【PlayStation 4版】

Last-modified: 2024-03-23 (土) 14:43:33

概要

2017年8月17日に発売。DQ10の7番目となるプラットフォーム。
2015年7月28日の「ドラゴンクエスト新作発表会」にて発表。2017年7月19日から8月10日まで抽選で【Nintendo Switch版】と同時でのベータテストを経てからの発売となった。
最初からいきなりVer.3までのオールインワンパッケージ(以降AIOP)として販売されたが、Ver.4までのAIOPの発売以降は、従来のPS4版AIOP(Ver.3まで)はベーシックパックに名称が変更のうえ値下げされた。当初より追加パッケージ込みであることから、再ダウンロードの可能性も含めて、新AIOPとの併売となったのだろう。
同年発売されたPS4版DQ11で、復活の呪文に「あすとるていあへたびだとう」と入力することでベータ版(2017年8月初頭のみ)や【無料体験版】(2017年8月17日以降)がダウンロードできた。
現在はプレイステーションストア経由で体験版がダウンロード可能。

PlayStation 4とは

プレイステーション4。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(現 ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が2014年2月22日に発売したゲーム機で通称はプレステ4、PS4等。
発売当時の高性能PCとほぼ互角という性能が話題を呼んだ。
前機種PlayStation 3であったソフト開発のしにくさや、極端にとがった本体構成などを教訓に開発された。
しかし主要パーツが独自開発から米国に本社を置くAdvanced Micro Devices、通称AMDの製品に変えたことで過去のマシンとの互換性を切り捨てる事となり旧作を遊べるゲームアーカイブスも非対応となった。
2020年11月12日には後継機PlayStation 5が発売されたが、そちらはパーツ構成元をAMDで維持しPS4上位互換を持っている。
 
また同社製の携帯ゲーム機、PlayStation VitaやPCなどからインターネットを通してPS4を遠隔操作できる「リモートプレイ」という機能によりDQ10がプレイ可能だが、1時間で数GBも消費する通信量が難点。
 
DQシリーズは2006年の少年ヤンガス以来長らくソニーハードから離れていたが、2014年のドラゴンクエストヒーローズの発表とともに再参入。PS5とともにDQ10オフラインも発売された。
その他の作品についてはこちら

特徴

パッケージ版はゲームデータをインストールしたあとも、起動時にキーディスクとして必要になる(ダウンロード版は不要)。
ただし【無料体験版】をダウンロードすることでディスクなしでプレイ可能になる(今後のアップデートでできなくなる可能性があると公式で告知されている)。 
プレイする際には【スクウェア・エニックス アカウント】とSony Entertainment Network(SEN)アカウントをリンクさせる必要があり、PS4版でログイン中のプレイヤーにはゲーム中、PSNに登録したオンラインIDが表示される。
 
【利用券】はPlayStation Storeのウォレットから【DQXポイント】を購入しそこから購入する必要がある。
利用券を購入すると強制で自動継続になり、解除しない場合利用券が期限を迎えると、DQXポイントの残高で支払えなくなるまで利用券が自動で購入される。
このDQXポイントは【ドラゴンクエストX ショップ】やオプションプランの支払いにも利用可能。
利用券とオプションプランは他機種版と共有できない(後述)。
PlayStation Plusに加入しなくてもプレイが可能だが、加入者には毎月【元気玉】が1つプレゼントされる。
 
PS4の機能であるシェアやビデオクリップなどによりスクショや画面キャプチャがしやすくなっている。(ログイン時のパスワード入力画面は録画禁止区間になっている)。PS4版同士限定だがヘッドセットによるボイスチャットにも対応。
画質は1920×1080(16:9)、フレームレートは60fps(可変式)。PS4Proでプレイすると3840×2160(16:9)となる。
画質はコンシューマー機の中で最高峰であり、特にフレームレートは同じ1080pで動作する【Nintendo Switch版】と比べてもかなり高く、特に戦闘中ならほぼ50~60fpsを維持してくれる。一方で、既に本体発売から10年以上もの時間が経過していることもあって、高性能なグラフィックボードを搭載した【Windows版】には及ばず、【グレン城下町】などの人の多い場所では30fps台まで低下することもある。
ロード時間は非常に早く、かきおきメモが読めない程。しかし元が早い故にPS4本体をSSDに換装することによる更なる高速化はあまり期待出来ない。この点は換装でロード時間に劇的な改善が見られるFF14とは対照的である。

PlayStation 5について

2020年10月に公式から発表があった通り、PS4版は後方互換を搭載したPlaStation 5(以下PS5)でも問題なく動作する。これはDQ10に限った話ではないが、PS5ではPS4ソフトの動作の安定化が期待出来るため、上述したフレームレートの低下の問題が解決し、より快適なプレイが可能。
ただし、PS5の仕様上決定(〇ボタン)とキャンセル(×ボタン)が逆転するので注意。

問題点

よく挙げられるのが利用券とオプションプランがPS4版専用で独立しており、他機種版と共有できないという点。
初めてソニー機に進出したので「大人の事情」でこのような結果になった。

大人の事情について

まず前提として、Windows版・Wii版・Wii U版・Switch版は利用券を共有しており、これら4機種に対する利用券はクレジットカードやCrystaの他、「Wiiポイント」(Wii版)や「ニンテンドーeショップの残高」(Wii U版・Switch版)を使って購入することができる(参考)。
そしてWiiポイントやニンテンドーeショップの残高は「ニンテンドープリペイドカード」によって追加することができる。
つまり、Windows版・Wii版・Wii U版・Switch版の利用券は、任天堂ハードのいずれかを登録していればニンテンドープリペイドカード経由で購入できるわけだが、ここが今回の問題に繋がったのである。
 
もし、PS4版の利用券をこれらと共有させると、任天堂に利益の入るプリペイドカードを経由して購入した利用券で、ソニーがハードの版権を持つPS4版をプレイすることが可能になってしまう。
このソニー機が絡むクロスプラットフォーム問題はDQ10以外の他のオンラインサービスでも散見されており、ソニー機で生成したセーブデータは他機種と共用化できなかったり、あるMMORPGでは他機種との交流部分にまで大きな制約がかかってしまった事が大問題となったものもある。
DQ10の場合、この問題を解消する為にソニー機でプレイする場合は課金部分を他の機種と共通化せず独立させる事でスクエニアカウント内のDQ10データを共用化できるようにした(前述の某MMORPGに関してもその後、課金部分をDQ10と同じ他機種と共用できなくするという制約をかけた事でクロスプレイ問題は解消された。)と言ってもいいだろう。
もちろんスクエニがWindows版発売にあたり任天堂以外でのハード進出に理解を求めるために利用券に関しては任天堂と共通化した可能性や企業利益のメリットより利用券が別々になることによるユーザーの不利益のデメリットを考慮して共通化したという可能性もあるので一概に任天堂やスクエニの対応が甘いとは言い切れない。
プレイヤーからは勘違いされがちだが、ソニーの対応は企業利益的には何の不条理もなく、状況からしたら十分ありえる判断であることをお忘れなく。

このために追加パッケージの登録状況も独立しており、同一アカウントで利用しているプレイヤーでも、PS4版と他機種版の追加パッケージ(正確にはそのレジストレーションコード)をそれぞれ購入・登録しなければならない。
 
さらに、DQXポイントは購入日から180日後に失効してしまう(追加でチャージしてもすでにチャージしてある分の失効日は延長されない)。
DQXポイント購入の最低金額は500円からとなっており、60日・90日利用券を購入したり、DQXショップやオプションプランの利用で端数が出ると使い切るのが困難になる。休止した後気が向いたときに復帰するにはつらい仕様である。
180日で失効する理由は、「資金決済法」の「前払式支払手段」に該当することを回避するためと見られる。
 
加えて、PS4版の利用券は3キャラコースが選べず5キャラコース固定、つまり月額1,500円かかる。
4キャラ目以降が不要なプレイヤーにとっては、他機種より料金が割高なこともネックとなる。
が、DQ10と同規模のMMORPGの1ヶ月の利用料金の相場はこの程度とも言われており値段相応になったとも言える。
一応、5キャラコース特典は受けられるほか、利用券なしでプレイできるキッズタイムも設定されている。
他に、ドラゴンクエストX VISAカードの利用特典など、一部のキャンペーン特典が受けられない場合もあるので注意が必要。
 
専用コントローラのDUALSHOCK 4は他機種の無線コントローラに比べて電池持ちが悪い。
1日数時間のプレイなら毎日こまめに充電すれば良いが、休日などにガッツリやりたい場合はUSBコードを差した状態でのプレイになる可能性も。
 
また、PlayStation Network(PSN)を介してログインやDQXポイントの購入を行なうが、(他機種の環境に比べて)PSNの障害が頻繁に発生する。
 
PlayStation 5では先述のとおり互換性があるのでPlayStation 4版が動作するが、入力のガイドラインが変わった影響でデフォルトでは決定/キャンセルのボタン設定がPS4とは真逆になっているので注意が必要。

トロフィー

PS4版独自のやりこみ要素。
PS4のユーザー交流機能である「PlayStation Network(PSN)」に関連するもので、ゲーム中に条件を満たすと称号のように獲得できる。
PSN上から、自分および(PSNの)フレンドが獲得したトロフィーを見ることができる。
Ver.3.5現在、DQ10のトロフィー数は39、トロフィーポイントは240。
なお、PSNアカウントに紐付けられた機能であるため、他機種や便利ツールでトロフィー条件を満たしても獲得できず、PS4版のプレイ中に改めて条件を満たす必要がある。

トロフィー一覧
グレードタイトル条件
ブロンズ好奇心のかたまりはじめて【キラキラ】を拾った
偶然の遭遇者はじめて【ふしぎなすれちがい】をした
冒険はつながるはじめて他の冒険者となかまになった
うれし恥ずかしはじめて【いいね!】した
おうえん初心者はじめて【おうえん】した
ちりも積もればはじめて【預かり所】【ゴールド】を預けた
思い出の一枚はじめて【写真】を撮った
出会いの酒場はじめて【酒場】【サポート仲間】を借りた
商売人デビューはじめて【旅人バザー】に出品した
ふくびきビギナーはじめて【ふくびき】をした
クエスト事始めはじめて【クエスト】をクリアした
匠の道も一歩からはじめて【職人】を成功した
釣り道入門者はじめてさかなを【釣り】あげた
新米グラディエーターはじめて【コロシアム】に参加した
※練習バトルでも可
ひらけ宝箱!はじめて【宝箱】を開けた
しんでしまうとは なにごとだ!はじめて全滅した
はじめてのいちげきはじめてモンスターを討伐した
メダル収集家はじめて【ちいさなメダル】を獲得した
大地を駆けるはじめて【ドルボード】に乗った
決めポーズはじめて【しぐさ】をした
シルバー大空を翔けるはじめて【飛竜】で飛んだ
いでよ錬金釜はじめて【錬金釜】で錬金した
釣りキングはじめてキングサイズのさかなを釣り上げた
昨日の敵は今日の友はじめてモンスターのスカウトに成功した
紫魔人パニッシャー【魔法の迷宮】【バズズコイン】/【カード】を使用して【バズズ】を倒した
赤の巨人キラー魔法の迷宮で、【アトラスコイン】/【カード】を使用して【アトラス】を倒した
大悪魔バスター魔法の迷宮で、【ベリアルコイン】/【カード】を使用して【ベリアル】を倒した
魔竜ハンター魔法の迷宮で、【ドラゴンガイアコイン】/【カード】を使用して【ドラゴンガイア】を倒した
悪霊の神々スレイヤー魔法の迷宮で、【悪霊の神々コイン】/【カード】使用して【悪霊の神々】を倒した
竜頭魔王バスター魔法の迷宮で、【バラモスコイン】/【カード】を使用して【バラモス】を倒した
五ツ首竜キラー魔法の迷宮で、【キングヒドラコイン】/【カード】を使用して【キングヒドラ】を倒した
海魔スラッシャー魔法の迷宮で、【グラコスコイン】/【カード】を使用して【グラコス】を倒した
三ツ星エクソシスト?魔法の迷宮で、【伝説の三悪魔コイン】/【カード】を使用して【伝説の三悪魔】を倒した
魔神機クラッシャー魔法の迷宮で、【キラーマジンガコイン】/【カード】を使用して【キラーマジンガ】を倒した
四諸侯イレイザー魔法の迷宮で、【幻界の四諸侯コイン】/【カード】を使用して【幻界の四諸侯】を倒した
ゴールド寒天将軍ストライカー魔法の迷宮で、【Sジェネラルコイン】/【カード】を使用して【スライムジェネラル】を倒した
災厄の王を討伐せし者【災厄の王】を討伐した
悪夢を終わらせし者【悪夢の世界】に君臨する【ダークドレアム】を倒した
プラチナアストルティアマスター(これ以外の)すべてのトロフィーを取得した