概要
DQ7に登場する【職業】。前作の【遊び人】に代わって登場した。
他の作品ではまず耳にしない独特の語感がドラクエ的。実際笑わせ師で検索しても出てくるのはDQ7関連ばかりである。
現実世界で言えば、「漫才師」「コメディアン」と言ったところだろうか。
海外版表記は"Jester"。
類似した職業には【旅芸人】もある。
DQ7
職補正
ステータス | 補正 |
---|---|
力 | -30% |
素早さ | -30% |
身の守り | -40% |
賢さ | -20% |
かっこよさ | +5% |
最大HP | -30% |
最大MP | -40% |
習得特技と必要戦闘回数
Lv | 称号 | 習得特技 | 累計戦闘回数(ここまで) |
---|---|---|---|
1 | みならい | - | -(-) |
2 | にがわらい | 【ぱふぱふ】 | 7(7) |
3 | しのびわらい | 【ぼけ】 | 15(8) |
4 | おもいだしわらい | 【つっこみ】 | 30(15) |
5 | うけねらい | 【いっぱつギャグ】 | 58(28) |
6 | ツボにはまるし | 【なめまわし】 | 80(22) |
7 | おおわらい | 【ひゃくれつなめ】 | 100(20) |
8 | だいばくしょう | 【くすぐりの刑】 | 133(33) |
解説
前作の【遊び人】に似て、かっこよさ以外の全能力に大きな下降補正がかかってしまう。
今作では【馬車】システムが廃止されたことで、控え要員として戦闘に参加させずに育成することができないのが辛い。
遊び人と異なり、戦闘中にちゃんと行動してくれるのが救い。ただ、前作の遊び人は力がさほど下がらずとりあえず殴る分にはそれなりのダメージは期待できていたのに対し、笑わせ師は魔法使い並みに力が落ちるため単純な戦力としては大きく落ちている。
覚える特技は【1ターン休み系】の似たようなものが多い。職歴技を含めても、習得する休み系の特技すべてが、効果範囲において【武闘家】で覚える【おたけび】に劣るのが悲しい。
それでも、ぼけは敵の打撃を無効化できるので防御面でなかなかの性能。
また休み系ではなく【ルカニ系】に属するひゃくれつなめは意外と効くボスが多い。
上級職の【スーパースター】や魔法系最上級職の【天地雷鳴士】になるには、この職業をマスターしておく必要がある。
前の職で覚えたものを持ち越せる特技はともかく、ステータス補正の弱さはどうしようもないので、この職に就いている間のパーティの戦力ダウンは覚悟しておこう。
ところで、職業ランクの2~4は単なる笑い方の種類であり笑わせ師としての腕前とは関係ないように見える。まあにがわらいは相手がお愛想で苦笑いしてくれているだけなのを表現しているのかもしれない。板についてきた辺りでようやく受けを狙うことを覚えるようだ。「ツボにはまるし」という謎のランクがツボにハマった人もいるかもしれない。
ドラゴンクエスト7の歩き方に記載されていた「基本職縛りプレイ」では「特技は使えるものばかりだがステータスが最悪」と無理矢理褒められていた。前述の通り、その特技も微妙なものが多いのだが。
職歴技
DQ7(リメイク版)
職補正はPS版と同一。
習得特技と必要戦闘回数
Lv | 称号 | 習得特技 | 累計戦闘回数(ここまで) |
---|---|---|---|
1 | みならい | 【ぼけ】 | -(-) |
2 | にがわらい | 【つっこみ】 | 5(5) |
3 | しのびわらい | 【ぱふぱふ】【しのび笑い】 | 10(5) |
4 | おもいだしわらい | 【いっぱつギャグ】 | 17(7) |
5 | うけねらい | 【なめまわし】 | 25(8) |
6 | ツボにはまるし | 【ステテコダンス】【ひゃくれつなめ】 | 35(10) |
7 | おおわらい | 【くすぐりの刑】 | 47(12) |
8 | だいばくしょう | 【へんてこ斬り】 | 72(25) |
解説
職歴技からしのび笑い、ステテコダンス、へんてこ斬りがラインナップに加わった。
同じく効果無しのネタ特技だった羊飼いの【ひつじのダンス】がパワーアップを遂げたのに対し、
しのび笑いはネタ特技のまま。
こんなもの追加で覚えられても困る。
一方で、減衰なしのグループ攻撃という超パワーアップを遂げたへんてこ斬りはかなり役立つ特技。
攻撃技に乏しい【スーパースター】ルートではへんてこ斬りに頼ることになるだろう。
職業コスプレは、男女ともにピンクと紫のだんだら模様のピエロ風衣装。
服の柄は男性陣が縦じま、女性陣は水玉模様となっている。
【ガボ】がこの職に就くと、乗っている狼までピエロのコスプレになるので可愛い。
メルビンだけは帽子の形が違い、ほぼDQ3の遊び人の格好になる。
参考
【ドラゴンクエストオフィシャルファンクラブ】の会報「ドラゴンクエストパーティー」1997年夏の号(Vol.14)には、「僕らが考えたドラゴンクエストVII!」という投稿コーナーがあり、そこで会員の一人が上述にもある「漫才師」という名の職業を投稿していた。
特技が4つ挙げられていたが、そのうち2つは
「ボケ」る…敵の攻撃回避。
「ツッコミ」…敵一体確実にダメージ。(ハガキ内の文章から引用)
となっている。
スタッフがこの投稿を参考にして笑わせ師を採用したのかどうかは不明だが、この2つが(表記は違うものの)実際のDQ7で特技名として実現しており、しかもボケ(ぼけ)は効果も似たものとなった。
また、2002年にエンターブレインから出たRPG製作ソフト『RPGツクール5』はメニュー画面などのデフォルトのインターフェースがDQ7を模したものになっており、キャラの成長パターンを作成する際に選べるサンプルの中に「笑わせ師系」というものが存在する(この他には「船乗り系」「羊飼い系」も存在する)。
恐らくDQ以外で「笑わせ師」が使われた唯一の例である。