【バラモスの城】

Last-modified: 2023-05-17 (水) 04:19:47

DQ3

【ネクロゴンド地方】の奥深くにそびえる、魔王【バラモス】の居城。
【ルザミ】の予言者からは「魔王の神殿」と呼ばれている。
湖と険しい岩山に囲まれており、【ラーミア】でしか乗り込むことができない。
【ルーラ】経由で行きたい場合、【イシス】から南南東に向かうのが近い。 
 
中に入っても見た目は普通の城(FC版)なため、かえって不気味さが出ている。
草木の自然豊かな中庭も存在し、人間が建てた城の様にも見えるが、元々ネクロゴンドに存在した国をバラモスが滅ぼし、自らの居城として奪い取ったのだろうか?
 
エンカウント率がかなり低く、極めて運が良ければ一戦もせずにバラモスのもとまで辿り着けてしまうこともある。
しかし一旦エンカウントすると、出てくるモンスターは雑魚のくせに自動回復を持つ【うごくせきぞう】、多彩な呪文を連発してくる【エビルマージ】が強い。
これだけならまだしも【やけつくいき】を吐く【じごくのきし】【ザキ系】呪文を使う【ホロゴースト】、50ダメージの吹雪を吐く【スノードラゴン】などそれ以外の敵も鬼畜ラインナップ。
3匹でベギラマやマホトーンを連射する【ライオンヘッド】が一番ぬるく見える位辛く、バラモスの元にたどり着く前に全滅して王様送りにされたプレーヤーは数知れない。
だからと言ってレベルが足りていない状態では先制攻撃でない限り逃げると回り込まれてしまい全体攻撃、痛恨、ザキ系と満遍なく揃っているのでやっぱり全滅一直線である。
 
バラモス撃破前の時点では【はぐれメタル】を倒しやすい場所にもなっているが、先述の敵と一緒の事が多く危険度も高い。
しかし前述の敵は強いがその分経験値も多く、エビルマージ4匹組を倒せば1650、うごくせきぞう3匹組で1335、ホロゴースト4匹組で1040、ライオンヘッド3匹組で1012の経験値が得られる。3匹組又は4匹組を倒しても経験値が1000を超えないのはじごくのきし3匹(経験値約900)とスノードラゴン3匹(経験値330)だけである。
危険を顧みずここでレベル上げを行うのもあり。
 
決して広くはないものの、階段が多くて構造自体は結構複雑。道順を知ってないとかなり迷うことになるだろう。
正面から城内に突入してもそれはハズレルートで、庭を逆時計回りに回り込んで裏口のような場所から入るのが正解という、なんとも捻くれた構造になっている。
正しいルートを進んでいくと途中で【バリアー】後に分岐があり、片方は宝物庫のような部屋に通じている。
置いてある【宝箱】には【ふこうのかぶと】【まじんのオノ】【いのりのゆびわ】が入っている。いずれも貴重品である。
バラモスの下へ通じるルートは、途中に【骸骨】が置かれた【玉座】の間があり、画面を切り替えたところにバリアーが配置されている。
「この骸骨がバラモスか!?」と身構えてしまうが、それはただのしかばねで、知っていれば近寄る必要も無い。
 
構成するマップチップが「床」など「王城」型の構成のためか【リレミト】では脱出できない。その代わり【ルーラ】で脱出できる。また、バラモスのいる地下室だけはダンジョンのマップチップが使われているためか、【ダーマ】のようにリレミト、ルーラどちらも有効。
バラモスのフロアでは昼夜反転も無効になるが、逆を言えばそれ以外の場所では昼夜反転が可能という珍しいダンジョンのひとつ。もしもMPが尽きてキメラの翼も持っていない非常事態でも、昼間であれば【やみのランプ】で入口に戻ることができる。まあキメラの翼を持っていけば済む話ではあるが、何が何でも消耗品を節約したい人は覚えておいてもよいだろう。ここ以外では上の世界の【塔】も該当するが、塔であれば飛び降りればよいので有難味は少ない。
何故か地下フロア(バラモスがいる地下室を除く)はエンカウントが発生しない。とはいえバラモスの下へ行こうとすると、地下を通る機会はあまり多くないのでほぼ無意味な設定だが。

リメイク版

内部名称は「バラモスじょう」。
グラフィックの進化により、各所に怪物のような意匠が施された禍々しい建物になった。
 
FC版ではBGMが【ダンジョン】だが、SFC・GBC版では【ゾーマの城】が流れる。ガラケー版以降ではFC版と同じく「ダンジョン」。
2体の屍の側に、それぞれ【ちいさなメダル】が落ちている。
SFC版での【公式ガイドブック】では、ルーラで脱出できることが明記された。
 
なお【おおごえ】を使用しても何も起こらない。
バラモスの居るフロアに着くと、バラモスを倒すまではBGMが流れず、何かが燃え滾っているかの様な専用SEに変化する。

知られざる伝説

元々は「西の皇帝」と呼ばれる人物と20万の兵がいたネクロゴンド城が山裾にあった。
しかしネクロゴンドの山岳地帯から地震や噴火と共にバラモスが現れると、まずは地上の拠点を求めてネクロゴンド城を襲撃し、乗っ取られた。
その一方で、「(バラモスは)湖と岩山に囲まれし地に城を築き」という記述もある。確かにバラモスの城の位置が山裾だという印象はない。
ネクロゴンド城を奪ったものなのか、奪ったのちに別の位置に新築したものなのか、はっきりしていない。

モンスター物語

【ネクロゴンド】を拠点にする事を決めたバラモスの命により築かれた城。
様々な魔物が総出で行った石材集めと、その石材にエビルマージが自動操作の呪文をかけた事で誰の手も借りずに行われた建築という、両極端な工程を経て完成した。
エビルマージの呪文の文中では「幾千の影を飲み込む暗黒の城」と表現され、完成した城を見たバラモスはその邪悪に満ちた出来栄えに満足している。
なおこの時に余った石材からバラモスが生み出した新たな魔物が【爆弾岩】である。

ゲームブック版

オリジナルの町「ネクロシティ」の直上にある巨大な浮遊岩の上にそびえており、やはりラーミアでないと侵入できない。
中には【竜の女王】が人間の姿で捕らえられており、ここで勇者は彼女から【光りの玉】を託される。
またバラモスを倒すとすぐに【ゾーマ】の声が聞こえ、ここから直接【アレフガルド】に落とされる。

小説版

先述のモンスター物語とは異なり、元々ネクロゴンド地方に存在していた城を奪い取ったことになっている。
大災害を起こして国に大打撃を与えた後、魔物による強襲によってついに陥落させた。
周りが険しい山なのもこのときの地震や噴火でできたものらしい。
 
前述の通り原作ゲームでも地下のベッドや玉座に(おそらく人間のものと見える)しかばねが残されており、それをうまく設定に落とし込んだと見る事もできる。

DQ11(3DS版)

「伝説への祭壇」から行ける【冒険の書の世界】。「バラモス城」と「その後のバラモス城」の2つがあるが、マップは共通。出現モンスターは双方で異なる。
時系列はDQ3の主人公達がバラモスを倒した後で、各国の国王たちが城に一堂に集結している。会話の内容から、ゾーマを倒した後の上の世界という可能性もある。
マップはSFC版DQ3のものと同じになっており、宝箱も中身は違うが同じ位置にある。BGMはガラケー版以来削除されていた【ゾーマの城(曲名)】が聞ける。
 
また、【エテーネの村】のクエスト【消えたカメさま】でも訪れる。この時はどちらの城を使ってもOK。
 
先述の小説版の設定が輸入されており、かつてネクロゴンドの国の城であったことになっている。
どうやら、【ギアガの大穴】を監視する民たちの国であったらしい。

バラモス城

最初に訪れる事のできるバラモスの城。必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第8階層のボス報酬。
 
バラモス復活を阻止するためのクエスト【魔王復活の儀式】を受注し、ボスの【キングプリースト】を討伐する。
出現モンスターは、固定登場の【デッドエンペラー】とキングプリーストを除き、ライオンヘッドやホロゴーストなど3のバラモス城で登場したものばかりとなっている。この部分でも原作を再現。
しかしクエストクリア後は出現しなくなる。ここでしか出会えないようなモンスターは1匹もいないので、安心してクリアしてOK。何なら宝箱はボス戦後にまとめて回収しても良い。
DQ11本編だと異変の前後、さらにはラスダン組まで幅広い期間のモンスターたちが集結している。
ステータスや行動はDQ11仕様なので、こちらの火力が弱いとサクっと倒せないタフガイが多くなった。
地獄の騎士やエビルマージ、スノードラゴンなど骨のあるメンツが集団で襲ってくるため、十分な戦力で臨みたい。
 
上記の「消えたカメさま」のクエストでは、こちらのほうでクエストクリア後にやれば道中でモンスターに出会わずにすむ。
 
なお、クエストクリア前は玉座に座っているしかばねも他の死者たちと同様に操られており、話すことが可能。
クエストクリア後は動かなくなっており、話しかけると初回だけはお礼の声が聞こえてくる。2回目以降はお約束のメッセージになる。
実は、この玉座の間から一旦出るとリセットされる仕様になっており、改めて話しかけるとやっぱり初回はお礼を言われる。なので、お礼の声を何度でも聞きたい人にとっては嬉しい。

その後のバラモス城

上記のバラモス城をクリアすると、「その後のバラモス城」の冒険の書の合言葉が貰える。
 
バラモスの城とは別マップだが、構造は全く同じであり、前のマップで開けていた宝箱は復活しない。
結局復活してしまったバラモスを討伐する【決戦・バラモス城!】を受注できる。
出現するモンスターはライオンヘッドが【ラゴンヌ】に、動く石像が【だいまじん】になるなど上位種に進化していたり、新たに【グリズリー】【ゾンビマスター】【サンダーシャウト】なども出現したりと以前とは大きく変わっている。
こちらはバラモスを倒してもモンスターはいなくならないので、ここでしか出現しないゾンビマスターとサンダーシャウトに出会えなくなる心配はない。
難易度はボスも含めて本編のラスダンの微スケールダウン版と言えるか。

DQ11S

最初の冒険の書の合言葉は【ヒノノギ火山】で手に入るが、3Dモードと2Dモードとで最速入手可能時期の差がかなり大きい。詳しくはヒノノギ火山の頁参照。
 
グラフィックは3DS版から変わっていないが、BGMは『ゾーマの城』のFC風アレンジ(GBC版DQ3とも違う音源)が使われる。

ドラけし!

表記は「バラモス城」。
2022年9月8日に常設ステージとして登場。DQ3のステージはこれが初だが、原作では大分終盤のダンジョンである。
ステージ数は隠し含めて26と非常に多く、星3も取りづらくなっている。
生息モンスターはうごくせきぞう、ガメゴンロード、スノードラゴン、ごくらくちょう、エビルマージ、レア枠のライオンヘッド。そして隠しにじごくのきし。
ボスはバラモス。
 
流石にここや次のノッケの森の星3取得が難しすぎた為か、ステージ13のサラボナ周辺からは出現モンスターの属性が概ね統一されるようになった。

アベル伝説

【死せる水】に沈んだ都【エスターク】に大魔王バラモスの城(エスターク城)がある。詳細はエスタークの頁を参照。

ロトの紋章

勇者アレルにより大魔王ゾーマが倒された後、アレルの次子・カーメンにより、この城の跡地に【カーメン】城が設立される。
無論【アルス】の生まれ故郷であり、かつて「世界を震撼させた魔王が棲んだ城」が、後に「世界を救った勇者を生み出した城」に変わるというのは、何とも数奇な運命を感じさせる。