【船長】

Last-modified: 2024-03-27 (水) 08:31:58

概要

【船】を運航するにあたっての責任者。船員たちをまとめる役割も持つ。
ナンバリングタイトルではDQ4の【ハバリア】から【エンドール】行きの【定期船】で登場するのが初。
DQ5では幼年時代冒頭での船(リメイク版では【ストレンジャー号】)にて、専用のグラフィックで登場している。
この他にはDQ10のVer.2の【グランドタイタス号】【エイブラム船長】などが登場している。
 
船長を名乗るモンスターとしては【ゆうれいせんちょう】【キャプテンクック】がいる。
 
以下、本ページではビルダーズ2で登場する船長について取り扱う。

ビルダーズ2

【ハーゴン教団】所属の【アンデッドマン】であり、【ハーゴン教団の船】の船長を勤める。
同作には【ヤス船長】という別の船長も登場する。ストーリー上で2人の船長が出会うことは無かったが、最終アップデートにてついに顔を合わせられるようになる。
ハーゴンが倒された後も教義に従って活動を続けていた残党一派の構成員で、彼らがメルキドの【ビルダー】見習いである【主人公(ビルダーズ2)】を誘拐してきた所から今作のストーリーは始まる。
 
破壊を信奉する教団の教えに則り、創造を担うビルダーは殺すなどと言って主人公を牢から連れ出すものの、餞別に【こんぶ】をくれる事で食料アイテムの使い方を教え、命令だと言ってブロックの取り扱い作業を指示してくる。敵であり魔物ながら、いわゆる序盤のチュートリアル担当でもあり、プレイヤーは彼と乗組員達の命令する作業を進めることで基本操作を覚えていくことになる。
 
メンバーの魔物自身が「平和ボケ」だと言うように、教団が崩壊して久しいからか船上の魔物達はどこか全体的に毒気が抜けている。
この船長に至ってはチュートリアル中に船から海に落ちたり、【がいこつ】との戦闘練習で力尽きたりすると助けてくれる。
しまいには主人公の働きっぷりが気に入ったから殺すのは止めて奴隷として飼ってやろうなどと言いだし、船が嵐に襲われた際は船倉に隠れるよう促したり、激しい揺れで倒れた主人公を気遣ったりもする。
そんな矢先に船が岩にぶつかって損傷し、主人公に船の補強を頼むも船底に大穴が空いてしまうが、それでも船長は 

「うおぉおおおおおーーー!
ビルダァアアアアアアアアーーーーッ!

と叫びつつ前に出てガードのモーションを取り、流れ込む海水から主人公を庇うなど、どうにも他人を放っておけない性格のようだ。
なんかこの船長、ただただいい奴。もはや毒気がどうこうのレベルではないように見える。
ちなみに、船倉に駆け込んだイベントの後にデッキに戻って海に落ちると、

「おっ おい ビルダー!
ななな なにをやってやがるッ!

という専用のセリフとなり、直後に主人公は船倉内で起き上がる。位置からして、空いた穴を通して船倉内に流されたようだ。
結局、船は海の藻屑となってしまい、投げ出された主人公はもう一人の生存者と共に【からっぽ島】に漂着する。
漂着地点には、他の捕まっていた他の人間達や恐らくは乗組員と思われる【スライム】水死体になって転がっており、辺りには船の残骸だらけという状況。船長も船と運命を共にしたかに思われた…。
 
しかし、ストーリー終盤に訪れる約束の地から脱出する【箱舟】?の船長役を探す中、「変わり者の魔物」がいるという情報を得て向かった先で壊れた奴隷船を見つけ、この船長と再会することとなる。
主人公の事を本気で心配していたようで、喜びの言葉とともに再会祝いのこんぶをくれる。
船が難破し、破壊天体シドーに流れ着いてからは短いながらも主人公と過ごした時間やモノづくりの様子を思い出し、破壊の教義を捨てて自力で船を修理することを決意したため、周囲から「変わり者」と見られていたようだ。
 
船長自身もこんぶが好物らしく、【破壊神のウデ】に襲撃された際にもこんぶをくれるのだが、オープニングの船上では「殺す前の餞別」と言っていたこんぶが「人生最後の食事にならないように」と反対のことを言って渡されるあたりに、主人公と船長、双方の境遇と心境の変化が出ているのだろう。
モノづくりが本当に楽しいものだと理解した彼は、箱舟の船長として必要とされている事も合わせて、破壊の教義を捨てることにしりごみする他の魔物達よりもさっぱりと仲間に加わってくれる。
奴隷としてではなく仲間として接してくれるあたりも双方の成長が見て取れる。
 
エンディング後の消息については、箱舟で他の魔物たちとともに無事に破壊天体からの脱出に成功したものの、次元のはざまにひっかかって身動きが取れなくなってしまっている、ということがボトルメッセージで分かるのみ。
接触は断たれてしまったが、主人公と共に揃えた箱舟の設備のおかげで、同乗する約束の地出身の魔物たちとはそれなりに楽しくやっているらしい。
 
ビルダーズ2の舞台の中では数少ない、現実側の世界の住人でもある。本作では幻の世界で生まれた人間や魔物が登場人物のほぼすべてを占め、これに該当しないのは主人公と【ルル】【シドー】、ヤス船長、【モンばあ】、そして幻の世界の創造主のみ。
主人公たちより前に偶然迷い込んだと思われるモンばあは特殊な例だが、シドーを除けば魔物側の漂流者は彼のみ。また、黒幕に必要とされていたのはビルダーだけなので、船長が幻の世界に流れ着き、箱舟による脱出に貢献できたのは偶然であり幸運であったことになる。
 
ちなみに、PS4版で各章クリア時に入手できるトロフィーのアイコンには、それぞれの島でのメインキャラクターが描かれているのだが、おそらく最初に獲得するであろうプロローグクリアのトロフィーには、この船長と思わしきアンデッドマンが描かれている。
相棒のシドーより先にいろいろとお世話になるという意味では彼もまたメインキャラクターの一人と言える。
 
ゲーム本編では破壊天体シドーで別れ、一通の手紙が届いたきりであったが、船長たちに関する要望はゲーム発売後も多く寄せられており、新納Dも「船長たちはなんとかしたい」と発言していた。
結果としてアップデートによってエンディング後に 【ソフィ】【ミト】が彼らに関わる会話をするようになり、8/20の最終アップデートでショートストーリーが追加され、ついに主人公と再会できることになった。
 
【そざい島】のチェックリストを全て埋め、12種類の素材無限化が完了した後に【ポスト】に届く手紙に書いてあるパスワードを【かいたく島】生成時に入力すると、箱舟が漂着したかいたく島に行くことが出来るようになり、そこで船長たちとの再会を果たすことが出来る。
話によると、破壊天体シドーで主人公たちと別れた後も箱舟と共に大冒険を繰り広げていたらしく、その際には挫けそうな仲間を励ましたりといった漢らしい一面を見せていたらしい。
これらのストーリーは作中で全く触れられることは無いが、今後他のゲームで触れられたりするだろうか。
久しぶりに主人公と巡り合えた際には、再会を祝してやはりこんぶをなんと30個もくれる。【メタッツ】との会話から、こんぶを主人公の好物と認識しているようだ。
 
上記のイベントを見た後で、からっぽ島の島民として招待することもできる。建築・戦闘が可能。他のモンスター同様に食事は必要としないが、風呂があれば入浴する。
話を聞くと、お抱えのヤス船長を羨ましがったり、少年シドーに妬いたりしている模様。また、たまに少年シドーと同じ台詞(台詞が固定されていた頃の台詞)と共にこんぶをくれることも。

ライバルズ

ビルダーズ2がモチーフの第10弾カードパック「破壊と創造のフロンティア」にて実装。盗賊専用のスーパーレア。

2/2/3 ゾンビ系
召喚時&手札から捨てた時:味方リーダーのHPを2回復する

同パックでは手札からカードを捨てる効果や捨てる時に効果が発動するものが多く登場したが、船長は効果発動時にこんぶで回復させてくれるので捨てても無駄にならない。
もちろん普通に召喚しても効果は発動する。
ライバルズは全体的に回復手段に乏しいためありがたく頂こう。
 
ビルダーズ出身のキャラでは珍しく建物とシナジーを持っていない。まだ主人公がビルダーとしての才能を発揮する前だからだろうか。まぁ難破船を直そうと努力したが報われなかった事も考えるとつけようがなかった可能性もある…かもしれない。