【ピオリムの杖】

概要

トルネコシリーズ皆勤賞の杖。
呪文【ピオリム】の名が付くとおり、振った相手の速度が上がる。
普通に使うと敵にかけてしまうため、基本的にマイナスアイテムとして位置づけされていたが、作品が進んで自分や味方に当てる方法が出てきたため普通に使えるアイテムとなった。
【ボミオスの杖】は、これと反対の効果を持っている。
少年ヤンガス以外では敵の倍速はターン経過では解除されない。
　
DQ10及びDQ11には【ピオラの杖】が登場するが、道具で使うと使用者にピオラがかかるため、マイナスのアイテムではない。
また、DQ11の【イーリスの杖】（ピオラの杖の色違い）は道具で使うと味方にピオリムの効果。

トルネコ1

【もっと不思議のダンジョン】に落ちている。
トルネコが杖の効果を受ける手段はないし、敵を倍速にするメリットも皆無。
杖を見つけ次第、名前を付けて捨てるのが一番。
2回連続で攻撃する【キメラ】なんてのは脅威以外の何者でもないので、未識別の杖は絶対に弱いモンスターに振る癖を付けよう。
　
ただ、一応【モンスターハウス】で【わらいぶくろ】などの無害なモンスターをひきよせて壁にすることで隣接するモンスターを低減させる、という荒業も不可能ではない。
滅多に狙える状況では無いのでアイテム枠を一つ使うほどの杖ではないが、持ち物に余裕がある場合やアイテムが不足しているときには捨てずに取っておくと役に立つ可能性もあるかもしれない。
また、【リリパット】に振って、矢稼ぎの効率を上げるという使い道もある。

トルネコ2

杖の魔法弾を反射させる【水晶】や【あやしいかげ】の登場で【トルネコ】自身を倍速化させられる仕様が登場し、【ホイミの杖】や【レムオルの杖】と同様に、上手く使いこなすには癖は強いがメリットを付与できる仕様になった。
　
トルネコ自身に振った場合は【すばやさのたね】を飲んだときと同様に倍速2回攻撃になる。
モンスターに振った場合は倍速1回攻撃にしかならず、2回以上振っても倍速2回攻撃にはならない。
一応は【トロ遺跡】と【不思議のダンジョン】の浅層から中層に出現する【神父】さんにも効果はあるが……。

トルネコ3

販売価格は2500G、買取価格は1200G、重さは16。
　
【トルネコ】での主な仕様や使用用途は前作のトルネコ2とほとんど一緒だが、仲間モンスターシステムが主要の【ポポロ】ではこの杖の存在感が大きく増した。
　
単純に倍速2回攻撃の状態にして攻撃回数を増加させるのはもちろんのこと、相手モンスターとの【戦闘】で減少したHPの自然回復の速度を上昇させてHPをより早く回復させたり、仲間モンスターの【おおめだま】や【サンダーラット】等に使用して多少でも特技の使用頻度を上昇させたり、【かってにしてね】を命令した仲間モンスターに使用してフロアを素早く巡回させ【階段】の発見に使用したり、【とにかくにげて】を命令した倒されたくない仲間モンスターに使用して遠くへ逃走させるのに使用したり……と、攻撃・防御・行動・妨害、あらゆる状況での戦略の幅が大きく広がる理由でトルネコ以上に使い勝手は抜群。
　
モンスターの行動速度の仕様が変わり、通常の速度のモンスターに1回だけ振っても、倍速1回攻撃にしかならない。
倍速1回攻撃のモンスターにもう一度振ると、ようやく倍速2回攻撃になる。
　
また【きとうし】と【ようじゅつし】が味方モンスターにこの杖を振って、行動速度を速める戦法を取る場合がある。
あの「暴走ダース」の原因でもある(詳細は【ダースドラゴン】を参照)。
　
しかし基本的にはシナリオクリア後のダンジョンでしか入手できない理由で、そんなに工面できない代物だったりする。
杖の残り使用回数が[0]になってもなるべくなら捨てずに【パルプンテの巻物】の全アイテム+3の効果等を利用して上手く使い回したい所だ。

少年ヤンガス

一振りで倍速2回攻撃にできるが、ターン経過で解ける仕様になってしまったので価値が大幅に下落した。しかもターンが結構短いので要注意。
なお倍速状態のときは真上に時計の吹き出しが出現する仕様になったので、目で見てすぐに分かる親切な設計にはなっている。
その他【魔導の宝物庫】では【ディープバイター】の捕獲に必要なので、使い道はある。
比較的早いダンジョンで入手できる。