【サイード】

Last-modified: 2021-05-13 (木) 21:46:29

DQ7

現代の【砂漠の村】の族長の四男。
英語版での名前はPS版ではSaide、3DS版ではSa’id。
 
砂漠が現代に復活した当初から会えるがその時点では名前がわからず「若者」となっている。しかしそのグラフィックからなんとなく彼が何者であるかは察することができるだろう。
どこかで見たことのあるそのぶっきらぼうな言動に【マリベル】は「誰かに似ている」と零していた。
兄の【3バカ】と違って村人達からの人望は厚いようで是非とも次の族長にと思われているが、本人はあまり感心が無いようだ。
何人かの村人からは「若君」と呼ばれている。
唯一3バカからは嫌われている。無論彼らがサイードと比べるまでもなくあらゆる面で不出来であるため嫉妬、劣等感からであろう。
 
3バカとも称される三人の兄たちと違い、非常に優秀な男。恐らく一番(というか唯一)【ハディート】の血を色濃く受け継いでいる。グラフィックも同じ。
少々ぶっきらぼうでつかみどころの無い性格をしているが、芯の強い人物のようだ。
基本的にクールだが、未知のものへの憧れが非常に強く、【王家のカギ】で長年閉ざされていた扉を開ける際や、大地の精霊が召喚された際には、興奮を隠そうともしない様子を見ることができる。旅への憧れも強いようで、住居である離れの本棚には旅行記や冒険者心得がぎっしりと詰まっている。読書家でもあるらしく、城の学者達とも顔見知り。
ちなみに離れに住んでいる理由は本人曰く「いつも兄達がいがみ合っていて、うるさくて本も読めないから」とのこと。
そして兄達がアレなので家を空けるのが心配なので、せめて本を読んで旅をしている気分を味わっているようだ。
 
猫好きで狭い離れに2匹も猫を飼っており、族長の家にも何匹か飼われている。仲間にする時も外に出ないようにと猫に話し掛けている。
無骨な漢に見えて、勉強が出来て優しい一面も見せる。こんなところも人気の秘訣だろうか。
会話の内容等からは意外と気さくな面も窺え、立場もあってかひたすら堅物であったハディートに比べると、親しみやすい人物として描かれている。
何かとムカつくキャラの多いDQ7では珍しいタイプの好人物で、密かに人気も高い。
 
再び封印された砂漠を救うために【だいちのせいれい】を復活させるべく、戦闘に参加するNPC(以下【NPC戦闘員】)として同行する。
先祖のハディートと似たような戦術を取り、通常攻撃の他に【はやぶさ斬り】【さみだれ剣】を扱う。
具体的な行動パターンは3段階ローテーションで、様子を伺うor通常攻撃→様子を伺うorさみだれ剣→はやぶさ斬りor通常攻撃、となっている。
他のNPC戦闘員同様優秀なステータスを持ち、特に攻撃力が260と非常に高く、主人公たちと同等かそれ以上の火力を誇る。
【回避率】が1/4と高く、素早さも124と十分な高さだが、唯一守備力だけは110と低い(NPC特権の莫大なHPを持つため全く問題にはならないが)。
数多くのDQ7のNPC戦闘員の中でも屈指の強さを誇るのだが、ハディート同様「様子を伺う」ことが多いのが難点と言えば難点。
また謎の神殿行きの【旅の扉】に入ると離脱してしまうため、砂漠地方以外に連れ出すことはできない。再び砂漠地方に戻れば再加入する。
  
王家のカギの入手時に3バカからカギを渡すから族長になるなと卑劣な取引をさせられるが、元々族長になる気はないとして約束。
精霊復活後は【シャーマン】が腰痛を起こしたので村に連れて帰るために離脱、その後も主人公達について行きたいと語るものの族長が話を聞きたがって家を出してくれそうにないらしい。
最終的には主人公と共に魔王と戦いたいとも言ってくれるのだが、やっぱり兄達が頼りにならないため村を離れるわけにもいかず断念している。これにはガボも「3人の兄ちゃんたち最後までメーワクだな」と不満を漏らす。
EDでは世界が平和になったこともあり「この平和な世の中なら兄上たちに村をまかせても心配ないだろう」と、ついに念願の旅に出ている。
 
生まれ育った家を離れて自分の生き方を決めたという意味では【キーファ】とも共通点があるが、過去への永住、現代との決別を確定させたキーファのように二度と戻らない旅かどうかの明言はない(そもそもキーファのように、時間・空間的に断絶されるわけではなく、故郷や家族に互いに悪感情もないので、むしろ二度と砂漠に戻らないと考える方が不自然か)。
3バカとの約束通り彼らが砂漠の村を継ぐのを黙認すれば、確実に村人が不幸になるのは目に見えているし、父である族長が引退する前に、彼が冒険に満足して族長になる決意を胸に故郷に戻ることを期待したいものである。

余談

毒耐性が完全ではないため【もうどくのきり】を食らうことがあり、1ターンにつき999ポイントもの毒ダメージを受けてしまう。
それでも膨大なHPを持つため通常プレイでは死ぬことはまずないが、PS版では倒れさせることも可能。
その場合には主人公を含む少なくとも二人を高レベルの勇者やプラチナキングにするなどして猛毒状態にならないか、なっても死なないようにする必要がある。
【呪いのボトル】の群れに遭ったらふしぎなおどり等でMPを0にしザキを封じる。
あとはひたすら会話に専念し、敵の攻撃を一方的に受けるだけ。
猛毒になったメンバーが治療しろとうるさいがもちろん無視する。
猛毒状態は十数ターンで解除されるのでこれを数回繰り返す。
サイードが倒れても何のメッセージも流れないのでうっかりすると気づかないだろう。
バトル終了後、案の定何事もなかったかのように復活している。
DQ5の幼年時代のように気絶していただけなのだろうか。
尚、倒れたサイードがザオリク、ザオラルの対象にならないのは言うまでもないが、メガザルを使ってもバトル中に復活させることはできない。

リメイク版

グラフィックはハディートの流用と思いきや、実はゴーグルが無い。
攻略本によると攻撃力265、守備力110、素早さ130と能力がかなり高い。
ダンジョン以外魔物の出ない平和な現代で暮らしていたとは思えない数値だ。
守備力は低いが、死ぬことのない彼にとっては死にステータスである。 
味方の会心の一撃(守備力貫通)と敵の痛恨の一撃(2.5倍タイプ)が合わさった、特殊な会心の一撃を繰り出す(NPC共通の仕様)。
この仕様により700近いダメージを叩き出しプレイヤーを驚かせる。これには【アルテマソード】もビックリである。
無理があるだろうが、オルゴ・デミーラ戦に参加して欲しかった。