【ボトク】

Last-modified: 2023-03-16 (木) 18:36:20

概要

DQ7に登場する【ボス級モンスター】で、戦闘時のグラフィックは【だいまどう】(リメイク版では【あんこくまどう】)の使い回し。
名前は「冒涜」からだろうか。生き残った神父を魔物の姿に変え、自分は神父の姿に成りすまして神を冒涜しているのだから。
英語版での名前はPS版ではBotok、3DS版ではGasputin。"怪僧"ラスプーチンから……?

DQ7

過去の【レブレサック】シナリオに登場するボス。
自ら「魔王さまの配下」を名乗る魔物で、部下に発生させた霧でレブレサックの村を包み、一帯を封印していた。
【魔物の岩山】におり、霧の原因究明のために山へ足を運んできた村一番の強者の男や【ルカス】の両親、神父の内、神父をのぞく3人を殺害。
その後、「自らの姿を魔物に変えるなら、お前が生きている限りは村人に手を出さない」という取り引きを神父に提示し、神父がその取り引きに応じておぞましい魔物の姿となった後は、代わりに自らの姿を神父のモノへと変えていた。
結果、神父は魔物の姿となって村に戻ることになり、それがこの村を狂わせるきっかけとなった。
 
一応、神父との約束を違えるつもりはなく、自ら村に赴き人を襲うことはしなかった。
だが、それはあくまで「"神父が生きている間"一切手出ししない」という約束を守ることで、魔物の姿となった神父を自分が守ろうとした村人たちの手で殺させて神父に深い絶望を味わわせ、さらに村人達に自分たちの行いが神父の死と魔物の侵攻を招いた事を突き付けてより深い絶望を味わわせるという計画に基づくものにすぎない。
その気になれば村人などいつでも殺せる立場にありながら、相当エグい謀略を練る小賢しい魔物といえよう。
この時はまだ村に女神像があったので、こうするしかなかったのかもしれないが。
ちなみに主人公がこの時代にきた直後、【フォレストガード】達が「人間を殺すと神父に怒られる」という趣旨の話をしている。
 
撃破すると「チクショウ、人間如きに。神父が殺されるはずだったのに」と弱弱しく言葉を残して消滅する。本来なら村人達を軽く皆殺しにできるだけの力がありながら陰湿な手段を用いた結果、主人公達に倒されてしまうという皮肉な結果となった。
ちなみに霧を生み出していた配下の【ブタあくま】達はボトクの死に呆然とし、「俺達は霧を作るしかできない か弱い魔物なんだ!」「もう霧で世界を封印しないから」「たすけてーっ!」と命乞いをした挙句、全員逃げ去ってしまう。

戦闘

事の真相が判明したところで戦うこととなる。周りに手下らしきモンスターがいるが、戦闘に加わることはない。
完全2回行動かつ3段階ローテーションで行動し、行動パターンは以下の通りとなっている。

通常攻撃 or 猛毒の霧通常攻撃 or マホトーン通常攻撃 or ベホイミ(繰り返し)

また、HPが最も低いキャラクターを集中攻撃する特性も持っている。
 
だが、Disc1終盤のボスのくせに攻撃力はたったの155しかなく、中盤のボスである【グラコス】(165)や【ギガミュータント】(160)よりも非力。
【ヘルバオムのねっこ】より3高いだけの攻撃力では明らかに力不足だ。
戦闘前にルカスを殴るが、戦闘後ルカスは何事も無かったかのようにぴんぴんしていることからも彼の打撃の弱さが伺える。
一応、完全2回行動である事や彼らよりHPが高い事を考慮すれば、グラコスやギガミュータントに完全に負けているわけではないのだが、5つも前のエリアのボスと同程度の強さしかないという時点で、ボトクの弱さを物語るには十分であると言える。
 
終盤のボスでありながら直接的な攻撃手段は通常攻撃しかなく、その通常攻撃は一度決めた相手にのみ仕掛け続ける。
つまり、HPが最も低いキャラクターにスカラをかけ、祝福の杖などで回復し続ければ楽勝だということになる。
笑わせ師の【ぼけ】を習得していれば、スカラさえ必要なく完全に無効化してしまうことも可能。
だいまどう(あんこくまどう)と同じグラフィックでありながら使う呪文はマホトーンとベホイミくらい。
猛毒状態にされた上でキアリーを封じられるのは厄介といえば厄介だが、それで全滅にまで追い込まれることはまずないだろう。
その行動パターンも【ヘルバオム】の二番煎じで、攻撃力もやっぱりヘルバオム(180)以下と救いが無い。
 
ちなみに、例え無対策で戦闘に突入してしまった場合でも、メルビンに【におうだち】をさせればそれだけで有効な対抗策となる(マホトーンも一身に引き受けてくれるため、呪文を封じられることもなくなる)。
さらに言うと、事前の予備知識が無い初見プレイで戦っても、数ターンすればあからさまな集中攻撃に気づくだろうし、仮に気づかなくても基本的にダメージを食らうのは1人だけである以上は、回復が追い付かないという事態にはならないだろう。
 
頭が良いので、こちらの守備力が310以上になると、打撃は効果がないと判断し、猛毒の霧、マホトーン、ベホイミの優先度を上げる。
ちなみに通常は肩に乗っているドラゴンを飛ばして攻撃してくるが、打撃も猛毒もマホトーンもベホイミも必要ないと判断した時はツメで攻撃してくる。
これはすべての行動が無意味と判断された際に選択される通常攻撃に、ツメを用いた攻撃モーションがあてられているためと思われる。
 
ボスとしては明らかに弱いのだが、回避率はメタルスライム並みと非常に高く、攻撃をよくかわす。
そのため戦闘が間延びしやすく、戦闘前のセリフもやたら長い上に、PS版では2回話しかけないと戦闘にならないなど、遅延行為が目立つ。
まあ彼の目的を考えると妥当かもしれない。主人公たちが手間取れば手間取るほど、神父が殺される確率は高くなっていくのだから。
例え自分が倒されて封印が解けて平和になったとしても、レブレサックの住民たちが神父を殺してしまえば、彼らに多大なる罪悪感を植え付けることはできる。
「集中攻撃をする」のと「呪文を封印したうえで猛毒でじわじわと苦しめる」という戦術は、彼の卑劣な性格を表していると言えよう。
 
DQ7最強とも謳われる【ヘルクラウダー】の次に戦うことになるボスということもあり弱いボスとして認識されているが、コイツは戦闘よりストーリー上での存在感が大きい気がする。
さしずめ戦闘力はダメダメだが、ストーリー上での策略に優れたボスと言えるだろう。
 
なお、弱さでいうならこの次のストーリーで戦う【バリクナジャ】も同様に弱い。
一応攻撃能力ではボトクよりはマシだが、あちらは搦め手を使わない分むしろボトクより戦いやすいかも知れない。

小説版

自ら魔王の配下を名乗るボスの中でも特に知略に長けるような行動を取っていたためか、小説版では魔界導師の肩書きを持つ魔王の片腕という大役ポジションに大抜擢された。
原作ではオルゴ・デミーラに直属の部下に相当するキャラがいないため、物語上英断と言えるだろう。
その名を聞くだけで【メルビン】が警戒を強めるほどの大幹部である。
過去の【マーディラス】における【メディルの使い】の役目も掻っ攫い、さらに【クリスタルパレス】の神官長【ネビラ】の正体までコイツ。その上【ギガミュータント】もボトクの半身である(ただし肝心のレブレサックのエピソードはカットされている)。
最終決戦直前に【ダークパレス】で主人公パーティーと対峙する。
本来の出番であるレブレサックのエピソードが削られたと言うのに、出番がなくなるどころかむしろ増え、読者の記憶にも残るであろう狡猾な悪役となっている。
ちなみにオルゴ・デミーラから「人間のを与えられた」ことでネビラの姿を取っている。

ドラけし!

DQ7イベント「魔王オルゴ・デミーラの復活」で登場。色はリメイク版と同じ。
ストーリーでは1~5話で原作通りの出番で、4話をクリアして手に入る黄の石版を使うと戦うことができ、これを倒すことが5話クリアの条件である。

ドラ消しはバトケシ!の報酬で入手可能。星3の青属性で、スキルはベホイミ。
更に当イベントのバトケシ!で獲得ポイントアップ・中。

その後は9イベント「光の竜グレイナルと闇の竜バルボロス」中盤で手に入る「うす暗き影の地図」で登場。
本来9には居ないはずなのに…