Emergency Beacons
UI-View32 (Add-on)
作者:IW2JZQ
ライセンス:無償(フリー・ハムウェア)
公式サイト:http://www.trilogysystem.it/hamradio/
UI-View32はとても素晴らしいAPRSソフトウェアですが、更に追加機能として
サードパーティー製 Add-onソフトで機能拡張が可能です。
このソフトを追加する事で、エマージェーシービーコンが出ている場所を
ハイライト表示したり、パソコンのサウンドからサイレンを鳴らす事が出来ます。
まえがき・・・
様々な日本語著書で「救難信号(Emergency)を出すと全てのソフトウェアで警報が鳴ります。」と書いてあるのを見た事があるが、
実際は、UI-View32単体では Emergency Beacons を受信しても何も鳴らないし分からない。
(実際、筆者が通常外周波数(144.640や144.660MHz以外の周波数)で実験した結果、UI-View32単体では鳴らなかった。)
日本ではUI-View32ユーザが多いのに、これでは防災協定もへったくれもない!という事で 今回の記事を書く事にしました。
このソフトウェアを使う事で、UI-View32の画面上の Emergency Beacons を出した局をハイライトし、
Add-onソフト上のリストには当該救助要請局の座標や進路等の情報を表示し、
更にパソコンのサウンドからサイレンを鳴らす事が出来ます。
APRSが価値ある情報ネットワークとなるよう、日本国内でUI-View32をお使いの各局に是非導入頂きたいと思っています。
ワンポイント・メモ ◆アドオンソフトなので、UI-View32以外で別途ダウンロードする必要があります。 ◆実験する場合、I-Gateはネットリンクを切断し、実験区分の周波数等を使用しネットに流れないように注意する。 ◆UI-View32のインストールが事前に済み、TNCと接続され正常に動作している事。
ダウンロード方法
まず、こちらのサイトを開きましょう。
IW2JZQ Homepage - http://www.trilogysystem.it/hamradio/
ページが表示されたら、左メニューから APRS のメニューをクリック。
続いてそのまま Software のメニューをクリック。
ページが開いたら、『APRS-Emergency - Ver. 1.11』 と 『APRS-Emergency - Update alla Ver. 1.23』 の紹介が見えていると思います。
≪ リンク先のファイル内容 ≫
ファイル名 | バージョン | 説明 |
APRS-Emergency Full Ver. 1.11.exe | Ver.1.11 | インストーラーセット フルパッケージ |
APRS-Emergency Ver 1.23 Update.zip | Ver.1.23 | 実行ファイルのみ アップデートパッケージ |
それぞれスクリーンショットの画像をクリックしてパソコン内にダウンロードして下さい。
インストール方法 (アップデート方法含む)
まず、フルパッケージの Ver.1.11側 APRS-Emergency Full Ver. 1.11.exe のインストーラーを実行します。
セットアップ画面の指示通りにインストールを続けます。
最後に「Lanch APRS Emergency」みたいな感じのチェックボックスが現れ、
「起動しますか?」と問うて来るので、チェックボックスを外してインストーラーを終えます。
(最新版にアップデートするので、起動せずにおきましょう。)
続いて、APRS-Emergency Ver 1.23 Update.zip の圧縮ファイルを解凍し、
出来た実行ファイル APRS-Emergency.exe と Read me.txt をインストールフォルダに移動します。
普通にインストールした場合、
C:\Program Files\Trilogy System\APRS Emergency\
という位置に一式が入っています。
同フォルダー内に先程解凍した Ver.1.23の実行ファイルを移動し、既存の APRS-Emergency.exe に上書きすればOKです。
上書きに抵抗のある方は、既存実行ファイルを APRS-Emergency.OLD とかにリネーム(改名)して
新バージョンファイルを移して下さい。
UI-View32が起動している状態で当ソフトウェアを起動し、
タイトルに「APRS - Emergency Ver. 1.23」と表示されている事と、
ソフト画面下部の Acknowledgedボタン上の枠にAPRSパケットがターミナルのように流れていれば動作OKです。
設定方法
APRS Emergency を起動すると次のようなメイン画面が現れます。
画面説明
- SetUp 設定メニュー
┣ Language (画面言語切替)
┃ ┣ Italiano (イタリア語?)
┃ ┗ English (英語) (まだ英語の方が読めるかな )
┃
┣ Unit (表示単位切替)
┃ ┣ Metric (Km) (日本だとこっち)
┃ ┗ Imperial (Miles)
┃
┣ Spot SetUp (地図上ハイライト色やマーク太さを設定)
┃
┣ File XTR (UI-View32連動設定。起動・終了に連動)
┃
┣ OnTop (最前面にウィンドウを表示)
┃
┣ TrayIcon (タスクトレイにアイコンを表示します。)
┃
┗StartUp Minimized (最小化状態で起動します)
- Info バージョン・作者情報等表示。
- ? HTMLヘルプを表示します。(勿論海外語ですが )
- Exit ソフトウェアの終了
- Acknowledged 警報確認・サイレン停止ボタン。
詳細解説
特に無いかも(笑) カンで使ってみましょう。細かく設定しないといけない部分はありません。
動作画面
エマージェーシーを受信すると、以下画面のようにマップにハイライトされ分かり易くなります。 (ハイライト色は変える事が出来ます。)
同時に、けたたましいサイレンが鳴り始め 少々驚きます。
APRS - Emergencyの画面ではエマージェーシ局のコールがリストに表示され、
そのリストはサイレンに合わせて と に色が変わり、小心者には心臓に悪い状況になります。(苦笑)
サイレンは Acknowledged をクリックするまで止まりません。
サイレンを止めると、リストの色は 固定となり止ります。
リストに表示されている局を削除しない限り、UI-View32のマップからハイライトも消えません。
リストの削除方法は、その局の上でダブルクリック又はダブル右クリックで削除出来ます。