VoIP Amateur Radio - Iroha

Last-modified: 2020-03-13 (金) 17:27:52

VoIP アマチュア無線 の いろは!

 これからVoIP (Voice over Internet Protocol)の無線を始める方の正しい理解と意気込みに繋がる事を願い書いていきたいと思う。


■ Contents


インターネット無線 と聞くけれど?

 2002年頃から EchoLink(作者:K1RFD)、WiRES-II(作者:STANDARD) の登場により、V/UHF帯を使用した
 24時間 いつでも 遠方の局と確実に繋がる通信手段として、インターネット経由の無線が流行してきた。

  • 昔交信したけれど今では移動もしなくなりHFもやらなくなった、あの人は元気にしているだろうか? [hatena]
  • アパート住まいだからGPや八木アンテナなんてもっての外。アパマンは辛いよ (T-T
  • 一期一会で過ぎる運用では面白くない! (..; マニアックにアンテナ作りとか仲間とラグチューしたいのさ! (^-^

そんな方にはもってこいの便利アイテムなのです!

アンチVoIP 自称アマチュア無線家に気をつけろ!

「そんなのは無線じゃない!」のような事を言われるアンチアマチュアな人もいますが、
直接波の電信・電話だけがアマチュア無線じゃない! という意気込みで期待して下さい。(笑)
【自分はアマチュア無線家である!】と自負している方に限って周りが見えていません。
自分がやらないと心に決める程度ならまだしも、人がやろうとしている今時代の運用方法にケチを付けるなど
アマチュア無線家の恥、日本の恥、時代の流れに乗れない遅れている人を相手にしないようにしましょう。

 またVoIP運用者の中にも、アンチ他VoIPな輩がいます。
STANDARD社の WiRES-II 運用者に多いですが、YAESU党なのか大和魂なのか知りませんが、
『自分が運用しているWiRES-IIは合法だが、EchoLinkやIRLP、eQSO等、他VoIPはよく分からないが違法である』
などと寝ぼけた事は寝て言え!と言わんばかりの事を吐く者もいます。

VoIP無線の目的は、それを導入・設定出来る技量試しと実際運用し有意義な時間を過ごす事にあります。
正しい知識を身に付け、道を逸れないように楽しみましょう。

ソフトの種類と目的とか?

 アマチュア無線用VoIPソフトウェア、という類別が正しいと思います。
これらソフトにはインターネットを経由した音(データ)を電波で出す物もあれば、パソコン同士で
それこそSkypeのように楽しむような物まで様々です。
一般的によく知られている「WiRES-II」や「EchoLink」は主に音声交信が行われています。
他ソフトには PSK31やRTTY、SSTV等も実験しているソフトもあります。殆どのソフトは海外製で設定画面も英語です。


RFで交信出来るノード局は建てる物? 近くのノード局を使うもの?

 アマチュアの精神で考えれば、近くに使いたい種類のVoIPノード局があれば、
自分ではノード局を建てずに使わせて頂く事が電波を有効活用する意味でも正しい運用です。
しかしながら、ノード局を建てた運用者は「ノードオーナー」という称号に溺れた上に、
VoIPで交信する相手から感染した自分勝手なルールをローカルに押し付けるという考え方に染まり
残念な人になっている事がよくあります。
 日本で稼働しているVoIPノード局で6割以上はそのようなノード局と思って下さい。

言うまでも無く、ノード局リストを見て使おうとすれば、
「運用の仕方(喋り方)が悪い!」とケチをつけはじめ、ノードによっては利用料を払え!と催促してくる所もあります。
まるでパーソナルかCBか、そんな状況に遭遇すれば無線そのものが楽しくなくなるものです。

しかし、冷静に考えて下さい。
アマチュア無線のアマチュア無線用電波帯域はアマチュア無線家共通の財産であり、
ごく一部の人間がそれを占有する事は法律で禁じられています。
ですから、ノードを使おうと正しくコールサインも名乗り運用しようとしたところにノード局の管理者と名乗る者が現れ、

  • 「自分で使う為に建てているのだから、他人は使わないでくれ」
  • 「クラブで建てているのだからクラブ関係者以外は使うな」

等の「使うな」的 暴言を吐きましたら、遠慮なく各地の総合通信局へ通報下さい。
その運用者は自由と好き勝手を履き違えています。アマチュア無線を逸脱じた者に楽しむ権利はありません。

また管理者権限を乱用し、交信が始まっているにも関わらず切断するといった行為を行う者も居ます。
これは立派な他局間交信の妨害行為にあたり、電波法違反です。交信妨害は重大な罪で懲役や罰金が課せられます。


但し、WiRES-II の場合はSTANDARDに申請する事によりノード局情報を隠す事が出来ます。
運用情報を隠すという行為は電波法の観点から見ればブラックに近いグレーです。
ですが、本当に苦肉の策でギリギリの思いで立ち上がったノード局があるのも事実です。
隠れてコッソリ運用されているノード局につきましては、見つけたからといって根掘り葉掘り弄るような事は
しないのが紳士的な大人の無線家です。
 いかなる状況でも常に冷静に紳士的に対応して下さい。


ノード局を運用する者の心得

 上の項でも触れたように、アマチュアの電波帯域はアマチュア無線家全ての財産です。
誰かが個人的目的で長時間・期間、独占する事は許されません。
VoIPノード局はその特性上、特定の周波数に居座る形をとってしまいます。
2009年のバンドプラン改訂でVHF/UHF帯にVoIP区分が出来ましたが、それでも占有する事は良くありません。

ですから、ノード局を使いたいと言う者が現れれば拒んではなりません。

レピーター管理団体でVoIPを導入する場合も、RFでのレピーター利用を想定して
接続時間3分等の制限を設けている所がありますが、VoIPはその特性上3分で交信が終わる事はあり得ません。
そのようなノードを一般公開していても、何方も充実した交信は出来ません。

ノード局運用者は良識ある判断と適切な設定をお願いします。



こんな所には繋ぎたくない! 繋がない方がいい!

 VoIP全体で良とされる設定以外、(多くの局が好まない設定)を強要してくる談話室があります。
最近は無いと思いますが、一時期はツイッターのフォロワー確保のように 入室者数を競うような傾向もありました。
しかし、どちらも結局の所は知ったようなフリをする人が天狗になって自分勝手を言い出し
孤立するかカンコー鳥が鳴く状況になります。

 誰が建てたか?なんて事は重要じゃないんです。
楽しい交信が出来るか、設定に落ち度が無いか、が重要であって個人の勝手なルールを強いられる筋合いは無いのです。
多くの人が集まるルームは、そのルーム全員の総意と社会的常識とでルールが決まるべきです。
何かに縛られるような運用を強制されるようなら、そんな所には繋がない方が将来的にも自分の為です。


 老人介護ネットにしてどうする?
折角遠くの人とも簡単に繋がれるVoIP無線ですが、一部ルームでは生存確認とも言える地元クラブのロールコールと
大差ない運用がされている所があります。 CQを出しても応答せず、直後に知った人が声を出せば応答する・・・。
そんなつまらないルームに入る必要はありません。
他界まで日々カウントダウンしている年老いた脳から良い考えを口にする人は無線家の中に1割と居ません。
老人介護ネットに繋いでも難癖つけられたり、えこひいきされたりで良い思いをする事は無いので早々に止めましょう。


口を開けば本人の意志に関係なくいい加減で無責任な内容が飛び出し
その癖相手の内容には重箱の隅をホジクルような事を言ったり、自分の好む話題ではないと文句を付ける人がいます。
そして、人から聞いた程度の事をQSPを頼んでいないのに、まるで自分が鬼の首でもとったかのように
次に繋がった人に話す常識外れな人もいます。しかし、多くの低俗な無線家にはよくある事なので、滅多な事は言えません。
インターネットを経由して時には地球の裏側まで、ありもしない事を言いふらされるかもしれませんので、 (OO;
VoIPでの交信は慎重に♪ (^^;



あとがき・・・

 散々文字ばかり書いてきましたが、現状日本のVoIP無線は脆くも自分勝手なノード局が多いように
感じられた事と思います。 が、残念ながら事実でもあり しかしその中でも熱心なユーザーは
自分のアマチュア無線ライフがより充実したものになるよう、紳士的に情報交換をしています。

 殆どのソフトが英語という事でノード局を建てるには億劫になられる方も少なくないと思いますが、
自分の世界を広げる為にも是非色々な事にチャレンジしていきましょう! (^^)

この書を読んでくれた方が、VoIP無線を正しく理解し使ってみようと思い、有意義な時間が過ごせれば何よりです。
今は休息中ですが、筆者もそのうちVoIP無線に復活します。 (^Q^ またどこかで会いましょう(笑)



ページ作者: JN4OQT *1     


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