【オフラインモード】

Last-modified: 2022-11-23 (水) 16:41:06

概要

DQ10発売時から搭載されVer.4.0発売と共に廃止された、インターネットに接続せずにプレイするストーリー。
廃止後は「エテーネの村のおはなし」という呼称に変更されており、本編同様オンライン専用となった。
 
ちなみに公式では「エテーネの村のおはなし」部分のことを旧称「オフラインモード」としていたのだが、その名称ゆえクリア後に遊べた「兄弟姉妹の冒険(公式上の旧称は「オフラインモードのつづき」)」部分もひっくるめてオフラインモードと呼ぶユーザーも多かった。ここでは両方の物語について説明する。
 
開発当初、従来のDQファンにとってMMOへの抵抗感がきわめて高いことが予想されたので、ゲーム導入部のある程度まとまったストーリーをネットに接続しない状態で楽しんでもらえるよう、また「つづき」部分はどうしてもオンラインに抵抗があるプレイヤー、あるいはネット障害や【メンテナンス】中でオンラインが遊べない時に進めてもらうことが想定されていた。
 
構造上、本来ゲーム機と【サーバー】に分散された処理をゲーム機だけで行わなくてはならないため処理が重くなっていたが、【紙山満】(オフラインモードプログラマーチーフ)らの尽力によってチューニングされたとの逸話がある(2012年7月の【社長が訊く】より)。
この際に大分魔改造をしたのか、その後のオンライン上の改修点を同じようには適用できなかったため、システム周りは最後まで古いままだった(先述のとおりメンテ中に遊んでもらわなくてはならないためパッチの対象にさせづらかったという事情もあると思われる)。

前半(エテーネの村のおはなし)

かつて「オフラインモード」と呼ばれていた、DQ10の物語の序章となる導入部分。エリアとしては「序章エリア」とされている。
現在はオンライン上でのプレイとなったため、プレイデータがサーバー側で保存・管理されるようになったほか、仕様も本編と同一のものが共有される。
さらにVer.4.4ではエテーネ専用の調整まで施され、所持アイテムの追加や各キャラの初期能力の向上、宝箱や回復の泉の追加といった緩和策が加えられた。
 
キャラクターメイク後、【エテーネの村】から始まり、主人公が五つの種族のいずれかに転生するまでの流れが描かれる。
ここでのステータスや所有品は、アストルティア内(ゲーム本編)や下記の兄弟姉妹の冒険には一切引き継がれない。
また登場するモンスターも専用のステータスになっており、ここで楽勝だったモンスターをオンラインで見かけて軽い気持ちで挑んだりしたら大変な目に遭うので気を付けよう。
一度クリアし本編への移行が終われば同アカウントの2キャラ目以降はシナリオスキップが可能になる(人間時の姿と兄弟姉妹のメイク後、転生する種族を選ぶ場面からスタートする)。Ver.5パッケージ導入済みでゲーム開始時「バージョン5から」を選択した場合、このシナリオも最初からクリア状態となる。
【キャラクター引っ越しサービス】?を利用する時は、引っ越し先のアカウントで再度これを進めてクリアする必要があった。
 
サービス開始当初、オンラインに早く進みたくて人間のキャラを適当に作ってしまったプレイヤーが多く、人間に戻れる事がわかると顔を変えたいという苦情が殺到した。
【美容院】のオープンである程度変更はきくようになったが、それでもプレイヤーの分身として長く付き合う存在となるので適当に作るのはやめておこう。あくまでドラクエの主人公は自分なのだから。

後半(兄弟姉妹の冒険)

かつて「オフラインモードのつづき」と呼ばれていたシナリオ。
現在はプレイ不可で、Ver.2.3メインシナリオ【天翔ける希望の双翼】で訪れるエリアに散在する本【さまよえる錬金術師】を読むことでイベントシーンを再構成したダイジェストモードを見ることができる。
 
当時の内容は、【主人公の兄弟姉妹】を操作してオフラインの世界(【レンダーシア】の一部)を冒険するというものであった。
クエストの受注や【サポート仲間】の雇用など、オンラインプレイで必須となる要素が盛り込まれており、チュートリアルの側面も持っていた。
エテーネ同様プレイ内容はアストルティアに一切反映されなかったが、クリアしていると例外としてあるアイテムがもらえた。現在は本をすべて読み終えたときに手に入るようになっている。
なお「Wii版で進めたオフラインの続きをWiiU版でプレイする」などといったことはできなかった。
また、「天翔ける希望の双翼」のシナリオでは、「さまよえる錬金術師」が「エテーネの村のおはなし」より60年ほど過去の出来事だと明かされる。
 
Ver.1のエンディングにはこのシナリオに登場する【リリオル】【イッショウ】が出てくるが、前述の通り現在ではそれが何者なのかを知ることができるのはかなり先のことになってしまう。

機種による差異

  • 【Wii版】
    • オンラインサービスは終了したが、サポート対象外ながらオフラインモードだけは今もプレイできる。
  • 【Wii U版】
    • Ver.4.0以降のアップデートを適用するとプレイ不能になる。
      ネットワーク機能を無効にした状態で古いソフトウェアをインストールすればプレイできると思われるが不明。
  • 【Windows版】
    • インターネット接続が必須となっているため、ネットワーク機能を無効にすると起動が出来ない。
      また、アップデートしないとログイン画面まで辿り着けない為、プレイ不可能。
  • 【dゲーム版】【ニンテンドー3DS版】
    • クラウドサーバを経由する性質上、当時からオフラインモードをプレイするにもインターネット接続と【利用券】が必要だった。
      オンラインのメンテナンス中はオフラインモードのプレイも不可能など、「オフライン」という言葉では語弊が生じる状態だった。
      実質オンライン必須でありながら自動セーブ機能は無く、エラー等でクラウドサーバから切断されると以前お祈りした所からのプレイ状況は失われるなどの問題があった。
      なお、オフラインモードの廃止は、他の機種よりも先行して実施された。
  • 【PlayStation 4版】【Nintendo Switch版】
    • Ver.4の直前に発売・サービス開始されたこの2機種は、他機種に先行してVer.4以降の仕様が適用されていた。

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