【ラダトーム城の老人】

Last-modified: 2023-02-05 (日) 23:00:40

DQ1~3

【ロトシリーズ】全てに登場する爺さん。
【ラダトーム】の城1階の壁を挟んですぐ東側におり、いつの時代も変わらず同じ位置に居るのが印象的。
彼に話しかけるとDQ1では【主人公】本人、DQ2~3ではパーティ全員の【MP】を全快にしてくれる。
「おお、勇者○○○○に光あれ!」という祝福の言葉が印象的(作品や機種によって、台詞は微妙に異なる)。
拠点に帰ればMPだけは無料で回復できるというシステムはウィザードリィの宿屋(HP回復は有料)に類似しており、それが参考になった可能性がある。
 
【呪文】【HP】を全快しておいてから彼に話しかければ【宿屋】を利用する必要が無くなるのだが、シリーズを通してラダトーム城下町の宿屋はかなり安いため、ほとんどの場合金を払って宿屋に泊まった方が手っ取り早い。
 
DQ1では開始地点がラダトーム城であることから、いきなりその姿を見ることができるため、「ラダトームに寄って途中経過をセーブしておこう(復活の呪文を聞いておこう)」なんて時、とりあえず回復だけしたい時に利用できる。
本作のラダトームは城と町が別のマップになっているので、町まで行かなくてすむ。
また、最序盤【どうのつるぎ】を手に入れるために、宿代をケチって金を貯める際には重宝する。特に序盤はモンスターからの報酬は1G2Gと小粒すぎて宿賃は最安値であるラダトームの6Gですら結構重いのだ。【ホイミ】さえあればタダで全回復できるというのはありがたい。
戦闘で使うには効力が弱すぎて頼りないホイミの価値は、この爺さんあってのものと言っても決して過言ではない。
以上の理由から一定の存在感はある。
 
しかし、DQ2と3ではある程度ストーリーが進んでから訪れる場所であり、この段階でラダトームの宿屋代すら節約したいほど金欠であるケースはほぼない。
ラダトームに入ると城の方から始まり、宿屋にいくのに少し歩かなければならないDQ2はともかく、たった4G(1人1G)で泊まれる町の宿屋の目の前から始まり、城下町を通り抜けなければ城にいけないDQ3ではほぼ使われない。
DQ2と3ではここの宿代すら払えないという事態に陥ることはまず有り得ない。
 
パーティ全員のMPを一度に全快してくれる力を持っているあたり、恐らくかなり高貴な賢者と思われるが、はっきりした正体は分かっていない。
3→1→2のいつの時代にも変わらず同じ所に居るというのも不思議。
DQ1やDQ2の人についてはDQ3の人の子孫なのかもしれないが、【たいようのいし】をやりとりする【老人】や城下町の【呪い】解いてくれる老人は何百年も生きているようだから、
この人も同一人物なのかもしれない。
 
なお【知られざる伝説】ではウーリーと名乗り、DQ2の老人のエピソードが収録されている。
DQ1の老人は賢者で、勇者とその力を信じる人々に祝福を与えていた。
そしてDQ2の老人ウーリーは、少年時代にその勇者と賢者を見つめていた。
ウーリーはDQ1の時代からDQ2の時代まで生きているほど長生きで物覚えもいいが、魔法の力は持っておらず、少年の日に見た賢者の真似をして「光あれ!」という言葉を口癖のように使っていた。
ある日ロンダルギアのほこらに住むという賢者の娘から、いずれ勇者が現れるので彼らに祝福を与えてほしいと頼まれる。
自分にはそんな力はないと断るが、あなたの中には計り知れない生命力があると告げ、気が付くと娘はウーリーの目の前から消えていた。
ラダトーム城に戻ったウーリーは、城門の前で三人の勇者と出会う。
彼らに賢者のように祝福を与えると、本当に少年時代に見た賢者の祝福のように、光が三人の体を包んだのであった。

BSDQ1

DQ1同様ゲーム上で主人公のMPを回復するだけでなく、ラジオドラマ連動イベントにも登場。主人公に助力すべく魔法の呪文を使ってくれる。
なお、本作のラジオドラマ内では「ラダトーム城の預言者」と呼ばれている。スタッフロールに配役記載がないため担当声優は不明。
 
第2話にて、老人がなんとも文字に起こしにくい謎の呪文を唱え続けると、主人公は【会心の一撃】を連発できるようになる。しかし魔力の消耗が激しい呪文なのか、はたまた年のせいなのか、しばらくすると老人は気絶して倒れ込んでしまい、呪文の効果も消えてしまう。
この際ラジオでは老人のうめき声が、ゲーム上では

*「ぬをををっっっっ!!
  がはっ!!

と、【断末魔】のようなセリフが表示され、とどめに例のMEも鳴るため、けっこう心臓に悪い。
 
第4話では「神よ!古き言い伝えの勇者に光あれ!」の肉声とともに【パルプンテ】を使う。この時は倒れることはなかった。

ゲームブック(DQ1・双葉社)

主人公がラダトーム城で情報集めをしている時に、それらしい人物に出会うが、主人公からは「こっちは情報が欲しいのに『おお勇者よ』しか言わない」と冷たく扱われる。いくらなんでも酷い扱いだ。
もっともゲームブックにMPは存在しないが、それ以外の役割も与えられなかった。