【マシンマスター】

Last-modified: 2022-07-13 (水) 06:53:35

DQ7

【からくり兵団拠点】【ボス級モンスター】。見た目は【まどう兵】【さんぞくマージ】の色違い。
英語版での名前はPS版ではMachinoid(「機械」machine+接尾辞-oid 「機械のようなもの」といった意味。)、3DS版ではTinpot Dictator(「安っぽい/尖った 独裁者」)。
魔王から授かった【からくり兵】の軍勢を使役してフォロッドに侵攻・制圧しようとしていた。
やたらとテンションが高く、戦闘前の会話では語尾を伸ばした高圧的な口調で話す。
 
鉄球をぶん回すビジュアルからはいかにもパワフルそうな感じがするが攻撃力は低く、また厄介な特技があるわけでもないので所詮は前座。
ということで【強化攻撃】も脅威ではなく、ルカニを唱えて援護したり、からくり兵を呼んだりと一応の指揮官らしさを見せてくれるものの、とりあえずマヌーサでもかけてしまおう。
 
行動はローテーションで、仲間を呼ぶ→通常攻撃or武器を振り回すorルカニ→仲間を呼ぶ→以降は通常攻撃or武器を振り回すorルカニ。仲間呼びは2回までなのでからくり兵から先に始末してしまおう。
 
倒すと「魔王の命令など知ったことか」とヤケを起こして切り札である【デスマシーン】を起動させるが、自身はそのデスマシーンに潰されて死亡という無様な最期を遂げた。
こいつに苦戦するようではデスマシーン戦はきついと言ってもいいだろう。
 
こいつといい【タイムマスター】といい、【グランドマスター】【ダークマスター】といい、「マスター」を名乗るボスはどうにも扱いが良くない傾向にある。

漫画版

漫画【ドラゴンクエスト エデンの戦士たち】では、原作での設定があまりなかった彼のバックボーンなどが追加されている。その影響でゲームとはだいぶ印象の違う敵役となっている。
 
元々は人間の科学者で本名を【ロイド】といい、かつては【ゼボット】の助手友人でもある人物だった。
ゼボットと共にからくりの研究をしており、その傍らには常に【エリー】がいた。
エリーとゼボットが相思相愛だったことを知っていたが、彼もまたエリーのことを愛していた。
 
だが、ゼボットとロイドでは研究の理論が一致していなかった。
ゼボットはあくまでもからくりは人を模するもので魂の器ではないという意見に対して、ロイドはからくりが第二の生命だと考えていたのだ。
ゼボットが意見を取り入れないため研究が行き詰まっていると考えていたロイドは、エリーとの会話から「からくりに人の命を吹き込めばいい」という結論に達し、エリーを被験体として研究を行うも失敗。共振装置の誤作動によりエリーを亡くしてしまった。
失意のロイドは研究所を去り、その後魔王に唆されて部下となった。
そして魔王の力を借り、からくり兵を作り上げたのである。
 
からくり兵を作り上げたものの、彼の本当の目的はエリーを蘇らせること。
そこで人型のからくりにエリーの妹である【マリア】の魂を吹き込むことでエリーを蘇らせたが、復活したエリーに自分を愛していたからではなく「誰かに自分の理論を認めてもらいたかった」という欲求だったことを言い当てられたことで自棄になり魔人化。そこへ駆けつけたアルスと対峙することになる。
 
魔人化して鉄球を振り回すほどの腕力は得たものの、元々戦いの素人であり、まともにアルス達と戦うことができなかった。
そしてアルスはロイドを説得しようとするが、逆にロイドがアルスを捉えて殺そうとする。だがロイドは自身を止めようとしたエリーによって致命傷を負わされて倒れることになる。
そして、「からくりは魂の器ではないが魂は宿る」ことだけは実証したが、ゼボットの信頼やエリーの愛を手に入れることができなかったと敗北を認めた。
 
そんなロイドを「人に認めてもらいたかっただけだから悪い人ではない」とアルスは助けようとしたが、最後は【メディルの使い】から用済み扱いされデスマシーンが作動、デスマシーンが降ってきた時の瓦礫に潰され命を落としてしまう。最初から最後まで悲劇的な人物であったと言えるだろう。

小説版

小説版では概ね原作通り...なのだが、ゲームでのデスマシーンの前座扱い的な所がさらに悪化。お喋り好きが高じて自己紹介をしてるうちに主人公達に不意打ちをくらいあっさりやられてしまう。合掌。