【ヤス船長】

Last-modified: 2024-02-17 (土) 17:17:10

ビルダーズ2

語尾に「~でヤス」とつく口調が特徴の【商人】
今作のNPC商人は緑色の服と帽子をかぶった汎用キャラモデルなのに対して、この人だけはターバンにチョッキ、タラコ唇に髭ヅラで太っちょという独自の外見。服装はDQ3の【商人】や、旅商人キャラクターのイメージに近い。
名乗ったり呼ばれたりするシーンが無いため本名は不明。
本作には「船長」と呼ばれるキャラクターが2人存在するのだが、残念ながら劇中で二人が出会うことはない。おまけに二人とも「船長」としか呼ばれないので、当大辞典では区別のため、こちらの船長には【かんごく島】のエピソードでその口調から【スライハルト】につけられた「ヤス船長」の通称を使用する。
もう一人の船長の方はこちら
  
覚えの無い航路に乗ってしまい迷う中、たまたま見つけて立ち寄ったからっぽ島で、別の島に行く手段をさがしていた主人公達と出会う。
儲け話の匂いがするという理由でお抱え船長に名乗りを上げ、素材や人材を探す旅や交易に力を貸してくれる。
【モンゾーラ島】での冒険を始めた直後は周囲の海域を調べてきてくれたり、冒険を終えて初めてからっぽ島に帰還して以降は主人公達のために、【そざい島】への航路を【ビルダーハート】と引き換えにビルドしてくれたり、各島々で友好を得た人々の手紙をせっせと送り届けたりしてくれる。
世界中を旅していた商人だったのか、【ザハン】【ペルポイ】といった地名を挙げており、からっぽ島や冒険で訪れる島にはそれらと違った雰囲気を感じているようだ。
 
主人公と同じく、本作の世界では数少ない現実世界側の人間であり、主人公達がからっぽ島の素材不足について相談していた所に都合良く現れている事から、計画進行のため黒幕によって幻の世界に引っぱり込まれた被害者の一人では?という推測も。
たった一人で未知の世界に放り込まれ、魔物に襲われ船ごと拿捕される、寝ていただけなのに死体置き場に捨てられる、下水に浸かって脱獄、出所パーティーでは何故かハブられる、挙句に今いる世界が消失しかかるなど、はたから見ると色々と気の毒な脇役の三枚目だが、各島を繋ぐ「航路ビルダー」を名乗るようになった彼も、冒険には欠かせない仲間の一人である。
 
普段は船の前に待機しており、仲間として連れ歩くことはできないが、かんごく島脱獄時にはNPCとしてパーティに加わる。
その時限定で戦闘にも参加。武器は素手のみのため(ビルダーズシリーズでは人間キャラに「ちから」などの基礎ステータスが存在せず、武器の性能で攻撃力が決まる仕様のため)敵に与えるダメージ量はあまり大きくはないが、かんごく島では全員ほぼ丸腰で行動しなければならないため、彼の攻撃力も立派な戦力になる。
 
エンディングの直前に話しかけると、現実世界に平和をもたらしたロトの三勇者はシドーや主人公、ルルみたいな三人だったのではないかという話を聞くことができる。
本作はDQ2の物語をテーマにした作品であり、戦闘特化の破壊神である少年シドーに、破壊も創造も幅広くこなし即死攻撃【どくばり】蘇生【ベッド】での救護、魔法兵器や男女の切り替えまで幅広くこなすビルダーである主人公、戦闘には参加しないがビルドを手伝い父を教団に殺された過去を持つお姫様然とした【ルル】と、本作のメインキャラクターたちはDQ2本編の【ローレシアの王子】【サマルトリアの王子】【ムーンブルクの王女】を意識して開発されていたことが窺える。
ヤス船長も直接の面識は無いようだが、本作世界のロトの三勇者も彼らのようにお互いを思い遣りながら冒険を進めていたのかもしれない。