【容量不足問題】

Last-modified: 2019-12-04 (水) 22:11:24

概要

家庭用ゲーム機をサービス対象としているMMORPGにおいて、アップデートに伴い肥大化するゲームデータにゲーム機の容量が付いていけなくなる問題。
DQ10では、まず【Wii版】(現在サポート終了)においてこれが問題化した。
なお、このページでは基本的にストレージ・メモリ容量不足に関する問題の言及に留める。

Wii版

Ver.2.0開始から発生。ここでは当時のWiiで報告されていた問題を中心に羅列する。

ストレージの容量不足

Wii版においてVer.2拡張ディスクのインストールを行った際、「USBの容量不足」と表示され失敗していた件。
この問題はDQ10Ver.1を再インストールして、Ver.2を再インストールすることで解決できた。
これはWii本体のUSBストレージ管理(本作以外で使われていない)の障害であり、Ver.2.0~Ver.2.1にかけて複数回ファームのアップデートが行われて解消された。

メモリの容量不足

Wii版においてNPC、敵シンボル、パーティメンバーが見えないという問題。
Wii版の項の通り、Wiiの作業メモリ容量(非公表)は合計88MBと言われ、オブジェクトをたくさん表示できなかった。
酷い時には「Wiiプレイヤーお断り」という募集条件までかけられたとか。

結末

アップデートである程度は改善されていたものの、

  • Wiiのメモリ容量では限界(実際発売前もこのことで色々言われ、Ver.3.0の時点で斉藤Dは「既に限界」と宣告された模様)
  • Wii本体が生産終了になった(Wiiの新規流通が途切れる以上に、任天堂からの開発環境のサポートが終了することが深刻)
  • 今後の開発でWii版が足枷になる(実際、ハードウェアの限界という物理的制約によって断念した企画は多いと開発側が語っていた)

といった要素が重なった結果、2017年2月21日にver.3いっぱいでのWii版終了が発表。Ver.4のリリースと同時にサービスが終了した。

WiiU 版

【Wii U版】ではアップデート時の作業領域として本体の空き領域が利用されるため、Ver.3.5.8など変更量の多い場合は500MB~700MBほどの空きを確保しないとアップデートに失敗することがあった。
 
またVer.5の追加パッケージはどの機種も対応するものの、Wii Uはダウンロード版のみ。
そして必要容量も32GB以上に増えてWii Uプレミアムセットの32GBを超えてしまったことで、64GB以上のUSBメモリや外付けハードディスクが必須になった。
もっとも、ストレージを用意すれば普通にプレイ可能であり、メモリに関しても現状はWiiのように深刻なメモリ不足には陥りにくい。
この件に関して2019/8/9に目覚めし冒険者の広場にて公式に注意勧告された。

その他の機種 

【Nintendo Switch版】も本体ストレージは32GBだが、他の機種よりソフト容量が少なく済むためか容量追加も必須とはなっていない。
 
【ニンテンドー3DS版】では、メモリ容量(非公表)が128MBの無印3DS系と256MBのNew3DS系だと、容量に余裕のない無印は動作の遅延が非常に気になる模様。
ただしNew3DS系はCPU性能も大きく向上したため、メモリ容量だけの影響とは一概に言えない(クラウド版はサーバー側にゲーム画像の処理をさせ3DS側はほぼ映像を受信・再生するだけだが、それでもプレイ中は大量の通信や動画再生処理を常時要求される)。

余談

  • 実はこのメモリ容量不足問題、スクエニにとってはかつて『ファイナルファンタジーXI』や『ファイナルファンタジーXIV』で経験したことであり、2016年3月末にはFF11のPS2・XBox360版がサービス終了(2015年11月27日発表。Windows版のみサービス継続)、2017年にはFF14のPS3版がサービスを終了している(2016年発表)。
    • この手の問題は家庭用ゲーム機で提供されるオンラインゲームでは昔から付きまとうもので、2000年発売のドリームキャスト版『ファンタシースターオンライン』などの頃からよく指摘されてきた歴史がある。