【もうどくのきり】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:22:01

概要

DQ5より登場した特技。毒霧を放って敵を【猛毒】状態にする。
猛毒状態になると、ターン終了毎に最大HPの一定割合を失っていく(いわゆるスリップダメージ)。猛毒によるダメージは、原則的に味方は1/8、敵は1/6。
一見すると【どくのいき】の強化版のような特技だが、DQ7までは敵側のものは単体対象であり、完全な上位互換ではなかった。DQ8以降は全体対象となり、完全上位の技となった。
DQMシリーズではこの特技の代わりに類似技の【もうどくのいき】が登場している(こちらは初出のDQM1から全体対象)。
 
味方よりも、敵が使う印象の強い特技である。
雑魚戦でくらった場合、戦闘中に治療するよりさっさと敵を倒してから治療したほうが手っ取り早いことが多い。とはいえ、体力が減り過ぎていた場合はすぐに治療しないと、そのまま死ぬ羽目になる。
一方で、長期戦になるボス戦でコレを喰らった場合、かなり鬱陶しいことになる。ダメージ量を侮って回復を後回しにしていると、体力が見る見るうちに減らされていく。補助呪文や回復との兼ね合いを考えつつ、できるだけ早く【キアリー】【どくけしそう】で治療すべし。
初期の作品では毒耐性を上げられる装備品はないが、他の確率系特技と同様に【マジックバリア】で被弾率を下げられる。
 
作品や機種によっては、猛毒状態と通常の毒状態が重複せず、あらかじめ毒状態にしておくことで、この猛毒状態を防げる。
毒状態でも猛毒を受ける作品・機種も存在し、例えばSFC版DQ6の場合、通常の毒状態で猛毒を喰らうと、上書きされてしまう。
 
敵に猛毒を与える場合、大抵は普通に殴ったほうが戦闘は早く終わるので、出番は少ない。ボスキャラクターにはまず無効だが、中には有効なボスもいる。ボスを猛毒状態にしてしまえば、こちらは守りを固めて防御と回復を繰り返しているだけで簡単に勝利できる。
DQ8以降は味方サイドが使えなくなり、代わりに短剣技の【ポイズンダガー】【ポイズンソード】等に追加効果として猛毒を付与する効果がある。

DQ5

初登場。本作のみ、味方も猛毒のダメージが最大HPの1/6となっている。
また、敵側が使っても味方側が使っても単体対象となっている。
敵では【ガボット】【ゴルバ】が使用し、ランダム行動(偏向型)でおよそ4割の確率でこれを選択してくる。ボスキャラクターでは、これを使ってくる者はいない。一部の雑魚敵が使用する独特で厄介な攻撃という位置付けか。
SFC版では、麻痺していたり眠っている相手にこれを使うと無効になる。
これは、追加効果で猛毒の霧が発動する【あくまのツメ】でも同じ。
 
これを習得する仲間は、【くさったしたい】【ドラゴンマッド】の2体だけ。リメイク版では、【おおねずみ】もこれを覚える。

DQ6

敵側と味方側で仕様が異なり、上述の通り敵側のものは前作に引き続き単体対象である。
初めてボスキャラクターが使用してくる。序盤では、【ポイズンゾンビ】がこれを頻繁に出してくる。
猛毒状態になった場合は即座に治療すべきだが、こいつは猛毒の霧以外に通常の【どくこうげき】も使ってくる。また、【判断力】が高く、既に毒状態になっているキャラに対しては猛毒の霧は使ってこない。そのため、通常の毒に侵された場合、戦闘が終了するまではそのままにしておくべきだ。
他には、【くさったしたい】【ヘルバイパー】【デビルパピヨン】【キングマーマン】【じごくのもんばん】が使ってくる。
なお、SFC版では、判断力の低い相手には毒状態で猛毒を防ぐやり方が通用しない。
リメイク版では、毒⇒猛毒の上書きができなくなっており、判断力の低い敵にも有効な方法となる。
使ってくるモンスターの数こそ多いものの、ポイズンゾンビと地獄の門番以外はいずれも普通の雑魚敵である。
 
また、最終ボスである【デスタムーア】(第一形態)もこれを使ってくる。
デスタムーア第一形態は全体攻撃や防御無視攻撃が多く、これらの攻撃をかろうじて耐えたところに猛毒状態にさせられてトドメを刺される、なんて事態も起こり得るので、なんだかんだで厄介な攻撃手段と言える。
判断力はポイズンゾンビと同じく最高に設定されているので、あらかじめ通常の毒状態にさせておくと、猛毒の霧は使ってこない。
 
仲間では、【レンジャー】★2および【くさったしたい】がLv10で習得する。
味方側が使う場合の効果範囲は敵1グループに拡大した。
つまり、(実質的に無駄行動の)毒の息の完全上位互換の特技。
【アークボルト】で戦う兵士たちにも有効で、くさったしたいを仲間にして連れて行けば活躍してくれる。
【しれんその2】にもこの技は有効で、一度効いてしまえば、あとは6ターン防御し続けるだけで必ず倒れてくれる。レンジャーに転職して習得してもいいが、その場合、かなりの戦闘回数をこなすことになる。
仲間モンスターシステムが廃止されたDS版では、素直に立ち向かおう。

DQ7

性能は前作の据え置きで、敵味方で仕様が異なる。
【ヘルバオム】【ボトク】といった、マホトーン+猛毒でハメ殺そうとする輩が登場。
前者はともかく後者で全滅になることはまずないだろうが、念のため毒消し草を持っておくといい。
その他、【ガマデウス】【グラコス】も使用するが、コイツらは全体攻撃を多用するため、むしろそちらのほうが危険。
とは言え全体攻撃+猛毒のスリップダメージで死亡というケースもままある。隙を見て回復しておこう。
 
DQ6と同様に、最終ボスの【オルゴ・デミーラ】も第三形態にて使用する。
ただし、こいつの行動は3段階ローテーションで、おぞましい雄叫びorマグマ→凍て付く波動or混乱攻撃→猛毒の霧or叩き付け の順に行動する。
つまり猛毒の霧が来たということは、200近いダメージを与える叩き付けが選ばれなかったということである。
そんなわけで、実のところサービス行動と認識されている。
 
味方は【魔物ハンター】★7に加え、【ローズバトラー(職業)】★3と【ギガミュータント(職業)】★3でも覚えられる。
有効範囲は敵1グループ。
注目すべきは、ボスのハズの【やみのドラゴン】、ガマデウス、【バリクナジャ】なんぞに猛毒が効いてしまうこと。ガマデウスなんぞ自分もこれを使うのに……「毒を以て毒を制す」とは良く言ったものである。
とりあえず刺さってしまえばこっちのもので、毎ターン200だの300だのと下手な攻撃より大きなダメージを与えられるので短時間で戦闘が終わる。是非活用しよう。
魔物ハンターで覚える場合、下級職も含めると400回の戦闘が必要となる。上述のボス戦に向けて覚える意義は薄いが、ここで活かさないとろくに出番が無い。猛毒の霧を活用したい人は習得してみるのもいい。
なお、【AI】行動の作戦を指示していると、「あと一撃で倒せる敵」にこれを使う場合がある。

リメイク版

すれちがい石版の登場に伴い大幅に株を上げた。
強化された石版のボスたちの高いHPを削るのに最適で、【アストロン】と組み合わせればもはや勝ったも同然。
この戦い方は【ポイズンダガー】でもできるが、攻撃力が低い時にはこれが大いに役立つ。
キャンペーンで配布された石版のボスにも有効なケースは比較的多く、低レベルでも強力なアイテムを入手可能。
しかしバリクナジャをはじめメインストーリーで有効だったボスの多くが耐性を得たことでストーリー攻略での実用性は下がり、相変わらず有効なのは闇のドラゴンぐらいになってしまった。

DQ8

これ以降、敵専用特技となった。
味方側が装備で毒耐性を強化できるようになった代わりに、前述の通り対象が全体に拡大された。下手すると味方全員が猛毒を食らってしまい、厳しい戦いが強いられる。
 
雑魚では【キラーモス】【キングマーマン】【ブラックモス】が、ボスでは【アルゴリザード】【深緑の巨竜】が使用する。
装備品での対策の他に、【マジックバリア】でも被弾率を下げられる。

3DS版

新たに【追憶の妖魔ゲモン】が使用する。
毒完全耐性を持つ【スーパーリング】【破毒のリング】を装備しておくと安心できる。

DQ9

雑魚では【グリーンドラゴン】などが、ボスでは【オルゴ・デミーラ】が使用。
グリーンドラゴンの猛毒はクエスト【ゲルザー! 最後の勝負!】にも関わってくる。

DQ10オフライン

【リビングデッド】【ゴルバ】【じごくのもんばん】【ファンキードラゴ】、ボスでは【やみわらし】【悪魔長ジウギス】【キングヒドラ】などが使う。
ブレス扱いのため、【まもりのきり】でガード可能。

DQ10オンライン

キングヒドラあたりから猛毒ダメージが毎回50になるボスが登場しているため対策が必要。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ポイズントード・強】などが使用。

ライバルズ

第4弾「モンスターもりもり物語」に収録された魔剣士専用の特技のノーマルカード。表記は「猛毒の霧」。

3コスト
お互いの全てのユニットを毒にする

敵味方を巻き込んで全ユニットを毒にしてしまう特技カード。毒が当時は強いものではなく、後に毒シナジーのカードが追加された頃には【嘆きの霧】【ポイズンキッス】など使いやすさで勝る全体を毒にするカードが登場していたためこのカードが日の目を浴びることは無かった。
カードイラストにはDQ10で使用するキングヒドラが描かれている。しかしキングヒドラ自身はライバルズではユニットとして登場できなかった。