【フーラル】

Last-modified: 2022-03-19 (土) 03:18:46

DQ7

過去のダーマシナリオに登場する人物。本業は【盗賊】だが、主人公たちが出会った頃にはなんでも屋をやっている。
英語版での名前はPS版ではFlower、3DS版ではFingers。
 
その日暮らしの盗賊稼業に嫌気が差して、大神官を守護するダーマの親衛隊に入るためにダーマに来たところ、やはり力を奪われてしまっていた。
それでもなお親衛隊に入るという夢を諦めることはなく、親衛隊の生き残りの【カシム】に協力していた。
 
盗賊としての腕前は結構なもので、カシムの要望に応えてどこかから世界樹のしずくを持ってきたり、【牢獄へ続く洞窟】へ単身潜入して【フォズ】大神官の幽閉場所と生存を確認してきたりと、なかなかのやり手。
一体どこから入手してきたのか、「からくり掃除機」まで調達してくるのだから驚きである。
が、職業柄仕方ないのかもしれないが、目的のためなら割と手段を選ばない性格なのが玉に瑕。
【西の洞窟】を抜けるためにと主人公たちに協力を持ちかけ、便利かつ貴重な【奇跡の石】もくれるのだが、直後に番人の魔物の囮に主人公たちを捨て駒にするという手痛い裏切りを受けるハメになる。そのため、彼を嫌うプレイヤーも多かろう。
彼の所業には【マリベル】は当然激怒し、【ガボ】ですら「泣いて謝るまで許してやらない」と根に持つ発言をしている。
 
また、フォズ大神官を救出に行く際、気絶させた洞窟の門番に話しかけてから「はなす」と

フーラル「カシムが 泣いて頼むから 気絶させるだけにしといたんだ。まったく 手間がかかるぜ。」
カシム 「クチの へらないヤツだ。お前は何もせず だまって 見ていただけのくせに!」
フーラル「怒っちゃ いや~ん。」

という会話を見ることができる。
突然の意外すぎる発言な上に反省の色がまるで見えない。
最大限に好意的な捉え方をするならば、大神官救出作戦という重要局面において「一度裏切った相手と再び手を組んだもののやっぱり空気が険悪」な雰囲気を和ませるために………ないか。
むしろ西の洞窟の件もこんな調子で謝られていたとしたら闇討ちも覚悟してもらいたいところだろう。
ただ、【ザジ】がカシムの魂の剣を突き刺されて一度倒れ、起き上がった際には真っ先に駆け寄って、体に異常がないのかを確認しているため、全く情の無い人物という訳でもない。
 
また、奇跡の石をプレゼントしてくれたという点のみは素晴らしい行いだったと言えるだろう。
彼が居なかったら過去ダーマ編の攻略がさらに困難なものになったであろうことは想像に難くない。
何だかんだと憎らしくとも、憎みきれない小悪党といった人物である。
 
なお、手を組んだ際にはNPCとして戦闘に加わるが、戦闘能力は今ひとつ。
たまにやくそうを使ってくれるのはありがたいが、様子をうかがっているだけのこともある。
カシムとフーラルが同時に加入する時期もあるが、この時戦ってくれるのはカシムだけでフーラルは見てるだけ。カシムの「お前は何もせず だまって 見ていただけのくせに!」とはこれにこそふさわしい。
 
【ダーマ神殿地下の決闘場】では【ザジ】から一緒に決闘に出てくれないかと声をかけられたが、断ったらしい。
しかしその後に起きる反乱の際にはなんと【フライングデビル】と一騎打ちをしている。
 
事が全て片付いた後は、当初の理想であった親衛隊入りを「やっぱり宮仕えは向いていない」と考え直してどこかへ旅立っていった。
飄々とダーマを去っていく彼の姿を見たガボは「フーラルは盗賊のままでいるのが一番フーラルらしい」と評している。どうやら過去の恨みについては水に流したようだ。

リメイク版

オリジナル版では攻撃時に打撃(エフェクトは【素手】攻撃と同じ)を行っていたが、リメイク版ではナイフを装備するようになった。
そのせいなのか【会心の一撃】を放つようになり、しかも本作のNPC戦闘員独自の仕様により「相手の守備力を無視し攻撃力の2.5倍ダメージ」という強力なものになっている。
このためただの小悪党のはずが、親衛隊員のカシム(3DS版では会心なし、スマホ版では通常の会心)を凌ぐ戦闘力を発揮するように。
リメイク前と同様に時々様子を見てサボるが、それを差し引いても充分に戦力として期待できるだろう。
同じく特殊会心を放つ【ザジ】やフォズのようにボス戦に参加しないのが残念でならない。

小説版

こちらでは登場しない。
そのため、彼の台詞の一部を【スイフー】が叫ぶシーンがある。