TASCO TNC-555

Last-modified: 2016-02-28 (日) 18:02:04
TASCO TNC-555

TASCO
TNC-555

ALL MODE TNCとして素晴らしいTNCです。
小型衛星で研究をしている大学等で利用されています。
9600bps GMSKの通信が可能です。

  • KISS mode対応
  • シリアル最大19,200bps通信速度対応

その他詳細は仕様で確認して下さい。

 APRS使用時の要点

9600bps GMSK - TASCO TNC-555
  • 9600bps GMSKの通信に対応
    APRS 9600bps運用に対応。安定した高復調率を実現。流石最高級モデル (^^;
    FIR方式(G3RUH)とGMSK方式両方に対応している。
  • Radio端子の 1と2で対応ボーレートが違う点に注意


 Radio端子(D-SUB 9pin)

※ RADIO1端子とRADIO2端子は、同時に運用することはできません。

端子 \ モード通常(*1)
パケット
高速(*2)
パケット
CWRTTYWFAX
RADIO1端子×
RADIO2端子

*1 通常パケットには、AFSK 1200baud、4値AFSK 2400baud、AFSK 300baud、PSK 1200baudの各パケットモードが含まれます。

*2 高速パケットには、FIR方式9600bps、GMSK互換9600bpsのモードが含まれます。

*3 RTTYモードでは、無線機のFSK(RTTY)専用端子を使用して接続する場合は、RADIO1端子でご使用下さい。無線機のマイクロフォン端子を使用する場合には、RADIO2端子でもRTTY運用をする事ができます。

RadioPort 1
 Radio 1 Port
Pin No.目的
1AFSK IN
2NC
3OUTPUT-GND
4FSK OUT
5PTT-GND
6INPUT-GND
7PTT
8AFSK OUT
9フレームGND
RadioPort 2
 Radio 2 Port
Pin No.目的
19600bps IN
2AFSK IN
3OUTPUT-GND
49600bps OUT
5PTT-GND
6INPUT-GND
7PTT
8AFSK OUT
9フレームGND


COM端子 (RS-232C)

COM Port
 COM Port
Pin No.目的
1DCD
2RXD
3TXD
4DTR
5GND
6DSR
7RST
8CTS
9RI

 ジャンパー設定

ジャンパースイッチ

通信速度(TNC-555とコンピュータ間 RS-232Cボーレート)

Band RateSW1SW2SW3
300bps ONONON
1200bps ONONoff
offoffON
offoffoff
2400bps ONoffON
4800bps ONoffoff
9600bps offONON
19200bps offONoff

SW4はリチューム電池によるバックアップスイッチ。通常はON(下側)に設定。POWER OFF時にSW-OFF(上側)にするとハードリセット出来ます。

内部配置

内部ジャンパー配置

(2) JP3/JP4/JP5/JP6/JP7/JP8/JP9

JP3/JP4/JP5/JP6/JP7/JP8/JP9
JP3 入力信号グランド接続設定
RADIO1/RADIO2端子の6番ピン(入力信号グランド)の内部接続を切り替えます。
ジャンパーピンを1-2間にすると、RADIO1/RADIO2端子の6番ピンは、グランドに接続されます。
ジャンパーピンを2-3間にすると、RADIO1/RADIO2端子の6番ピンは、約50Ωの抵抗を通してグランドに接続されます。
(※初期設定:2-3間)
JP4 RADIO端子入力ピン設定
ジャンパーピンを1-2間にすると、RADIO2端子の1番ピンを9600bps専用の入力端子とし、
2番ピンをAFSK信号の入力端子とします。
ジャンパーピンを2-3間にすると,RADIO2端子の1番ピンのみを信号入力端子とします。
(※初期設定:1-2間)
ご注意 JP4を2-3間に設定すると、RADIO1端子及びHANDY1/2端子からのAFSK信号入力は無効となります。
JP5 9600bps出力設定
ジャンパーピンを1-2間にすると、9600bps信号はHANDY1/2端子から出力されません
ジャンパーピンを2-3間にすると、9600bps信号はHANDY1/2端子から出力されます
(※初期設定:1-2間)
JP6 受信音モニターON/OFF設定
ジャンパーピンを1-2間にすると、受信音をモニターします
ジャンパーピンを2-3間にすると、受信音をモニターしません
(※初期設定:1-2間)
JP7 送信音モニターON/OFF設定
ジャンパーピンを1-2間にすると、送信音をモニターします
ジャンパーピンを2-3間にすると、送信音をモニターしません
(※初期設定:1-2間)
JP8 MIC出力レベル設定
ジャンパーピンをオープンにすると、HANDY1/2端子のMIC出力レベルは通常の無線機用レベルになります。
ジャンパーピンをショートにすると、HANDY1/2端子のMIC出力レベルは通常の無線機用レベルに+9dBアップしたレベルになります。
(※初期設定:オープン)
JP9 AFSK出力レベル設定
ジャンパーピンをオープンにすると、AFSK出力レベルは通常の無線機用レベルになります。
ジャンパーピンをショートにすると、AFSK出力レベルは通常の無線機用レベルに+9dBアップしたレベルになります。
(※初期設定:オープン)

(3) JP1/JP2/ROM-SEL

JP1/JP2/ROM-SEL
JP1 DCD出力設定
COM端子の1番ピン(DCD出力)の動作を切り替えます。
ジャンパーピンをオープンにすると、COM端子の1番ピンは、
コネクト時にON、ディスコネクト時にOFFになります。
ジャンパーピンをショートにすると、COM端子の1番ピンは
常にONになります。  (※初期設定:オープン)
JP2 フロー制御設定
シリアルのハードフロー制御端子を切り替えます。
ジャンパーピンを1-2間にすると、DTRが有効になります。
ジャンパーピンを2-3間にするとRTSが有効になります。
(※初期設定:2-3間)
ROM-SEL プログラムROM設定
このジャンパーピンは、初期設定のまま変更しないでください
(※初期設定:1-2間)

(1) JPS1/JPS2/JPS3/JPS4/JPS5/JPS6/CV1

JPS1/JPS2/JPS3/JPS4/JPS5/JPS6/CV1
JPS1 ハンディートランシーバーのPTTをMIC出力に重畳させるかどうか、また重畳させる場合のPTT抵抗値を切り替えます。
ジャンパーしないと、PTTをMIC出力に重畳させません。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとPTT抵抗値が22Kになります。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとPTT抵抗値が2.2Kになります。
(※初期設定:2-3)
JPS2 HANDY1端子(2.5Φ)の先端部をMIC出力にするかSP入力にするかを切り替えます。
ジャンパーしないと、HANDY1端子の先端部を未使用にします。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとHANDY1端子の先端部がMIC出力になります。
なお、MIC出力にした場合、JPS1でPTT重畳抵抗値を設定してください。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとHANDY1端子の先端部がSP入力になります。
(※初期設定:1-2)
JPS3 HANDY1端子(2.5Φ)の中央部をMIC出力にするかMICグランドにするかを切り替えます。
ジャンパーしないと、HANDY1端子の中央部を未使用にします。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとHANDY1端子の中央部がMIC出力になります。
なお、MIC出力にした場合、JPS1でPTT重畳抵抗値を設定してください。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとHANDY1端子の中央部がMICグランドになります。
(※初期設定:ジャンパーなし)
JPS4 HANDY2端子(3.5Φ)の根元部をPTTにするかグランドにするかを切り替えます。
ジャンパーしないと、HANDY2端子の根元部を未使用にします。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとHANDY2端子の根元部がPTTになります。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとHANDY2端子の根元部がグランドになります。
(※初期設定:2-3)
JPS5 HANDY2端子(3.5Φ)の中央部をMIC出力にするかグランドにするかを切り替えます。
ジャンパーしないと、HANDY2端子の中央部を未使用にします。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとHANDY2端子の中央部がMIC出力になります。
なお、MIC出力にした場合、JPS1でPTT重畳抵抗値を設定してください。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとHANDY2端子の中央部がグランドになります。
(※初期設定:ジャンパーなし)
JPS6 HANDY2端子(3.5Φ)の先端部をSP入力にするか未使用にするかを切り替えます。
ジャンパーしないと、HANDY2端子の先端部を未使用にします。
ジャンパーピンを1-2間に差し込むとHANDY2端子の先端部がSP入力になります。
ジャンパーピンを2-3間に差し込むとHANDY2端子の先端部を未使用にします。
(※初期設定:1-2)
CV1 時計調整用ボリュームです。

GMSK 9600bps 使用時のコマンド例

MODEGMSKPPERSISTON
ECHOONRXLIMIT150
MAXFRAME4SOFTDCDOFF
PACLEN128

仕様

CPUTMPZ84C015BF-10
動作スピード9.8304MHz
ROM512Kビット
RAM256Kビット(標準)
モデム2値AFSK 1200baud
4値AFSK 2400baud
GMSK互換 9600bps
FIR方式 9600bps
AFSK 300baud
PSK 1200baud
RTTY 通信用 BAUDOT 45.45/50/75/100ボー
AMTOR 〃 100ボー
ASCII 〃 75/110ボー
インターフェースCOM端子 D shell 9ピン(オスインチ仕様)
RADIO1/2端子 D shell 9ピン(メスインチ仕様)
HANDY端子 2.5Φ/3.5Φ ステレオミニジャック
PHONE端子 6.3Φ 標準ジャック
KEY IN端子 3.5Φ ステレオミニジャック
KEY OUT端子 3.5Φ モノラルミニジャック
EXT SP端子 3.5Φ モノラルミニジャック
外部制御スイッチCOM Baud選択
300/1200/2400/4800/9600/19200
後面ディップSWによる切替
電源電圧DC 12~15V (EIAJ極性統一規格 TYPE4準拠)
消費電流平均200mA以下 (最大300mA)
外形寸法200 x 50 x 150mm (突起部を含まず)
重量約 1150g
付属品ACアダプター
DC赤黒電源ケーブル
ハンディー用ケーブル
Y型COMケーブル(9ピン・・・・・25ピン/9ピン)
RADIOプラグ(Dsub 9ピン)
TW-TERM555 ディスク 3.5インチ
サンプルプログラムディスク 3.5
取扱説明書
アンケートはがき兼保証書

仕様および規格などは製品の性能向上のため、予告なく変更される場合があります。


ページ作者:JN4OQT *1   

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