【盗賊】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 18:16:58

概要

稼業として盗みをはたらく者。いわゆる泥棒。英語表記は「Thief(シーフ)」。
なおドラクエでは1人でも「盗賊」だが、この言葉の一般的な使われ方はやや異なる。
(詳しくは、項目末尾の「余談」に記載する。他作品における盗賊の扱いも、そこで述べる。)
 
DQシリーズのストーリー上では【カンダタ】【バコタ】【ゲルダ】といった人物がいる。
ちなみにDQ2の【ラゴス】はゲーム内では「盗人」とは呼ばれるが「盗賊」と呼ばれることはなく、シリーズ最初の明確な盗賊はバコタとカンダタ親分である。
シリーズ恒例の【とうぞくのかぎ】の初登場はDQ3であり、元は盗賊バコタの私物という設定であった(詳細は当該項目を参照)。
 
DQ6からは【プレイヤーキャラクター】【職業】として登場するようになった。その後はDQ3(リメイク版)に逆輸入され、DQ7・DQ9・DQ10にも登場している。
また、【ヤンガス】【カミュ】のような盗賊である・盗賊であった味方キャラもおり、職業としての盗賊と部分的に似たキャラ特性を持っている。
なお、プレイヤーキャラクターの職業としての盗賊は基本的に犯罪者扱いになっておらず、【ダーマ神殿】で盗賊への転職を希望しても特に咎められることもなく、DQ9・10の職業クエストでは義賊として描かれているなど、負の側面は強調されていない。
まあドラクエの世界は他人の家の金品を勝手に持っていっても特に罪に問われない世界なので、特に問題ないのだろう。
ただ社会的なイメージのためなのか基本的にかっこよさ(みりょく)の補正が他職業と比べても極端に低く、DQ6では【商人】と並び大幅ダウン、DQ7では【モンスター職】を除いた人間向けの職業では唯一下がり、DQ9に至っては作中最低と散々な扱いである。
 
職業としての盗賊は次のような傾向を持つ。

  • 【ちから】などは並程度だが、【すばやさ】【きようさ】が全職業中でもトップクラスに高い。
  • 戦闘終了後一定の確率で敵から【アイテム】を盗むという特殊能力を持つ。これについては【オート盗む】を参照。
  • 戦闘中にモンスターからアイテムを盗みとる特技を持つ。特技や成功率は作品によって異なる。
  • 戦闘用の呪文・特技はあまり覚えないが、移動補助系の呪文・特技が豊富。
  • フロアに残された宝の数を知る【とうぞくのはな】、アイテムが落ちている場所を光って知らせる【レミラーマ】は、特に小さなメダル集めに重宝する。

DQ3(リメイク版)

データ

習得呪文

 
職特性

  • 戦闘終了時にドロップアイテムを盗んでいる事がある(オート盗む)。確率は敵のアイテムドロップ率に依存し、盗賊のレベルと人数に応じて上昇する。
    但し、全機種共通で盗賊が死亡or麻痺で戦闘終了するとオート盗むを実行する判定の対象にならないので要注意。
    盗み発生率は、
    SFC版:{(Lv÷16)+1}×ドロップ率
    GBC版:{(Lv÷8)+1}×ドロップ率
    但し、GBC版では「盗み判定」と「メダル入手」は同時に発生しない。
    尚、盗み発生率はPS4版と3DS版もSFC版と同様。
  • SFC版、PS4版、3DS版では出現モンスターに逃げられても対象となる。
    例:はぐれメタルが出現して逃げられても幸せの靴を盗める可能性がある
  • 複数人数での発生率は、
    共通:1-(盗めない確率^盗賊の人数)
    • 盗めない確率=1-盗み発生率
      • 複数人数 居ても1戦闘で盗めるのは1個だけで、GBC版以外では撃破順番は無関係である。
  • 本来は装備可能な者しか道具使用時の効果を使えない武器でも、勇者が装備可能なものに限り、道具使用時の効果を使う事ができる。(SFC版のみのバグ)

成長率
(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5~6 S:7~)小数点が付く場合+が付く。
成長率0もしくは成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ
1~10E+(~7)B+E+(~8)DD
11~20D+(8~)B+(~14)B(9~)D(~15)C
21~30CA+(15~)BE+(16~)C
31~40CA+(~45)BDB
41~50C(~46)D(46~55)EE+(~60)B(~45)
51~99E(47~)F+(56~)E+F+(61~)F+(46~)

成長限界値

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ
1~1026~6136~9426~6527~6329~66
11~2066~102101~16671~12567~10071~116
21~30112~157174~241131~185104~136121~167
31~40162~207249~191~239140~175173~227
41~50212~247-242~179~210233~
51~99250~--214~-

レベルごとの標準的なステータス(登録時の種は未考慮・255を超えて表示)
※女性の場合、初期値は力が-1、素早さが+2、賢さが+1

Lv素早体力賢さ
1610558
102351242528
2048102644358
30781571045888
4010821214178128
5013024915193152
60140262162108159
70150267175115167
80160272187123174
90170277200130182
99179281211137189

解説

リメイク版で追加された職業。
FC版DQ3マスターズクラブの【堀井雄二】のインタビューによると、「追加したい職業は今のところない」「(FC版の)あの8種類以上に増やしたら職業の性質分けがあやふやになりかねない」といったことをコメントしているが、後述のDQ6で特徴が明確になり、ある程度の支持が得られたこともあって導入されたのかもしれない。
 
職業デザインは銀色の髪に黒を基調とした服、タンクトップや全身タイツ等。現代ハリウッド映画のトレジャーハンターや破壊工作員をファンタジーアレンジしたような塩梅で、国際色豊かなドラクエ3としても少し異色。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に鳥山明デザインの盗賊イラストが掲載されているが、デフォルメ体型でFC版当時の他職業を意識したシンプルな画風で描かれている。
女性の方は公式ガイドなどのイラストと違い、上半身が男性同様の丈の短い上着になっている。
 
素早さがよく伸びる反面、前衛職にしては力が低いのが特徴。
ムチ系・ブーメラン系の武器を中心に、魔法使いと武闘家を合わせたような装備ができる。
軽装な分打たれ弱いイメージがあるが、DQ3では「素早さ÷2=素の守備力」となるので守備力は高い。
防具も意外と充実していて【まほうのたて】【ドラゴンシールド】を装備できるので呪文・ブレスにも対抗できるうえ、【しのびのふく】【やみのころも】で回避率を上げればさらに打撃に対して強くなれる。
 
武器の面では序盤は戦士とほぼ同じだが、中盤は集団攻撃武器が多くなる。
戦闘開始後に誰よりも素早く動き、数が多くて弱い敵を一網打尽にするサマは見ていて爽快である。
眠りの杖魔封じの杖を持たせておいて、ターンの最初に使わせるというのもいい戦い方だ。
また、レミラーマや盗賊の鼻で落ちているアイテムを漏らさず回収できるという点からも初心者にお勧めできる。
ただし、勇者や戦士、武闘家と比べると攻撃力はかなり劣る。
上記の職業と比較すると力が約2/3~半分程度しかないうえに、上の世界では武器が炎のブーメラン【ドラゴンテイル】止まり、中盤以降では攻撃役としてはほぼ役に立たなくなるのだ。
しかも前者は第3のすごろく場内のよろず屋販売品、後者は同じく第3のすごろく場クリア景品。
そうそう簡単に手に入れられる品ではなく、あくまでも最悪のケースではあるが、下手をすれば【バラモス】戦まで【はがねのムチ】で粘らなければならない。
【アレフガルド】に到達すれば【ドラゴンクロウ】【グリンガムのムチ】が新たに登場するが、前者はメダル景品でこの時点では一品物、武闘家との取り合いが発生し、後者はまたしても第4すごろく場のクリア景品でやはり簡単には入手できない。
とにかく中盤の短くない期間武器に悩むことになり、しかも仮にすんなり入手できたとしても力の低さからさほど打撃に期待できないという二重苦。
最初から盗賊のままだと物語が進むにつれて徐々に弱点が目立ち始めることになるので、早い段階で盗賊から他職へ転職するか、あるいは他職から盗賊にすることを考えた方が良いだろう。
 
しかし、やり込むことを考えると最強職の候補に挙げられるのもこの盗賊。
まず注目すべきは、前衛職であるにもかかわらずレミラーマの為にMPが成長する点。
これは戦士や武闘家にはない利点であり、魔法も打撃も使える万能キャラを作ろうと思ったら最終職は盗賊になる事が多いだろう。
中盤のレベル帯である20~40台はレベルの上がり具合が鈍調になってしまうが、その代わり50台手前で必要経験値が固定化すると上がりやすくなっていき、最終的に早い段階でレベル99に達する。
ただし、戦士と同じく経験値が少ない分、レベル99でも最大値まで達しないステータスがあるのである程度ドーピングしたほうが良い。また、素早さを最大値まで上げた後に転職すれば他の職業でも素早さ最大値を実現できる。
特に魔法使い→盗賊の流れは非常に相性が良い。盗賊の攻撃力の低さを強力な攻撃呪文で補うことができるからだ。
また、「盗み」の存在はアイテム収集にも有効。特に種集めには欠かせない。
高レベル盗賊を揃えれば、歴代でも稀に見る程の高効率で種を集めることができるため、力の低さなどの問題を帳消しにできる。
そして、【はかいのてっきゅう】【はやぶさのけん】【ひかりのドレス】というDQ3における最強クラスの武器防具を装備できるのも大きな利点。
同じく最終職候補の武闘家と比べると、火力で劣る代わりにバランスの取れた能力となる。
 
バランスのとれたステータスと他の職にはできない能力を併せ持ち、【ルイーダの酒場】で登録できる職の中では最強とも称される強力な職。
そのためFC版時代からのプレイヤーには「DQ3のバランスを崩壊させた最大の戦犯」と目の敵にされる事もある。
弱点といえば、FC版発売から二十余年が経過した今日も絶大な人気を集める女僧侶、女賢者、女戦士等々を擁するDQ3のキャラでありながら、女盗賊はビジュアル的な人気がやけに低い事くらいであろうか。反面、男盗賊の方は中年が並ぶ男性陣の中、銀髪のイケメンともあって、地味ながらも未だ根強い女性ファンがいる模様。
追加職ということもあってか、DQ9ではほとんどの装備品が省かれているが、手袋のみが実装されている。
 
この職業については機種別に細かい違いがあるため、以下にその特徴を記述する。

SFC版

本来ならば装備可能な者しか使用できない武器の道具使用時効果を勇者が装備可能なものに限り使用することができる。
これは道具使用の可・不可を判定するフラグが誤って勇者のものと同一になってしまったことが起因している。
ようするに設定ミスによるバグである。
内容としては実に有益なものであり、結果的に盗賊の利便性と強さを支える重要なファクターの一つである。
とはいえあくまでもバグなので、その利用に抵抗があるという人は使用を自主規制するなどすると良いだろう。
 
具体的に使えるのは以下の5種類

 
ベタ移植であるWii版DQ1・2・3でも使用可能であり、Wii版の【公式ガイドブック】でも盗賊はこれらの武器が使用可能な旨が書かれている。
 
なお、「道具使用判定のフラグが勇者のものになっている」ということは逆に「本来盗賊が使用可能な武器を使用できない」ということになるわけだが、幸いにも「勇者が装備不可能で盗賊が装備可能かつ道具使用効果がある武器」は存在しないので、このバグによって使えなくなった武器はない。

GBC版

SFC版で有効だった道具使用判定のバグは修正された。
 
また、【モンスターメダル】を集めている場合はパーティに加えないほうがいい。
アイテムを盗んだ場合はモンスターメダルが出現しなくなってしまうためである。

ガラケー版以降

勇者が装備できる武器を道具として使えるバグが修正された以外は基本的にはSFC版と変わっておらず、高い素早さとそこからくる基礎守備力、ムチによる複数攻撃など便利な能力盛り沢山でストーリー攻略には非常に強い。
 
ただし、はかいのてっきゅうとひかりのドレスが一品物となったことで【賢者】【武闘家】との取り合いが発生し、最終パーティの候補として上がりづらくなった。
それでも【はやぶさのけん】【やみのころも】といった強力な装備が多いので十分使える部類ではあるが。
女性であることの重要性が薄れたため、【エジンベア】では【パーティードレス】より若干守備力の勝る【おしゃれなスーツ】を活かしやすくなった。

DQ6

データ

職特性

  • 戦闘後に時々アイテムを盗む。熟練度に比例して盗む確率が上がる。
    盗みの発生率はドロップ率×(熟練度+1)×1/4

 
上級職

 
職補正

ステータス補正
SFC版リメイク版
ちから115/128(-10.2%)-10%
すばやさ153/128(+19.5%)+20%
みのまもり89/128(-30.5%)-30%
かしこさ115/128(-10.2%)-10%
かっこよさ102/128(-20.3%)-20%
最大HP115/128(-10.2%)-10%
最大MP76/128(-40.6%)-40%

 
習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技戦闘回数
累計(ここまで)
1かけだし【すなけむり】‐(‐)
2したっぱ【タカのめ】7(7)
3いっちょまえ【いしつぶて】16(9)
4うできき【つきとばし】29(13)
5すごうで【フローミ】47(18)
6かみわざ【しのびあし】65(18)
7おやぶん【とうぞくのはな】109(44)
8おおおやぶん【レミラーマ】139(30)

解説

しのびあし、とうぞくのはな、レミラーマと非常に便利な呪文・特技をおぼえるので一人は欲しい。
ステータスは素早さ以外オールダウンだがそれほどひどい下げ幅ではない。成長も早い。
この職業と商人・魔物使いをマスターすることで上級職「レンジャー」に転職できるが、肝心のレンジャーがあまり強くないので結局【馬車】要員(二軍)が就くことが多い。
 
オート盗むの能力を持っており、戦闘後、戦闘開始時に出現していたモンスター全ての中からランダムでアイテムを盗んでいることがある。
ニフラムやバシルーラ、ともえなげ、つきとばしで消滅した敵や、逃げてしまった敵のドロップアイテムも盗む対象となる。
ゆえに「はぐれメタルを逃したが、しあわせのぼうしは盗んでいた」なんてことも有り得る。
ただし、経験値やゴールドが入る状態で戦闘を終了させないと盗み判定は行われない模様。「◯◯はいなくなった」ではNGなため、目的の相手でなくともいいので最低一体は倒しておく必要がある。
 
ダークドレアムから【はぐれのさとり】を盗む際にはパーティの内3~4人を盗賊マスターにして戦うのが基本。
【メタルキングヘルム】【やまびこのぼうし】などの強力なアイテムも複数入手できるためお世話になる。そうでなくても資金調達にもうってつけ。
 
リメイク版はしのびあしが弱体化し地雷技になっている。誤って使わないように注意。
また、地面に落ちているアイテムが光って見えるようになり、レミラーマもあまり必要なくなっている。
 
ちなみに、SFC版公式ガイドブックの盗賊のイラストが【テリー】であることや、リメイク版DQ3のクールな盗賊のデザイン影響で、盗賊=イケメンのイメージを持たれがちだが、むしろ逆にかっこよさに大きなマイナス補正が入るので注意。
歴代の盗賊キャラはパンツマスクの【カンダタ】や半裸のマッチョの【とうぞくバコタ】など、イケメンとは程遠い連中の方が多いので、そう考えると納得の補正である。
また、盗賊というアウトローな職業が格好いいという設定にするわけにはいかないのは自明の理。こうした事情も大いにあるだろう。
次作以降の本編作品にも、この傾向は踏襲されている。

★5の称号「すごうで」は戦士の★5の称号の名称と完全にかぶってしまっている。次作で称号の名称が刷新されたのはそのあたりを考慮したからだろうか。

DQ7

データ

職特性

  • 戦闘後に時々アイテムを盗む。熟練度や戦闘に参加する盗賊の人数に比例して盗む確率が上がる。

 
上級職

 
職補正

ステータス補正
ちから-10%
すばやさ+20%
みのまもり-30%
かしこさ-10%
かっこよさ-20%
最大HP-10%
最大MP-40%

 
習得特技と必要戦闘回数

Lv称号習得特技戦闘回数
累計(ここまで)
1スリ‐(‐)
2こそどろ【すなけむり】8(8)
3したっぱ【つきとばし】17(9)
4しゃてい【いしつぶて】30(13)
5いっちょまえ【ちからため】48(18)
6だいかし【フローミ】70(22)
7おやぶん【しのびあし】110(40)
8おおおやぶん【とうぞくのはな】140(30)

だいかし(代貸し)というのは博打の親分や金貸しの代理人のことで、転じてヤクザ組織の親分に次ぐNo.2の意味合いがある。
 
職歴技

解説

性能自体はDQ6と大して変わっていないが、重要呪文レミラーマが【海賊】に栄転した。
DQ6のレンジャーと違って海賊は割と強めな職業なので、マスターして損は無い。
 
もう1つの上級職である魔物ハンターは性能が微妙だが、
【羊飼い】の特技が優秀なので、そのついでで極めてしまってもいい。上級職にしては成長も早いのも魅力。
 
ただ職歴技はどれも微妙。
特に【戦士】との職歴でおぼえる【ぬすっと斬り】は、成功率が恐ろしく低い地雷特技なので注意。
DQ6と同様の盗みボーナスも持つが、海賊や【まじんブドゥ】にも同じ能力があるのでこれらに就けるなら敢えて盗賊のままでいる必要は無い。
なお、某泥棒3世ではないので残念ながら【モンスターの心】は盗めない。

DQ7(リメイク版)

データ

職補正、特性はPS版と同一。
 
習得特技と必要戦闘回数

Lv称号習得特技戦闘回数
累計(ここまで)
1スリ【すなけむり】【ちからため】‐(‐)
2こそどろ【トラマナ】【突きとばし】?5(5)
3したっぱ【石つぶて】?10(5)
4しゃてい【インパス】16(6)
5いっちょまえ【レミラーマ】【とうぞくのはな】24(8)
6だいかし【フローミ】34(10)
7おやぶん【トヘロス】44(10)
8おおおやぶん【ぬすっと斬り】69(25)

解説

下級職の中でも、習得特技がガラリと変わった職。
エンカウントシステムの変更によりしのびあしが削除されたが、【海賊】からトラマナとレミラーマ、【吟遊詩人】からインパスとトヘロス、職歴技からぬすっと斬りが加わり、特技の数が7から11へ激増。
名実ともに移動呪文のエキスパートになった。
特にダメージ床の影響が大きい早期にトラマナを習得できるようになったことと、レミラーマの帰還は大きい。
上級職の魔物ハンターが最重要職の一つに出世していることもあり、早めに就いておきたい職である。
だが、残念ながらマスターで覚えるぬすっと斬りのガッカリ性能はそのままである。
使いどころは海底神殿の【ヘルダイバー】から【天使のレオタード】を頂戴する一瞬か。
与ダメージが一桁になるように装備を調整したメンバー全員でたたかう連打するのと、一匹ずつ倒して回るのとでは効率がまるで違う。
 
職業コスプレは黒い頭巾にゴーグルと赤いマフラー、加えて男性陣は黒のレザースーツ、女性陣は黒レザーのチューブトップにショートパンツ。
盗賊というよりもトレジャーハンターのイメージだろうか。
わりとオシャレなデザインの割にかっこよさにマイナス補正がつく点は変わっていないので、やや違和感があるが……。

DQ8

【ヤンガス】の肩書が元山賊であり、父親も【パルミド】周辺では名の知れた盗賊団の頭領…なのだが、DQ8本編では話の端に浮かぶ程度。
ヤンガスは一部スキルを伸ばすことで盗賊らしさを感じさせる特技を覚える。ただ、彼はHPと力が高くて素早さが低く、ステータスの面では盗賊よりも限りなく戦士寄りである。
彼の旧知の仲の【ゲルダ】も女盗賊であり、3DS版で仲間に加わった彼女はヤンガスよりもいっそう盗賊らしい能力となっている。

DQ9

データ

能力値

ステータスLv99
能力値
12職中
順位
ランク
最大HP5106C
最大MP1329D
ちから2997C
すばやさ4102A
みのまもり2416D
きようさ4022C
みりょく5812E
かいふく魔力817E
こうげき魔力0--
経験値4428757

(ランク E:最低値 D:低い C:普通 B:平均より上 A:高い S:非常に高い +:そのランク内で上位 ‐:0)
 
取得スキル

 
必殺技

 
習得呪文

装備・スキル考察

所持スキルは剣、短剣、爪、素手、おたからスキル。
装備は武闘家以上旅芸人以下と言ったところか。重装備などは装備出来ないが、軽装や服などは装備可能。
しかし初めは盾が装備出来ないため、耐久力は平均程度に留まる。耐性に関しても同様。
 
平均的な能力を持っているため、補助的な特技をいくつか習得させておこう。
特に所持スキルの「おたから」の「ぬすむ」は盗賊の役割を考えると必須といえる。
武器関係は所持スキルを考えると範囲攻撃はやや苦手。
場合によっては他職業の武器を装備させることも考えた方が良い。
序盤から盾を装備出来ないのはきつい。
終盤だとボスクラスの痛恨で即死もあるため、HPの強化か盾スキルを極めるのも手。


  • 最も優れた武器と言える。ただしはやぶさの剣とある程度の力があること前提の話。
    「はやぶさぎり」や「ミラクルソード」が強力。盗賊のMPなら乱用しなければMP切れも無いだろう。
    基本的にこの武器を選べば間違いはない。間違いが無さすぎてつまらないくらい。
  • 短剣
    毒針などは装備を入れ替えるだけで十分だし、わざわざスキルを振ってまで使う技も無い。
    せいぜいキラーピアス目当てだが、隼の剣があればそれも必要は無くなる。早い話、剣の劣化なので要らない。

  • 剣より攻撃力は低いが、序盤から使用できる「ウィングブロウ」やコストゼロの「タイガークロー」が強力。
    マシン系が得意で、序盤から強力な単体攻撃を使えるのはありがたい。
    しかし単体攻撃しか存在しないため、範囲攻撃を使えるメンバーが他に居ないと少々辛くなってくる。
  • 素手
    単体攻撃、グループ攻撃、全体攻撃、バリエーションは広いが、盗賊の攻撃力では活用するのが難しい。
    力を強化すること前提であれば「ばくれつけん」や「かまいたち」が猛威を振う。
  • おたから
    パッシブスキルはHP+20、器用さ+40、素早さ+60とやや地味。しかし探索に便利な特技が揃っている。
    特に「ぬすむ」は盗賊だけでなく、4人とも覚えさせたほうがアイテム収集の効率が良くなる。
    秘伝書は戦闘終了時に自動的にアイテムを盗んでいることがある「オート盗む」。盗賊が極めるのに相応しいスキル。

時期別評価

本編(転職可能になるまで)

すぐにホイミは覚えないものの、ベクセリア辺りで習得するため便利。
力もそれなりにあり、素早さが高いので序盤に限れば戦士より役に立つ職業と言える。
最初のうちは武器スキルを育て、合間を縫って「ぬすむ」などを覚えさせていこう。
「おたから」スキルに16ポイント振れば素早さ+20を得るので、転職前の強化としてはかなり優秀。

本編(転職可能になってから)

中盤以降は他の前衛にかなり見劣りしてくるが、それでもまだ活躍は出来る。
ただし、戦力としては物足りないので、ある程度のところで他の前衛職に転職しておいたほうが無難。

宝の地図

HPと力の強化、盾スキルを極めておこう。
この段階になると盗賊で戦うのは少々厳しくなってくる。素早さの高さを生かしたサポート役や盗む要員として運用するのが妥当。
必殺技も便利。錬金を頻繁に利用する頃なので、必殺技率を高める装備をしておけばドロップアイテムの入手率も上がる。
魔法戦士のフォーススキルはぜひとも覚えさせておこう。

魔王戦

かなり厳しい。というか攻撃力に不満があるため魔王戦には向かない。
旅芸人と同じくサポートをメインにするのが一番だが、このポジションはあまり需要が無い。
火力に貢献したい場合、かなり力を上げて強力なムチを装備していれば、「双竜打ち」でそれなりのダメージが期待できる。
または器用さと力を上げていれば、サバイバルスキルの「オオカミアタック」ならレンジャーに次ぐくらいの火力は出せる。
しかし、同じ特技を使うにしろ他の職業の方が強いため攻撃面で盗賊を選ぶことは無いだろう。

DQ10オフライン

【主人公】が最初から選べる職業の一つ。
 
NPCとしては【怪盗ポイックリン】や盗賊の職業クエストに関わる面々、【ダンダダ団】【砂漠の土竜】?などがいる。
 
ステータスデータ

 初期
(Lv1)
Lv70Lv99
基本増強最大基本増強最大
さいだいHP34494-624688-818
さいだいMP15277-377388-488
こうげき魔力9230-320324-414
かいふく魔力9224-314315-405
ちから12238-293334-389
みのまもり5186-251263-318
すばやさ11275395525387507637
きようさ11337387527475525665
みりょく8136-286191-341
スキルポイント099184
経験値02,308,06813,846,414

増強=その職業で得られるパッシブを含めた値
最大=他の職業を含めたすべてのパッシブを取得した状態
 
使用可能スキル

※大盾は装備できない。
 
レベルで習得する能力

Lv習得能力備考
Lv2【リレミト】
Lv3【ボミエ】
Lv4【ぬすむ】
Lv5【クモノ】
Lv6【ピオラ】
Lv8【ホイミ】
Lv8【みやぶる】転職後も有効
Lv10【キアリー】
Lv13【ボミオス】
Lv13【おたからさがし】
Lv15【ジバリア】
Lv16【ピオリム】
Lv17【すばやさ】+30転職後も有効
Lv23【きようさ】+20転職後も有効
Lv27【バナナトラップ】
Lv30【ジバリカ】
Lv30【オート盗む】(特性)
Lv34すばやさ+30転職後も有効
Lv39【メガボンバー】
Lv40【メダパニ】
Lv41すばやさ+30転職後も有効
Lv50【しんだふり】転職後も有効
Lv55すばやさ+30
Lv60きようさ+30
Lv65【ギガボンバー】
クエスト【お宝ハンター】必殺技
Ver.2で習得可能
Lv71ぬすむ成功率アップ
Lv74【サプライズラッシュ】
Lv77【テンション轟奪拳】
Lv80特技と必殺の威力+20
Lv83特技の会心率+1.2%
Lv86被ダメージ10軽減
Lv89身かわし率+1.2%
Lv92【たまに再行動】
Lv95【テンション】維持

Lv41まで育てることですばやさを90、きようさを20底上げできる。
 
職業クエスト
受注場所は【岳都ガタラ】。Lvは受注条件

解説

序盤はツメを装備して【タイガークロー】を習得すればなかなかの火力を出せるし、ホイミも使えるためそこそこ便利。なにより武闘家のスキルポイントも合わせて【ライガークラッシュ】を早期に習得できれば序盤がかなり楽になる。
みやぶるを覚えるには必須なので、モンスターリストを埋めたい場合は手間を減らす意味でも早めに転職して覚えておきたい。
盗む役としては他に【ダストン】が居るが、盗み役は複数いても困らないのでドロップ素材の乱獲などの際は二人でぬすむやおたからハンターなどを連発することになる。

DQ10オンライン

金策やアクセサリー狩りには必須の職業となっている。
詳しくはこちらを参照。
また、DQ3のイメージイラストを再現した装備として【はやてのベスト】セット、【チェイサーレザーセット】が登場している。

DQ11

パーティーキャラでは【カミュ】が該当する。
素早さときようさが高いのは共通しており、【ぬすむ】とお宝ハンターはあるが、とうぞくのはなやレミラーマは取得しない。ホイミも覚えないので、ヤンガス~DQ10頃の盗賊系イメージが強いと違和感を抱いたかもしれない。
その代わり【分身】【二刀の極意】といった強力な特技を取得したりと、アタッカーの地位を確立している。
みりょく(かっこよさ)は最低クラスからは脱却したものの、平均未満にとどまる。

DQ11S

カミュがとうぞくのはなを修得するようになった。

キャラバンハート

解説

モンスターのサポート役に特化したCHの盗賊は「盗む」専門キャラと化した。
戦闘時の能力は「敵のアイテムを盗む」一択である。
もちろんランクが上がるごとに盗みの成功率も高まり、究極連携ならほぼ確実に盗めるようになる。
それ以外に移動時のコマンドで、インパス・タカのめ・レミラーマなどの多彩なサポート技を使いこなす。
またフィールド上のランダムイベントでは所持金を盗もうとする盗賊の罠を見ぬいて回避したり、寄付と称して金をだまし取ろうとするニセの僧侶を、犯罪に詳しい盗賊の視点から見破ったりといったイベントが発生。
宝を手に入れるだけでなく、それを奪い取られることもないようにキャラバンを支えてくれる。
もう一つの利点として、盗賊がキャラバンに加入するとベースキャンプ内で預かり所を開く。
オーブを大量に集めなければならない後半、アイテム枠を確保してくれる預かり所はありがたい存在になるだろう。
ストーリー本編中で仲間にできるのはルプガナの【ゲッツ】と、アレフガルド沼地の洞窟にいる【ドギー】?
 

ランクランク名戦闘特技特殊効果
1盗賊ぬすむ(敵のアイテムを奪う)インパス
2大盗賊かすめとる(敵のアイテムをランク1より確実に奪う)インパス・タカのめ
3マスター盗賊うばいさる(敵のアイテムをランク2より確実に奪う)インパス・タカのめ・レミラーマ

シアトリズム

【ドワーフ】の初期職業。転職に悟りが不要な基本職の一つ。
武器は短剣とツメ。専用スキル「おたから」でアイテムが出やすくなる。

ヒーローズ2

転職解放直後から解放されている下級職の一つ。
ステータスが軒並み低いが、唯一【きようさ】がずば抜けた高さを持つ。
 
アップデートにより弓の性能が大幅に上昇した事で高いきようさと【バイキルト】【ちからのゆびわ】を併用する事で充分な火力が出せる様になった。
固有スキルは【やくそう】【まほうのせいすい】のドロップ率アップだが、正直空気。
高いきようさとそれに伴う会心率の高さを発揮する為にも手数にすぐれ、敵の弱点を狙い撃てる弓との相性が良い。
爪も装備出来るが、爪を装備するなら【武闘家】なり【バトルマスター】なりが居るので盗賊で使う意味は薄い。
とはいえ、盗賊自体が中途半端気味である問題点は相変わらず。
盗賊で戦う場合【きじゅつしのオーブ】を始め、少しでも会心率に高めた構成にしたい所。【バイキルト】【ちからのゆびわ】もセットで。
とにかく会心が出るか否か、ここにかかっている。ある意味運ゲーである。
 
この【盗賊】をレベル20にし、【ダラル王】討伐後、【とうぞくのかぎ】を入手する為のクエスト12「盗みの道を極めし者よ」が出来る様になる。
今作は宝箱の大半がカギ付きであり、カギが無ければ開通しない道などもある為、受けられる様になったらすぐに受けてクリアしておくといい。

呪文・特技

装備可能な武器はツメ・ムチ・弓。

  • ツメ
    操作性はアリーナとほぼ同じ。
  • ムチ
    操作性はゼシカとほぼ同じ。

  • 操作性はククールとほぼ同じ。

トレジャーズ

お宝に【盗賊の像(III)その1】【盗賊の像(III)その2】が登場。

いたストSP

スフィアバトルの職業として登場している。
移動妨害や直接Gを奪う攻撃に長ける。
【バシルーラ】【くちぶえ】は相手の場所を移動させることができる。
マーク集めやレベルアップを妨害したり、独占した島に引きずり込んだりと終始役に立つが、タイミング次第では逆に相手を助けることにもなりえるのできちんと使いどころを見定めていきたい。
【あしばらい】【すいめんげり】はダイスの目の操作ができるので、自分の高額物件に突っ込ませたりワープに落とし込んだりといった悪質な妨害が可能。
ポイズンやサンダー等は相手のお金を直接消すことができる。ラムウやとうぞくのカマなどはお金をそのままもらうことができるので、うまく使えば逆転を狙える。
 
移動妨害に特化しているので【ロンダルキア】のような移動に時間のかかるマップや、ゴールドソーサーのような離れ小島のあるマップに滅法強い。逆に【トロデーン城】のような狭いマップや、ミッドガルのような進路転換がプラスに働きやすいマップは苦手。

ライバルズ

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて追加された職業で、初期リーダーは【カミュ】。真2弾ではアナザーリーダーとして【ゲルダ】が登場した。
専用カードには「低コストで敵を少し傷つけるカード」(ex.【シーブスナイフ】)と「ダメージを負っている敵に強いカード」(ex.【アサシンアタック】)が多く、その2種を組み合わせることで効果を発揮する。その他、手札を捨てるカード(ex.【メダルにゃん】)と手札を捨てることで効果を発揮するカード(ex.【アフロのドン・モグーラ】)も多かった。
また、敵のカードをコピーして拝借する(ex.【やみのとうぞく】)という盗賊らしいプレイも可能で、そちらとのシナジーも奇襲性と相まって強力だった。

ライバルズエース

真2弾カードパック「そして伝説は高らかに」にて3の女盗賊が実装。盗賊専用のスーパーレア。
「疾風の女盗賊カードパック」では男盗賊も入手可能で、性能はどちらも同じ。

7/3/3 冒険者
ステルス 味方ヒーローのレベルの数分、手札にあるこのカードのコスト-1
召喚時:相手のデッキのランダムなカードと同じカード1枚を手札に加える

伝説の勇者と組めば、標準以上のスタッツで相手からカードを拝借できる。
ステルス持ちなのも密かな利点で、相手に干渉されにくい戦いが可能だ。

ウォーク

サービス開始時からある基本職のうちの1つ。対応するモンスターのこころの色は青。
今作では盗みに関する能力はなく補助もできる素早いアタッカーという立ち位置でしかない。
得意武器は短剣・爪・ブーメラン。

ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王

若い頃の【レイラ】は僧侶でありながら盗賊のスキルも持っており、影女として恐れられていた。
盗みはしておらず、くノ一のような素早い身のこなしで戦う。

紋章を継ぐもの

主人公の【アロス】【鷹の師団】という盗賊団に育てられており、物語開始当初はここに属していた。

余談

一般的に「盗賊」と呼ぶ場合は、ある程度の規模で徒党を組んで盗みを働く集団を指す場合が多い。山にいれば【山賊】、海なら【海賊】になり、都市で垢抜けたイメージの者を怪盗と呼ぶこともある。
単独犯、あるいは2~3人の規模で物を盗むだけあればただの泥棒と呼ぶほうが馴染みがあるだろう。
なお、現実世界の盗賊は単に窃盗行為だけでなく、集団の武力を背景に強盗や恐喝、破壊行為も行うことが多い。ロトの紋章の続編・紋章を継ぐものに登場する【鷹の師団】が本来のイメージに近い。
シーフ(thief)の訳語に「泥棒」や「盗人」を当ててしまうと正義の集団のメンバーにふさわしくないということで、石川五右衛門など義賊のイメージのある「盗賊」を当てたのだろう。ちなみに一般的な盗賊のニュアンスに近い英語はどちらかといえば「bandit」である。
ドラクエでの採用以前からファイアーエムブレムシリーズなど国産ファンタジーでは割と使われる職業である。ちなみにFFシリーズの職業(ジョブ)名ではごく一部を除いて基本的にそのまま英語名の「シーフ」が採用されている。
 
正義のアウトローと言えば響きはいいが、民衆が貴族や領主の圧政に苦しんだ中世や、官憲の権威が地に落ちた戦争後のような世界観だから成り立つ話であって、仮に現在の日本のような民主主義の法治国家であれば端的には犯罪者集団である。治世や統治者への不信・不満の対としてもてはやされるバロメーターのような存在とも言えよう。
ちなみにシリーズに登場する盗賊と呼ばれるキャラは【カンダタ】とDQ8の【ゲルダ】を除いてあまり徒党を組んでおらず、だいたいは単独犯もしくはせいぜいコンビ泥棒である。
【カミュ】は元々【クレイモラン城下町】付近のバイキングに属していたが、トレジャーズのオープニングからすると兄妹共に幼少期は半ば捕らわれ半ば養われる立場であり、そこから脱走して単独犯になってから「盗賊」を名乗ったようだ。
 
TRPGの影響が残る古いコンピュータゲームにおいては、盗賊というプレイヤーキャラクターは宝箱の鍵開けや機械仕掛けの罠の排除といった、「ダンジョン探索において活躍する職業」として設定される事が多い。
また、現実のダンジョンと言える【ピラミッド】などの古墳が盗掘・破壊にさらされてきた事は有名である。現代でこそ著名な古墳は国や企業がバックアップして管理・発掘する経済活動が定着したため盗掘は下火になった(割に合わなくなった)ものの、歴史的に見ればそれはまだまだ浅く、むしろ国家側が盗掘同然の発掘・略奪を行った時代も短くない。良く言い換えれば、古墳に眠る遺物へのロマンは前時代の盗賊達の副産的功績とも言える。
 
殊にRPG草創期の立役者であるウィザードリィシリーズなどは迷宮を探索してアイテムを得るゲームコンセプトが強く、全編を通して盗賊系能力が重要視された。盗掘のカタルシスがゲーム性に繋げられ、ドラクエにおいても鍵開けや罠の排除はイベントアイテムやダンジョンギミックとして取り入れられたわけだが、こういった設定の名残は「盗賊が覚える、マップ探索に便利な呪文や特技」として現在でも残っている。