【イシス女王】

Last-modified: 2023-07-09 (日) 22:25:42

DQ3

砂漠の国【イシス】を治める【女王】。DQシリーズ初の人間の女王であり、【冒険の書】への記録を務める最初で最後の女王でもある。
勘違いされることがあるが「イシス」は彼女の名前ではなく、国の名前である。
後述の通り、DQ7の世界には「イシス」という名の女王がいたようだ。
 
絶世の美女であり、本人もその美しさを自認している。
イシスの侍女曰く、その美しさの前には魔王もひれ伏すそうだ。
これらの設定から、明らかに実在したクレオパトラ7世をモデルにしていることがわかる。
また、これ以降DQ9までは【砂漠】の王国は女王が統治するのが伝統になった。
 
余談だが、エジプトの古代王朝は王(ファラオ)の第一王女に継承権があるという伝統があった。
ただし、実際には第一王女の配偶者の男性が次の王となり、実質的な国を統治するケースがほとんどだったようだ。
それ以上の詳しいことは興味があれば各自で調べてみるといい。
ちなみに、イシスの初代王として「ファラオ王」の名が登場する(FC版では「フラオ」表記)。
 
夜に彼女の寝室を訪れると【いのりのゆびわ】をいただける。
ただし、寝室に入るには【まほうのかぎ】が必要。FC版では、昼間の女王が不在のときに侵入しても普通に落ちている。
寝室には侍女を侍らせており、猫も好きだと思われる。
男が来たことを騒ぎ散らす侍女もいる(夜間の寝室なのでまあ当然だが)。女性メンバーだけで来ても同じ台詞を言うが、棺桶メンバーも含めて女性だけだった場合は間違いだったと詫びてくる。ただし女勇者は例によって水着を着ていようが棺桶に入っていようが男扱いされるので、この謝罪の台詞が聞けるのも原則ロトの称号を得た後である。
 
本作における、セーブを担当する唯一の女性ということもあり、他の担当者は「~じゃ。」という口調なのに対し、彼女だけは特有の「です、ます」口調になっている。
また彼女の元でセーブしたあとに全滅すると、再開時のセリフは特別なものが用意されている。
しかしレベルが99になった仲間への【○○○○は もう じゅうぶんに つよい!】というセリフだけは、他の担当者と共通である。

DQ11(3DS版)・DQ11Sの【冒険の書の世界】【バラモスの城】関連のクエストでは、各国の【国王】が集結するにもかかわらず何故か彼女は欠席している。

リメイク版

固有のグラフィックが設定されたほか、初めて話しかけた際のみ

すがたかたち ではなく 美しい心を お持ちなさい。
心に シワは できませんわ。

というセリフを言う。
心の美しさを重視するあたり、きっと人徳にも大変優れた女王なのだろう。
また【へんげのつえ】【モンスター】に化けた際や【透明】になった際に話しかけると独自のセリフを発する。
更にレベル99の仲間へのセリフも「〇〇はもう十分に強くおなりですわ」という特有なものに差し替えられた。
彼女にセーブしてもらう際、「ぼうけんをする」で始めた冒険の書以外に記録してもらおうとすると、勇者の名前+レベル数のあとに「さん」を付けて呼ばれるという珍現象が起こる。
 
寝室の祈りの指輪は、FC版と違って夜中に彼女と一度会話しないと拾えなくなった。
城下町では、一度だけお忍びで【格闘場】を訪れたらしいという話が聞ける。

知られざる伝説

表紙絵に登場しているが、主役としたエピソードは存在しない。
肩まである黒髪に蛇を象った冠を付け、白い薄物を身にまとっているという、文字通りクレオパトラそのものの姿。
【カンダタ】は彼女に何らかの恩義を感じており、イシスには盗みに行こうとしないという設定になっている。
 
なお男勇者を【ベッド】に誘っているとしか思えない一枚絵も存在する。
恐らく原作ゲームにおける、祈りの指輪をくれるシーンを再現したものであろうが…。

カードダス

カード名は「イシスの女王」。ツタンカーメン風の玉座に大きく胸の開いたピンク色のドレスが特徴的。

小説版

名前は「パトラ」。27歳。6年前、国を訪れた【オルテガ】に恋したが、彼には受け入れられなかった。
オルテガが国を去る時に置いて行った【ほしふるうでわ】を今でも身に付けている。

DQ7

現代の【砂漠の城】の地下にある歴代王族の【墓】に「イシス」の名が刻まれている。
こちらは国の名前ではなく、人名として登場しているのが特徴で、おそらくは女王である。
他に刻まれている名前は「ハトホル」「アナト」「ヌイト」、そして【フェデル】
 
ちなみに、ハトホル、アナト、ヌト(ヌイト)はイシスと同じくエジプト神話の神である。