付け替え

シェイプシフター/ファイターはシャクティの小像が使えないが、シルバードラゴンのイリュージョン解除を利用すれば武器の付け替えが可能になる。
こうするとファイターと同等かそれ以上の攻撃力を持てるようになる(グレーター・ワーウルフは攻撃回数が多いため)。
武器の付け替え可能、ファイター以上の攻撃回数、ファイターと同等のTHAC0とST、ファイターよりも良いAC、各種耐性と、なかなかの性能。
ただし純ファイターよりもHPが低いのが玉に瑕ではある。

 

このキャラクターを作成する場合、イリュージョン解除時までに大量の経験値が必要な点にも注意して欲しい。
イリュージョン解除時までにファイターへデュアルして、なおかつシェイプシフターの休止状態が終わり、グレーター・ワーウルフに変身していなければならない(シェイプシフターLv13、ファイターLv14以上)。
また武器の付け替えが可能になっても、一度でも変身を解いてしまうとこの特性はなくなってしまう点にも気を付けて欲しい。以降は変身したままの状態で進むことになる。
主人公をこのキャラクターにした場合、もう一つ注意してほしいことがある。変身中は会話を開始できないので、主人公が会話を開始しなければならない場面において変身を解かなければならないのだ。せっかく身につけた「武器の付け替え可能」という特性を失わないよう、あらかじめチェックしておきたい。

注意点

  • 育成中の武器選択について
    ファイターにデュアルした後はどの種類の武器でも装備できるが、シェイプシフターの能力が開放されると装備可能武器がドルイド基準になってしまうので注意。つまり、シミター・クラブ・クォータースタッフ・スピア・ダガー・スリング・ダート以外の武器は、スキルを振れるが最終的には装備できないため無駄になる。
     
  • 人間状態の装備が貧弱
    デュアルに限ったことではないが、シェイプシフターなのでやはり武器、防具ともに心もとなく、人間状態だと弱い。
    武器はベルム+2が装備できるのがせめてもの救い。
    防御面では、人間状態のときは良い盾やブレーサーを装備するか、バークスキンやスピリットアーマーで補おう。
    それか、ダーツやスリングなどを装備して後衛にすえよう。

コメント欄


*1 魔法の解除を行う者はシルバー・ドラゴンでもレッサー・デーモン・ロードでも構わない。
*2 THAC0を下げる防具を装備すれば多少は下がる。
*3 デュアルするとシャクティの小像を使用できないため
*4 基本THAC0が0の時、右手のTHAC0は-4
*5 シェイプシフターを使う人はある種のこだわりやコンセプトを持っているだろうから、ファイターとの比較に意味があるかは若干疑問ではあるのだが
*6 グレーター・ワーウルフの攻撃回数3回、ファイターの追加攻撃回数能力で+1(=1/2+1/2)回、左手に武器装備で+1回