【デス・アミーゴ】

Last-modified: 2023-12-30 (土) 17:19:53

DQ7

過去のオルフィー西の【魔封じの洞窟】に伝説の白い狼によって封印されていたキャラクター兼【ボス級モンスター】
【デーモンレスラー】【じごくのピエロ】の色違いで、青を基調とした体色が特徴。
「アミーゴ」はスペイン語で「友達」の意味。 デス・アミーゴ、死の友達。何とも皮肉である。
英語版での名前はPS版ではDeathPal、3DS版ではhackrobat。
 
洞窟内の石棺に封印されていたが、何者かが石棺を開けた事で解放され、【オルフィー】の人々を動物の姿に、動物たちを人の姿に変えてしまった張本人。
【マリベル】曰く、「人をバカにしているような顔」。確かに戦闘中もお手玉をしているのだから顔はともかく態度はそう映る。

眩しい光や【かまいたち】や打撃が主な攻撃手段。
最大の特徴はPS版では呪文が使えなくなるため、【やくそう】を持たずに戦闘に挑んで回復できずに全滅したプレイヤーが多いだろう。
やくそうを持ってきて再戦しても、素早さが主人公たちとほぼ同値なために攻撃が一人に集中すると回復が追いつかず、戦闘不能者を出すこともしばしば。
NPCで参戦している【木こり】もやくそうを使って回復してくれるが、的外れな相手に使ったり自分に回すことも多いため過信は禁物。
 
オルフィーの武器屋では特に目新しいものを売っていないので、ほとんどのプレイヤーはその前の【エンゴウ】編で手に入れた【せいなるナイフ】【おおきづち】をそのまま使い続ける事になる。
一応、もっと強い武器を手に入れる手段も無くはないが、「そこまでの移民ポイントを巡り続けて移民を25人集め、【おおかなづち】などを購入する」というもの。
当たり前だが物凄く時間がかかる上におおかなづち自体も安くはないので、普通にレベルを上げて挑んだ方が早い。
装備の更新ができない状況で【ルカニ】も使えず、おまけに【炎の巨人】よりHPが約200も高い。そのためやたらとタフに感じるボスである。
 
戦いの後は白い狼の生き残り【ガボ】と主人公達によって再び封印されたが、最後に「ガボを永久に人間の姿にする呪い」を残していった。
この戦いの後、オルフィーの村長やガボは「デス・アミーゴの封印は内側からは解くことは不可能」「なので外部から封印を解いた奴がいる」と推測し、これが後々のオルゴ・デミーラに繋がる伏線になっている。
出番はこれで終わりと思いきや、直後に訪れる現代でも生き残っていた。今回は棺のフタが開きかかっていたので主人公が封印を解いた。
が、このときの彼はすっかり改心して根は善良な魔物オヤジと化し、長い年月を経て能力も錆びついていた。
主人公たちが訪ねたときには過去のお詫びにとガボをオオカミに戻そうと(勝手に)術をかけるが、錆びついていた魔法のせいで、ガボは元に戻るどころか逆にもっと人間に近づき言葉が話せるようになってしまう。
まあ、ガボ自身はオオカミの姿に戻る事を望んでおらず主人公たちと人間としてもっと喋りたいと考えていたくらいだったので、結果としてはむしろ感謝していた。
 
ある程度ストーリーを進めると会いにきたことを喜んだり寝床の石棺を磨く姿が見られる。
そして元々こいつの封印を解いてくれたオルゴ・デミーラが復活した後はダンジョン途中で怯えている。
 
なお、大陸封印を司るボスは多くが「封印のために赴いたデミーラ配下の魔物」だが、【マチルダ】【グラコス】のように現地の人間や土着の魔物に力を与えて配下にしている例がいくつかある。
デス・アミーゴもその例なのだが、奴に関しては「封印の石棺の蓋を開けた」くらいしか聞ける話が無く、大陸封印に関わる前に起こした異変も話を聞く限りでは今回のものと同規模(グラコスは伝承にあるよりもはるかに大規模な異変であると言われている)。
ゲーム序盤の都合ゆえにそんなに強くはないが、設定上は伝説の白いオオカミを絶滅寸前になるまで返り討ちにしたことなども合わせ、それほど強力な力を元々持っていた魔物であることがわかる。

リメイク版

なんと洞窟内でも呪文が使えるようになり、間接的ながら難易度が大きく低下してしまった。
PS版をプレイ済みのプレイヤーはそれに気づかず、大量のやくそうを買い込んで乗り込み、AIの行動を見て後悔したとか。金銭的にも労力的にも。
AI?何それおいしいの?な人はそもそもこの仕様変更を知らないとか何とか。逆にリメイク版しかやったことがない人はPS版では呪文が封印された状態で戦うことなど夢にも思わなかったであろう。
だがその大量のやくそうはその後訪れる【ダーマ地方】で役立つので損はない。
呪文を使えるという仕様により眠りが弱耐性で85%ほどで効くことが判明しているので、ラリホーで眠らせてしまえば怖くは無くなる。ルカニにも弱耐性があるがそこまで気にならないだろう。
通常攻撃モーションはお手玉をしているのから目玉を大きくしたものをぶつけるものに変わっている。

漫画版

漫画【ドラゴンクエスト エデンの戦士たち】では元人間という設定で登場するが、大まかな部分は原作同様。
オルフィー出身の人間だったが、家畜を大事にしない村人たちが原因で牛が暴走してしまい、愛猫のマロニエを亡くしてしまう。
人間を強く憎んでいたときにオルゴ・デミーラが目の前に現れ、願いを叶える代わりに魔人化してオルゴ・デミーラの部下となる。
同じく元人間だった【マチルダ】に好意を抱いており、言い寄っていたが終始相手にされなかった。
 
その後オルフィー制圧を任されたが白い狼によって封印される。
しかし【メディルの使い】に復活させられ、彼からあべこべの呪文を教わるとオルフィーの人々を動物の姿に、動物たちを人の姿に変えた。
アルス達と対峙したのは魔封じの洞窟ではなく近くの墓場であり、戦い方も原作同様に眩しい光やかまいたちを使うが、戦闘は若干コメディーっぽくなっている。
そして、ガボが白い狼の生き残りだと気づき、最後の力でガボを人間化した。
だが、デス・アミーゴが元人間かもしれないという話から、マチルダの死を知り完全に戦意を喪失。
その際彼も人間の心を取り戻し、アルス達に今までのことを謝罪して、マチルダの恩人であることから感謝の言葉を述べる。
そしてガボを完全に人間化してメディルの使いの情報を話した後、ガボの手で再び封印された。
 
現代の世界では【ホンダラ】に封印が解かれ、ホンダラと意気投合して一緒に行動するようになる。
彼自身の情報は話していないが、復活する大陸の情報を教えたりしていた。

小説版

小説版は基本的にシリアス一辺倒なのでこいつも現代で丸くなって再登場なんてこともなく、二人がかりで斬られてあっさり死亡。しかし最後の力でガボに呪いをかけ、その白狼としての力を失わせてしまった。