【ライフコッド村長】

Last-modified: 2024-02-11 (日) 03:20:59

DQ6

【ライフコッド】【村長】【ジュディ】という娘がいる。
英語版ではSpindellという名前が付けられた。
 
主人公は夢の世界のライフコッドで彼の依頼を受けて麓の【シエーナ】の村(リメイク版では【マルシェ】)まで「お使い」に行く事で冒険の旅が始まる。その後主人公は一旦【せいれいのかんむり】を受け取って帰還し、村祭りにも参加するが、精霊のお告げを目の当たりにした事で主人公には重要な使命があるのかもしれないと考え、正式に旅に出る許可を与える。
その際【つうこうしょう】を渡す。
ちなみに、翌朝旅立つ前に村長に会いに行くと、「そういえば買い物のおつりをまだかえしてもらってなかったな」と不穏なことを言って、おつりを使い込んだであろうプレイヤーをヒヤリとさせるが、結局餞別としてくれることになる。
 
現実のライフコッドでも、【ターニア】の家に「兄」として居候している主人公(の片割れ)を他の村人(【ランド】を除く)同様温かく見守るが、魔物襲撃を受けた際に「○○○○(主人公の名)を探せ!」という魔物達の言葉を聞いた事で「お前(主人公)とは違う別の○○○○という者の事かも知れん。」と言いながらも
「わしが何を言いたいのか分かると思うが...わしの口からは言いたくない。そんな事を言ったらターニアと顔を合わせられなくなる。」
と、遠まわしに主人公に村を出て行って欲しいと告げる。主人公抜きで訪れると、村長は「○○○○のこと よろしく たのみもうすぞ。」と言っており、仲間たちに託して出て行ってもらおうと区切りをつけたものと考えられる。
主人公に何ら罪はない事を理解しつつも、村の安全のため断腸の思いで宣告したのだろう。
 
彼自身の苦悩は、その後夢の世界のライフコッドを訪れる事でよく分かる。夢の世界の村長は、自分が主人公を追い出したのではないかという思いに悩み、訪れた主人公に対して
「たしかに わしはお前に旅の許可をあたえたが それは出てゆけといったのじゃないぞ。もどりたければ いつでももどってきて いいんじゃぞ。」
とはっきり告げるのである。この言葉が村長の本心だと解釈した事で幾分救われたプレイヤーは多い事だろう。
ただ、旅の許可を与えたのは夢側の村長だけ(現実側は少しでもターニアのそばにいてやってほしい→魔物襲撃後は遠まわしに追い出す)なので、現実側の村長の意思が半ば反映されて、追い出したという意識が流れ込んだ結果このセリフになったとも取れる。なぜなら襲撃事件後、夢側の村人たちは現実側の事件を夢に見たり、それを意識したセリフを言い始めるからである。
だが、少なくとも夢側のライフコッドの村長の意思がそれ以上変化することは無かった。
 
その後、現実のライフコッドの方に再訪して村長に会うと、主人公を追い出すわけでもなく普通に迎えるが、「もう この村には 2度ともどってこないと思っていたぞ。」と言っており、すでに追放を完了させたような対応になっている。さらに、既に【レイドック王】の使いから主人公の「正体」を聞いているため「本来なら○○○○などと呼び捨てにしてはいかんのだろうな。」「ともかく○○○○は、もうこんな村に住むような人ではない。お父上によろしくな。」と、よそよそしい台詞になってしまっている。
この時点では彼以外の村人には主人公の正体は知られていないのだが、分かってしまった場合にどうなるかがはっきり予想が付くため、何ともやるせない台詞である(そしてエンディングではターニアの台詞でそれが的中する)。
エンディングでは、村人がレイドック城に行ったため、一人で村の留守番をしている。その際主人公には丁寧語で応対し、呼び方も「○○どの」となっている。
ちなみに「殿」の敬称はお侍さんの時代は目上の人に使っていたが現在は目上の人に使うのは完全にNG。ドラクエの世界観的にはOKなのだろう。
 
それはともかく、彼をはじめ現実のライフコッドの住人達が主人公の正体を知って態度が変わってしまうのは、主人公側としては寂しいが、大人としてはある意味当然ではある。
まして彼は村の長として村人達をまとめるべき立場…「村の顔」とも言えるもので、そんな人物が主人公が王族だと分かっていながら、過去の私情で気安く接しては村人に対して示しがつかない。
エンディングにしても、襲撃イベントの頃ならともかく、この頃の魔王討伐は主人公にとって「レイドック王子」としての「公務」ともいえる。プライベートならともかく公務として村に王子が来られたとなれば、村長が最敬礼で出迎えるのは当然なのである。
…寂しい所ではあるが。
 
わだかまりが解けるのはエンディング。「たとえ 城に もどっても ときどきは この村のことを 思いだしてくだされよ。」と言う辺りに、魔物の不安があった頃は複雑な心境を抱えていたことをうかがわせる。
主人公との立場や交流のカタチこそ変わってしまったが、今後はわだかまり無しに良好な関係を築く事を祈りたい。

漫画版

シエーナに精霊の冠を買うために旅立つボッツに、17歳になった事で何になりたいのか尋ねてくる。
「誰かを守れるくらい強くなりたい」と返事をしたボッツに対して、誰かを守れるようなやさしさを持つ者を「勇者」と呼ぶことを教え、「その夢を走って掴みなさい」と励ました。
ボッツが精霊の啓示を受け旅立つ際には、いつも通りを演じる村人や、涙をこらえてボッツを送り出すターニア、それぞれにボッツを送り出すランドとその父を遠くから見守り、すべての「ライフコッドの子供たち」に向けて、別れの悲しみを乗り越える事が大人への旅立ちだ、と心の中で語りかけた。