【レオパルド】

Last-modified: 2024-02-29 (木) 05:53:15

概要

DQ8に登場するキャラクター。
犬なのに名前は「Leopard(豹)」。
モンスターとしてのレオパルドは【魔犬レオパルド】を参照。
モンスターズシリーズでは「レオパルド」名義で登場しているが、これらも同一モンスターのため当該項目で扱う。

DQ8

【ハワード】の飼う黒い大型犬(犬種は不明ながら体型はグレイハウンドに近く、グレイハウンドとシェパードのミックス犬と思われる)。
ハワードからは「レオパルドちゃん」と溺愛されていたが、性格は見た目同様非常に獰猛でハワードにしかなついていない。
飼い主にしかなつかない犬としての先輩にはDQ5の【リリアン】がいるが、飼い主の人格の問題で印象は全く異なる。
というより、【リブルアーチ】の住民に日頃から被害を与えているらしく、彼らからもハワード同様に相当嫌われている。なお世話係の【チェルス】曰く「ハワードさまが唯一心を開ける相手」らしい。
英語版での表記はSir Leopoldとなっている。
 
【呪われしゼシカ】戦後、【ゼシカ】が落としたラプソーンの封じられた杖を偶然拾ったことで魔犬となり【ドルマゲス】同様賢者の末裔を殺めていく。
レオパルドが殺害したのは、杖を拾ったときに居合わせたチェルスと、薬師の【メディ】ばあさん。
メディを殺害するまでは外見にこれといった変化はなかったが、メディを殺害した際には水色の体と背中の翼を手に入れている。
しかしメディの最後の抵抗で目や鼻を一時的に潰され、主人公たちがレオパルドに追いつく貴重な時間が稼がれた。
その後、最後の一人である【法皇】を狙って屋敷に侵入するが、そこで主人公達に追いつかれ戦闘となる。
主人公らに倒された後は元の姿に戻ってその場に倒れて死亡し埋葬され、ラプソーンの封じられた杖は【マルチェロ】に拾われた。
 
なお、飼い主のハワードから散々にいびり倒されているチェルスであるが、レオパルドとの関係性がどうなっているかはよくわからない。
というのも、PS2版での描写を確認する限り、レオパルドが正気を失うまではチェルスに対して攻撃的な態度を取ったり、逆にチェルスが獰猛なレオパルドを恐れるような描写はなく、ハワードとチェルスの会話によると、普段は「レオパルド」と呼び捨てにして世話をしているらしい(そのことをハワードが叱責する)ことが確認できる。
チェルスが屋敷の庭で呪われしゼシカに襲われるシーンでは、チェルスの傍らに立って一緒に戦おうとしているような様子も見られる。
一方で、リメイク版では(チェルスが犬のエサを食べさせられる有名なトラウマシーンの差し替えとして)レオパルドがチェルスに対してやや攻撃的とも取れる行動をとるシーンがあり、その際にチェルスが一瞬怯えているようにも見える。
ちなみに、仮にチェルスを見下して攻撃的になっていたとしても、それ自体は「犬」という動物の基本的な性質であり、レオパルドに限ったことではないどころか、現実の一般的な飼い犬ですら普通によく見られる習性。
犬科の動物はヒエラルキー意識が強く、群れや家族などの一定の集団の中に所属する場合、それぞれに対して自分より上であるか下であるかを犬自身の中で明確にランク付けする。上と認めた相手には従順で忠実な態度をとる反面、下と見た相手の言うことは聞かないばかりか時には攻撃的な態度をとる。
レオパルドの場合、飼い主のハワードがチェルスを虐待する場面を日頃から見せられており、一方レオパルドに対しては溺愛するばかりで躾らしい躾をしている様子は無かったため、これではチェルスを下の存在と見てしまうのは犬として当然である。
一方、飼い犬が主人や家族以外の対象(町の人間など)に攻撃的な態度を取るのは、概ね警戒心や恐怖心からとされており、犬種や個々の性格によるところが大きい。また、甘やかされすぎて、飼い主を上位者であると認識していない(この場合はハワードが舐められている)場合に、他人への攻撃行動を取りやすいと言われている。
 
たまたま落ちてきた杖を拾ったことに関しては、犬の「好奇心旺盛で、興味を持った物は匂いを嗅いだり咥えて調べる」という基本性質で一切の非がない(「何だろう、これ」とでも言いそうな表情で匂いを嗅ぎ、咥えた直後に乗っ取られた)。
しかしそれが原因で暗黒神の傀儡にされて人を殺め、愛する飼い主からは殺処分を依頼され……彼の目線から考えると悲劇的な最期だったといえる。
 
ただ見た目や性格が凶悪な上、視覚ではハワードと共にチェルスを虐げていたとしか見えない所もあるので同情されることは少ない模様。そうでなくとももはや自分の手には負えず人を殺めてしまった以上生かしておくことなどできないし、被害拡大を防ぐためにも「殺処分を依頼する」というハワードの選択は飼い主としてこの上なく筋の通った最後の責任ある選択なのだ。
 
ドルマゲスと違い杖の反動に苦しむ様子はなかった。
おそらくドルマゲスと比べ殺した賢者の末裔が少ない分、新たな力を得る機会が少なく、それほど負担がかからなかったのだろう。ちなみに羽が生えたのはコイツとドルマゲスだけ、自力で賢者の末裔を殺したマルチェロと殺さなかったゼシカには生えていないのが興味深い。

3DS版

CV:高木渉
元が犬だけに本来しゃべれないためか、声のある場面ではエフェクトのかかったテレパシーのようなボイスがついた。
その声はプチソーンと同じものであり、中の人もとい暗黒神がもれ出ている。